月経前症候群を乗り切ったと思ったら、下腹部痛が始まるなんて人も中にはいると思います。生理痛の原因は一つではありません。原因によっては痛みが軽減させることも可能です。生理痛がどうして起きて、どのような対処をすればよいか、紹介します。
まず生理と生理痛について知ろう
女性の身体は毎月、妊娠に備えて準備をします。子宮の内膜が増殖して卵が着床しやすい場所を整えることから始まります。卵子は女性ホルモンの一つエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌により卵巣で成長し、エストロゲンの分泌がピークになった時に、違う女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されて排卵されます。
そして精子と結びつき上手く着床すれば妊娠に至り、妊娠が成立しなかった場合は「月経」または「生理」として子宮内膜ともに剥がれ落ち、出血として流れ出るのです。
プロスタグランジンだけが原因とは限らない、生理痛の原因5つ
1プロスタグランジンの分泌
妊娠が成立しなかった場合は、プロスタグランジンの分泌によって子宮が収縮し、不要となった子宮内膜をはがして、生理としてきれいに流してしまいます。分泌されるプロスタグランジンが多いと陣痛のような痛みや腰痛を感じるのです。
2子宮の出口が狭い
若い女性に多いと言われています。子宮の出口が狭いことで、生理がスムーズにいかずに痛みを感じる考えられています。出産を経験することで痛みが軽減することが多いです。
3体の冷えが痛みを増強させている
冷えによって血行が悪くなると、プロスタグランジンも体内に長時間滞ることになり、痛みが増強してしまいます。
4ストレスや悪い生活習慣が痛みを増強する
ストレスや食生活、睡眠不足などは自律神経を乱します。自律神経が乱れるとホルモンの分泌が乱れたり、体温調節機能を狂わせ、血行を悪くし、痛みや不快な症状を増強します。
5婦人科疾患による痛み
上記のような原因でおこる生理痛を機能性月経困難症とよびますが、中には病気が原因で生理痛がひどく感じる人がいます。この場合は器質性月経困難症とよび、区別されています。原因となる婦人科疾患の主なものは「子宮内膜症」や「子宮筋腫」です。
原因に沿った対策を立てよう
痛みの原因によっては日常生活を振り返り修正することで、生理痛が軽減することもあります。上にあげた原因では、3と4が生活の工夫で生理痛の改善が見込めるでしょう。共に血行を良くすることがポイントになります。血行を良くすると、プロスタグランジンの排出も早まりますから、原因の1にも多少関係すると言えます。
したがって、体の血行を良くすることを念頭に生活を見直し、痛みの経過を観察してみると良いでしょう。もともと冷え性がある女性は、体質を改善してみることをおススメします。
とにかく痛みがひどい、出血量がひどいという女性は、婦人科を受診して何か痛みの原因となる病気が隠れていないかを探ってみましょう。薬物によって痛みをコントロールしながら、体質を改善していき、少しずつ薬を減らしていくのも方法です。
1.生理痛を改善するためのポイント
規則正しい生活やバランスの取れた食生活、睡眠をしっかり取るということは、生理痛に限らず、さまざまな病気を引き起こさないようにするための基本です。そのうえで、冷えを改善することが生理痛を軽減するために有効になってきます。体の内から外から冷えを改善するポイントを紹介します。
2.食生活のポイント
食べ物には体を冷やすものと温めるものとがあります。精製されていない食材の黒糖や玄米、発酵食品である納豆やヨーグルト、土の中から収穫するジャガイモやニンジン、冬にとれる野菜の春菊などを積極的に取るようにしましょう。
身体を冷やす野菜でも火を通すことで温める食材に変化するものもあるので、サラダでいただくよりは温野菜で取り込んだ方がよいでしょう。
冬場やクーラーの効いた職場では暖かい飲み物を飲むことが多いと思いますが、緑茶よりも発酵させた紅茶やほうじ茶の方が体を温めます。茶葉が茶色いものを目安にするとよいでしょう。お酒については、ビールやウイスキーよりも赤ワインや日本酒が体を温める効果がありますが、飲みすぎは逆効果になるので注意しましょう。
3.運動のポイント
生活習慣として運動を取り入れることは、健康に大きな効果が認められています。生理痛の軽減を目的に運動する場合は、運動を持続することが大切です。できれば有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせましょう。
有酸素運動で体の血行を良くして、筋力トレーニングをすることで基礎代謝をあげることが体温の上昇に役立ちます。自分で楽しみながらできるペースを考えなければなりませんが、例えば毎日ヨガを取り入れて、週に2回はジムに行くなどでもいいでしょう。
毎朝駅までウォーキングをし、自宅で筋トレでもいいでしょう。できることから始めてみて、何よりも大切なことは続けることです。
1日の終わりは、お風呂で体を中から温めよう
夏もクーラーの影響で手足が冷たい女性は多いのではないでしょうか。帰宅してからぬるめのお湯にゆっくりつかって体をリセットしてあげましょう。冬は40度ぐらいまでのお湯の温度が効果的だと言われています。あまり長湯をすると逆に自律神経が乱れることもあるので、気持ち良いと感じる時間10分から15分を目安にしましょう。
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