なぜ生理時に腰痛がでるの? 原因と対処法

2015年10月11日 : 腰の痛み

普段は腰が痛くないのに生理前、生理時になると腰が痛い

 

生理の前や、生理時になると腰が痛くて仕方がないという方は多いのではないでしょうか。辛くても仕事を休むと他の人に迷惑がかかるから薬を飲んで痛みを抑えていませんか?

今まで生理の時になぜ腰が痛くなるのかって考えたことはありますか?

なぜ普段は腰が痛くないのに生理になると腰が痛くなるのでしょう?

 

 

生理の時に腰が痛くなる原因

 

ホルモンの乱れ、ホルモンが関係しています。

生理になると経血を排出するために、骨盤が開いていきます。その時に骨盤を開きやすくするために、リラキシンという関節を緩める働きをする排卵ホルモンの一種である物質が分泌されます。その働きが筋肉や腰へも影響するため、腰にストレスがかかりやすく、骨盤が広がるために歪みがあるとうまく広がることができず、生理前から腰痛の症状が起こると考えられます。

その他にも、生理痛のもと(※)プロスタグランジンの過剰分泌や、骨盤内の循環不良からの血行不良による骨盤内のうっ血も腰痛を引き起こしてしまう大きな要因といわれています。骨盤に歪みがあると生理による腰痛を引き起こすと指摘されています。

 

※プロスタグランジン・・・血圧の上昇、下降、血管の拡張、筋肉や神経への作用など、様々な生理作用を持つ物質。全身の炎症や痛みの原因となる物質でもある。

生理時には子宮の収縮を促進し、生理の経血を膣から体外に排出する働きをするが、プロスタグランジンの分泌量が多すぎると生理痛を引き起こす原因になる。

 

対処法、解消法

 

生理の時に腰痛がでた時にはどのようにその辛い痛みを解消していますか?

 

①薬を飲む

痛みを抑える為に市販の薬や、病院で処方された薬を飲む

 

②血行を良くする為、お腹や腰を温める

体が冷え血行が悪いと経血が流れにくくなるためにプロスタグランジンが過剰に分泌されます。これにより子宮が強く収縮し痛みを感じます。

 

温める方法はいろいろあると思いますが、子宮に近いお臍の少し下の丹田や仙骨を温めましょう。方法はいろいろありますが、カイロやレンジで簡単に温められるホットパックが楽ですね。最近は可愛い湯たんぽなども売っているのでお腹に抱きかかえて寝るのも良いかもしれません。ただし、睡眠時は低温火傷をしないように注意してください。その点では腹巻はお薦めです。

 

③骨盤の歪みを調整する

骨盤の調整をすることにより骨盤内の血流の循環が良くなりプロスタグランジンの過剰分泌をおさえるようにします。

骨盤が歪んでいると骨盤の中にある内臓の位置が正しい位置に収まっていない事もあります。骨盤調整により骨盤内の内臓の位置を調整し血流を良くしていきます。

 

最後に

痛みがいつもより強かったり、いつもとは違う痛みが続いたら一度婦人科で診察を受けられる事をお勧めします。生理の時は腰痛があるのは仕方がないと思われる方が多いと思います。我慢できずに診察に行ったら子宮内膜症や、子宮筋腫などの婦人科疾患が見つかるケースもあります。

骨盤の歪みは日々の生活習慣からくることが多いので、座る時に片足を組む癖がある方は組まないようにしたり、どうしても組んでしまう方は片足ではなくもう片方の足でも組むようにして下さい。座る時も姿勢を意識して下さい。

 

生理の時に腰痛が起きる原因を知ってなぜ温めなければいけないのか、骨盤調整をするとなぜいいのかを理解すると改善の効果も変わってくるかもしれません。

 

温める事は自分でできますが、骨盤の調整はなかなか自分ではできないと思います。今の自分の骨盤って歪んでいるのでは?家族や知人、職場の同僚から姿勢が悪いと言われる方で、生理痛がひどい方は痛みがなく骨盤の調整をしている当院にご相談下さい。


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