2015年11月11日 : 未分類
臀部や脚の痛みやしびれを引き起こす坐骨神経痛。そんな坐骨神経痛にはどのような対処法があるのでしょうか。もちろん病院を受診することで適切な治療を受けることができます。しかし、病院に行くほどの症状でない場合や、忙しくて受診する暇がない場合に何かできることはあるのでしょうか。また、すでに病院にかかっているけども家でもできる対処法はあるのでしょうか。
坐骨神経痛に対するストレッチ
坐骨神経痛に対処法としては、まずはストレッチがオススメです。ただし、その方の坐骨神経痛の原因や神経の圧迫の仕方によっては、坐骨神経痛を悪化させてしまうことになる可能性もあります。自らの症状の経過に注意しながら、自分に合わないと思うストレッチはやめておいた方が良いでしょう。
まずは、腰のストレッチです。仰向けになって、両膝を立てましょう。両手は左右に大きく広げます。その姿勢から、立てた膝を左右にゆっくりと倒していきます。こうすることで、腰をひねる筋肉を伸ばすことができます。もう1つ、仰向けに寝たまま、片膝を立て、片膝は真っすぐ伸ばします。そこから、立てた膝を胸に近づけていきましょう。手で膝を胸に引き寄せることで、お尻の後ろの筋肉を伸ばします。次は、反対の膝を立てて、胸に引き寄せます。最後は、両膝を同時に胸に近づけていきましょう。
次は、前屈のストレッチです。両膝を真っすぐ伸ばして、床に座ります。そこから、指先でつま先を触るように上体を前屈させていきます。太ももの後ろのハムストリングスという筋肉を伸ばしていきます。
最後は、梨状筋という筋肉のストレッチ方法です。梨状筋が硬くなることで、真下を通る坐骨神経を直接圧迫し、坐骨神経痛の症状を引き起こしてしまいます。この梨状筋は股関節を外向きに捻る筋肉であるため、反対に股関節を内向きに捻ることでストレッチができます。まずは、両膝をまっすぐ伸ばして、床に座ります。次に、右膝を立てて、左脚の外側に足裏を置きます。そこから、右膝を左に倒すことで、右の梨状筋をストレッチします。同じことを左脚ですることで、左の梨状筋も伸張することができます。
繰り返しになりますが、坐骨神経痛に対して有効なストレッチはその方の坐骨神経痛の原因によって異なります。ある方にとっては、非常に効果的なストレッチであっても、他の方にとっては症状を悪化させることになる場合もあります。自身の症状を確認しながら、最適なストレッチ方法を探しましょう。
坐骨神経痛に対するツボマッサージ
坐骨神経痛に対して、有効なツボというのもあります。人体には非常に多くのツボがありますが、そのうちの坐骨神経痛に効果的といわれるツボをいくつかご紹介します。
まずは、坐骨点と呼ばれるツボです。坐骨点は、臀部の少し出っぱっている骨の左右に位置しているツボになります。坐骨神経痛の症状があるときには、押圧による痛みを感じやすい部位です。親指の腹を使って押圧すると、刺激しやすいです。
承扶は、太ももの付け根にあるツボであり、臀部と太ももの境目になります。お尻の筋肉を少し上に持ち上げるように、押すと、効果的です。
委中は膝の裏側にあるツボです。膝の後ろ側の丁度中央部を押圧することで、痛みを和らげる効果が期待できます。
下巨虚は身体の前面、向こうずねにあるツボです。すねの骨の少し外側、膝と踵の丁度真ん中付近を押圧します。ここは下腹部痛にも効果があるとされるツボです。
ツボを押す時の力加減は、痛気持ちいいと感じる程度の強さがオススメです。無理に効果を出そうと、力一杯押すことは、かえって逆効果になるので、注意しましょう。
身体を温める
坐骨神経痛に対するストレッチやマッサージを行うにあたって、身体を温めることも非常に効果的です。これは、温熱療法と呼ばれ、ホットパックや超音波、赤外線など、病院やクリニックにおいても行われます。温熱療法は筋肉を温めることで、緊張をほぐし、血流を良くする効果があります。
自宅では、入浴などで身体を温めた際に、同じように筋肉への血流が良くなっています。この上体で、ストレッチやマッサージを行うと、その効果をより高めることができます。また、入浴後は心身ともにリラックスできている状態であり、副交感神経がよく働いていることからも、筋肉をほぐすのに適したタイミングであると言えます。
坐骨神経痛と食事
さらに、坐骨神経痛には、食事による栄養素も関係があるとも言われています。特に筋肉を硬くしてしまう原因として、ビタミンBやビタミンEの不足による血流不足が影響していることがあります。
食事からビタミンBを摂取するのであれば、豚肉や玄米、卵、大豆、納豆、牛乳、レバーなどがオススメです。ビタミンEはアーモンドやひまわり油、とうがらし、抹茶、すじこなどに含まれています。
食事だけで、坐骨神経痛の症状を完全に抑えることは難しいですが、筋肉のコリ、緊張を和らげるためにもストレッチやマッサージだけでなく、食事の工夫も取り入れてみましょう。