すべり症になる4つのタイプについて

2015年12月12日 : 腰の痛み

すべり症と言う言葉を聞いたことがありますか?すべり症とは腰の骨(腰椎)が腰本来のカーブを何らかの異常で支えれなくなりすべる(ずれる)状態のことです。

すべり症になると繰り返す腰痛、慢性的な腰痛、足のしびれなどを引き起こします。高齢者に限らず、子どもも起こしやすいすべり症。どのようなタイプの人がこのすべり症になりやすいのでしょうか?

 

⒈「高齢者に多く発症」

すべり症は高齢者に多く発症しています。腰椎を支える靭帯の組織や椎間板が年齢とともに衰えていく事により腰椎を支える力が弱くなってきてしまうからです。

若い人でも腰椎がすべることはありますが、若ければ靭帯も柔軟性があるので腰椎がすべってしまってもすぐに元に戻ることが出来るのです。

しかし年齢を重ねていくと若い頃と変わらない動きをすると靭帯が衰えているので柔軟性がなくなり、腰椎がすべってしまって元に戻る力がなく、すべったままになり腰痛を引き起こしてしまうのです。

そして「変形性腰椎症」がもとになり、その変形によりすべり症となる場合があります。

変形腰椎症は女性が起こりやすい事から特に女性の高齢者の方にすべり症は多く見受けられます。

 

2.「腰に負担をかける仕事」

腰に負担をかけ続ける仕事をしている人もすべり症に注意が必要です。

配送など重い荷物を何回も上げ下ろししている人や医療や介護関係など患者さんを支えたり抱えたりなどを繰り返している人は毎日、腰に負担をかけ続けています。

この様に腰の負担が大きい仕事の人は若いひとでもすべり症になることがあります。また意外かもしれませんがデスクワークの仕事中心の方も起きやすいのです。

猫背の姿勢を保って作業を行ったり、足を組んで長く机に座っていたりすると背骨に負担が大きくかかりすべり症を引き起こしてしまいます。

長い間同じ姿勢でいる事も腰には大きな負担になります。トラックの運転手、タクシードライバーも同じ姿勢を何時間も繰り返したままの運転になるのですべり症を引き起こす可能性があります。毎日忙しく時間がないかもしれませんがストレッチなどを心がけるようにしましょう。

 

3.「激しいスポーツをする人」

激しいスポーツをする人も起こりやすいといえます。

スキーやスノーボードの転倒によって腰の骨に大きな力が加わり骨折する。この場合は外傷性のすべり症になることもあります。他にもまだ筋力がついていない時期に無理な負担をかけるようなスポーツを行う。

一度に大きな負担をかけてしまうと負担が大きいのもわかりますが、毎日部活などで練習を行うと小さい負担を何度も重ねてしまいます。野球のピッチャーなどもこれにあたり、一日に何球も球を投げていたら腰が痛くなってしまったという人も。

毎日の腰のひねりなどの小さな負担が腰には大きく影響し、すべり症を引き起こす原因になります。しっかりと準備体操や筋力をつけてから行う必要があります。

 

4.「子どもにも多いすべり症」

 

小さいお子さんにもすべり症は注意が必要です。今は様々な運動も小さい頃から本格的に習っている子どもも多く見受けられます。まだ体がちゃんと出来上がっていない状態だと筋力も未だ付いていません。

そんな時に本格的なスポーツを始めてしまうと小さい体はその負担に耐えることが出来ません。「子どもが腰痛なんて…」と腰の痛みを子どもが訴えていても「そのまま寝たら治るわよ」と簡単に考えてしまいがちです。が、若い頃から腰痛持ちになれば様々な意欲が消されてしまうことも起こりかねません。子どもの将来に後悔しないよう、何日も腰の痛みを訴えるようなことがあれば早めに診察を受けたほうが良いでしょう。

 

まとめ

いかかでしたでしょうか?すべり症とだけ聞くと何の病気なのかわかりにくかったと思いますが、腰の骨がすべっている状態になることにより痛みがでてくるのです。

小さい子供からお年寄りまで様々な人がなり得る可能性がすべり症にはあります。その中でもなりやすいタイプはやはり腰椎が衰え始める高齢者の方になります。次に腰に大きな負担を毎日かけ続けている人。又は腰への1回の負担は大きくないが、日々少しずつ負担をかけている人。

そしてもうひとつのタイプの方は姿勢が悪い人。この3つのタイプの人がすべり症になるタイプといえるでしょう。仕事で負担をかけてしまう人は避けようがありません。

高齢者の方も歳と共に訪れてしまうので避けられません。部活などもなかなか休むことは難しいでしょう。この場合はストレッチや運動を行って筋力などをつけると良いでしょう。

小さいお子さんの場合は体の負担の少ない運動から始めることによって防ぐ事は出来ると思います。腰痛は歩くのもおっくうになり外に出て何かをやろうと思う意欲まで奪い取ってしまいます。しかも症状によっては頻尿や残尿感、便秘まで引き起こすことがあるすべり症。腰痛があればそのままにせずに早めに治療を行うとよいでしょう。

 

 

 

更年期障害でも腰痛が起こるってご存知ですか?

2015年12月5日 : 腰の痛み

更年期障害による腰痛

 

 

まず更年期障害とはどのようなものなのでしょうか?

 

更年期とは、閉経移行の時期をいいます。

45~55歳、平均51歳から始まります。

 

更年期障害とは、この時期(更年期)に生じる様々な要因が関係しあって起こる不定愁訴の総称になります。

 

 

更年期障害がおこる原因は何か

卵巣からは女性ホルモンであるエストロゲンというホルモンが分泌されます。エストロゲンの作用は、

女性らしい丸みをおびた体をつくる

自律神経、感情の働きや脳の働きを整える

骨の形成を促し、血管収縮を抑制する

基礎体温を下げる

というような作用があります。

※他にも作用はありますが、更年期に関係するものを書きました。

 

更年期になると加齢に伴う卵巣機能の低下(卵胞の数が少なくなる)によって、エストロゲンの分泌が減少していきます。しかし、脳は卵胞刺激ホルモンを分泌し、エストロゲンの分泌を促します。上記にも書きましたが、更年期になると卵巣が機能低下によってそれに答えることが難しくなります。その結果、ホルモンバランスの乱れが生じ、視床下部が混乱して自律神経を乱すため更年期の症状があらわれるようになります。

 

 

主な症状

 

以前より汗をかくようになる

動機がする

のぼせ、発汗

肩こり、頭痛、腰痛

骨粗鬆症になりやすい、骨密度が減り、骨折しやすくなる

排尿障害

物忘れやしやすくなる

少しのことでイライラしやすくなる

うつ、情緒不安定などの精神症状を引き起こす

 

 

更年期と腰痛とはどのような関係があるのでしょうか

 

更年期女性が腰痛になるのは、男性に比べ腹筋、背筋が弱いうえ、筋肉の低下により背骨や骨盤の靭帯が緩み体の歪みが生じることが考えられます。

ホルモンバランスの乱れが、自律神経に影響して血行を悪くし、骨盤が鬱血状態になる事が原因とも言われています。

更年期による精神的なストレスによる自律神経の失調も痛みを強める要因になります。

エストロゲンの分泌減少により骨粗鬆症になるリスクが増え、進行すると圧迫骨折や、骨の変形のリスクが増えます。

 

 

対処法

 

まずは、腰に痛みがでたらそのままにしておかずに何かしら対処をしましょう。急な痛みなら冷やす、慢性の痛みなら温めてみる、ストレッチをしてみるなど対処法があっていれば改善も早くなります。それでも痛みが治まらない場合は、整形外科に受診したり、女性特有の病気や更年期障害であることも考え婦人科・更年期外来の受診も考えてみて下さい。原因が分かれば対処法もわかってきます。

 

女性にとってはつらい更年期障害ですが、更年期障害による腰痛を緩和させるには、背筋や腹筋を鍛えたり、カルシウムをしっかりとり、体を温かくして血行を促進してあげることが効果的です。

運動や睡眠、バランスの取れた食生活も更年期障害による腰痛には重要になってきます。

 

 

まとめ

 

更年期障害では腰痛に限らず、つらい症状が続くと、どうしても気分が落ち込み気が滅入ってしまいます。何事にもやる気が起きず、出かけることも嫌になります。そうなると痛みやつらさにばかり意識が集中し、改善しない症状にどんどん不安が高まっていきます。

痛みなどの症状は、精神状態の影響を大きく受けます。不安やストレスが溜まると、体の機能をコントロールする自律神経のバランスが崩れ、痛みを通常よりも強く感じるようになる事があります。

自分が好きなことや、楽しいことをしていて集中している時には痛みを忘れていたということを経験したことがあると思います。

趣味などに集中する時間をつくったり、リラックスできる方法を探したり、散歩や軽い運動をして体を動かすことも効果的です。

まずは、腰痛の原因は何なのかを知るために病院での受診することをお勧めします。

 

ヘルニアと診断され足に痛み、しびれがある患者さんの声

2015年11月27日 : ヘルニア,腰の痛み

今回ご紹介するのは右足(右足後面の外側、大腿から下腿にかけて)の痛み、右足の踵のしびれに悩まされていた患者さんです。

 

立っているのが辛い

歩くのが辛い

上向きで足をのばす事が辛い

スポーツができないことが辛い

このような症状で悩まれていました。

 

 

患者さんの声

 

 

 

 

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スポーツ中に腰に違和感を感じてから歩行困難になり整骨院に通院するもよくならず整形で見てもらったらヘルニアとのこと。右足うら側の全体的な痛みに全日おそわれ薬でなんとかしのいでいた所、寺田さんのチラシを見て来院し2か月半がすぎ、今は薬も一日一度程度で痛みもずい分おさまりました。薬を一日に4回飲まなければ、夜もねむれない状態から、今は足をのばして寝れるまでになりました。

 

 症状がでてから当院に来院されるまでの経過

 

スポーツの途中に腰に違和感がでてから歩行困難になり、伝え歩き、顔も洗えない状態でした。整骨院に1週間に2回程度通院されていました。その間はスポーツをしていませんでしたが、2ヶ月後の試合には出場できたようです。その後足に痛み、右のかかとにしびれがでて、整形でCT,MRIの画像検査をしたところヘルニアと診断されました。薬を処方され、1日3~4回服用されていました。薬が切れると痛みがでるので、薬の効果が切れる前に薬を飲むという状態でした。当院にはチラシを見て来院されました。

 

当院での治療経過

 

当院に来院された時は歩く姿をみるだけで、痛そうだなと思える感じでした。薬を飲まれていて、まだ効いているほうだと言われていましたが、ベッドに上向きに寝られると右足のももの裏の痛みが強くなり、足を伸ばして寝れない状態でした。膝の裏に足枕を入れて膝を曲げた状態で施術をしました。その状態でもじっとしていられなくて、同じ姿勢が辛く少しじっとしていると、足を動かす状態でした。施術後も寝た状態から起き上がると痛みが強い状態でした。そういった状態が何回か続き1ヶ月ぐらい過ぎた頃から少しずつ薬を飲む間隔が長くなりました。その頃からやめていたスポーツも無理はせずにやれる範囲でできるようになりました。

現在も通院中ですが、今では施術中ベッドに上向きで寝ても頻繁に足を動かすこともなく、足を伸ばして寝れるようになりました。

 

 当院での治療

 当院では初回は問診をして、立位の写真を撮り体の状態、バランスをみます。その後、体のどこに原因があるか検査をしていきます。その後に施術をしていきます。

※ヘルニアの方は、もちろん腰椎の問題がありますが、ほとんどの方が痛い場所以外にも原因があります。

施術はマッサージとは違い何をされているのかよくわからないと言われる方もいますが、体の変化は体感されます。

※体の変化とは、痛みだけではありません。

 

当院での治療は体の体液循環を良くして、本来持っている自分で回復する力(自然治癒力)をうまく働くようにしていきます。主に筋膜ストレッチ、内臓の調整、骨盤調整などをさせて頂きます。検査の時や姿勢、態勢で症状により痛みが出ることはありますが、施術の強さとしては触るぐらいの強さなので痛みはありません。

 

まとめ

同じような痛み、症状で悩んでいる方もいると思います。しっかり体の調整をすることにより体は改善していきます。症状により数回で痛みがなくなる方もいますし、数か月かかる方もいます。今回声を頂いた方は、痛みが強くここに来院するまでに腰に違和感がでてから5ヶ月ぐらい経っていました。このような症状をお持ちの方は治療にも頻度と期間がかかります。

治療だけではなく、普段の姿勢や、できる範囲での運動、睡眠など、ご自身でも早く改善するという気持ちがある方は改善も早いです。あきらめずに一緒に悩みを解消していきましょう。

整体師が教える脊柱管狭窄症の2つの症状

2015年11月25日 : 腰の痛み

脊柱管とは、背骨である脊椎の中を通っている筒状の空間です。脊椎は椎骨という小さな骨がいくつも積み重なることで構成されており、この連なった椎骨で作られた脊柱管という空間の中を脊髄が走っています。

脊柱管狭窄症とは、この脊柱管が何らかの原因によって狭められることによって神経が圧迫される病態です。

脊髄神経は脳からの運動指令を手足に伝えたり、反対の手足の感覚を脳へと伝えたりする役割を担うことから、この神経が圧迫されることによって手足の運動麻痺や感覚障害を引き起こします。

この脊柱管狭窄症による具体的な症状についてご紹介します。

 

腰部脊柱管狭窄症による症状

 

脊柱管狭窄症が最も起こりやすい部位は腰であり、腰で起こった脊柱管狭窄症は腰部脊柱管狭窄症という診断名がつけられます。

 

腰部脊柱管狭窄症では、腰痛や腰回りの重苦しさ、違和感、ハリなどの腰の症状に加えて、下肢のしびれや痛みなどの症状を伴います。この下肢の症状は神経の圧迫のされかたによって、症状の出る部位や程度に違いが出てきます。これは、大きく神経根型、馬尾型、混合型の3つにわけて考えることができます。

 

私たちの脳からの指令は中枢神経である脊髄を下降し、末梢神経である脊髄神経となって手足や体幹へと伝えられます。反対に、手足や体幹の感覚入力は、脊髄神経から脊髄を上行し、脳へと伝わります。

この時、脊柱管の中を走行する脊髄から、脊髄神経となって椎骨の下から分岐している根元の部分が神経根です。神経根には、前根と後根があり、前根は主に運動神経を、後根は主に表在感覚や深部感覚の入力の役割を担います。

そのため、神経根型の腰部脊柱管狭窄症では、圧迫されている神経根が直接司っている運動機能もしくは感覚機能に障害をきたします。

腰椎と腰椎の間から出ている神経根・その先の脊髄神経は臀部や下肢へと分布しているため、症状も臀部や下肢に生じます。また、症状が出るのは片側のみであることが多いです。

 

また、脊柱管の中を走行している脊髄は、腰部の途中あたりから馬尾神経という末梢神経へと形を変えています。この馬尾神経は臀部、下肢に加えて会陰部の運動・感覚機能にも関与しています。

そのため、馬尾型の脊柱管狭窄症では、臀部、下肢のしびれ、痛みに加えて、会陰部のしびれや灼熱感、ほてりなどの異常感覚が起こりやすくなります。

また、残尿感や頻尿、失禁などの膀胱直腸障害が起こることがあるのも馬尾型の特徴です。

 

混合型は、この神経根型と馬尾型が合わさった病態であり、両方の症状が引き起こされる可能性があります。

 

また、腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状として、間欠性跛行と呼ばれる下肢のしびれがあります。

これは、安静時や歩き始めには症状がありませんが、長時間歩き続けることで下肢のしびれや痛みなどが現れます。さらに、その後休憩をとることで症状が緩和し、また歩き出すことができるのが特徴です。疾患が重度となるにつれて、歩き始めてから症状が現れるまでの時間が短くなり、ひどくなると立っているだけでも困難となります。

閉塞性動脈硬化症などでも血管性の間欠性跛行が生じますが、腰部脊柱管狭窄症では前屈みになることで症状が緩和しやすいという違いがあります。

これは、前屈みの姿勢をとることで、脊柱管が少し広がり、神経の圧迫が軽減されることによる影響です。反対に、腰を反らせるような動きをすると、症状が強くなることが多いです。

 

頸部脊柱管狭窄症による症状

頸部の脊柱管狭窄症は、脊柱管狭窄による神経への圧迫が頸部で起こっている状態です。

この頸部の脊柱管狭窄症では頚髄神経が主に支配している上肢から指先にかけての症状が現れます。

また、運動機能としては、シャツのボタンをかけたり、箸を使ったりといった指先の細かい動きが難しくなることや、握力の低下などがみとめられます。

握力は、握力計を使って数値として確認することができるため、症状のない方との違いを見るときや、病状進行具合、治療効果を見る際にも役立てることができます。

腰部脊柱管狭窄症と同様に、身体を後方へと反らせる動きで症状が悪化しやすい傾向にあります。つまり、頸部の脊柱管狭窄症では上向きに首を反らせることで痛みやしびれが走 るため、ふと上を見上げた際やうがいをしようとした際などには注意が必要です。

 

また、頸椎への負担がかかっている原因として首周り、肩甲骨周りの筋肉の緊張・コリがある場合が多く、その場合は首周りの硬さや痛みといった症状を伴います。

指先のしびれや動かしにくさなどに気づかず、ひどい肩こりなどかと思っている間に疾患が進行していることもあるのが、頸部の脊柱管狭窄症の特徴です。

さらに、頸部を通っている脊髄自体に圧迫が加わっている場合には、下肢にもその症状が及ぶ場合があります。この場合には、頸部の神経の圧迫を取り除くことで、下肢の痛みやしびれなどが改善することになります。

 

あなたの3カ月以上続く腰の痛みの原因は、ストレスが大きく関係しているかも知れません

2015年11月23日 : 腰の痛み

あなたの3カ月以上続く腰の痛みは、ストレスが大きく関係しているかも知れません

 

腰痛は日本人の国民病とも言われており10人に1人は腰痛で悩んでいると言われています。腰痛が起こる原因には様々ありますが、整形外科でのX線やMRIの画像検査をしても、腰椎や関節板などの組織に異常がみられず、これといった原因がわからないものが85%を占めています。このような原因がわからない腰痛を非特異的腰痛と呼びます。よく聞くぎっくり腰もこれに分類されます。病院では腰痛症や坐骨神経痛と診断されます。

最近の研究で、このような非特異的腰痛の半分以上はストレスや不安、うつ、痛みによるトラウマなどの精神的なものが関わっている事がわかってきました。このように精神的なものが関わっている腰痛を心因性腰痛と呼びます。

 

腰が痛くなって病院で検査しても骨や関節、神経に異常がなく、鎮痛剤やマッサージや電気治療などの治療を3ヶ月しても一向に良くならない場合はストレスが大きく関わっているかもしれません。慢性腰痛(骨や筋肉に異常がみられず、3ヶ月以上にわたって痛みが続く原因不明の腰痛)には、体の疲労や体の歪み、内臓疲労、姿勢なども関係してきますが、これに心理的、社会的要因が絡むと腰痛が起こりやすくなったり、痛みが強くなったりする恐れがあります。

 

 

なぜストレスで腰が痛むのでしょうか

 

人は、体に不調(損傷)を起こした時に神経を通って脳に痛みが伝わります。ただし、人の脳には、この痛みを抑制するシステムが備わっています。このシステムがうまく働いていると少しの体の不調や疲労などで痛みが発生した時には痛みをブロックして和らげてくれます。しかしストレスや心理的不安な状態が続くと、この痛みを押さえるシステムがうまく機能せずに普通なら我慢できる痛みが実際以上に強く感じたり、我慢できない痛みに変わったりします。

腰椎椎間板ヘルニアと診断され、治療することにより数ヵ月後に画像でヘルニアが治った人でも痛みがとれる人と、とれない人ではこういった事が考えられると言われています。

慢性的に腰痛があっても好きなことをしている時は、痛みを感じないけど、いやなことや緊張する場面や心に不安がある状態が続くと痛みが強くなったりしたことはありませんか。

ストレスにより胃が痛くなったり、胃潰瘍になったということを経験したことがある人や、そういうことを聞いた事があるのではないでしょうか。

このようにストレスは精神的な病気だけではなく、内臓疾患や体の不調にも大きく関係しているのです。

 

 

心因性腰痛の特徴

 

・検査をしても異常がない

・X線、MRI検査をしても腰椎、椎間板、筋肉、神経などの組織に異常がみられない

・治療をしても改善がしない

・治療や、痛み止めを飲んでも痛みが改善しない。改善してもすぐに再発する。

・腰痛以外の症状がある

・腰の痛みだけではなく、頭痛や肩こり、不眠、吐き気、動機、食欲不振、胃の不快感などがある

 

どのような状況の人が心因性腰痛になりやすいのでしょうか

 

職場環境

職場での人間関係が良くない。

仕事に関しての不満がある

仕事が忙しく休みが取れない、長時間労働、夜勤が多い。

家庭環境

家庭内の人間関係が良くない、問題が起きている

子育てに対して悩みや不安があるが相談できる人がいない

子供のころに肉体的、精神的、性的虐待を受けてきた

 

心因性

痛みに対するこだわりが強い、心配性、神経質

 

このように心因性腰痛は、ストレスや不安状態が長く続いている人がなりやすいのです。

 

最後に

 

痛みがでるということは、体からのSOSです。原因不明の腰痛は全腰痛の85%を占めると言いました。病院では原因が解らずに、薬を飲んでも、治療を続けても効果がない場合は、心因性腰痛かもしれません。心当たりがある人は一度自分の生活環境をしっかり確認して変えられるところから変えていきましょう。いくら頑張っても健康を害しては元も子もありません。環境、行動、心の持ち方を変えてみるのもいいでしょう。

内臓が原因!その腰痛甘くみていると大変なことになるかも知れません

2015年11月16日 : 腰の痛み

その腰痛甘くみていると大変なことになるかも知れません

 

腰痛の原因には、脊柱そのものに問題がある場合、ぎっくり腰などのように筋肉や靭帯に問題がある場合、精神的要因(強いストレスなどの精神的問題、うつ症状)によるもの、悪い姿勢からくる骨盤や脊柱のズレ、内臓疾患や、内臓疲労が原因の腰痛などいろいろな原因が考えられます。ご存知の方もいると思いますが、腰痛のうち85%は病院での画像検査をしても腰に明らかな異常が確認できない原因不明の腰痛だと言われています。

腰痛の原因はいろいろな原因がありますが、今回は内臓疾患からくる腰痛について書いていこうと思います。

 

 

内臓疾患から来る腰痛はすべての腰痛のうちどれぐらいの割合を占めているのでしょうか。

内臓疾患が原因の腰痛は全体の腰痛のうち1~2%といわれています。

ちなみに原因がわからない腰痛のうち半分以上は、ストレス、不安、うつなどの心理、社会的要因が関係しているといわれています。

 

 

腰痛の原因となる内臓疾患にはどのようなものがあるのか?

 

・腎盂腎炎、腎癌、尿路結石、泌尿器癌、膀胱癌、前立腺肥大などの泌尿器系疾患。

・胃潰瘍、慢性膵炎、胆石、胆嚢炎、胆管炎、十二指腸潰瘍などの消化器系疾患。

・腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの循環器系疾患。

・子宮筋腫、子宮癌、卵巣嚢腫、卵巣炎などの婦人科疾患などがあります。

痛みがでる部分や痛み方(鈍痛や激しい痛みなど)は疾患により特徴的なものもあります。

 

 

内臓疾患からくる腰痛の特徴

 

外傷やぎっくり腰などの運動性のものは、動作によって痛みが増したり楽になったりします。精神的なものではその時の精神的なストレスなどにより痛みがかわります。

内臓疾患からくる腰痛は、安静にしていても痛みがあるということが特徴的です。何もしていなくても腰に違和感があったり、どんな態勢をとっても痛みが変化しない場合は内臓疾患も疑われます。このような違和感や痛みが続いたら、早急に病院での検査をお勧めします。まずは、整形外科での画像検査になりますが、異常がなければ血液検査も受けて下さい。先生がおかしいと思えば、検査を進められると思います。

内臓の疾患によっても痛み方や痛む部分が異なることがあります。

例えば、背中に衝撃を与えた場合に背中からお腹のあたりに鋭い痛みがあるなら、体の背部側にある膵臓や腎臓などの疾患を疑います。

こわいのは、突然の激しい痛みを有する腰痛です。腹部大動脈瘤が疑われます。突然の激しい腰痛が起きた時には、すぐに内科を受診するようにして下さい。

 

 

最後に

腰痛がでる原因にはいろいろあります。

今回は内臓疾患からくる腰痛について書きました。

腰が痛くなった時、自己ケアとしてシップを貼って様子を見る人、病院に受診する人、整骨院や整体院、鍼灸院などの治療院に行く人、人によって違うと思います。

慢性の腰痛がある人ならいつもと同じ痛みなら対処法は知っていると思いますし、ぎっくり腰を以前経験したことがあり、同じような痛みがでたら、またかと思うかもしれません。ただ、いつもと違う痛み方や、日に日に痛みが強くなってきている、体の調子が悪い、治療をある程度の期間しっかり通っても改善しないという場合は内臓疾患の疑いも考えられるので内科での検査をして下さい。

腰痛で治療に行かれて数カ月通っているのに症状が改善しないようなら、今の治療をして腰の状態が良くなるのかをしっかり先生に確認してみて下さい。しっかりとした説明がない場合はその治療はあなたにはあっていないのかもしれません。慢性腰痛だと思って治療に通っていたけど病院での検査で子宮筋腫があったということもあります。

いつもと違う痛みや、数か月治療をしても痛みが改善しない、もしくはひどくなる場合は内科での検診をお勧めします。

腰を動かすとポキッと音がなることありませんか?あなたの腰痛はそれが原因かもしれません。

2015年11月13日 : 腰の痛み

腰を動かすとポキッと音がなることありませんか?

 

腰がポキッと鳴るとすっきりして気持ち良かったり、

逆に大丈夫かなと不安に思う人もいると思います。

なぜ腰が鳴るのでしょう?

 

骨と骨があたって擦れて鳴っていると思われている人もいると思いますが、

今言われている有力なものとしては、関節の間に溜まった気泡がはじける音だと言われています。

 

腰を動かしたり、頚を動かしたり、膝を動かした時にポキッと音が鳴るのはクラック音といいます。

関節にはスムーズに動かすために関節液というものが存在します。

 

関節液には窒素が溶け込んでいます。関節を捻ったり、急激に動かした時に関節の間に隙間ができ、そこに窒素が気化し溜まった気泡が圧力で弾ける音だといわれています。

これをキャビテーション(空洞化現象)といいます。

 

※肩や肩甲骨を動かした時になるゴリゴリした音やジャリジャリした音やミシミシというような音は関節の安定性や筋肉や靭帯の硬さが関係しているので上記のものとは別になります。

 

 

音が鳴るとスッキリするのはなぜ?

関節に溜まった気泡があるとその部分は何か詰まったような感じになります。

気泡が弾けることによって今まで邪魔していたものがなくなり(溜まった気泡が弾けて小さくなる)その結果、動かしやすくなったり、スッキリしたように感じるのです。

 

注意!!

気持ちいいからといって反動を付けて無理やり鳴らしたり、鳴らす事が日常になっている人は要注意です。

気泡が弾けるときの強い衝撃派により関節の表面を刺激するために変形性関節症になる可能性があります。

 

関節を無理に鳴らしたり、日常的にしていると関節を支えている靭帯や筋肉が無理に伸ばされ、関節を支える力が弱くなります。弱くなった関節にはそれを補おうとして骨の増殖(骨棘)、変形が起こります。

 

関節を鳴らすと骨が太くなると聞いたことがある人もいるかと思いますが、こういう理由だったのです。

 

 

骨棘とは?

骨棘とは、文字通り骨の棘(とげ)ということになります。

ストレスがかかる状態が長かったり、支えが弱くなっているところを補うために、骨が変形して棘のようなものになったり、カルシウムが沈着して形成されます。

 

骨棘そのものは治りませんが、骨棘は珍しいものではありませんし、痛みがなければ気にすることはないと思います。

 

骨棘によって炎症が起き、痛みがでたり、神経を刺激している場合は治療が必要になってきます。

 

腰が鳴ること自体はそれほど気にすることはありませんが、鳴らすことが日常になっている人や、無理やり鳴らす人は気を付けて下さい。

 

 

気を付けること

 

反動を付けて鳴らそうとすると、必要以上に曲げたり、捻ったりしてしまい関節や筋肉を痛めてしまいます。反動を付けずにゆっくり動かすようにして下さい。

 

 

最後に

体の状態が良いと腰がポキッと鳴るということは少ないと思います。音が鳴るということは、何かしら腰に負担がかかっていたり、体に歪みが生じているのかもしれません。

 

詰まったような感じがあったら、反動を付けたり、無理に鳴らそうとはせずにゆっくりストレッチするように動かして下さい。音が鳴らなくても詰まりはとれます。

 

鳴らないようにするには、まずは、習慣になっている、鳴らさないと気持ち悪いという考えから、なるべく鳴らさないようにしようという考えに変えていきましょう。

 

腰が固まっている人や痛みがある人は、腰に負担がかかっている行動がないか生活習慣を見直したり、姿勢を意識することによって腰への負担は減ります。

 

1人では難しい人は、体の状態をしっかりみてくれる自分に合った治療院を探してみるのも良いでしょう。腰が鳴る時に痛みがあったり、しびれがある場合は、画像がとれる整形外科を受診して腰の状態がどうなっているのかを確認して下さい。

 

 

 

松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院

☎︎0120−405−100

 

 

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朝目が覚めると腰に痛みがあり、寝返りが辛い4つの原因

2015年11月9日 : 腰の痛み

普段は腰に痛みがないのに朝目が覚めると

 

・腰が痛くて寝返りするのが辛い

・腰が痛くて起き上がるのに時間がかかる

・腰が固まって少しストレッチをしないと起き上がれない

・一度立ちあがって動き始めると痛みが治まることが多い。

 

朝目が覚めた時に腰が痛くてすぐに起き上がれなかったり、目が覚めると腰が痛くて寝返りするのも辛い。普段は腰には痛みがないけど朝目が覚めると痛みがあり、一度起き上がると痛みも引いていくという経験をしたことがある人や、今も毎朝腰の痛みに悩まされている人もいるのではないでしょうか?

 

 

なぜ普段は腰が痛くないのに朝起きると腰に痛みがでるのでしょうか?

 

考えられるものとして

 

・寝具が合わない

・寝返りができていない

・腰に疲労が蓄積されている

・内臓の疲労

 

 

寝具が合わない

 

布団やマットが体に合わないと腰に負荷がかかりそれにより歪みや血行不良を起こして痛みがでると考えられます。今はいろいろな布団やマットがでています。良くいわれるのが、畳に布団を一枚敷いた硬さが良いといわれています。マットでは低反発マットや高反発マットなどいろいろな硬さや、素材のマットがあります。どちらともメリット、デメリットがあります。また、同じ低反発や高反発でも値段やメーカーによっても違います。ですので、どちらがいいとは一概に言えません。体型や運動をしていて筋肉がしっかりある人など、人によって合う合わないがあります。選ぶ時は実際に横になってみて寝心地がいいものを選ぶといいと思います。今はインターネットでその商品を実際に使った人の感想なども見れますので、そういったものも参考にされるといいと思います。

 

 

寝返りができていない

 

寝返りは体の負担を軽減させる自己矯正になります。寝返りができない理由にはいろいろな原因があると思います。小さなお子さんが隣に寝ていて寝返りができないとか、マットが柔らかすぎて体が沈み寝返りしずらいなど、思い当たる方もいるのではないでしょうか?

 

 

腰に疲労が蓄積されている

 

普段腰に痛みがないのに寝て目が覚めた時に腰に痛みがでる方は、痛みがでる前から腰に疲労が溜まっていたと考えられます。痛みがでるようになってからなぜ痛みだしたかを考えると、最近中腰の仕事が増えた、体重が増えた、激しい運動をしているなど腰に負担がかかる事が多いことはないですか?腰に疲労を溜めていると腰の筋肉や関節が硬くなり、骨盤も歪み、血行も悪くなります。この状態が続いているとしたら寝ている時に腰に長時間の負荷がかかることにより痛みがでやすくなると考えられます。

 

 

内臓の疲労

 

内臓と腰痛は関係ないと思われるかもしれませんが、実は腰痛と内臓はとても関係があります。癌や、婦人科疾患など病気によって腰に痛みがでることは知っている人は多いと思います。ここでは、内臓の疲労と腰痛の関係について書いていきます。朝起きても疲れが取れないという人は多いと思います。内臓も疲労することをご存知ですか。例えば、暴飲暴食、睡眠不足、精神的ストレスなどによって内臓も疲労します。内臓が疲労して機能が低下してくると体の反射としてその近くの筋肉に筋緊張が起こります。治療をして腰痛が楽になっても数日で元に戻ってしまう人は、内臓疲労が原因かもしれません。

 

 

最後に

痛みがでるということは異常があるということになります。内臓に問題がある場合もありますので病院で検査をして自分の腰の状態を知ることも重要です。

腰が痛くなるという状態をつくっているのは日常生活が大きく関係しています。

寝具を替えてみる、寝返りできる環境をつくる、姿勢を意識して腰に負担のかかりにくい態勢で作業をする、寝る2時間前には食事、飲酒を控えるなど、まずはできることから改善していくようにしましょう。

腰痛がある人、今は痛みはないけど腰を痛めやすい人必見!こうするだけで腰の負担は減らせます。

2015年11月8日 : 腰の痛み

腰痛予防と日頃のケア

日常生活や仕事などで、腰が痛くなったことや、重だるくなったことがあるのではないでしょうか。

腰痛がでた時はどのような対応をされますか。

病院や治療院に行き治療したり、自分でするケアとして、患部を冷やしたり、温めたり、市販のシップを貼ったり、ストレッチをしたりする人が多いと思います。

何もしないよりこのように痛み、だるさに対応することは早期回復には大事になってきます。

 

そもそも腰痛がでる要因の一つとして日常生活において、腰に負担がかかっていることが考えられます。日常生活や仕事でのいつもの動作に気を付けることで、腰の負担を減らせることができます。

 

腰に負担をかけない為にはどのようなことに

気を付ければよいのでしょうか。

 

 

物を持つ時

普段どのような態勢で下にあるものを取ったり持ち上げたりしますか。腰を痛めた経験がない人や以前痛めたことがあっても今は痛みがない人は膝を伸ばしたまま腰を曲げて持ち上げようとするのではないのでしょうか。この動作は腰に負担がかかります。下にあるものを持つ時は、片膝を曲げ、腰を落とします。立つ時は、膝を使って立ちあがります。こうすることにより腰の負担を軽減することができます。

 

 

ベッドから起き上がる時

ベッドから起き上がる時はそのまま起きるのではなく、一度横になりベッドから膝から下を降ろします。それから腕を使って起き上がります。

 

 

椅子に座っている時に下にあるものを取る時

椅子に座っていて腰を捻りながら下にある重いものを持つ時は特に腰に負担がかかります。なので、一度椅子から降りて持ち上げるようにして下さい。

 

 

家で座る時

家で座る時は地べたに座る人や椅子に座る人など、その人のライフスタイルによって異なりますが腰の負担を考えると、地面に座る体育座りや足を崩して座る、あぐらをかくなどは椅子に座るより腰に負担がかかります。正坐は腰への負担は少ないですが、足がしびれたり、膝には負担がかかります。

 

 

洗顔時や台所に立つ時

顔を洗う時や、台所に立つときなど中腰になる時には、片足を少し後ろにさげたり、片足を台の上に載せると腰への負担が減ります。

 

このように普段の生活での何気ない動作でも姿勢や態勢に気を付けることで腰への負担が減り腰痛になるリスクを減らすことができます。

仕事の時や急いでいる時は動作が増え、面倒だと思うかもしれませんが、とくに下にあるものをとる時は、慢性の腰痛がある人や、腰を痛めやすい人は、今腰の痛みがなくても意識して下さい。

 

 

日頃のケア

 

お風呂にゆっくりつかる

時間がない時や夏など暑い時にはシャワーで済ませる人もいると思いますが、39~40℃ぐらいのぬるま湯で15分~20分を目安にゆっくりお風呂につかることにより、血行が良くなるだけでなく、リラックス効果もあります。その日の疲れをリセットするためにも時間がとれる日は、ゆっくりつかるようにしてみて下さい。

熱いお風呂を好まれる人もいますが、あまり熱いと心臓に負担がかかりますので注意して下さい。

 

 

睡眠をしっかりとる

体は寝ている時に回復していきます。7時間とるのが理想です。ただ寝るだけではなく質の良い睡眠ができるとより理想的ですね。マットを替えてみるとか、枕を替えてみるなどして自分が寝やすいシングを探すのもいいと思います。

 

 

最後に

腰に負担が少ない動作や、日頃のケアをお伝えしましたが、どうしても生活環境や仕事内容により、腰に負担がかかりやすい人はいます。腰痛がでた時にはひどくならないうちに早めに治療をするようにしましょう。

腰に違和感やいつもと少し違うなと思った時に治療に行かれることにより、重度になる危険性を防げる場合も多いのでお勧めします。

歩くのが辛い!高齢者に多い脊柱管狭窄症、どこで見てもらえばいいの?

2015年10月30日 : 腰の痛み

腰部脊柱管狭窄症の症状に似た症状がでた場合はどのような医療機関にいけばよいのか迷われる方もいると思います。

慢性腰痛や、ぎっくり腰などのように腰に痛みがある場合は、すぐに整形外科や整骨院、整体院、鍼灸院、カイロなど思い浮かべる方もいると思います。

 

 

腰部脊柱管狭窄症の場合は腰の痛みを伴わない事もありますので、どこに行けば良いのか迷われる方もいます。

 

足にしびれや痛みがでたり、数百メートル歩くと痛みやしびれで歩けなくなり、前かがみで少し休むとまた歩けるといった症状があるなら、まずは骨や神経の状態がみれる整形外科を受診して下さい。

 

レントゲンやMRIなどの画像検査をしてくれます。できればMRIのある整形外科をお勧めします。レントゲンでは骨はみえても神経まではみることができません。まずレントゲンをとり、異常がみられればより詳しく検査をするためにMRIをとるということをされる整形外科もあります。

 

自分の腰の状態を知ることは大事になってきます。脊柱管狭窄症のような足に痛みやしびれにより、歩くことが困難な場合は神経の圧迫が考えられますので、画像検査をする事により圧迫個所が特定できます。

 

 

 

病院ではどのような治療法があるのか?

 

治療法は主に2つに分けられます。

 

1つは薬による治療や、運動療法、電気、牽引、神経ブロック(注射)など保存療法

 

2つ目は手術療法になります。手術は保存療法の効果がなかった場合や日常生活に大きな支障(筋力低下や支えなしで歩けない、膀胱直腸障害などの神経障害)がでる場合に検討されます。

 

 

 

薬にはどのような薬があるのか?

・筋肉の緊張を緩める

・しびれに改善効果のあるビタミン剤

・痛みや炎症を抑える

・神経の血流改善

といった作用のある薬を処方されます。

 

 

神経ブロック

局所麻酔薬やステロイドを注射して神経を麻痺させて痛みをとる方法です。神経ブロックには、硬膜外ブロックと神経根ブロックがあります。

 

 

 

硬膜外ブロック

背骨には脊柱管という筒状の空間があり、その中には神経が入っている硬膜というふくろがあります。硬膜外ブロックとは脊柱管内の硬膜の外側に局所麻酔薬やステロイドを注入します。

 

 

神経根ブロック

神経根に局所麻酔薬やステロイドを注入します。

 

神経ブロックは、薬を一定期間飲んでも、運動療法をしても効果がなかったり日常生活に支障がでるような痛みが強い場合に検討されます。

 

 

 

脊柱管狭窄症の手術とはどのようなものなの?

 

手術の方法としては椎骨の椎弓という部分を削ったり、場合により全部除去し、神経を圧迫している骨や厚くなった靭帯を削り取って神経の圧迫をなくします。

椎弓を削り取ったり、除去する範囲により腰椎が不安定になる場合があります。その場合は本人の骨盤(腸骨)から取った骨を腰椎に移植して金属で固定したり、チタン製インプラントで腰椎を補強します。

狭窄されている場所の範囲により内視鏡で行なうこともあります。

 

 

 

手術後の経過は?

症状がでてからの経過が長い場合や、圧迫されていた神経の働きが元通りに戻ろうとする力(自然治癒力)がうまく働いていなければ、しびれなどの症状が残ってしまう場合があります。

手術をしてしびれや痛みが改善しても、今までと同じような生活習慣を続けていると再発する可能性はゼロではありません。

 

腰部脊柱管狭窄症になるということは症状がでるまでに今までの生活習慣で何かしら腰に負担がかかるような要因があると考えられるからです。

 

 

 

最後に

症状がでてからの経過が長くなると痛みしびれが十分にとれない場合があるため、手術を行う時期は医師と十分に相談して下さい。

 

脊柱管狭窄症と診断されて症状がでていても重度でない場合は生活習慣を変えたり、体を整えることにより症状の改善に繋がりますので、症状が軽いうちに自分に合った治療をしっかりしていくことが大切です。

高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症について

2015年10月22日 : 腰の痛み

腰部脊柱管狭窄症について

腰痛にはいろいろな原因や症状があります。今回は脊柱管狭窄症について書いていきます。

 

背骨の構造

脊柱管狭窄症を理解するには、まず背骨の構造を知ることが大事になってきます。背骨は、椎骨という骨が積み重なってできています。椎骨は椎体と椎弓という部分に分かれています。椎体と椎弓の間には、椎孔という空間があります。脊柱管とは、椎骨が積み重なってできる椎孔の筒状の空間を言います。脊柱管の中には神経の束(脊髄)や血管が通っています。神経は脊柱管を通って枝分かれして体の各部へ伸びていきます。脊柱管には脊髄を守る役割があります。

 

なぜ腰部脊柱管狭窄症はおこるのか?

脊柱管がどこにあり、どういったものか少しわかったと思います。脊柱管狭窄症とは脊柱管が狭くなり神経や血管を圧迫している状態をいいます。脊柱管が狭くなると聞いてもなかなかイメージが持てない人もいると思います。どのように狭くなるのでしょうか?

脊柱管を取り囲む椎体や椎弓の変性や靭帯の肥厚、椎間板の変性による膨隆、突出により脊柱管が狭くなります。また、脊椎すべり症により上下の椎骨がずれ脊柱管が狭くなる場合もあります。

 

生まれつき脊柱管が狭い先天性の場合もありまが、なぜ椎体や椎弓の変性や靭帯の肥厚、椎間板の変性による膨隆、突出が起こるのか?その原因は何なのでしょう?

 

腰部脊柱管狭窄症になりやすい人を考えてみるとわかりますが、高齢の方に多くみられます。

すべての脊柱管狭窄症にいえることではありませんが、加齢に伴う変化が原因で脊柱管が狭くなります。

加齢により変形性脊椎症が起こりやすくなります。変形性脊椎症による椎体の※骨棘(椎体外側にできる)や、すべり症、椎間板の膨隆、黄色靭帯の肥厚、椎間板の変形などにより脊柱管が狭くなります。

 

※骨棘・・・骨に加えられた何らかの刺激により骨組織が増殖し、棘状になったもの。

 

どんな症状があるのですか?

症状は人それぞれですが代表的なのが、

・腰痛

・腰のまわりが重い、違和感、はり感

・足のしびれや痛み

・座ったり、しゃがんだりすると楽になる

・自転車に乗る時は症状がない

・カートなど前傾すると歩くのが楽

・座っている時や下のものを取るときなど普段は何ともないが、歩行時に足がしびれてきて数百メートルしか歩けないが、前かがみになって少し休むと、また歩き出すことができる(間欠性路行)などです。

下肢の症状は、太ももからふくらはぎ、足の裏などにでますが、両側にでる場合や片側だけにでる場合もあります。

また、つま先が持ち上がらず、ちょっとした段差や階段で躓く、スリッパが脱げやすいなど足に力が入りにくいこともあります。

さらに症状が悪化すると歩行時に尿意を催すなどの排尿障害や便秘、会陰部(肛門と股間の間)に灼熱感などの異常が起こってきます。腰痛が全くない場合もあります。

 

※間欠性路行・・・下肢の血管障害でも同じような間欠性路行の症状を出すことがあります。ただしこの場合は、姿勢を前かがみになっても症状の変化はありません。

 

躓き

 

 

 

良く耳にする椎間板ヘルニアとの症状の違いは?

腰椎が関係しているもので足のしびれを伴うものは、腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症です。椎間板ヘルニアは脊柱管内に飛び出した椎間板組織が症状の原因であり、若い人に起こりやすく、前にかがむと腰が痛みます。ヘルニア組織は、神経の圧迫の度合いにもよりますが、自然に縮小し、神経の圧迫が軽くなることもあり、MRIなどの画像でヘルニアがあっても症状がでない人もいます。

腰部脊柱管狭窄症は高齢者に多くみられます。狭くなった脊柱管は、自然に広くなることはありません。ヘルニアとは異なり前かがみになると症状が楽になるのが特徴です。

 

最後に

今回は腰部脊柱管狭窄症の症状について書いてきましたが、次回は症状がでた時にはどこへ行けば良いのか、どんな検査をするのか、どのような治療法があるのかなどを書いていこうと思います。

腰痛ベルトをすると腰が楽になるって来たけど、選ぶポイントは?

2015年10月19日 : 腰の痛み

腰を痛めた時に腰痛ベルトは必要?

 

腰を痛めてしまって動くのもつらい、力を入れて重いものを持つ時に痛い、仕事中に立ったり座ったりするのが痛いなど、動けるけど何かをする時に痛みがでて、そのことにより生活面で支障がでたり、仕事の効率が下がったりするのは辛いですよね。

そういう時に思い浮かぶ腰の痛みを和らげる物の1つとして、腰痛ベルトを思い出す人もいると思います。実際に付けたことがある人もいれば、聞いたことはあるけど付けたことがないという人も多いと思います。

 

 腰痛ベルトをすると楽になるの?

腰痛ベルトによって体が支えられます。そのことにより、必要な腹圧や筋肉の働きが補助されるため、痛みが緩和され楽になります。

 

腰に巻くベルトには腰痛ベルト・コルセットや骨盤ベルトなどがありますが、病院ではコルセットと呼ばれます。腰痛ベルトと骨盤ベルトでは付ける位置がことなるので気をつけて下さい。付ける位置によって効果が違ってきます。

 

骨盤の構

まずは、骨盤の構造を説明していきます。骨盤はいくつの骨から構成されているかご存知ですか?

骨盤は2つの寛骨と仙骨の3つの骨から構成されています。前文では目安とするポイントに腸骨と書きましたが、骨盤を構成している骨に腸骨はでてきません。実は寛骨という骨は生まれた時は腸骨、坐骨、恥骨の3つの骨が軟骨によって結合しています。それが成人になると骨結合して1つの骨になります。

 

 

腰痛ベルトを選ぶ時

腰痛ベルトを購入するときは、事前にサイズをしっかり測って購入するようにして下さい。

サイズはS,M,L,LL,3Lとメーカーや種類によっても違いますが、幅広くあります。サイズを測る時、腸骨の上前腸骨棘を目安に骨盤の周囲を測ります。上前腸骨棘は、ウエストから下に手を滑らせていくと骨盤の前の方にあたる骨を目安にしてみて下さい。

 

腰痛ベルトの種類には幅が広いものや狭いもの、背部に芯の入った少し動きは制限されるがしっかり固定されるものや、動きやすく柔らかいものもあります。素材としては、通気性が良いメッシュ素材のものや、ゴムでできているものなどがあります。

いろいろみて自分にあったものをしっかり選びましょう。

 

 

腰痛ベルトの付けるときのポイント

 

ポイント①付けるときは上前腸骨棘にバンドの幅の真ん中がくるように付けて下さい。上前腸骨棘は、前文にも書きましたが、ウエストから下に手を滑らせていくと骨盤の前の方にあたる骨です。

 

ポイント②腰痛ベルトは、肌に直接つけると痒くなったり擦れて痛かったりするので肌に直接つけるのではなく薄い肌着などの上から付けるようにして下さい。

 

ポイント③付けたまま動いているとどうしてもズレてきますのでその都度付け直すようにして下さい。

 

いつ付ければいいの?

動作をする時に付けます。痛む動作がある場合やその動作をしなければいけないと時には付けておくとよいでしょう。

痛みがでるから腰痛ベルトをするというわけではありません。慢性の腰痛があり重いものを持つ時に腰を気にしている人には腰痛予防にもなります。

 

値段は?

ドラッグストアや通販でかうことができます。値段は安いものでは2000円ぐらいで買えるものから10,000円近くするものもありますが、目安としては3,000円~5,000円の間で選ばれるといいと思います。

 

最後に

腰痛ベルトは腰をサポートするものになります。腰痛ベルトを付けると痛み緩和され動きやすくなりますが、腰痛ベルトに頼ってばかりいると姿勢を維持する筋肉が弱っていく恐れがあるため家で安静にしている時などは外すようにして下さい。

腰痛ベルトは腰痛を治すものではありません。腰痛を治すには病院や整骨院、鍼灸院、整体院、カイロなどの治療院でしっかり治療するようにしましょう。

意外と知らない腰痛と姿勢の関係

2015年10月15日 : 腰の痛み

姿勢の悪さからも腰痛が起きる?

 

腰痛になる原因にはいろいろな要因があることはこれまでに書いてきましたが、今回は姿勢によって腰痛がでる人もいるので、そのことについて書いていきます。

 

あなたが立っている時や椅子に座っている時には、どのような姿勢になっていますか?

とくに意識されてない方は思い出してみてください。

椅子に座る時に浅く座ることが多い人

仕事でデスクワークをよくされる方に多いのですが、肩が内に入って首が前傾して猫背になっている人

自分では姿勢が良くないとはわかっていても、楽な姿勢をとってしまいます。

 

姿勢が悪いとなぜ腰痛が起こってしまうのか?

猫背のように立ったときの姿勢が悪いと体のバランスを維持しようと腰にかかる負担が強くなります。

座る姿勢が悪いと骨盤に歪みがでます。骨盤に歪みがでると背骨のバランスが崩れます、そうすると腰の筋肉や、椎間板への負担が強くなります。このように腰への負担が強くなり腰痛へとつながってしまいます。

姿勢がいい状態でも腰には負担がかかっているのに普段楽に思える姿勢は実は、腰にはとても負担がかかっていたんです。1日中パソコン作業をされている方や、1日中立ち仕事をされている方はこのことを思うと少し不安になりますよね。でも逆にいい姿勢、腰に負担がかかりにくい姿勢を意識してやれば今までより腰にかかる負担が減ります。姿勢を良くした方がいいということはほとんどの方が知っていると思います。しかし、よくいう良い姿勢というのはどういう状態をいうのかは知らない方もいるのではないのでしょうか?

 

立ったときの姿勢

横から見た時に耳、肩関節、股関節、膝、外くるぶしを結んだ線が直線状になるのがいい姿勢です。

イメージとしては顎を少し引き、背中を伸ばし、膝を伸ばします。

自分でチェックする方法としては、まずは壁に立ったまま後頭部、肩甲骨、仙骨、踵を壁に付けます。その時に腰と壁の間に自分の指が2,3本入るだけの隙間があるとよいでしょう。壁との間に指が入らないと腰椎の湾曲が少なすぎ猫背の状態になります。壁との間に拳が入ると反り過ぎの状態ですので反り腰になります。

 

座った時の姿勢

椅子に座る場合はお尻が背もたれに密着するように深く座ります。顎を少し引き背筋を伸ばし座骨が椅子とおしりの接地面にあたるように座ります。坐骨とは、体育座りをした時に地面にあたるお尻の方にある骨です。わかりにくい方は、まず椅子に浅く座り片方のお尻を少し浮かせ後ろに1回移動します、次にもう片方も同じおように後ろに移動させます。その状態から背筋を伸ばすと椅子とおしりの接地面に硬い骨が乗る感じがあると思います。これが土台がしっかりした状態になります。坐骨とは骨盤の一部ですので、良い姿勢を維持するには骨盤の傾きは非常に大事になってきます。膝の位置はお尻より少し上にします。

 

まとめ

まずは正しい姿勢を理解し、ためして下さい。慣れないうちはすぐに姿勢が崩れてしまったり、体が辛かったりするかもしれません。それは今までの日常生活によってあまりいい姿勢を保つ筋力を使っていなかったと思って下さい。意識していくと姿勢を保つ筋力もしっかり使えるようになり、良い姿勢を維持するのも楽になります。筋肉というと腹筋や背筋が思い浮かぶと思います。腹筋や背筋も大事ですが、骨盤についているいわゆるインナーマッスルといわれる体の内の方にある筋肉が大事になってきます。お臍の少し下に丹田といわれる場所がありますが、座っている時や、立っている時思い出したらそこに力を入れるようにしてみてください。

日頃の生活習慣によって今の体の状態はつくられています。

周りの人から姿勢が悪いと指摘されたり、自分で姿勢が悪いと思っている方は、すぐには効果があらわれることはないかもしれませんが、是非意識して続けて下さい。

意外と知らない中腰でモノを持って腰を痛めた時の対処法

2015年10月14日 : 腰の痛み

ぎっくり腰が起きた時の対処法

腰を痛めた事があるという方は多いと思います。重いものを持とうとした時や、靴下を履こうとした時、転倒して痛めたなど、動作を起こした時や衝撃を受けたときにでる腰痛。

運動不足、中腰での作業が多い、睡眠不足、肥満(反り腰)、血行不良による筋肉疲労など日常生活の積み重ねで起こる腰痛。

 

痛みの度合いにもよるとは思いますが、自分でできる対処法として、

腰を痛めた時はどうしていますか?

安静にしている、冷やす、温める、シップを貼る、痛みを我慢して動かす、何もしないという方もいたり、病院や、鍼灸院、整骨院、整体院、カイロなどの治療院へ通う方もいるのではないでしょうか?

 

ここでは、ぎっくり腰など急に痛めた時の腰痛(急性腰痛)の対処法をお伝えいたします。

 

腰を痛めた時に温めたら良いか、冷やしたら良いか迷いますよね。何となく温めたほうがいいんじゃないかと思い、お風呂にゆっくりつかったり、冬場などにはカイロで温めたりする方もいるのではないでしょうか? 

実際温めるとその時や、その直後は楽になったと感じる事もあるとは思いますが翌日には痛みがひどくなっているという事があります。急に痛めた場合は、炎症していますのでまずは炎症を抑えるためにしっかり冷やして下さい。

 

炎症とは?

外傷・火傷、細菌の侵入、薬物・放射線の作用などに対して、生体に起こる防御反応。体の一部に充血・腫れ・発熱・痛みなどの症状を起こすこと。

 

なぜ、急に痛めた腰痛は冷やした方がいいのか冷やす目的は?

 

1つの目的としては、血管を収縮させる作用があります。

 

冷やすことにより血管は収縮し、冷やしている周辺に流れる血流の量は減少します。そのことにより、患部から出血している場合の出血量を減少させることができます。

毛細血管の透過性と細胞の新陳代謝を減少・低下させ、内出血時の二次的低酸素障害の発生を防止する目的があります。

 

細胞は血液を介して必要な栄養・酸素を得ています。しかし内出血を起こすと、損傷した細胞膜や毛細血管から流出した細胞液・血液が細胞内に溜まって周囲の毛細血管を圧迫して血液の流れを阻害し、周辺の細胞組織への栄養・酸素の供給が断たれてしまいます。周辺の細胞組織への栄養・酸素の供給が断たれる状態が続くとそれら細胞は死滅してしまいます。これを二次的低酸素障害といいます。

冷やすことは二次的低酸素障害の発生を防ぐ効果があります。

 

冷やした個所は局所的に毛細血管の透過性(細胞の内部で体液・細胞を通過させ、運ぶ働き)が減少します。それにより損傷した血管から流出する細胞液・血液の量が減少します。さらに冷やした個所は局所的に細胞の新陳代謝が低下し、少ない酸素や栄養素で細胞が活動できる環境を作り出すことができます。それにより患部に流出し、損傷した細胞膜や毛細血管から流出する細胞液や血液の量を減少させることができます。このように冷やすことで、内出血の際に流出した細胞液・血液が細胞内に溜まることによって引き起こされる二次的低酸素障害を防止することができます。

 

内容が難しくなりましたが、簡単にいうと炎症が起きると炎症が起きた箇所だけではなく周りの組織にも影響がでます。冷やすことにより炎症を最小限にとどめます。

炎症がひどい時に温めてしまうと逆効果になり炎症を広げてしまいます。

 

2、痛感神経を麻痺させ、筋スパズムを軽減させる効果があります。

 

冷やすことには痛感神経を麻痺させ、患部に痛みがある場合の脳への痛みの伝達を弱めることができます。このことは、筋スパズムを軽減させることに繋がります。筋スパズムとは、特定の筋肉や関節を痛めた際に患部から脳に痛みが伝わり、それを受けて脳から周辺組織に対して筋肉を硬直させるよう命令が出されることをいいます。筋スパズムが起こると痛みが増し、そのことがさらなる筋スパズムを引き起こすという悪循環が生じてしまいます。冷やすことによって痛感神経が麻痺すると脳への痛みの伝達が弱まり、その結果筋スパズムの程度が減少します。

 

冷やし方

ビニール袋を用意し、氷を15~20個ぐらい入れ、さらに水を少量加えます。

※水と氷を混ぜて使えばその温度は零度になるので凍傷を防ぎます。

アイスノンなどの保冷材を使用する場合はタオルか布を巻いて使用して下さい。

 

冷やす時間

15分を目安に冷やして下さい。アイスノンなどの保冷材を使用する場合は冷やし過ぎて凍傷にならないように注意して下さい。

 

 

 

最後に

急性の腰痛に対しては痛めたらすぐに冷やしてください。そうすることにより、炎症を抑え早期回復に繋がります。

痛みがひどい方はそれから病院や治療院に行くといいでしょう。

 

その後1~2時間に1回のペースで繰り返して下さい。

痛めてから3日は冷やして下さい。

なぜ生理時に腰痛がでるの? 原因と対処法

2015年10月11日 : 腰の痛み

普段は腰が痛くないのに生理前、生理時になると腰が痛い

 

生理の前や、生理時になると腰が痛くて仕方がないという方は多いのではないでしょうか。辛くても仕事を休むと他の人に迷惑がかかるから薬を飲んで痛みを抑えていませんか?

今まで生理の時になぜ腰が痛くなるのかって考えたことはありますか?

なぜ普段は腰が痛くないのに生理になると腰が痛くなるのでしょう?

 

 

生理の時に腰が痛くなる原因

 

ホルモンの乱れ、ホルモンが関係しています。

生理になると経血を排出するために、骨盤が開いていきます。その時に骨盤を開きやすくするために、リラキシンという関節を緩める働きをする排卵ホルモンの一種である物質が分泌されます。その働きが筋肉や腰へも影響するため、腰にストレスがかかりやすく、骨盤が広がるために歪みがあるとうまく広がることができず、生理前から腰痛の症状が起こると考えられます。

その他にも、生理痛のもと(※)プロスタグランジンの過剰分泌や、骨盤内の循環不良からの血行不良による骨盤内のうっ血も腰痛を引き起こしてしまう大きな要因といわれています。骨盤に歪みがあると生理による腰痛を引き起こすと指摘されています。

 

※プロスタグランジン・・・血圧の上昇、下降、血管の拡張、筋肉や神経への作用など、様々な生理作用を持つ物質。全身の炎症や痛みの原因となる物質でもある。

生理時には子宮の収縮を促進し、生理の経血を膣から体外に排出する働きをするが、プロスタグランジンの分泌量が多すぎると生理痛を引き起こす原因になる。

 

対処法、解消法

 

生理の時に腰痛がでた時にはどのようにその辛い痛みを解消していますか?

 

①薬を飲む

痛みを抑える為に市販の薬や、病院で処方された薬を飲む

 

②血行を良くする為、お腹や腰を温める

体が冷え血行が悪いと経血が流れにくくなるためにプロスタグランジンが過剰に分泌されます。これにより子宮が強く収縮し痛みを感じます。

 

温める方法はいろいろあると思いますが、子宮に近いお臍の少し下の丹田や仙骨を温めましょう。方法はいろいろありますが、カイロやレンジで簡単に温められるホットパックが楽ですね。最近は可愛い湯たんぽなども売っているのでお腹に抱きかかえて寝るのも良いかもしれません。ただし、睡眠時は低温火傷をしないように注意してください。その点では腹巻はお薦めです。

 

③骨盤の歪みを調整する

骨盤の調整をすることにより骨盤内の血流の循環が良くなりプロスタグランジンの過剰分泌をおさえるようにします。

骨盤が歪んでいると骨盤の中にある内臓の位置が正しい位置に収まっていない事もあります。骨盤調整により骨盤内の内臓の位置を調整し血流を良くしていきます。

 

最後に

痛みがいつもより強かったり、いつもとは違う痛みが続いたら一度婦人科で診察を受けられる事をお勧めします。生理の時は腰痛があるのは仕方がないと思われる方が多いと思います。我慢できずに診察に行ったら子宮内膜症や、子宮筋腫などの婦人科疾患が見つかるケースもあります。

骨盤の歪みは日々の生活習慣からくることが多いので、座る時に片足を組む癖がある方は組まないようにしたり、どうしても組んでしまう方は片足ではなくもう片方の足でも組むようにして下さい。座る時も姿勢を意識して下さい。

 

生理の時に腰痛が起きる原因を知ってなぜ温めなければいけないのか、骨盤調整をするとなぜいいのかを理解すると改善の効果も変わってくるかもしれません。

 

温める事は自分でできますが、骨盤の調整はなかなか自分ではできないと思います。今の自分の骨盤って歪んでいるのでは?家族や知人、職場の同僚から姿勢が悪いと言われる方で、生理痛がひどい方は痛みがなく骨盤の調整をしている当院にご相談下さい。

意外と多い外傷性腰痛と圧迫骨折

2015年10月9日 : 腰の痛み

腰痛といっても様々な腰痛があることをご存じですか?

腰椎が直接関係してくるものには、椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症、すべり症、腰椎分離症などがあります。

内臓の病気からくるものには、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの胃腸疾患、胆嚢炎、膵炎、腎盂腎炎、婦人科系の病気からも腰痛がおきます。

尿路結石、腎癌、尿管癌、膀胱癌、子宮癌などの悪性腫瘍からおこる腰痛もあります。

レントゲンやMRIなどの検査をしても原因が特定できない腰痛もあります。腰痛のうち原因が特定できない腰痛が85%を占めるといわれています。

 

生活をしていると一度は腰が痛いと感じたことや、何か行動を起こしたときに腰を痛めた事がある方は多いのではないでしょうか?例えば、サッカーをしていて接触した際に転倒して腰を痛めたことや、立ったまま中腰で靴下を履こうとして痛めたこと、段差に躓いて尻もちをついた時に痛めたなど経験ある方もいるのではないでしょうか?

今回はそのような腰に負担を与えてしまった時に起こる腰痛について書いていきます。

 

 

外傷性腰痛とは?

運動や労働などにより腰に負担をかけ過ぎた時に筋肉が炎症や肉離れを起こしたり、靭帯、骨を損傷して起こる腰痛のことを言います。

ぎっくり腰や、交通事故による腰痛も外傷性腰痛にあてはまります。

高齢者に多いものでは転倒による腰椎椎体圧迫骨折、棘突起骨折、横突起骨折などがあります。何度も腰を痛めている方は、痛みがあってもすぐに治ると思ってそのままにしていたり、いつもと同じと思っていると筋肉や靭帯を痛めたのではなく、骨を負傷している場合も考えられます。痛みが強くなったり、いつもと痛みが違うと思ったら、病院で検査をすることをお勧めします。筋肉や靭帯を負傷した場合は、痛みが少しひいたら動かせる範囲で徐々に動かす方が治りは早いですが、骨折の場合は骨がくっつくまで安静が必要だからです。

 

圧迫骨折

高齢者の方と接する機会が多い方は圧迫骨折という言葉を聞いたり、身近な方が経験された事があるかもしれません。骨折と聞くと、1つの骨が2つにパキッと折れるイメージをもつ方もいるかと思いますが、骨にひびが入っても骨折といいます。圧迫骨折とは脊椎に垂直方向に力が加わり椎体がつぶれてしまうことにより起こります。

骨粗鬆症、がんの骨転移、多発性骨髄腫、血管腫などによる圧迫骨折もあります。

 

 

症状

症状としては、激しい痛みがあります。軽度の圧迫骨折では腰だけの痛みになります。椎体の後ろには脊髄神経がありますので、骨折した部分が後ろの方で脊髄神経を圧迫していると足にしびれがでたり、下肢麻痺を起すこともあります。

 

診断

受傷初期のレントゲン画像では見逃されることもある為、MRI検査が必須です。

 

治療

腰椎圧迫骨折の治療は他の骨折と同じく、圧迫により足にしびれや麻痺がない場合は、安静による保存治療が基本となります。体幹ギプスやコルセットを使用します。体を極力動かさないようにします。布団で寝ている方は、ベッドに寝ると起きやすいです。

外科手術が行われる場合もあります。

 

 

 

最後に

外傷性の腰痛が起きた場合、安静時でも痛みがでたり、なかなか痛みがひかなかったりした場合は病院でまずは検査をして下さい。もしも骨折していてそれを知らずに過ごしていると、痛みはひくかもしれませんが、後に痛みがでるなど、後遺症が残る恐れがあります。

しっかり治療して骨がくっついても安静にしていたことにより筋力が低下し、以前は何ともなかったのに疲れやすかったり、だるさや、鈍痛がでる場合もあります。

当院でも圧迫骨折された経験があり腰痛がでている方も来院されていますので気になる事があればお気軽にご相談下さい。

どういうこと?腰骨が1個多いと言われました。

2015年10月6日 : 腰の痛み

腰骨が1個多い

腰に痛みがでて病院でレントゲンを撮ったら、先生に腰骨が1つ多いと言われ正常の人よりも腰痛になりやすいと言われた事はありませんか?

腰骨が1つ多い?始めて聞いてもどういう事なのか理解できませんよね?背骨が何個の骨から構成されているのか知らない人も多いと思います。

 

背骨の数って何個あるの?

背骨とは医療では、脊椎と呼ばれます。

 

脊椎の構成

上から頸椎→胸椎→腰椎→仙骨→尾骨

背骨

椎骨のそれぞれの数

頸椎(cervical )は7個

胸椎(thoracic )は12個

腰椎(lumbar )は5個

仙骨(sacral )は1個(5個の仙椎からなる)

尾骨(coccygeal)は1個(3~5個の尾椎からなる)

 

 

腰仙移行椎とは?

 

第5腰椎が仙椎のような形をしているもの(第5腰椎が仙骨に癒合して腰椎が4個に見える)を仙椎化、第1仙椎が腰椎のような形をしているもの(第1仙椎が仙骨に癒合せずに腰椎ように見える)を腰椎化と言います。この2つを合わせて腰仙移行椎といいます。

病院で腰骨が1つ多いと言われるのは腰椎化のことになります。実際は、1つ多いのではなく6個に見える6個目の骨は第1仙椎ということになります。これは病院でのレントゲンやMRIなどの画像検査でないとは分かりません。

 

腰痛との関係は

なぜ腰仙移行椎になるのかは原因がわかりませんが、必ずしもこれが腰痛の原因になるわけではありません。

ただ、変形により神経を圧迫しやすかったり、バランスが崩れやすくなるとかんがえられます。

 

治療法

病院でシップを貰うだけで、治らないから腰痛とは付き合っていかなければいけないと言われ、自分は腰痛がでやすい体だと思い治療をあきらめてはいませんか?

確かに腰仙移行椎そのものを治すことはできませんが、上記に書いたように腰仙移行椎があっても腰に症状がでない人もいます。

 筋肉の緊張、骨盤の歪みからも痛みがでてきますので、病院で良くならない場合は、整骨院や、鍼灸院、体の歪みを調整してくれるカイロプラクティックや整体院などに行ってみてはいかがでしょうか。

気をつけて頂きたいのは、治療だけではなく日頃の生活習慣を見直す事も大事になってきます。今の状態をつくっているのは、日々の積み重ねによるものがほとんどですので、治療に通って痛みが楽になっても生活習慣を変えなければ、また痛みがでる可能性があるからです。

 

どのようなことに気をつければいいの?

人それぞれ生活スタイルがことなりますので腰に負担がかかっている動作や態勢があるなら見直してみてください。例えば姿勢が悪い方は、たまに鏡を見て自分の姿勢をチェックしてみてください。自分では気づかないうちに姿勢が悪くなっていきます。意識するのとしないのでは体の負担も変わってきます。はじめは辛いかもしれませんが習慣になると楽になってきます。

中腰の態勢が多い人は膝を使ったり、片足を前や後ろにずらすなどして腰を落とすようにすると腰への負担が減ります。

疲れが溜まると筋肉も硬くなってきますので、適度な運動やストレッチ、お風呂にゆっくりつかったり、しっかり睡眠をとってください。

生活習慣を見直すだけでも痛みが楽になる方もいますので、まずは自分ができる範囲でやってみてください。

 

良い姿勢

 

最後に

腰椎が1つ多いと言われて腰痛がでるのは仕方がないとはあきらめずにしっかり治療しましょう。腰仙移行椎は治りませんが腰痛の症状は改善されてきます。もしかしたら、あなたの腰痛の症状はそれが原因ではないかもしれません。

当院にも腰痛で来院される方のなかには病院で腰骨が1つ多いって言われましたという方が来院されます。痛みがなかなかとれずに悩んでいる方や、正しい姿勢や、どのようなストレッチをしたらいいのかなどわからないことがあれば、当院にご相談ください。

そのぎっくり腰、筋肉の疲労だけではなく内臓の疲労が原因かも

2015年10月5日 : 腰の痛み

このような経験した事ありませんか?

 

重いものを中腰で持ったときに腰を痛めた、座っていて後ろにあるリモコンを取ろうとして腰を捻った時に痛めた、立ったまま靴下を履こうとして腰を痛めた、くしゃみがでた時に腰を痛めたというように何か動作をした時に腰に強い痛みや、腰が「ピキッ」としたり、その時は違和感だけで、時間をおいて強い痛みがでてきたという経験をしたり、家族や、周りの知人がこの様な経験をしたと聞いた事がある方は多いのではないでしょうか?

これは急性腰痛症、いわゆるぎっくり腰と言われるものです。そもそも中腰で作業したり、腰を捻ったりする動作は日常でよくやりますよね?

ではなぜ痛める時があるのでしょうか?

男ぎっくり腰

 

 

 

考えられる事

 

筋肉の疲労が考えられます。日常の生活で腰に負担がかかる事をすると疲労が溜まります。本来溜まった疲労は、ケガをした時に傷が治っていくように疲労も回復していきます。しかし、腰に負担がかかる作業が多かったり、睡眠があまりとれていなかったり、寝るのが遅かったり、食事をしてすぐに眠ってしまうという事が日常になっていると、回復が追い付かずに、どんどん疲労が溜まっていきます。そうすると今までは、何ともなかった動作が、たえきれずに痛みとしてできます。

疲労が溜まってくると何となく腰の動きが硬かったりしませんか?血流が良く疲労が少ない状態を弾力性がある枝だとしたら、血流が悪く疲労が溜まった状態が枯れ枝だと想像してみてください。負荷がかかるとポキンと折れるイメージが湧くかと思います。

 

姿勢の問題

骨盤の歪みにより、体のバランスが崩れ同じところに負荷がかかってしまうことで痛みがでることもあります。

 

強い負荷がかかった時

強い負荷により筋肉を負傷してしまうこともあります。

 

内臓の疲労

内臓も疲労することをご存知でしょうか?睡眠不足や暴飲暴食や飲酒などいろいろな要因がありますが、内臓も疲労します。内臓が疲労してきて働きが悪くなってくると生存にかかわってきますので、それを補おうとして反射で疲労している内臓の近くの筋肉が硬くなってきます。(内臓体制反射)

痛みがでる原因は上記以外にもありますが、様々な要因が重なり合って出てきます。内臓

 

 

 

日頃気を付ける事

物を持つ時

下にあるものを持つ時は、片膝をついて膝をつかって持ち上げる、この動作は特に慢性の腰痛がある方や、以前腰を痛めて病院でヘルニアなどの診断をされて今は痛みがでていなくてもこの動作を心掛けると腰への負担が減ります。忙しい時や、いちいち膝をつくのは面倒だとは思います。疲労は日常の癖や習慣が関係してきます。疲労をなるべく溜めない為にも意識することをお勧めします。

椅子に座ったまま下にある重いものを持つ時は、一度椅子から降りる。座ったままで腰を捻って下にあるものを持つという動作は、とても腰に負担がかかります。

 

睡眠時間をしっかりとる

 寝てる間に疲労は回復していきます。質の良い睡眠をとることで疲労の回復度合いも違ってきます。寝つきが悪い、起きたら痛みがある、途中で起きてしまう、疲れがとれないこのような方は、布団や枕が合っていないのかもしれません。一度見直してみるのもよいでしょう。

 

お風呂にゆっくりつかる

血行が良くなるということもありますが、心身をリラックスもできますのであまりにも熱いと心臓に負担がかかりますので、適度な温度で10分から15分を目安にするといいでしょう。

 

まとめ

ぎっくり腰になる原因は様々ですが、大事なことは今の自分の体の状態をつくっているのは、日常生活の積み重ねです。腰に不安がある方は一度生活習慣を見直してみると体の負担を減らせたり、疲労が溜まりにくくできるので実行してみてください。

腰痛にはどのような原因、種類があるの?

2015年10月3日 : 腰の痛み

腰痛の原因

腰痛の原因にはいろいろあります。例えば、腰椎の圧迫骨折、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、すべり症など、腰椎が直接関係して起きる腰痛です。また、直接腰とは関係がないような内臓の病気などからも腰痛の原因になることもあります。

しかし、ほとんどの腰痛が、病院で検査をしても原因がわからないというのが現状です。

 例えば、中腰で重いものを持ったときなど関節や筋肉に強い負荷がかかることにより起こったり、運動不足、中腰での作業が多い、睡眠不足、肥満(反り腰)、姿勢、血行不良による筋肉疲労、内臓の疲労など日常生活の積み重ねで腰痛が起きます。腰痛

 

 

 

 

腰痛の種類

椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、腰椎分離症、すべり症、変形性腰椎症、筋筋膜性腰痛、腰痛症(原因がはっきりしない腰痛)などがあります。

 

症状(腰痛症)くしゃみ

くしゃみで痛みがでる、寝がえりで痛みがでる、座っていて立つときに痛みがでる、中腰での作業ができない、靴下を履くのが辛いなど、動作時の痛みがあります。

 

 

治療

生活をしていると一度は、腰に痛みがでたり、腰が重だるかったりした事があるかと思います。腰痛があっても治療に行く人もいれば、治療に行かない人、治療に行きたくても行けない人がいます。

治療に行く人と行かない人ではどのような違いがあるのでしょう?

 

治療に行く人

・痛みで仕事ができない

・支えなしでは歩けない

・長時間の車の運転が痛みでできない

・腰の痛みで子供と遊べない

・朝目が覚めた時に腰の痛みで直ぐに起きれない

・痛みで運動ができない

・痛みが出るため動く時に常に腰をかばう

座って立つときに痛みでスッと立てない

など、日常生活に支障が出るために行く人が多いと思います。

 

では、治療に行かない人行けない人はどのような人がいるでしょうか?

・病院が嫌いで我慢する人

・腰痛があっても日常生活に支障が出ないので治療に行かない

・慢性で腰痛があるのは仕方ないと思っている人

・どこに行ったらいいのかわからない

・小さい子供がいるために自分の時間がとれない、

・忙しくて時間が作れずに治療に行けない

などが考えられます。日常生活にそれほど支障が出ないために治療の緊急性が低い方が多いのではないでしょうか?

 

腰痛により、日常生活に支障がでたり、今までできていた事ができなくなるとその悩みを改善しようと治療に行く必要性がでてきます。しかし、痛みを我慢していたり、痛みが出ても数日すると治まっていくため、そのまま何もせずにほっておくと、いざ日常生活に支障が出るような腰痛が起きた時に治療が長引く恐れがあります。

腰を痛めた時や、腰に嫌な違和感が出た時などは、早めに病院や治療院に行き、適切な治療を受けられる事をお勧めします。

腰痛が起こるのは、日頃の生活習慣が大きく関係していると考えられます。では、腰痛の治療や、日常生活で気をつける事、自分でできるケアとはどのようなものがあるのでしょうか?

 

病院での治療

・湿布を貼る

・薬をもらう薬

・手術をする

・痛み止めの注射をする

・温める

・電気をするなど

 

整骨院(整骨院)、鍼灸院、マッサージ院、整体院での治療

・電気治療

・鍼鍼

・マッサージ

・整体など

大きく分けるとこのようなになります。

 

日常で気をつける事

下にある重いものを持つときは、片膝をついてしゃがみ、膝を使って持ち上げる(腰痛持ちの人は、痛みが無くてもこの持ち方を心がけてください)。足を組む時には片足ばかりではなく交互に組む(歪みの原因にもなるので組まないに越した事はありません)、正座の時足を崩す方は、同じ方向ばかりに崩さないようにする、腰痛持ちの方は、椅子に座る時に浅く座る方が多いですが、深く座り背筋を伸ばす(常に背筋を伸ばして座る事は難しいので、意識して姿勢が悪くなってきたと思ったら背筋を伸ばすようにしてください)

 

ケア

お風呂にゆっくりつかる(目安としては15分、あまりに熱いと心臓に負担がかかるので適度な熱さにして下さい)

ストレッチをする

適度な運動をする

最後に

いざ治療に行って、先生に自分の症状を話そうとしてもうまく話せなかったり、伝えたい事が言えなかったりという事があります。先生に自分の症状、悩みを理解してもらうためにも病院に行く前にどういう時に痛みがでるのか、何をするのが辛いのか、今の症状によって出来なくなった事はないかなど、前もって整理しておくといいでしょう。問診

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