内臓が原因!その腰痛甘くみていると大変なことになるかも知れません

2015年11月16日 : 腰の痛み

その腰痛甘くみていると大変なことになるかも知れません

 

腰痛の原因には、脊柱そのものに問題がある場合、ぎっくり腰などのように筋肉や靭帯に問題がある場合、精神的要因(強いストレスなどの精神的問題、うつ症状)によるもの、悪い姿勢からくる骨盤や脊柱のズレ、内臓疾患や、内臓疲労が原因の腰痛などいろいろな原因が考えられます。ご存知の方もいると思いますが、腰痛のうち85%は病院での画像検査をしても腰に明らかな異常が確認できない原因不明の腰痛だと言われています。

腰痛の原因はいろいろな原因がありますが、今回は内臓疾患からくる腰痛について書いていこうと思います。

 

 

内臓疾患から来る腰痛はすべての腰痛のうちどれぐらいの割合を占めているのでしょうか。

内臓疾患が原因の腰痛は全体の腰痛のうち1~2%といわれています。

ちなみに原因がわからない腰痛のうち半分以上は、ストレス、不安、うつなどの心理、社会的要因が関係しているといわれています。

 

 

腰痛の原因となる内臓疾患にはどのようなものがあるのか?

 

・腎盂腎炎、腎癌、尿路結石、泌尿器癌、膀胱癌、前立腺肥大などの泌尿器系疾患。

・胃潰瘍、慢性膵炎、胆石、胆嚢炎、胆管炎、十二指腸潰瘍などの消化器系疾患。

・腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの循環器系疾患。

・子宮筋腫、子宮癌、卵巣嚢腫、卵巣炎などの婦人科疾患などがあります。

痛みがでる部分や痛み方(鈍痛や激しい痛みなど)は疾患により特徴的なものもあります。

 

 

内臓疾患からくる腰痛の特徴

 

外傷やぎっくり腰などの運動性のものは、動作によって痛みが増したり楽になったりします。精神的なものではその時の精神的なストレスなどにより痛みがかわります。

内臓疾患からくる腰痛は、安静にしていても痛みがあるということが特徴的です。何もしていなくても腰に違和感があったり、どんな態勢をとっても痛みが変化しない場合は内臓疾患も疑われます。このような違和感や痛みが続いたら、早急に病院での検査をお勧めします。まずは、整形外科での画像検査になりますが、異常がなければ血液検査も受けて下さい。先生がおかしいと思えば、検査を進められると思います。

内臓の疾患によっても痛み方や痛む部分が異なることがあります。

例えば、背中に衝撃を与えた場合に背中からお腹のあたりに鋭い痛みがあるなら、体の背部側にある膵臓や腎臓などの疾患を疑います。

こわいのは、突然の激しい痛みを有する腰痛です。腹部大動脈瘤が疑われます。突然の激しい腰痛が起きた時には、すぐに内科を受診するようにして下さい。

 

 

最後に

腰痛がでる原因にはいろいろあります。

今回は内臓疾患からくる腰痛について書きました。

腰が痛くなった時、自己ケアとしてシップを貼って様子を見る人、病院に受診する人、整骨院や整体院、鍼灸院などの治療院に行く人、人によって違うと思います。

慢性の腰痛がある人ならいつもと同じ痛みなら対処法は知っていると思いますし、ぎっくり腰を以前経験したことがあり、同じような痛みがでたら、またかと思うかもしれません。ただ、いつもと違う痛み方や、日に日に痛みが強くなってきている、体の調子が悪い、治療をある程度の期間しっかり通っても改善しないという場合は内臓疾患の疑いも考えられるので内科での検査をして下さい。

腰痛で治療に行かれて数カ月通っているのに症状が改善しないようなら、今の治療をして腰の状態が良くなるのかをしっかり先生に確認してみて下さい。しっかりとした説明がない場合はその治療はあなたにはあっていないのかもしれません。慢性腰痛だと思って治療に通っていたけど病院での検査で子宮筋腫があったということもあります。

いつもと違う痛みや、数か月治療をしても痛みが改善しない、もしくはひどくなる場合は内科での検診をお勧めします。


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