2015年10月5日 : 頭痛
急性頭痛(くも膜下出血)
急性頭痛と聞くとどのような頭痛を思い出しますか?
通常頭痛と聞くと緊張性頭痛、いわゆる慢性的で誰でも1度は経験した事がある頭痛を思いつくと思います。
今回は急性の頭痛の1つくも膜下出血について説明させて頂きます。
急性の頭痛で有名なものといえばくも膜下出血があがってくると思います。
名前は聞いた事がある方もいるはずです。
有名な方であれば
元プロ野球選手、プロ野球コーチの木村拓也さん
2010年 試合前のシートノック中に突然倒れて搬送されましたが37歳の若さでお亡くなりになりました。この時の死因がくも膜下出血です。
その瞬間がテレビの映像でも流れた為、覚えている方もたくさんいると思います。
他には
吉田栄勝さん
吉田沙保里選手の父で2014年にくも膜下出血の為61歳でお亡くなりになっております。
発症すると死亡率が約50%と非常に高く、とても怖い病気です。
命が助かっても手に麻痺が残るなどの後遺障害を伴ってしまう事もあります。
くも膜下出血とは
頭は外から頭骸骨(ずがいこつ)から始まって
硬膜(こうまく)→くも膜→軟膜(なんまく)と3つの膜でおおわれています。
このくも膜と軟膜の間に脳脊髄液が満たされていますがこの中で出血が起きる事をいいます。
まず血管にコブができます、分岐部などの弱い部分によく起こると言われていますがこのコブができる原因は実話いまだによくわかっていません。
このコブがやぶれて出血した際には激しい頭痛を伴います。
バットで頭を殴られたような痛みとよく言われますが、あまりの痛みで意識を失う時もあります。
実際に目の前でくも膜下出血を見たという先生から話しを聞いた事もありますが
レジで並んでいたところ、急に頭をおさえて凄い声で叫びながら地面に倒れて痙攣して意識を失ったようです。
このように突然に起こるので本当に怖いですよね。
前兆症状は手に痺れが出たり、片方の瞼(まぶた)が開きにくい、目が見えにくいなどがあるようですが前兆症状を感じずに急に起こるケースが多いようです。
対策
ではこのくも膜下出血を避けるにはどうすればいいか
これは血圧の管理がとても大切です。
高血圧の人は要注意です!
塩分を摂りすぎていませんか?
年齢を重ねていくと感覚が鈍くなってきます。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、もちろん味覚もです。
ちょうどいい味付けと思っても実は他の人が食べると塩っ辛いなど濃い事があります。
ちょうどいいと思うところから少し薄味で食べてみると言った工夫が大切かもしれませんね。
他にも
高脂質の食べ物ばかりとっていませんか?野菜もたくさんとれていますか?
お肉が多いようでしたら野菜からまず食べる意識からでいいので初めてみてください。
野菜ジュースを飲んでいるから大丈夫と思っているかたがいるかもしれませんが
全ての野菜ジュースを否定する訳ではありませんが
野菜ジュースには野菜の成分よりも糖分がたくさん含まれているからです。
ですのでしっかり野菜を歯で噛みしめてください!
勿論たばこを吸う人は危険です。
たばこを吸う事により血管が縮むので血圧が更にあがります。
動脈もどんどん硬くなり吸うたびにくも膜下出血だけではなく様々な症状に近づいています。
実話トイレをするのも注意
朝起きて大便をしようとりきんだ時に発症する事があります。
息を止めて力をいれることによって血圧がいっきにあがりますので、トイレをする時にも息を止めないように意識してください。
トイレに限らず力をいれる時は息を止めないようにしましょう。
筋肉トレーニングや瓶の蓋をあける時そんな普段の行動から意識していってください。
それでも激しい頭痛に襲われた時は
塩分は控えて血圧コントロールもできている。
たばこも吸っていない、息がとまるほどの力もいれていない。
あくまでもリスクを減らす!という対策になりますので。
このように意識しても起きる人も中にはいます。
もの凄い頭痛に襲われた時は迷わずに救急車を呼んでください。
命にかかわる事ですので、119に電話さえかければ意識を失っても電波を拾って助けにきてくるかもしれません。
最後に
整形外科に行きMRIなどの検査をする事がとても大切になってきます。
そして体液の流れをよくしておくのも勿論予防になります。
当院では体液の流れをよくする作業をさせて頂く事が可能ですので心配な方は是非ご連絡をお待ちしております。