ご存知ですか?早期の治療が大切な髄膜炎について

2015年11月10日 : 頭痛

 

 

 

今回は

少し難しい内容になってきますが

髄膜炎について紹介させて頂きます。

 

髄膜炎とはご存知でしょうか?

きっと今までの私の症状記事は聞いたことある言葉が多かったと思います

 

でも

今回の髄膜炎はきっと

あまり聞きなれていないと思いますので

少し難しい内容になりますが

頭痛に悩まされている方は是非ご覧ください。

 

 

 

髄膜炎とは

 

まず髄膜炎とは何か

 

主な症状は

持続する頭痛、項部硬直、発熱

などの

髄膜刺激症状のことをいいます

 

 

項部硬直とは何かわからないですよね

 

まず

項部とはうなじのことをいいます

 

このうなじの筋肉が硬直してしまうと

頭が後ろに持っていかれその状態で固まってしまいます

その結果

前や横、回すといった首の運動が制限されてしまいます

 

怖いですね

 

 

髄膜炎の代表的な症状としては

 

項部硬直、急な高熱、意識障害です

 

髄膜炎の3徴とも呼ばれています。

 

 

ではまず

解剖学的に理解していただくとわかりやすいので

説明させて頂きます

 

髄膜とは

何か

 

別名

脳脊髄膜ともいいますが

 

脳脊髄膜というと

 

以前くも膜下出血の際にもイラストで少し紹介させていただきましたが

 

 

脳と脊髄をあわせて中枢神経といいます

 

手や足内臓などにいく神経のことは末梢神経といいますが

 

この中枢神経を覆っている膜のことを

脳脊髄膜といいます

 

 

脳脊髄膜は何か

それは

 

頭の中を見ると

外側から

頭蓋骨(とうがいこつ)(ずがいこつ)

硬膜(こうまく)

軟膜(なんまく)

くも膜(くもまく)

脳みそ(のうみそ)

 

となっていますが

 

この

硬膜、軟膜、くも膜

のことを

脳脊髄膜(髄膜)といいます

 

 

脳の膜

 

 

大切な中枢神経を守るための膜ですね

 

この髄膜(脳脊髄膜)で炎症が起きることを

髄膜炎(脳脊髄膜炎)といいます

 

こう理解すると

言葉のとおりなので覚えやすいですね

 

 

でもなぜ

こんな体の中で炎症が起きるのか

 

 

炎症というと

こけて足首をひねったり

手首をひねったり

転んで打ちつける

または怪我をして傷口にばい菌が入って炎症を起こす

なんて事が多いと思います

 

でもこんな体のコア(中心部分)に炎症が起きるのはなぜか

 

 

その理由は

 

 

ウイルスや細菌、寄生虫などの感染が原因でおきます

 

 

どのような菌が到達してしまうのか

 

 

まずウイルスが原因で髄膜炎になる場合

 

それは

身近なもので言うと

水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルス

別名

水疱瘡(みずぼうそう)ともいいます

 

子供のうちはかかりやすいですね

わたしも幼い時にかかっております

 

水疱瘡にかかったことがある人は

水痘帯状疱疹ウイルスがずっと体の中で眠っています

 

そして

年齢とともに体が弱ったとき

またはお仕事やストレスで体が弱ったときや

季節の変わり目などで疲れている時に

 

このウイルスが元気になって

帯状疱疹をおこすのです。

 

水痘帯状疱疹ウイルス

についてはこれくらいにしてまた機会があれば詳しく紹介させていただきますね。

 

 

他には

流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)ウイルス

とは

別名

おたふくかぜ

ですね

 

これも身近なウイルスだと思います。

 

きっとかかったことがあるかたもいると思います。

 

 

 

続いて

 

細菌による髄膜炎とはどのようなものがあるか

 

細菌性髄膜炎

別名(化膿性髄膜炎)ともいいますが

 

乳幼児に起きやすいといわれています

大腸菌

B群連鎖球菌(溶血性連鎖球菌)(溶連菌)とも言います

インフルエンザ菌

これは皆さんのよくきくインフルエンザとは別のものになります

よく流行するインフルエンザはウイルスですので間違えないようにしてください

 

これらの細菌がどのようにして

体内に感染してしまうのか

それは

菌血症による血行性経路

菌血症とは何か

体の臓器のどこかに細菌感染巣があり

そこから細菌が血液中に流れている状態

のことをいいます。

これは少し難しいかもしれませんので

名前の紹介だけさせて頂きますね。

 

 

他に感染経路として

中耳炎副鼻腔炎があげられます

 

中耳炎や副鼻腔炎ときくと

身近な症状になるのでドキっとしますよね

 

他には

脳などの手術後なんかにも

発生してしまいます

手術はこういった症状も発症してしまう恐れがあるので

怖いですよね。

 

 

 

治療方法

 

 

 

原因が

細菌、ウイルス、寄生虫など

様々です

 

 

それらに応じた抗薬が投与されることになります。

 

何が原因なのか

病院で精密な検査を受ける必要がありますので

 

神経内科、内科、小児科を受診してください

 

 

 

最後に

 

髄膜炎(脳脊髄膜炎)について

今回は紹介させていただきました。

 

 

主な症状としては

項部硬直、急な高熱、意識障害です

 

髄膜炎の3徴

 

として紹介させていただきましたが

 

やはり

急な発熱や頭痛の段階で気づき

早期に治療してもらうことが大切になります

 

 

免疫力の低い小児では特に

意識をして病院で診てもらうようにしてくださいね。


症状について詳しくはこちら

長年の頭痛でお悩みの方

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