頭のどこを打ちましたか?場所によっては失明の危険も!

2015年10月6日 : 頭痛

急性頭痛(外傷)

 

 

 頭を打つ

 

 

 

前回に続き急性頭痛について説明したいと思います。

 

今回は転倒して頭を打った

何か物が落ちてきて頭を打ったなど

外からの刺激で頭痛がする場合の説明をさせて頂きます。

 

頭は凄く大切な場所です。

体中を支配しているのは脳なわけですから

打った時は要注意です。

その時は痛みが無くても

数日後、数週間後に痛みがでる事もあります。

実話、頭の中で腫瘍ができてしまって数ヵ月後に

激しい頭痛に襲われる事もありますのでしっかり読んでみてください。

 

 

 

頭にできるコブ(たんこぶ)について

 

 

 

たんこぶ

 

 

頭を打った経験は誰にでもあると思います。

物が頭に当たってこぶができる経験は子供の時によくあったのではないでしょうか?

ではその時なぜコブができると思いますか?

 

それは

内出血をしているからです。

 

でも

同じように腕を打った時や足を打った時は

コブができる事はなく青くなるだけですよね?

腕や足、お尻などはコブではなく青くなるのに

頭は軽い刺激でもすぐにコブができるのか

同じように内出血をしているのに

コブができるできないの違いはというと

皮膚の下にすぐがあるからです。

 

ただし、強く打って出血量が多ければ腕や足でも

勿論コブ(腫れ)になる事はあります。

骨折や捻挫ではパンパンに腫れますね。

 

同じように

応急処置としては

内出血で内圧が上がってしまいますので

それを抑える為に冷やしたタオルなどでアイシングをしてください。

但しこの処置は軽傷の時の処置になります。

 

頭はすぐに脳があるので心配なようでしたら

外科、脳神経外科に来院してCTをとる事をお勧めしますが

脳に放射線を浴びるのは結構な負担になりますので、

お医者さんとしっかり話しあってきめてくださいね。

 

 

頭を打った後に気をつける事

 

そして

頭を打った際に注意して頂きたいのは

 

脳震盪

フラフラしたり、吐き気が起きます

こういった場合には病院で診て頂いた方がいいです。

 

僕は中学生の時、野球部だったのですが

野球の練習をしていて鼻にボールが当たっただけなのに

時間がたつにつれて

頭痛が起きて吐き気もしました。

病院に行きCTをとった結果、特に大きな問題はありませんが

脳震盪と言われました。

特に大きな問題はなくてよかったですが

一部その時の記憶はところどころなかったです。

 

このように怖いものですので何もなければそれでいいので

一度見て頂いた方がいいですね。

 

 

そして特に気をつけて頂きたいのは

後頭部を打った時です。

 

 

脳の視覚野

 

後頭部(脳の後の部分)にはイラストのとおりに

視覚野という部分が存在します。

視覚をつかさどる部分になりますが

後頭部を打った際に目がちかちかしたり

目が張れる、目が充血(内出血)するなどした場合は

必ず病院で診て頂いてください。

 

 

 

 

 

そして更に怖いのが

内出血によって内圧が高まり

数週間、数か月して起きます。

 

慢性硬膜下血腫

 

前回お伝えさせて頂きました、脳の膜

硬膜と脳の間にじわじわと血腫がたまり数週間~数ヵ月後に症状がおきます。

これは凄く弱い外力でも置きますので経過観察が大切です。

 

お酒を飲んでいてよく覚えていないがそういえば頭を打ったなど

50歳代の男性の方によくみられます。

 

半身の麻痺(片麻痺)や言語障害などが初期症状としてみられます。

最悪の場合死に至る事もありますので

2,3ヶ月後にこの様な症状がみられた時は

必ず脳神経外科や外科に行きしっかり治療を受けてください。

 

 

他にも

頭を打つ際に肩や首の筋肉が体を守ろうとしてと防御反応で硬くなります。

そうなると血流が滞りいつまでも頭痛だるさ吐き気もしますので、

そういった首や肩の硬さを取り除くには是非当院にお越しください。

 

最後に

 

頭は本当に繊細で大切な場所ですので

子供が頭を打ったなど

軽い打撲でも頭にコブがあるかどうか

またはへこんでいないかなど調べて

家族の方が数日、数週間はしっかり

様子を見てあげてください。

 


症状について詳しくはこちら

長年の頭痛でお悩みの方

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