「また、猫背になってる!」
そう注意されてことはありませんか?猫背とは、その名の通り、背中が猫のように丸くなっている状態を言います。
具体的には、体の力を抜いた状態で立位を真横から見た時、足の外踝・骨盤・肩・頭(耳の穴)が一直線にまっすぐ揃っているのが「きれいな美しい姿勢」に対し、一直線から肩や頭(耳の穴)が少しでも前方につき出たり、骨盤が後方へ圧し出されたり、背中が丸まり、顎が少し上がっているのが「猫背」と言えるでしょう。
日本人には猫背が多い
日本人のなんと95%は猫背だと言われています。立っていても座っていても、歩いていても走っていても、私たちは体重の1割ほどの重さがある頭を支えるように、首(頸椎)・胸(胸椎)・腰(腰椎)・お尻(仙骨)・尾てい骨(尾骨)といった背骨(脊椎)と骨盤、それを取り巻く臀部(お尻)や大腿部(太もも)、背部、腹部の筋肉でバランスを取っています。
しかし欧米人に比べて、体の厚みがなく、薄く横に広がっているので、臀部や大腿部、背部、腹部の筋肉が発達しにくく、骨盤を正常な位置に固定することが困難で、骨盤が後方へ、頭を前方へとつき出してバランスを取ろうとします。
つまり、知らず知らずのうちに猫背の姿勢を取っているのです。また、日本人は元々背中を丸めて田畑を耕していた農耕民族ですから、骨格や体幹の弱さなど民族的な遺伝を受け継いでいます。平べったい体型と民族的な特徴遺伝をもつ日本人そのものが、世界の猫背タイプ筆頭と言えるでしょう。
猫背タイプ
いくら猫背民族であっても、ほんの30年ほど前まで、猫背は高齢者特有のもので、小さい頃に何度も注意をされたり、スポーツで姿勢を正したりと、若輩者の猫背は少数派だったものです。
ところが近年は年齢に関係なく、猫背人口が増えてきています。ではどんな人が猫背になりやすいのでしょうか。あなたが猫背なのかどうか、鑑別してみましょう。
《次の質問で当てはまる項目はいくつありますか?》
・日常の動作が重い
・慢性的なだるさが抜けない
・ヒップやバストが垂れているように感じる・お腹周りに贅肉がついた
・足を引きずるように歩いてしまう・足が重たく感じる
・歩く速度が遅い
・日頃から肩こりや頭痛がひどい
・腰痛になりやすい・腰痛持ち
・歩行時や座位時に気がつくと下を向いている
・日4時間以上パソコン・タブレットやスマホ・携帯電話に向かい合っている
・姿勢が悪いと言われる
実は、1項目でも当てはまれば猫背タイプです。前半5項目に当てはまる方は軽度猫背タイプで、猫背から筋力低下が、又は筋力低下から猫背が起きたと考えられます。
頭を支えるために負荷がかかったために疲れやすく、動作が怠慢になっています。後半5項目に当てはまる方は重度猫背タイプで、すでに猫背による肩コリや腰痛といった血行不良や体の歪みなどリスクが大きく出ており、今よりもさらに悪化する要因を秘めています。更に付け加えると、
・3分経たずに猫背になる
・猫背の方が楽に感じる
・体を動かしくにくい
といった自覚がある方はすでに重度猫背タイプを超えた状態です。
現代病の一つ
情報社会と言われ、ここ30年間でのパソコン・タブレットや携帯電話の進歩・普及率は目を見張るものがあります。報告書、連絡事項や通達など仕事の事務処理は、ほぼ全体がデータ化され、パソコンを介して行われています。
学校のレポートもデータ提出が多く、その情報収集や開示もネットを介して行われています。ドライアイといった症状やPC用メガネが発売される程、パソコンに向かい合っている時間は長時間化してきています。また、主婦や高齢者の買い物もパソコン・タブレットや携帯電話一つで難なくこなせますし、今や携帯電話を持っていない小学生の方が珍しい位です。
少しでも時間があるとメールやゲームを携帯電話で行い、疑問に思ったことがあると即ネット検索の時代ですから、気がつくと俯いて手元操作をしている時間は睡眠時間に匹敵する、いえ、それ以上の人もいるはずです。
データ化する仕事や学業でデスクワーク時間は増え、買い物は自分で出向くのではなく選んだものを送ってもらい受け取るだけ、少しの時間でもパソコン・タブレットや携帯電話を操作しているのですから、その分体を動かすことが疎かになり、筋力低下を招き、更に姿勢を悪くしています。
体型や遺伝子に加えて、常に背中を丸めて猫背へまっしぐらの道を進めている情報社会の副作用、現代病のひとつといったところでしょうか。
まとめ
本当に正しい姿勢=「きれいな美しい姿勢」は時間が経っても疲れないものです。
長時間のデスクワークや携帯電話などの操作といった原因が明白な方も、また幼少時代から猫背で悩んでいた方も、日常生活を見直し、少しの注意と運動を加えるだけで、猫背を改善し、正しい姿勢=「きれいな美しい姿勢」を得ることができます。猫背は簡単に自分で改善できるので、あきらめずに向かい合って下さいね。
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