首の痛みがでる4つの原因とは?

2016年2月22日 : 肩こり

首の痛みといっても、首のコリ、首が回らない、指先がしびれるなど付随する症状や性質は原因により様々です。また、急性と慢性でも、首の痛みの原因は大きく異なります。

 

今回は、解剖学的な分け方で首の痛みの原因を分かりやすくお伝えします。

 

首に痛みを生じる原因は?

首の痛みの原因を考える際には、首の解剖別に原因を考えると分かりやすいかもしれません。

 

その分け方とは、

  ・首の筋肉によるもの

  ・頸椎の圧迫・変形によるもの、及び頸髄の圧迫・損傷によるもの

  ・内臓疾患による関連痛

  ・腫瘍、感染症によるもの

の4つです。

 

では、一つずつ詳しく見ていきましょう。

 

首の筋肉が原因

みなさんは1日何時間くらい、パソコン、スマートフォン、ゲームをしていますか?グローバル社会に生きる現代人は、これらの端末とは切っても切れない関係を築いています。しかし、長時間のパソコン業務により、うつむき姿勢の時間が長くなり、「猫背」や「ストレートネック」になる人が増えてきました。

 

「猫背」は頭が前にでて、背中が丸まった状態のことで、「ストレートネック」とは、もともとある頚椎(首の骨)の湾曲がなくなり、頚椎がまっすぐになる骨格の異常です。

 

どちらにしても、6〜7kgある頭の重心が前にずれるため、首の筋肉で頭を支える必要があり、ずっと緊張状態の首の筋肉が凝り固まってしまい、首の痛みの原因となります。

 

その他にも、骨盤のゆがみ、側湾症、外反母趾、足の骨折などが原因で、左右の骨格が崩れて、左右どちらかに負担がかかることがあります。左右のバランスを取るために、首の筋肉も含めた筋肉でバランスを取ろうとするため、筋肉が疲労して腰痛や首の痛みを生じることがあります。

 

さらに、最後に、交通事故による頸部の損傷は非常に多く、そのほとんどは、ぶつかった衝撃で頭が大きく揺さぶられることによる「頸椎捻挫」です。首の筋肉に大きな負担がかかったために首の筋肉が一部損傷することがあるために起こると考えられています。

 

頸椎の圧迫・変形によるもの、及び頸髄の圧迫・損傷によるもの

 

前述した「ストレートネック」以外にも、頚椎を支える靭帯が骨化(骨に置き換わる)する「脊柱靱帯骨化症」や、「頸椎症・頚椎椎間板ヘルニア」、関節リウマチに合併する「脊椎関節症」、事故による「頸椎損傷」などが挙げられます。

 

「脊柱靱帯骨化症後」は、中年以降に発症率が高く、遺伝性が指摘されている病気です。脊椎は多数の靭帯で支えられていますが、その中でも特に後縦靱帯、黄色靱帯、前縦靱帯が骨化することが多く、骨化が進むと頚椎が動きにくくなり、首が回らない、首が痛い、手足がしびれるといった症状が出現します。症状がひどい場合は手術を行いますが、完治が難しく、再発も多いため難治性の疾患の一つです。

 

「頸椎症・頚椎椎間板ヘルニア」は上下の頸椎のクッションの役割を果たしている椎間板や頸椎自体が、加齢などによって変形して、末梢神経や脊髄を圧迫する病気です。頸椎症は中年以降に多いのですが、頚椎椎間板ヘルニアは比較的若い年齢(30歳代頃〜)にも認めます。

 

リウマチは、全身の関節や骨に影響を及ぼしますが、頚椎も例外ではなく、7つある頚椎の部位のどこに病変があるかで重症度が変わります。特に注意が必要なのが、第1、第2頸椎にある環軸椎(かんじくつい)であり、この周囲が影響をうけると、第1、第2頸椎が亜脱臼を起こし(環軸椎亜脱臼)、脊髄が圧迫されて、首のいたみ、手足のしびれ・筋力低下を自覚します。重症化すると、食事ができず、歩行不能となります。

 

最後に、交通事故など高所からの転落などで、「頸椎骨折」を起こすことがあります。この場合も首の痛みが生じますが、神経を圧迫するほどの骨折だった場合、圧迫される神経部位によっては呼吸不全や下半身不随、ときには死に至こともあり、骨折すると非常に危険な部位となります。

 

内臓疾患による関連痛

意外かもしれませんが、胃・心臓・胆のうといった内臓の異常が起こったときに、頸部痛が起こることがあり「関連痛」と呼ばれています。

 

神経は複雑に交わり、脳へ信号を伝達していますが、脳が内臓の痛みを間違って肩こりや頸部痛として認識することがあるのです。

 

例えば、心筋梗塞では、頸部痛以外にも背部痛や肩の痛み、歯痛などの症状が起こることがあり、痛みが心臓部分から広がる場合は「放散痛」とも呼ばれます。これらの症状は心筋梗塞の初期に起こることが多く、心臓から離れた部位であるため、診断が遅れるケースがあります。

 

腫瘍、感染症によるもの

頻度の高いものとしては、「咽喉頭(のど)のカゼ」や「唾液腺炎」で首も含めた全身の筋肉・関節が痛くなる、あるいはリンパ節が腫れて(多くは圧痛があります)首の痛みを生じることがあります。みなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

 

甲状腺では、「亜急性甲状腺炎」という甲状腺に炎症が起きる病気があり、前頸部に圧痛を伴う痛みを生じます。

 

「悪性腫瘍(ガン)」では、頸部のリンパ節がしこりとして触れることがあります。頸部リンパ節腫脹は、のどや食道、肺、甲状腺を含め全身のガンが原因となります。リンパ節や頸部のガン大きくなると首の筋肉や神経に浸潤したり圧迫して、首の痛みの原因となります。

 

 

 

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