ご存知ですか?首の痛みの改善方法を・・・

2016年2月23日 : 肩こり

首の痛みには原因があり、それを取り除いてあげることが根本的な改善法です。しかし、中には原因を取り除くのが難しいものもあり、慢性的な首の痛みとうまく付き合っていかなくてはいけない場合があります。

 

今回は、原因別に首の痛みの改善方法をお伝えします。

 

原因部位別の改善方法とは?

首の痛みの原因は以下のように、原因部位別に分けると理解しやすくなります。

 

・首のコリ・疼痛

  ・首の筋肉によるもの

  ・頸椎の圧迫・変形によるもの

  ・頸髄の圧迫・損傷によるもの

  ・内臓疾患による関連痛(食道・胃・胆のう/胆道・心臓疾患)

  ・腫瘍、感染症によるもの

 

この中で、最後の2つに関しては、痛みの根元である病変部分を改善してあければ首の痛みは改善します。そのため、主に、上の3つの項目について一つずつ改善方法をお伝えします。

 

首の筋肉によるもの

最も多い原因としては、姿勢の悪さからくる首・肩コリです。二足歩行を行う人間は、頭から足までまっすぐに立つと、重心線が体の中心を通り、体全体で頭の重さを支えられるようになります。

 

しかし、パソコンやスマホ、ゲーム機を長時間使用する人は、ずっとうつむいた姿勢であるため、頭の重心が常に前にあり、首に負担がかかっています。

 

対策としては、

・デスクワークやパソコン使用時間を減らす

・パソコン画面の位置を調整する

・ブラインドタッチ(キーボードを見ずに入力する技術)を身につける

・約30分ごとに首・肩の運動(ゆっくり回す、前後左右にゆっくり動かすなど)を行う

・定期的な運動を行う

・薬物療法も考慮する

などが挙げられます。

 

多くの仕事がパソコンを必要としており、長時間のデスクワークが避けられない人も多いのではないでしょうか。そういった人でも、うつむいた姿勢にならないように、パソコン画面および机と椅子の位置を調整するだけで、首の負担を大きく減らすことができます。また、キーボードを見て入力する人はどうしても頭がうつむいてしまいます。長時間使用する人はなるべくブラインドタッチで入力すると、うつむく時間を減らすことができます。

 

さらに、首の運動・ストレッチを定期的に行うことや、体の左右のバランスを保つ筋力をつけることも首のコリ解消に効果的です。首の体操方法は、インターネットで様々な方法がアップされているので、自分が「毎日」続けられる方法を見つけましょう。

 

最後に、薬物療法ですが、鎮痛効果のある内服薬、湿布、塗り薬があり、ひどい場合には、これらの助けを借りることも考慮しましょう。コリがひどい人には、筋肉を柔らかくする薬を使用することもありますが、副作用もあるため、なるべく姿勢の改善や運動で改善をめざしましょう。

 

マッサージに足しげく通う人もいますが、マッサージは一時的な効果のみであり、根本的な解決にはなりません。また、無理にほぐされた筋肉は元にもどろうとするため、揉み返し(筋肉痛)が起こり、どんどん筋肉が硬くなってしまいます。長期的な目で見ると、体の内側から筋肉をほぐす、ストレッチの方が効果が高いといえます。

 

頸椎の圧迫・変形によるもの

年齢とともに、骨や骨を支える靭帯・椎間板が衰えていくのは避けられません。特に、中年以降では「頸椎症」や30歳ころから起こる「頸椎椎間板ヘルニア」では、頸椎の中を走る頸髄やその枝である末梢神経を圧迫することがあります。

 

まず、これらの正確な診断には画像検査が必要ですので、整体やマッサージに通う前に、整形外科できちんと診断を受ける必要があります。また、無理な首の牽引(首を引っ張ること)やマッサージにより症状が増悪するケースも数多く報告されています。

 

症状の進行度によって、薬物療法、温熱療法、運動療法を組み合わせた治療が行われますが、状態によって治療は細かくわかれますので、自分で判断せず、専門家の指示に従いましょう。特に、頸椎や頸髄に問題がある人は、上を見上げたり、首をそらせる動作を避ける必要があります。この動作では、頸椎に負担をかけ、神経をより圧迫してしまうからです。

 

頸髄の圧迫・損傷によるもの

頸髄が障害を受けている場所や障害の強さにより、緊急度や治療方法は変わってきます。一般的には、頸椎の安定・安静を保つために頸椎カラーを用いて、薬物療法(鎮痛薬)・温熱療法・運動療法が組み合わせて行われます。

 

神経を強く圧迫している際は、これらでは改善しないため、痛みを取るための少量の局所麻酔薬を使った神経ブロック療法を行うことがあります。痛みを起こしている部位では炎症が起こっていることが多く、神経ブロックを繰り返し行うことで炎症が治まり、麻酔薬が切れても次第に痛みが起こらなくなることも少なくありません。

 

脊髄障害による症状(手足の運動障害・しびれ、膀胱機能障害)がある場合は、なるべく早い時期に手術を受ける必要があります。この状態が長く続くと、手術をしても症状が残りやすいからです。

 

 

 

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