2015年10月12日 : 肩こり
多くの現代人の悩みの種となっている肩こりですが、肩こりがストレスによって引き起こされる、という話をご存知でしょうか。筋肉の使い過ぎや運動不足も当然、肩こりの原因となりますが、それに加えて過度なストレスが自律神経を乱し、肩こりを招いてしまいます。
自律神経の乱れ
ストレスと肩こりの関係には、自律神経が重要な役割を担っています。自律神経というのは、交感神経と副交感神経の2種類に分けられ、この2つがバランスよく働くことで私たちの健康を作ってくれています。
自律神経のうちの交感神経は主に活動を司り、運動時より活性化したり、興奮や緊張にともなって活性化したりします。反対に副交感神経は安静を司るため、睡眠時や休息時に優位となり、リラックスした状態でより活性化します。
この交感神経と副交感神経が活動と安静をバランスよく作ってくれることで、私たちは普段の生活を健康的に送ることができています。しかし、過度なストレスはこの自律神経のバランスを乱す原因となってしまいます。
肩こりと自律神経の関係
仕事や家庭、人間関係など普段の生活で多大なストレスを抱えていると、ストレスの少ない人と比べて交感神経の活動が活発になってしまいます。休息時や睡眠時など副交感神経が優位となるべき場面であっても、強いストレスや不安を感じていると、十分にリラックスできなくなってしまうのです。
本来であれば身体を休める必要がある休息時にも交感神経が活動していては、身体は十分に休むことができずに筋肉の疲労回復にも支障をきたします。休息をとっても効率の良い筋疲労の回復はできずに筋肉はどんどん硬くこわばっていきます。硬くこわばった筋肉は筋血流を阻害し、筋肉の栄養が不十分となったり、乳酸のような疲労物質の代謝が悪くなったりします。
こうして、首周り、肩周りの筋肉の緊張が高まることで肩こりが生じるのです。
一時的なストレスによる筋肉のこわばりであれば、ストレスの解消とともに肩こりの改善も促されるでしょう。しかし、長期間にわたる慢性的なストレスは、長期間の筋肉の緊張を招き、慢性的な肩こりを作ってしまいます。
また、同様に過度のストレスによる交感神経の活性化が続くことで、睡眠時の副交感神経の働きが低下し、睡眠の質の低下や睡眠不足に陥ります。睡眠が不足していては身体を休めることはできませんし、疲労の蓄積や夜眠れないという焦りがさらなるストレスを引き起こす悪循環も招きかねません。
ストレスによる肩こりの対処法
対処法として最も効果的なのは、もちろんストレスの原因を突き止め、改善することです。慢性的なストレスとなっている原因を解明、解消することで、自律神経の乱れを治すことで、肩こりも解消されるでしょう。
しかし、ストレスの原因がわかったところで、仕事や人間関係についての問題はすぐに解決できないことの方が多いでしょう。そういう場合には体操やジョギングのような軽めの運動がオススメです。運動は全身の筋肉をほぐしてくれて、肩周りの筋肉の血行も改善してくれます。さらに、ストレスの解消にも効果的です。忙しくて運動する時間を作れない人でも、仕事の合間に腕の体操を行うことや、毎日の通勤で少しだけ歩く量を増やしてみるだけでも良いでしょう。
ストレスも肩こりも気にしすぎることで、さらに症状が強くなっていきます。身体を動かす方法以外でも、自分なりのリラックス方法を見つけることが重要です。
リラックスしていても肩こりが改善しない方はてらだ鍼灸整骨院に来て頂いたら肩こり改善のお手伝いをさせていただきますね。