足首、足の指が上がらなくて歩きにくい、その症状は腓骨神経麻痺かもしれません!

2018年2月2日 : ヘルニア,腰の痛み,膝の痛み

足首、足の指が上がらなくて歩きにくい、その症状は腓骨神経麻痺かもしれません!

打った覚えがないのに足首を上に曲げれない、足の指が上がらなくて歩きにくいそんな症状が出ている方は、腓骨神経麻痺かもしれません。

 

 

腓骨神経麻痺が起こると、背屈ができなくなり、足の指を上にあげようとしても上がらなくなります。

 

麻痺と聞いてしまうと不安に思う方もいると思います。

 

外傷などの損傷がひどい場合は、麻痺が残ってしまうこともありますが、そうでない場合は、保存療法で改善する可能性が高いので安心してください。

 

目的

1、腓骨神経とは?

2、腓骨神経麻痺とは?

3、腓骨神経麻痺が起こる原因

4、腓骨神経麻痺の診断

5、腓骨神経麻痺に対する改善法

   5-1、装具使用

   5-2、物理療法

   5-3、体の調整

6、最後に

 

 

 

1、腓骨神経とは?

腓骨神経は坐骨神経から分岐し、総腓骨神経となり、さらに浅腓骨神経と、深腓骨神経に分けられ、足の甲まで走っています。

 

 

 

2、腓骨神経麻痺とは?

膝の外側から下にかけて、足の甲に痺れや触れた時の感覚異常が起こります。

 

運動障害

また、背屈(足首を上にあげる)や足の指が上に上げられなくなり、足がだらんと垂れ下がったようになります。(下垂足)

 

感覚障害

腓骨神経麻痺の感覚障害の特徴として、足の親指と第2指の間、足の甲、膝下外側に感覚障害が起こり、足の小指は感覚の異常が起こりません。

 

 

 

3、腓骨神経麻痺が起こる原因

腓骨神経麻痺が起こる原因で最も多いものが、腓骨神経の長時間の圧迫です。

 

物での圧迫や寝たきりなどで同じ部分が圧迫されることで起こります。

 

圧迫される部位で特に多いのが、腓骨頭のすぐ下になります。

 

これ以外に腓骨神経麻痺が起こる原因としては、腫瘍や腫瘤などによる圧迫や外傷などによるものがあります。

 

 

4、腓骨神経麻痺の診断

下垂足がみとめられるか

膝の外側から足の甲にかけて感覚障害がみとめられるか

ティネルサインがみとめられるか

 

※ティネルサインとは

ティネルサインとは、神経の損傷部を叩いた時にその神経支配領域に痺れや痛みが放散することをいいます。

 

これらに加え、坐骨神経による障害との鑑別をするために、MRIやX線、筋電図検査、超音波検査が行われることもあります。

 

 

 

5、腓骨神経麻痺に対する改善法

腓骨神経麻痺は腓骨神経の圧迫によるものが大半を占めるので、まず圧迫を取り除くことが大切になります。

 

圧迫しているものがあれば緩めたり、寝たきりの場合は、姿勢を変えたり、柔らかいクッションなどを使うことにより圧迫されにくきなります。

 

腫瘍や腫瘤または、骨折など外傷による腓骨神経麻痺の場合は、その状態に応じて手術などが適応されます。

 

5-1、装具使用

下垂足では、足首と足の指が持ち上がらなくなるため、足が引っかからないように太ももを大きく持ち上げる歩行になります。(鶏歩)

躓いての転倒や捻挫の予防に使用されます。

 

5-2、物理療法

腓骨神経麻痺に対する物理療法は、電気刺激によって強制的に筋肉を使うことにより、筋肉の萎縮の防止、改善することを目的に行われます。

病院でも電気治療を行いますが、家庭用でも対応できます。自分で行う場合は、筋肉の収縮があるか確認してください。収縮させることで強制的に筋肉を使うことになります。

鍼灸院では目的とする筋肉に鍼を刺し電気を流すことができます。

 

5-3、体の調整

関節が硬くならないように、可動域を広げる、筋肉の柔軟性を出すためのリハビリがされます。

下垂足のために歩行がしにくくなると、体のバランスが崩れます。

バランスをとるために他のところに負担がかかります。

そのままにしておくと、他のところにも支障が出て回復が遅くなります。

早期回復には、症状が出ているところだけでなく、体全体の調整をしていくことが大事になります。

 

 

 

6、最後に

整形外科で検査し、適切な対処をすれば重度の腓骨神経麻痺でなければ、改善することが多い麻痺です。

自分で思い当たる原因(例えば、しゃがむ動作が長く続いたなど)があればそれを気を付ければいいですが、原因がわからない場合は腫瘍や腫瘤により圧迫されている可能性もありますので、しっかり検査を受けて下さい。

 

 

 

 

松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院

☎0120−405−100

 

 

 


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