2017年10月1日 : 肩こり
あなたの肩の痛みは腱板損傷かもしれません!
打った覚えがないのに肩が痛くて腕を挙げれない、そんな症状をお持ちの方は、もしかしたら肩腱板損傷かもしれません。
目次
1、腱板とは?
2、腱板損傷の原因
3、症状
4、五十肩との違い
5、診断
6、治療
7、まとめ
1、腱板とは?
腱板とは、回旋筋腱板やローテータ・カフと呼ばれ、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉の腱のことを言います。
肩腱板は肩関節の外転、外旋、内旋、水平屈曲、水平伸展の動きに作用します。また肩関節を安定させる働きもあります。
2、腱板損傷の原因
腱板損傷の原因として、明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因はなく、日常動作のなかで起きます。特に棘上筋は骨と骨の間を通過しているため損傷されやすい筋肉になります。
老化による劣化も損傷の原因と考えられます。
また、右肩に多く発症することから日頃から肩を酷使しいていることも原因と考えられます。
反復動作によるもの
テニス、野球などの肩をよく使うスポーツや家事で腕の上げ下げが多い動作、仕事で肩関節を酷使することも原因の1つと考えられます。
骨棘
骨棘とは骨に棘ができることを言います。肩峰に骨棘ができると、腕を持ち上げた時に骨棘と腱板が衝突することがあります、その繰り返しが多いと腱板断裂の危険性が高まります。
3、症状
肩の痛み
腕を捻る動作時痛
拘縮はないが、腕が上がらないもしくは、上がるが違和感や引っ掛かりがあったり、力が入らない
棘下筋の萎縮が見られる
4、五十肩との違い
男性に多い
利き手に好発
肩の外側の痛み
拘縮が少ない
筋力の低下
動作時に音が鳴る
肩関節外転60°から120°の動きで痛みが出て、120°以上の動きで痛みが楽になる
5、診断
肩が挙上できるか、拘縮があるか、肩を挙上して肩峰下でジョリジョリとした音が鳴るかどうか、棘下筋の萎縮があるかを調べます。音や棘下筋の萎縮があれば、腱板断裂を疑います。
エックス線やMRI検査などで判別を行います。
エックス線では腱板を見ることはできませんが、骨棘や関節の状態(肩峰と上腕骨の骨頭との距離)を見ることができます。
損傷の仕方には、完全断裂と部分断裂があります。
6、治療
急性の外傷では、三角巾で1~2週間安静にします。
断裂部が治癒することはありませんが、70%は保存療法で軽快します。
保存療法では、薬物療法、注射療法、運動療法が行われます。
注射療法
炎症を抑える作用のあるステロイド剤を腱板損傷部位の周囲に注射します。
薬物療法
痛みが強い場合、炎症を起こしているので、炎症を消して、痛みを和らげるために、湿布などの外用剤や内服薬が使われます。
リハビリ
リハビリで損傷した腱板がくっつくことはありませんが、リハビリでは肩関節の可動域を広げ、筋力アップの運動をします。
手術療法
保存療法で肩関節痛と運動障害が治らない時は、手術を行います。
7、まとめ
原因がわからない肩の痛みが出た時は放置しないでまずは病院で検査をしましょう。診断は病院でしかできません。腱板損傷の場合、軽度でもそのままにしておくと損傷が広がることもあるため早めの対処をしましょう。
松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院
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