首の痛みが出る5つの症状

2016年2月26日 : 肩こり

首の痛みには、筋肉が凝り固まることによる「首のコリ」と、「首の疼痛」の大きく2種類に分けられます。さらに、筋肉、神経、骨、内臓など原因部位によって伴う症状(随伴症状)が大きく変わります。

 

今回は、この首の痛みと随伴する症状について詳しくお伝えします。

 

原因部位によって異なる症状

首のコリ・痛みは様々な原因でおこりますが、下記のように部位別に分けると理解しやすくなります。

 

・首のコリ・疼痛

  ・首の筋肉によるもの

  ・頸椎の圧迫・変形によるもの

  ・頸髄の圧迫・損傷によるもの

  ・内臓疾患による関連痛

  ・腫瘍、感染症によるもの

 

では、それぞれについて詳しくお伝えします。

 

1.首の筋肉によるもの

「姿勢の悪さ・骨格のゆがみ」や、「寝違え」により首の筋肉を酷使したり、無理に引き延ばすと、首の筋肉が硬くなり「首・肩こり」を生じることがあります。症状がひどい場合は、「頭痛、慢性的な疲労感、呼吸苦、のどのつまり感」など様々な症状を随伴することがあります。

 

事故による「頸椎捻挫」は、首の筋肉に大きな負担がかかることによっておきますが、「首を動かす時に痛み」があります。

 

2.頸椎の圧迫・変形によるもの

「頸椎症」は上下の頸椎の椎間板や頸椎自体が、加齢などによって変形して、進行すると末梢神経や脊髄を圧迫する病気です。「首を動かす時の痛み」に加えて、神経が圧迫されると「障害された神経の症状」が伴います。神経症状については次の項で詳しく述べます。

 

交通事故で「頸椎損傷」した場合、骨膜には痛みの神経が通っているため、「骨折による痛み」を感じます。特に首を動かすと痛みがあります。

 

3.頸髄の圧迫・損傷によるもの

「頸椎椎間板ヘルニア」および、交通事故や転落、落下物の衝突やスポーツ(ラグビー、アメフト、器械体操、プールの飛び込みなど)による「脊髄損傷」では、圧迫されている神経部位により現れる症状が異なります。

 

「完全麻痺」と「不全麻痺」があり、損傷された脊髄よりも遠位(おしり側)の運動・知覚の障害がでます。完全麻痺では、損傷により完全に機能が障害された状態(運動機能と知覚機能が完全に麻痺した状態)で、不全麻痺では機能の一部が障害を受けた状態です(知覚のみある場合、筋力がある程度に残っている状態など)。

 

脳からおしりにかけて伸びている脊髄は、頭側から頸髄、胸髄、腰髄、仙髄、尾髄(人間では退化しています)に分けられます。首にある頸髄は8つ(首の骨である頸椎は7つ)あり、上からC1〜8と呼び、それぞれが、異なる身体の運動や知覚(温痛覚、触覚)を少しずつ分担しています。そのため、C1〜8のどこが障害をうけたか、また完全麻痺か不全麻痺かで、予後が大きく変わってきます。

 

例えば、C3〜4は横隔膜を動かす神経に関わっており、この部位よりも頭側(C1〜4)で障害をうけた場合は、身体が動かなくなることはもちろん、呼吸も自分ではできなくなるため、一生人工呼吸器が必要となります。

 

頸髄損傷で障害される機能は、主に「運動機能」「知覚機能」「自律神経機能」「排泄機能」となります。

 

「運動機能」障害では、胸から下が動かすことができなくなります。障害される部位により動かせなくなる範囲は異なります。

 

「知覚機能」障害では、触覚(触った時の感覚)や温痛覚(熱い冷たい、痛いという感覚)がわからなくなります。そのため、ケガをしても気付かない、あるいは、寝たきりで褥瘡(じょくそう)(床ずれ)ができても気付かないことがあります。褥瘡が悪化すると感染症を起こして、死に至ることもあり、寝たきりでは褥瘡予防が重要となります。

 

「自律神経」障害では、汗が出なくなるため体温調節が難しくなります。また、立ち上がった時に心臓に戻る血液が減って立ちくらみをおこすことがあります。

 

「排泄機能」障害では、尿をするときに使う筋肉が動かないために、自然に尿ができなくなります。導尿法といって、自分もしくは他人にカテーテルという管をいれて尿を出す方法や、手術で尿が自然と出るようにする方法などの対策がとられます。

 

4.内臓疾患による「関連痛」

「関連痛」とは、痛みを感じている部位とは別の場所以外が原因で痛みを感じることを指します。例えば、冷たいものを食べたときに頭がキーンとすることがありませんか?この症状も関連痛の一つで、口の中の刺激が三叉神経を刺激し、頭痛が起きるのです。

 

同様に、胃、胆のう・胆道、心臓でも首や肩周囲に関連痛を生じることがあります。内臓の位置の関係から、胃の場合は「左肩周囲の痛み」、胆のう・胆道の場合は「右肩周囲の痛み」、心筋梗塞では「左肩周囲、首の痛み」として感じることがあります。

 

5.腫瘍、感染症によるもの

首には、感染症にかかりやすい咽喉頭・気管があります。感染症にかかると、全身の関節や筋肉が痛み、リンパ節が腫れるために、一時的に首の痛みを生じることがあります。感染症のリンパ節腫脹は、押すと痛い(圧痛)のが特徴です。

 

怖いのは、悪性腫瘍(ガン)です。良性腫瘍では、筋肉や神経など周りの組織に浸潤することはありませんが、ガンの場合は、周りの組織に浸潤し、また、首から遠い臓器のガンでも首のリンパ節に転移をすることがあります。通常ガンでリンパ節が腫れる場合、大きくなっても痛みがなく、硬いしこりのように感じることが多いのが特徴です。

 

口やのどのガンは非常に強い痛みを伴い、進行すると周囲の神経や筋肉に浸潤していくため、ガンの部位だけでなく首全体が痛むことがあります。また、ガンのために首の手術を行うと、術後に首が引きつれて首から肩にかけてのコリが慢性的に生じます。

 

 

 

 

身体を壊してお身体のケアをせずにどこに行ったら改善するのか分からなく迷っている方は一度【てらだ鍼灸整骨院】の施術を試してみませんか?

無料相談を遠慮なくお使いください。

0120−405−100

 

 


症状について詳しくはこちら

長年の肩こりでお悩みの方

関連記事


ページトップへ戻る

ページを閉じる