2017年10月7日 : 肩こり
あなたの肩の痛みは上腕二頭筋長頭腱炎かもしれません!
肩の前方が痛い、そんな症状をお持ちの方は、もしかしたら上腕二頭筋長頭腱炎かもしれません。
目次
1、上腕二頭筋について
2、上腕二頭筋長頭腱炎とは?
3、上腕二頭筋長頭腱炎の原因
4、症状
5、評価方法
6、対処法
7、まとめ
1、上腕二頭筋について
上腕二頭筋は腕を曲げた時にできる、力こぶにあたる筋肉です。
二頭という名前が付いているよう起始部が長頭と短頭に分かれており、筋肉の着いている場所が違います。
上腕二頭筋の起始部
長頭・・・肩甲骨関節上結節
短頭・・・烏口突起
停止部・・・橈骨粗面、尺骨の前腕筋膜
長頭は肩甲骨関節上結節から起こり、上腕骨結節間溝を通り、短頭は肩甲骨烏口突起から起こり、ともに橈骨粗面、尺骨の前腕筋膜に停止します。
上腕二頭筋の作用
主に上腕二頭筋は肘の屈曲と前腕の回外に作用します。
他の筋肉とともに上腕骨を肩甲骨の関節窩にとどめ、肩の前方への安定性にも作用します。
2、上腕二頭筋長頭腱炎とは?
筋肉は骨(骨膜)に着くときには腱(結合組織)となって着きます。腱と聞いてもピンとこない方はアキレス腱を触ってみて下さい。アキレス腱は人体のなかでは最大なものになりますが、イメージとしては、やらかい筋肉のまま骨に付いているわけではなく、腱となって骨に着いています。
今回紹介する上腕二頭筋長頭腱炎は、筋肉の炎症ではなく腱の炎症になります。
上腕二頭筋長頭腱は上腕骨の結節間溝という細い溝を通り、上腕二頭筋となって腕へ降りていきます。
この結節間溝で摩擦が生じ炎症が起こり、上腕二頭筋長頭腱炎となります。
3、上腕二頭筋長頭腱炎の原因
上腕二頭筋長頭腱に繰り返し動作により、過度な負荷がかかることが原因と考えられます。
重たい荷物をよく持つ方や、野球、テニス、ハンドボール、バレーボールなど肩を酷使するスポーツをしているに多くみられます。
4、症状
動作時の肩の前側の痛みから始まり、ひどくなると腕の方まで痛みが出たり、夜間痛、可動域も狭くることもあります。
5、評価方法
ヤーガソンテスト
検査を受ける方は、座った状態で肘を90°曲げます。
検査する方は相手の肘を片手で支え、もう一方の手で互いに握手するように手を握ります。
検査をする方は、相手にドアノブを開けるように手の平を上に向けるように指示をします。
検査する方は、相手の手の平が上を向かないように抵抗を加えます。
その時に肩の前方に痛みが出るかを確認します。
スピードテスト
検査を受ける方は座った状態で手の平を上に向け肘を伸ばします。
そのまま腕を前方に挙げていき、それに対し検査する方は、前腕部に抵抗を加えます。
その時に肩の前方に痛みが出るかを確認します。
6、対処法
冷却
負荷がかかり炎症が起きているので、アイシングをして炎症を抑えます。
安静にする
安静にするといっても全く動かさないというわけにはいかないので、負荷がかかる動作をなるべく避ける、もしくは負荷がかからないように工夫して、なるべく患部に負担がかからないようにします。
湿布を貼る
7、まとめ
上腕二頭筋長頭腱炎は過度の負荷による炎症が起こることにより痛みが発生します。ただ、同じようなことをしていても、痛みが出ない方もいます。
体が疲れていたり、筋肉に疲労が溜まっている方は、上腕二頭筋長頭腱炎だけでなく、体を負傷しやすいと思います。日頃から自分の体のことを考え、食生活、睡眠、適度な運動をやれることから始めてみましょう。
松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院
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