脳卒中は血圧のコントロールが大切です!

2015年10月22日 : 頭痛

脳卒中その2

 

 

 

 

今回は

前回に引き続き

脳卒中について詳しく説明させて頂きます。

結構難しい内容になってくると思いますので

前回と今回と2回に分けて説明させて頂きますね

 

 

ではまず前回のおさらいを

少しさせて頂きます。

 

 

 

脳卒中(脳血管障害)

脳卒中は脳梗塞(こうそく)と脳出血に分かれます

脳梗塞脳血栓(けっせん)と脳塞栓(そくせん)に分かれます

 

脳血栓

脳の血管内で血液が詰まる事

 

脳塞栓

脳の血管内で血液以外の何か例えば空気、脂肪など

 

 

が前回のおさらいになります。

 

 

そして前回に引き続き

塞栓の種類についてもう1つ補足させて頂きます。

 

 

アテローム動脈硬化塞栓症(あてろーむどうみゃくこうかそくせんしょう)

というものがあります

 

動脈硬化と塞栓についてはご存知だと思いますが

アテローム」とはどんな意味でしょうか?

それは

別名

粥状硬化(じゅくじょうこうか)ともいいますが

 

 

高血圧や高血糖だと血液はドロドロです

ドロドロの血液が流れる際に

血管内を傷つけます

 

その傷口からコレステロールが入り込んでしまい

そのコレステロールを退治しようと

細胞(マクロファージ)が集まってきます

退治されたコレステロールのゴミなどが血管内に残り蓄積され

そこで粥状の瘤(こぶ)ができることを

アテロームといいます

 

 

血管内に瘤(こぶ)ができると、もちろん狭くなりますよね?

その狭くなったところで詰まる

または血栓などの物質が飛んできて

詰まることを

アテローム動脈硬化塞栓症といいます

 

 

詰まってからではもう救急車を呼ぶしかないので

予防が大切になってきます

このアテロームの予防としては

もちろん高血圧が原因になるので

ドロドロの血液を作らないことですね

 

高血圧のお話しはこの文章の最後に少しお伝えさせて頂きます。

 

 

 

 

 

では続いて

脳出血について説明させて頂きます。

 

脳出血とは

脳の血管にこぶ(血腫(けっしゅ))が発生して

その血腫が破れて脳内で出血する事をいいます。

 

 

脳出血が起きた時は

意識を失って倒れたり

運動麻痺や、感覚障害などが現れます。

 

 

脳出血でもっとも多いのは

高血圧が原因で発症する脳出血です。

全体の70%を占めます。

 

 

脳出血は

発生する場所や血腫の大きさによって

症状の出方が異なりますが

 

多くの方に共通して見られるのが

頭痛、嘔吐、意識障害、片麻痺です

 

 

重篤なものでは

目が見えなくなる

腕や足に麻痺が出る、残る

呼吸困難になり倒れる

 

など症状は様々です。

 

 

ですが

近年では

血圧のコントロールがされるようになり

脳出血の死亡数は減ってきていますので

 

 

しっかり病院に通って

医師と相談の上

お薬を飲んだりと血圧のコントロールを行ってください。

決して自分の判断で血圧の薬を飲むのをやめたりしないようにしてくださいね。

 

また

自身で行える予防としましては

やはり高塩分の食べ物を控えるなどの

食事制限が大切になってきます

 

 

どうしても年齢を重ねていくと

味覚も衰えてしまいます。

 

本人がちょうどいいと思っても

他の家族の方が食べると濃いこともあります。

 

 

それでは先ほど少し書きました

血圧のコントロールについて少し説明させて頂きます。

血圧を下げることについては

まず皆さんがされていると思うのは

塩分をさげる

事だと思います。

 

もちろん高血圧には塩分を下げることはとても大切になってきます。

 

毎日お味噌汁を飲まれているかたは

薄味で野菜を取るようにしてください。

 

 

適度な運動

 

毎日ウォーキングをする習慣をつけてください。

汗をかいて体から塩分等を出すのが大切になってきます

 

 

 

そして運動をする前や運動後など

 

水分をとってください。

 

運動をしても水分量が少ないと

汗や尿として

体から出さないといけないものも出なくなります

それ以前に脱水症状などの危険性もありますが

 

 

目安としては毎日500mlのペットボトルを持ち歩き

3本~4本は飲むようにしたいですね

1500ml~2000mlですね

水を飲む習慣をはじめて

一気に飲みすぎると内蔵にも負担がかかりますので

最初は無理のない範囲で初めてください。

 

 

 

 

最後に

 

脳卒中についてお話しさせて頂きました。

2ページにわたりざっくりとですが解説させていただきました

 

 

少し難しかったかもしれませんが

脳卒中とは何か

わかっていただけたのではないでしょうか

 

自身でできるケアとしましては

脳卒中にならないための血圧のコントロールが大切になってくるということですね

 

次回は

脳卒中にならないために

食べ物についてピックアップして説明させていただきたいと思います。

三大疾病、国民病と呼ばれる脳卒中を知っていますか?

2015年10月21日 : 頭痛

 

脳卒中(その1)

 

 

 

 

 

今回は

重篤な症状、脳卒中について

説明させて頂きます。

 

脳卒中はご存知でしょうか?

三大疾病(さんだいしっぺい)の一つなので

きっと名前は聞いた事があると思います。

病院で待っている間に壁に貼ってあるポスターだったり

CMでも言葉は聞いたりすると思います。

 

 

まず三大疾病とは

国民病とも呼ばれ

日本人の死亡順位ワースト3を占めています

(がん)(悪性新生物)・急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)・脳卒中(のうそっちゅう)」

になります

 

 

でも

脳卒中と言われてもピンときませんよね

脳卒中とは一般的な言葉であって

医療用語ではありません。

 

 

では医療用語ではなんというか

それは

脳血管障害

と言います。

 

脳の血管で障害が起きる症状

 

ということですね

知人と話しをする時は

脳血管障害よりも

脳卒中という言葉が出ると思うので

どちらの言い方でも覚えておいたほうが

いいかもしれませんね

 

 

まず分かりやすいように大きく分けて

脳血管障害は2種類にわかれます

 

 

 

 

脳梗塞(のうこうそく)・・・脳の血管内でつまる事によって起きる症状

 

 

脳出血(のうしゅっけつ)・・・脳の血管がやぶれる事によって起きる症状

 

 

 

 

以前の記事で説明させて頂きました。

くも膜下出血は脳の血管が破れておきる症状なので

脳出血の分類に入りますね。

 

 

 

それでは更に分類します

 

 

脳梗塞(のうこうそく)

 

脳血栓(のうけっせん)・・・血の塊が血管内で詰まる事

 

脳塞栓(のうそくせん)・・・血の塊以外の何かが血流に流れて脳の血管内で詰まる事

 

 

 

 

まずこの2種類に分ける事ができます。

 

では血栓(けっせん)の説明からさせて頂きます

 

 

血栓

血の塊(かたまり)が詰まるとは

イメージとしてはかさぶたをイメージしてみてください

 

ドロドロの血液が流れていく時に血管内を傷つけます

その結果

かさぶたが血管内に出来てしまいます。

そのかさぶたがまた流れて血管内を傷つけて

またかさぶたができてしまいます。

 

 

そのかさぶたが流れずそのまま血管内で詰まったり

流れた先の細い血管内で詰まったりする事によって

おきるのが血栓になります。

 

これが脳の血管で詰まると

脳血栓になります。

 

 

では続いて塞栓について説明します。

 

 

塞栓の

血の塊(かたまり)以外の何かとは

例えば

空気が詰まる

空気塞栓と言いますが

身近なもので言うと

注射を刺す時に空気抜きを行いますよね

あの空気を抜き忘れて体内に入る事によって

血管内で空気が詰まるというのが

空気塞栓のイメージでいいと思います。

 

因みに

注射を刺す際の少しの空気では

空気塞栓になる可能性は低いので安心してください。

少量の空気では血液に溶けたり

血液に乗ってどんどん分散されていき

最終的残った空気は肺で排出されて行きますので安心してください。

具体的な数字でいうと約10mlの空気が入らなければ大丈夫ですが

10mlと言われてもよくわからないですよね

点滴などでも体内に空気が入る事はありますが

あの点滴の袋(点滴ボトル)から管が通っていますが

その管(120cm)がすべて空気だとしても10mlもありませんので安心してください。

たとえ点滴袋が空になっても血管内圧の方が高い為空気が入っていく事はありません。

 

 

 

では実際に空気塞栓が起きるのはどのような事があるのでしょうか

 

それは

潜函病(せんかんびょう)(けいそんびょう)

潜水した際に急に上がってくると血管内に気泡が発生して

その気泡が血管内で詰まってしまいます。

 

 

空気以外では

脂肪がつまる

脂肪塞栓症などもあります。

 

脂肪塞栓はどんな時におきるか

それは

骨折をした際に合併症として発生します。

骨折した際になんらかの原因で脂肪が脂肪滴となって

血管内を流れていきどこかで詰まるということになります。

 

 

致死率も高いので

骨折を甘くみていると取り返しのつかない事になりますので

骨折はかならずまず

整形外科で診てもらってくださいね。

 

 

 

最後に

 

今回は脳卒中と大きなくくりの中の

脳梗塞の説明になりました

次回は引き続き

脳卒中の脳出血などまた詳しい説明をさせて頂きますね。

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