三大疾病、国民病と呼ばれる脳卒中を知っていますか?

2015年10月21日 : 頭痛

 

脳卒中(その1)

 

 

 

 

 

今回は

重篤な症状、脳卒中について

説明させて頂きます。

 

脳卒中はご存知でしょうか?

三大疾病(さんだいしっぺい)の一つなので

きっと名前は聞いた事があると思います。

病院で待っている間に壁に貼ってあるポスターだったり

CMでも言葉は聞いたりすると思います。

 

 

まず三大疾病とは

国民病とも呼ばれ

日本人の死亡順位ワースト3を占めています

(がん)(悪性新生物)・急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)・脳卒中(のうそっちゅう)」

になります

 

 

でも

脳卒中と言われてもピンときませんよね

脳卒中とは一般的な言葉であって

医療用語ではありません。

 

 

では医療用語ではなんというか

それは

脳血管障害

と言います。

 

脳の血管で障害が起きる症状

 

ということですね

知人と話しをする時は

脳血管障害よりも

脳卒中という言葉が出ると思うので

どちらの言い方でも覚えておいたほうが

いいかもしれませんね

 

 

まず分かりやすいように大きく分けて

脳血管障害は2種類にわかれます

 

 

 

 

脳梗塞(のうこうそく)・・・脳の血管内でつまる事によって起きる症状

 

 

脳出血(のうしゅっけつ)・・・脳の血管がやぶれる事によって起きる症状

 

 

 

 

以前の記事で説明させて頂きました。

くも膜下出血は脳の血管が破れておきる症状なので

脳出血の分類に入りますね。

 

 

 

それでは更に分類します

 

 

脳梗塞(のうこうそく)

 

脳血栓(のうけっせん)・・・血の塊が血管内で詰まる事

 

脳塞栓(のうそくせん)・・・血の塊以外の何かが血流に流れて脳の血管内で詰まる事

 

 

 

 

まずこの2種類に分ける事ができます。

 

では血栓(けっせん)の説明からさせて頂きます

 

 

血栓

血の塊(かたまり)が詰まるとは

イメージとしてはかさぶたをイメージしてみてください

 

ドロドロの血液が流れていく時に血管内を傷つけます

その結果

かさぶたが血管内に出来てしまいます。

そのかさぶたがまた流れて血管内を傷つけて

またかさぶたができてしまいます。

 

 

そのかさぶたが流れずそのまま血管内で詰まったり

流れた先の細い血管内で詰まったりする事によって

おきるのが血栓になります。

 

これが脳の血管で詰まると

脳血栓になります。

 

 

では続いて塞栓について説明します。

 

 

塞栓の

血の塊(かたまり)以外の何かとは

例えば

空気が詰まる

空気塞栓と言いますが

身近なもので言うと

注射を刺す時に空気抜きを行いますよね

あの空気を抜き忘れて体内に入る事によって

血管内で空気が詰まるというのが

空気塞栓のイメージでいいと思います。

 

因みに

注射を刺す際の少しの空気では

空気塞栓になる可能性は低いので安心してください。

少量の空気では血液に溶けたり

血液に乗ってどんどん分散されていき

最終的残った空気は肺で排出されて行きますので安心してください。

具体的な数字でいうと約10mlの空気が入らなければ大丈夫ですが

10mlと言われてもよくわからないですよね

点滴などでも体内に空気が入る事はありますが

あの点滴の袋(点滴ボトル)から管が通っていますが

その管(120cm)がすべて空気だとしても10mlもありませんので安心してください。

たとえ点滴袋が空になっても血管内圧の方が高い為空気が入っていく事はありません。

 

 

 

では実際に空気塞栓が起きるのはどのような事があるのでしょうか

 

それは

潜函病(せんかんびょう)(けいそんびょう)

潜水した際に急に上がってくると血管内に気泡が発生して

その気泡が血管内で詰まってしまいます。

 

 

空気以外では

脂肪がつまる

脂肪塞栓症などもあります。

 

脂肪塞栓はどんな時におきるか

それは

骨折をした際に合併症として発生します。

骨折した際になんらかの原因で脂肪が脂肪滴となって

血管内を流れていきどこかで詰まるということになります。

 

 

致死率も高いので

骨折を甘くみていると取り返しのつかない事になりますので

骨折はかならずまず

整形外科で診てもらってくださいね。

 

 

 

最後に

 

今回は脳卒中と大きなくくりの中の

脳梗塞の説明になりました

次回は引き続き

脳卒中の脳出血などまた詳しい説明をさせて頂きますね。


症状について詳しくはこちら

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