2018年3月18日 : 腱鞘炎
産後の腱鞘炎になりやすいのは、手の使いすぎだけではなかった!!
妊娠中、産後とお母さんには様々な体の不調が出てきます。
その中でも産後の子育てで、腱鞘炎に悩んでいる方は多いと思います。
手首、親指の痛みで、ひどい方では,赤ちゃんを抱っこできないほど、辛い思いをされている方もいます。
今回は産後のお母さんの悩みの1つ、腱鞘炎についてご紹介していきます。
目次
1.腱と腱鞘
2.腱鞘炎
3.腱鞘炎の初期症状
4. 腱鞘炎になりやすい方
5. なぜ、妊娠中、産後、更年期と女性が腱鞘炎になる割合が多いのか?
6.産後のお母さんが腱鞘炎になりやすい理由
7.予防・対処法
8.当院での施術
9.最後に
1.腱と腱鞘
腱は骨と筋肉をつなげ腱によって骨が動きます。
腱鞘とは腱が骨から離れないように覆っています。
トンネル状の腱鞘の中を腱が通り、指を動かすことにより腱が腱鞘の中を行ったり来たりと通過します。
2.腱鞘炎
本来、腱は腱鞘の中をスムーズに動いています。
しかし、指に力を入れながら動かしたり、同じ動作を何度も繰り返していると、腱と腱鞘のこすれ合い、腱や腱鞘が炎症を起こし、腱は太くなり、腱鞘はトンネルが狭くなり、動きにくくなります。
この状態で同じような動作を続けていると、悪化してしまい、痛みや、腫れが出てきます。
腱鞘炎は指以外にも手首や、肘、足にも起こります。
指では、親指と中指に多くみられます。
3.腱鞘炎の初期症状
このような症状があれば、腱鞘炎の初期症状かもしれません。
・指を動かしたときの不快感
・左右の指と比べて腫れている
・動かしたとき痛みがでるが毎回ではない
・朝指が動かしにくい
4.腱鞘炎になりやすい方
腱鞘炎になる主な原因は、その部分に負担がかかるためです。
指や手首では、パソコン作業が多い方、スマホを長時間される方、手先をよく使う仕事や、力を入れての作業、繰り返しの作業が多い方に多く起こります。。
また、産後、更年期の女性にも多く起こります。
糖尿病の方、人工透析を受けている方、関節リウマチの方にも起こりやすいと言われています。
5.なぜ、妊娠中、産後、更年期と女性が腱鞘炎になる割合が多いのか?
ホルモンバランスの乱れが腱鞘炎に大きく関係すると言われています。
エストロゲン・・・体の腱鞘を柔らかくし、弾力を保つ
プロゲステロン・・・産後に多く分泌し、骨盤を元に戻そうとする作用が腱鞘も収縮させてしまう。
産後数カ月は、エストロゲンが減少し、プロゲステロンが増加するため腱鞘炎が起こりやすくなります。
6.産後のお母さんが腱鞘炎になりやすい動作
長い時間の抱っこ
授乳
おむつの交換
沐浴など
慣れないことばかりで、手首を酷使してしまいます。
また、抱っこや沐浴など慣れていないうえに、落とさないように力が入ることで、より手首にかかる負担が大きくなります。
一人目は腱鞘炎で苦しんだけど、二人目は大丈夫だったという方が多いのは、無理な力を入れないため、手首にかかる負担が減るからなんですね。
7.予防・対処法
まずは手にかかる負担を少なくすることが大事になります。
・赤ちゃんを抱っこする時は、体に近づけ、腕全体で支える
・授乳中は銃乳クッションを使う
・長時間の抱っこは避け、抱っこひもや外出の際はベビーカーをしようする
・無理な力を入れすぎない
・家族に育児を手伝ってもらう
・手に負担がかかるようなスマホやパソコン、字を書くことはできるだけ避ける
・テーピングやサポーターで固定する
整形外科を受診
病院ではステロイド注射や、ひどい場合は手術をするケースもあります
治療院で施術をしてもらう
8.当院での施術
姿勢や動きの検査をして身体がどのような状態かを確認し、痛いところだけ触るのではなく、まずは全身の調整をします。
身体の循環力をあげることにより、身体が自分で回復する力を高めます。
手首、親指を酷使している方は、肩や腕の筋肉が硬くなっていることが多く見られます。指だけではなく、この部分も調整します。
また、ホルモンバランスも乱れも関係してきますので、内臓機能の調整もしていきます。
9.最後に
産後に腱鞘炎になりやすい理由がわかっていただけたかと思います。
腱鞘炎になるのは子育てを頑張っている証拠です。
産後の腱鞘炎は、ほとんどの場合が、数か月で症状がなくなります。ただ、痛みを我慢していると、抱っこもしてあげられなくなるぐらい、辛くなるかもしれません。
痛みがでたら、対処法をしてみて下さい。
子育てに支障がでる場合は、病院や、治療院で体の調整をしてもらいましょう。
松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院
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