2015年10月12日 : 肩こり
一言に肩こりと言っても、その症状を訴える部位は人によって微妙に異なります。肩や首、背中などの様々な肩こり、さらには腕や手先のこりの症状とも関連し合います。
肩こりの症状を感じる部位
まずは肩こりを感じる部位について考えてみましょう。
一般的に肩といえば、腕の付け根である上肢を動かす根元となる関節を指します。しかし、私たちが肩こりという言葉を使う時、実はその症状を感じているのは首であったり背中であったりと、とても広い部分の症状を含んでいます。
肩こりの訴えのある部位として最も多いのは首の付け根から肩の関節へと向かう筋肉の膨隆部です。ここの筋肉は僧帽筋と呼ばれ、肩こりの原因となる筋肉としてとてもメジャーなものです。肩たたきをイメージしてみても、この首と肩関節の間の僧帽筋をトントンと叩くイメージが一般的でしょう。
これに対して、同じ肩こりという症状を訴えながら、主に首筋、後頭部から首の付け根にかけてのこりを訴えるケースもあります。また、背中部分、肩甲骨と背骨の間に走っている筋肉のこりを訴える方もいます。このように同じ肩こりであっても、その部位は人によって異なります。
私たちの身体は骨や靭帯、筋肉がそれぞれ繊細に協調し合って動いていることから、その不調は一カ所に留まらずに全体へと波及していきます。これは筋肉のこりであっても同じであり、僧帽筋のこりが首や背中のこりを誘発することや、またその逆もあります。
大切なのは、首周り、肩周りのこりの大元となっている最も負担がかかっている部分を突き止めることです。首のこりが原因となって僧帽筋もこってきている場合に、僧帽筋をマッサージしたとしても、その症状の改善は一時的なものにしかなりません。僧帽筋のこりを引き起こしている首のこりを先にほぐしてあげることで、より効率的に肩こりを解消することができます。
自分の肩こりに対して、具体的な部位を考えてみるだけでも、その症状の捉え方が変わってくるでしょう。
手先のこりと肩こり
また、パソコン作業や文章を書く仕事の多い方は、肩から肘にかけてや、肘から先、手の平や指先にも疲れが溜まっていることが多いです。肩こりばかりに意識が集中し、気づきにくいこともありますが、このような手先の疲れ・こりが元となって肩こりが起こっていることもあります。
パソコンやスマートフォンが普及した現代では、多くの人が日常生活において指先出の動きを強いられています。この時、肘から手首にかけての前腕と呼ばれる部分の筋肉に負担がかかっています。先程も述べた通り、私たちの身体は互いに協調し合って動いているため、この前腕部分の筋肉の疲労によるパフォーマンスの低下は確実に肩周りの負担を高めています。
しかし、肩こりの症状に対して肩を回してみたり、肩をもむ人はいても、前腕の疲労感への対応をとる人は非常に少ないです。あなたの肩こりも実は、手先の疲れからきているのかもしれません。一度、手先の疲れにも着目してみるもの良いかもしれません。
もし、手先や腕を揉んでも肩こりが取れない場合はてらだ鍼灸整骨院にお越し頂いたら解決できるので安心してください。