2018年10月7日 : 腱鞘炎
手の親指の腱鞘炎を放置していると後遺症が残るかもしれません!
機械を使わずに手で裁縫をする方(特に革製品などを扱う方)や、仕事ではさみを使ったり、親指に力を入れて作業をする方で、親指の付け根や手首が痛い方がいたら我慢せずに早めに対処をしましょう。痛みを我慢しながら作業を続ける、痛みがでると、少し安静にしていたら痛みが和らぐので、また痛みがでるまで作業をするということを繰り返していると親指の可動域が狭くなってしまうかもしれません。
目次
1.腱と腱鞘
2.腱鞘炎
3、当院に来院された方
4、最後に
1.腱と腱鞘
腱は骨と筋肉をつなげ腱によって骨が動きます。
腱鞘とは腱が骨から離れないように覆っています。
トンネル状の腱鞘の中を腱が通り、指を動かすことにより腱が腱鞘の中を行ったり来たりと通過します。
2.腱鞘炎
本来、腱は腱鞘の中をスムーズに動いています。
しかし、指に力を入れながら動かしたり、同じ動作を何度も繰り返していると、腱と腱鞘のこすれ合い、腱や腱鞘が炎症を起こし、腱は太くなり、腱鞘はトンネルが狭くなり、動きにくくなります。
この状態で同じような動作を続けていると、悪化してしまい、痛みや、腫れが出てきます。
3、当院に来院された方
当院には頚部痛、肩こり、頭痛、腰痛、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、股関節痛、膝関節症、スポーツ障害、腱鞘炎やばね指など、様々な症状の方が来院されます。
腱鞘炎の症状で来院される方はそこが辛くて来院されるのですが、たまに腰が痛くて来院された方や、首が痛くて来院された方など、違う症状で来院されているのに、施術していると手の親指の付け根が硬くなり手のひらが開かなくなっている方がいます。
その方に話を聞くと、以前は手の親指に力を入れて作業をすることが多く、痛かったけどそのまま何もせずにしていたら、痛みが和らいだので今もそのままにしていると言われます。
痛みはほとんどないと言われますが、親指の付け根を押したり、固まっている親指を広げようとすると痛みがでる方もいます。
日常生活では痛みがでないように使っているので、本人はそれほど悩みではないのかもしれません。
推測されるのは、痛みが強く出ていた時に、痛みがでない範囲で指を動かすようにしていて、その状態が長く続いたことにより拘縮してしまったのだと考えられます。
拘縮してしまい、本来動かせる範囲まで動かせなくなっているのです。
4、最後に
手の親指に痛みがでて、その痛みが続いたり、治まってもまた繰り返すようなら病院で検査をしましょう。原因を知ることも大切です。
そのまま何も対処をしなくても安静にしていたら痛みは消えていく場合もありますが、同じようなことをしていると再発することもあります。また痛みがでない範囲で指を使うことで、可動域が狭くなってしまうこともあります。そうならないように、病院での治療、施術院での身体の調整、サポーター、アイシング、生活習慣の見直し、手の使い方など自分に合った対処法を見つけてみて下さい。
松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院
☎0120−405−100