2015年10月6日 : 腰の痛み
腰骨が1個多い
腰に痛みがでて病院でレントゲンを撮ったら、先生に腰骨が1つ多いと言われ正常の人よりも腰痛になりやすいと言われた事はありませんか?
腰骨が1つ多い?始めて聞いてもどういう事なのか理解できませんよね?背骨が何個の骨から構成されているのか知らない人も多いと思います。
背骨の数って何個あるの?
背骨とは医療では、脊椎と呼ばれます。
脊椎の構成
上から頸椎→胸椎→腰椎→仙骨→尾骨
椎骨のそれぞれの数
頸椎(cervical )は7個
胸椎(thoracic )は12個
腰椎(lumbar )は5個
仙骨(sacral )は1個(5個の仙椎からなる)
尾骨(coccygeal)は1個(3~5個の尾椎からなる)
腰仙移行椎とは?
第5腰椎が仙椎のような形をしているもの(第5腰椎が仙骨に癒合して腰椎が4個に見える)を仙椎化、第1仙椎が腰椎のような形をしているもの(第1仙椎が仙骨に癒合せずに腰椎ように見える)を腰椎化と言います。この2つを合わせて腰仙移行椎といいます。
病院で腰骨が1つ多いと言われるのは腰椎化のことになります。実際は、1つ多いのではなく6個に見える6個目の骨は第1仙椎ということになります。これは病院でのレントゲンやMRIなどの画像検査でないとは分かりません。
腰痛との関係は
なぜ腰仙移行椎になるのかは原因がわかりませんが、必ずしもこれが腰痛の原因になるわけではありません。
ただ、変形により神経を圧迫しやすかったり、バランスが崩れやすくなるとかんがえられます。
治療法
病院でシップを貰うだけで、治らないから腰痛とは付き合っていかなければいけないと言われ、自分は腰痛がでやすい体だと思い治療をあきらめてはいませんか?
確かに腰仙移行椎そのものを治すことはできませんが、上記に書いたように腰仙移行椎があっても腰に症状がでない人もいます。
筋肉の緊張、骨盤の歪みからも痛みがでてきますので、病院で良くならない場合は、整骨院や、鍼灸院、体の歪みを調整してくれるカイロプラクティックや整体院などに行ってみてはいかがでしょうか。
気をつけて頂きたいのは、治療だけではなく日頃の生活習慣を見直す事も大事になってきます。今の状態をつくっているのは、日々の積み重ねによるものがほとんどですので、治療に通って痛みが楽になっても生活習慣を変えなければ、また痛みがでる可能性があるからです。
どのようなことに気をつければいいの?
人それぞれ生活スタイルがことなりますので腰に負担がかかっている動作や態勢があるなら見直してみてください。例えば姿勢が悪い方は、たまに鏡を見て自分の姿勢をチェックしてみてください。自分では気づかないうちに姿勢が悪くなっていきます。意識するのとしないのでは体の負担も変わってきます。はじめは辛いかもしれませんが習慣になると楽になってきます。
中腰の態勢が多い人は膝を使ったり、片足を前や後ろにずらすなどして腰を落とすようにすると腰への負担が減ります。
疲れが溜まると筋肉も硬くなってきますので、適度な運動やストレッチ、お風呂にゆっくりつかったり、しっかり睡眠をとってください。
生活習慣を見直すだけでも痛みが楽になる方もいますので、まずは自分ができる範囲でやってみてください。
最後に
腰椎が1つ多いと言われて腰痛がでるのは仕方がないとはあきらめずにしっかり治療しましょう。腰仙移行椎は治りませんが腰痛の症状は改善されてきます。もしかしたら、あなたの腰痛の症状はそれが原因ではないかもしれません。
当院にも腰痛で来院される方のなかには病院で腰骨が1つ多いって言われましたという方が来院されます。痛みがなかなかとれずに悩んでいる方や、正しい姿勢や、どのようなストレッチをしたらいいのかなどわからないことがあれば、当院にご相談ください。