2016年2月27日 : 肩こり
首に痛みを感じたら、皆さんはどのように対応しますか?マッサージや整体へ行ってみたり、ヨガでストレッチをしたり…。この方法はどれも間違いではありませんが、大事なことは正確な診断を受けることです。
今回は、首の痛みを感じた時にどのような病院、に行けばよいのかをお話します。
急性か慢性か
首の痛みが急に来た場合、緊急性が高いものが多いため注意が必要です。交通事故後、運動後、転落後など、原因がはっきりしていることも多く、そのほとんどは首の筋肉・骨・神経/頸髄が原因であるため、整形外科、あるいは救急外来の受診をすすめます。
中規模以上の病院では、CTやMRIといった画像検査も完備しているため、症状がひどい場合は、医院やクリニックよりも病院を受診したほうがスムーズかもしれません。
思い当たるきっかけがなく急に頸部痛が生じた場合は、筋肉や骨、神経以外の原因も考えられます。しかし、生活習慣病など明らかな基礎疾患がなく、頸部痛以外の症状が特にない場合は、まず整形外科でよいでしょう。
慢性の頸部痛の場合は、緊急性は低く、一番多いのが整形外科関連の病気(頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、ストレートネックなど)です。頻度から考えると、まず整形外科受診でよいと考えられます。
どの科にかかればいいの?
首の痛みには、痛みの部位や急性か慢性か、伴う症状(随伴症状)などによって異なる原因が考えられます。首の痛みのほとんどが、首または首周囲の筋肉・骨・神経によるものですが、それ以外の原因の場合、受診する専門科が異なります。
そこで、ここでは以下のように受診する科に分けてお伝えします。
・救急外来
・整形外科
・耳鼻咽喉科/頭頸部外科
・一般内科・消化器内科
・かかりつけ医(家庭医)
救急外来
救急外来の受診は、救急車かウォークイン(歩いての受診)があります。交通事故、転落事故などで首に強い衝撃をうけた場合は、無理に体を動かさずに救急車を呼びましょう。
交通事故で多いのが、むちうち症ですが、事故後数日経ってから症状が現れることがあります。救急外来受診でもレントゲンを撮ってもらえますが、後日整形外科受診しなければならないため、初めから整形外科を受診するのも一つです。
原因がはっきりしない頸部痛が「急に」起こった場合は、胃・心臓などの内臓も含めてある程度の基本的な検査が必要となることがあります。頸部痛で見つかった心筋梗塞の例も報告されているため、中年以降でリスクが高い人は救急外来をすぐ受診することをすすめます。
整形外科
首の痛みのほとんどが、筋肉・骨、神経といった整形外科領域が原因です。日本ではすぐに整形外科専門医に診察してもらえるのが利点です。初めて病院にかかる場合や、手足のしびれ・筋力低下、知覚の低下といった症状も認める場合は、CTやMRIが受けられる中規模以上の病院がオススメです。レントゲンでは骨以外の評価が難しいためです。
整形外科では、神経ブロック注射といった専門的な治療を受けられることや、リハビリ施設を兼ね備えて、リハビリ治療を同施設で受けられるところも多くなってきました。
耳鼻咽喉科/頭頸部外科
口・のど・鼻の感染症は耳鼻咽喉科の領域になります。耳鼻咽喉科/頭頸部外科領域の病気(上気道感染症、腫瘍など)は、首の運動に関わらず痛むことや、首のしこり、圧痛(押したら痛い)があるといった特徴があります。
日本では、耳鼻咽喉科と頭頸部外科がセットになっているので、整形外科領域以外の頸部の病気はほぼすべて耳鼻咽喉科が扱います。しかし、お腹の症状(下痢、嘔気嘔吐)がある場合は一般内科にかかりましょう。
一般内科・消化器内科
まれに、食道疾患、胆のう・胆管疾患、胃疾患のために首または首周囲に痛みを生じることがあります。この場合、首を動かしたら痛むのではなく、食前後や、体位によって症状が増減し、症状に左右差(右頸部痛など)があることが多いのが特徴です。
随伴症状として、腹痛、吐き気・嘔吐、発熱などが一緒に生じることがほとんどです。
かかりつけ医(家庭医)
かかりつけ医あるいは家庭医が日本でも徐々に増えてきました。特に大きな医療機関がない地方では、かかりつけ医の需要が高まっています。診察能力が非常に優れていて、地域に密着した治療を行う患者の強い味方です。高齢者の一人暮らしでは、往診にも対応しているところがあります。
かかりつけ医の診療所・クリニックでは、詳しい画像検査ができず、また、かりつけ医は整形外科や耳鼻咽喉科の専門ではありませんが、問診や診察、血液検査や心電図などで、緊急性がある病気かそうでないのかの判断をしてもらえます。そして、専門医の治療が必要な場合は紹介状を書いてくれます。大きな病院が遠方で受診が難しい場合は、かかりつけ医に相談してみるもの一つです。
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2016年2月26日 : 肩こり
首の痛みには、筋肉が凝り固まることによる「首のコリ」と、「首の疼痛」の大きく2種類に分けられます。さらに、筋肉、神経、骨、内臓など原因部位によって伴う症状(随伴症状)が大きく変わります。
今回は、この首の痛みと随伴する症状について詳しくお伝えします。
原因部位によって異なる症状
首のコリ・痛みは様々な原因でおこりますが、下記のように部位別に分けると理解しやすくなります。
・首のコリ・疼痛
・首の筋肉によるもの
・頸椎の圧迫・変形によるもの
・頸髄の圧迫・損傷によるもの
・内臓疾患による関連痛
・腫瘍、感染症によるもの
では、それぞれについて詳しくお伝えします。
1.首の筋肉によるもの
「姿勢の悪さ・骨格のゆがみ」や、「寝違え」により首の筋肉を酷使したり、無理に引き延ばすと、首の筋肉が硬くなり「首・肩こり」を生じることがあります。症状がひどい場合は、「頭痛、慢性的な疲労感、呼吸苦、のどのつまり感」など様々な症状を随伴することがあります。
事故による「頸椎捻挫」は、首の筋肉に大きな負担がかかることによっておきますが、「首を動かす時に痛み」があります。
2.頸椎の圧迫・変形によるもの
「頸椎症」は上下の頸椎の椎間板や頸椎自体が、加齢などによって変形して、進行すると末梢神経や脊髄を圧迫する病気です。「首を動かす時の痛み」に加えて、神経が圧迫されると「障害された神経の症状」が伴います。神経症状については次の項で詳しく述べます。
交通事故で「頸椎損傷」した場合、骨膜には痛みの神経が通っているため、「骨折による痛み」を感じます。特に首を動かすと痛みがあります。
3.頸髄の圧迫・損傷によるもの
「頸椎椎間板ヘルニア」および、交通事故や転落、落下物の衝突やスポーツ(ラグビー、アメフト、器械体操、プールの飛び込みなど)による「脊髄損傷」では、圧迫されている神経部位により現れる症状が異なります。
「完全麻痺」と「不全麻痺」があり、損傷された脊髄よりも遠位(おしり側)の運動・知覚の障害がでます。完全麻痺では、損傷により完全に機能が障害された状態(運動機能と知覚機能が完全に麻痺した状態)で、不全麻痺では機能の一部が障害を受けた状態です(知覚のみある場合、筋力がある程度に残っている状態など)。
脳からおしりにかけて伸びている脊髄は、頭側から頸髄、胸髄、腰髄、仙髄、尾髄(人間では退化しています)に分けられます。首にある頸髄は8つ(首の骨である頸椎は7つ)あり、上からC1〜8と呼び、それぞれが、異なる身体の運動や知覚(温痛覚、触覚)を少しずつ分担しています。そのため、C1〜8のどこが障害をうけたか、また完全麻痺か不全麻痺かで、予後が大きく変わってきます。
例えば、C3〜4は横隔膜を動かす神経に関わっており、この部位よりも頭側(C1〜4)で障害をうけた場合は、身体が動かなくなることはもちろん、呼吸も自分ではできなくなるため、一生人工呼吸器が必要となります。
頸髄損傷で障害される機能は、主に「運動機能」「知覚機能」「自律神経機能」「排泄機能」となります。
「運動機能」障害では、胸から下が動かすことができなくなります。障害される部位により動かせなくなる範囲は異なります。
「知覚機能」障害では、触覚(触った時の感覚)や温痛覚(熱い冷たい、痛いという感覚)がわからなくなります。そのため、ケガをしても気付かない、あるいは、寝たきりで褥瘡(じょくそう)(床ずれ)ができても気付かないことがあります。褥瘡が悪化すると感染症を起こして、死に至ることもあり、寝たきりでは褥瘡予防が重要となります。
「自律神経」障害では、汗が出なくなるため体温調節が難しくなります。また、立ち上がった時に心臓に戻る血液が減って立ちくらみをおこすことがあります。
「排泄機能」障害では、尿をするときに使う筋肉が動かないために、自然に尿ができなくなります。導尿法といって、自分もしくは他人にカテーテルという管をいれて尿を出す方法や、手術で尿が自然と出るようにする方法などの対策がとられます。
4.内臓疾患による「関連痛」
「関連痛」とは、痛みを感じている部位とは別の場所以外が原因で痛みを感じることを指します。例えば、冷たいものを食べたときに頭がキーンとすることがありませんか?この症状も関連痛の一つで、口の中の刺激が三叉神経を刺激し、頭痛が起きるのです。
同様に、胃、胆のう・胆道、心臓でも首や肩周囲に関連痛を生じることがあります。内臓の位置の関係から、胃の場合は「左肩周囲の痛み」、胆のう・胆道の場合は「右肩周囲の痛み」、心筋梗塞では「左肩周囲、首の痛み」として感じることがあります。
5.腫瘍、感染症によるもの
首には、感染症にかかりやすい咽喉頭・気管があります。感染症にかかると、全身の関節や筋肉が痛み、リンパ節が腫れるために、一時的に首の痛みを生じることがあります。感染症のリンパ節腫脹は、押すと痛い(圧痛)のが特徴です。
怖いのは、悪性腫瘍(ガン)です。良性腫瘍では、筋肉や神経など周りの組織に浸潤することはありませんが、ガンの場合は、周りの組織に浸潤し、また、首から遠い臓器のガンでも首のリンパ節に転移をすることがあります。通常ガンでリンパ節が腫れる場合、大きくなっても痛みがなく、硬いしこりのように感じることが多いのが特徴です。
口やのどのガンは非常に強い痛みを伴い、進行すると周囲の神経や筋肉に浸潤していくため、ガンの部位だけでなく首全体が痛むことがあります。また、ガンのために首の手術を行うと、術後に首が引きつれて首から肩にかけてのコリが慢性的に生じます。
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2016年2月24日 : 肩こり
首が回らない、手のしびれがある、頭痛がある…など、首の痛みには様々です。こういった首の痛みは、「首のコリ」「首を動かすと痛い・手指のしびれや筋肉低下がある」「首に圧痛がある」「右あるいは左のみに認める痛み」のタイプに分けられます。
今回は、首の痛みをタイプ別にわけて、どんな病気が考えられるのかをお伝えします。
「首のコリ」タイプ
長時間のデスクワークで、首に負担をかける体勢を続けている人が、首の痛みを訴えるケースが増えています。
これは、パソコンやデスクワークをする際に、背中を丸めて、頭を前に突き出した「スラウチ姿勢(前屈みの姿勢)」をしているためです。この状態が習慣化すると骨格が変化して「首が前にでて、背中が後ろに丸く曲がった状態」になります。俗称的には「猫背」、医学的に言うと「脊椎後弯症(せきついこうわんしょう)」または「円背(えんぱい)」です。
この状態を長期間続けていると、6〜7kgある頭を支えている首、肩、背中の筋肉に負担がかかり、首から背中にかけての筋肉が凝り固まってしまいます。そのため、首の痛みに加えて、肩こりや背中の痛み(背部痛)を感じることがあります。
日本人のなんと約7割が猫背といわれています。スマホの使用やパソコン業務のために、長時間、下を向いて前かがみになり、自ら猫背になるように日々骨格を変化させているのです。そのため、普段の日常生活でも猫背の状態となってしまいます。
さらに、最近問題となっているのが「ストレートネック」です。スマホやパソコンで長時間使用していると、頭を前に突き出した状態が続いて首の骨が変形し、もともと生理的湾曲(わんきょく)がある頚椎(首の骨)がまっすぐになることを「ストーレートネック」と言います。生理的弯曲がなくなった首では、頭の重心が前にずれて、重い頭を首や肩、背中の筋肉が常に支えなくてはいけなくなり、筋肉のコリが慢性化して、首の痛みがでます。
小中学生といった幼い頃から、スマホやゲーム機などで長時間使用する人が増えたため、「ストレートネック」による首の痛みに悩む若者が増えてきています。ストレートネックと猫背はセットで生じることが多く、非常に首のコリを生じやすい状態と言えます。
そのほか、足を組む、あるいは片方の足に体重をかけて立つ癖がある人は、骨盤のゆがみが生じやすく、姿勢が悪くなるために首のコリを生じることがあります。また、片方の肩にばかりカバンを持つ人や、髪の毛の分け目がある女性も体や顔が傾いて、左右の筋肉のバランスが悪くなります。みなさんは当てはまるものがありますか?
「首を動かすと痛い・手指のしびれや筋肉低下がある」タイプとは?
中年以降、特に50歳前後で発症することがある「頸椎症」「後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)」、30歳頃から見られる「頸椎椎間板ヘルニア」は首を動かすと痛みが生じるのが特徴です。
頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアは加齢やオーバーユーズ(何度も同じ動作をすること)により、頸椎が圧迫・変形する病気です。
後縦靱帯骨化症は複数の要因で発病すると考えらており、老化現象に加えて、糖尿病や肥満傾向の人、家族歴がある人(遺伝性)などがリスクとなります。未だ原因の特定には至っていませんが、特に家族歴がある人に多く認めることから、遺伝子が関連する説が有力です。
これら病気では、首や肩周辺の痛みから始まり、次第に指先が痺れてきます。進行すると次第に足まで痛みや痺れの範囲が広がります。症状が高度な場合は手術が選択されますが、再発することがあり、難治性の疾患の一つです。
交通事故、転落などで起こる「頚椎捻挫・骨折」「頸髄損傷」があります。頚椎捻挫・骨折は事故の衝撃で頭が前後に揺さぶられて、首の筋肉が捻挫または頚椎が骨折した状態で、首を動かすと痛みを生じます。
頸髄損傷では、障害された神経よりも下位(お尻側)の神経が一部または全てしなくなります。首の痛みより、障害された神経による運動障害、知覚障害、自律神経障害、排尿障害のほうが問題になります。
「首に圧痛がある」タイプとは?
上気道感染症(のど、はなのカゼ)や肺炎にかかると、首のリンパが腫れて首の痛みを生じたり、首を含めた関節が一時的に痛むことがあります。原因の感染症が改善すれば、首の痛みも消失します。首にコリコリとしたリンパ節を触れて、そこに圧痛があれば、感染症によるリンパ節腫脹の可能性が高くなります。
また亜急性甲状腺炎では前頚部(首の前面)に圧痛を認めることがあります。
「右あるいは左のみに認める痛み」のタイプ
非常にまれですが、心筋梗塞でも首や左肩周囲の痛みとして感じられることがあります。生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症など)がある人や狭心症・心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞、脳出血)を起こしたことがある人は、「突然」首が痛くなった場合には注意しなければなりません。通常、首の痛み以外にも、冷や汗、動悸、心臓周囲の痛みや吐き気・気嘔吐など、他の症状も一緒に見られます。
また、食道疾患、胆のう・胆管疾患、胃疾患でも首または首周囲に痛みを生じることがあります。この場合、首を動かしたら痛むのではなく、食前後や、体位によって症状が増減し、症状に左右差(胆のう疾患では右頸部痛、胃疾患では左頸部痛など)があることが多いのが特徴です。随伴症状としては、腹痛、吐き気・嘔吐、発熱などがあります。
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2016年2月23日 : 肩こり
首の痛みには原因があり、それを取り除いてあげることが根本的な改善法です。しかし、中には原因を取り除くのが難しいものもあり、慢性的な首の痛みとうまく付き合っていかなくてはいけない場合があります。
今回は、原因別に首の痛みの改善方法をお伝えします。
原因部位別の改善方法とは?
首の痛みの原因は以下のように、原因部位別に分けると理解しやすくなります。
・首のコリ・疼痛
・首の筋肉によるもの
・頸椎の圧迫・変形によるもの
・頸髄の圧迫・損傷によるもの
・内臓疾患による関連痛(食道・胃・胆のう/胆道・心臓疾患)
・腫瘍、感染症によるもの
この中で、最後の2つに関しては、痛みの根元である病変部分を改善してあければ首の痛みは改善します。そのため、主に、上の3つの項目について一つずつ改善方法をお伝えします。
首の筋肉によるもの
最も多い原因としては、姿勢の悪さからくる首・肩コリです。二足歩行を行う人間は、頭から足までまっすぐに立つと、重心線が体の中心を通り、体全体で頭の重さを支えられるようになります。
しかし、パソコンやスマホ、ゲーム機を長時間使用する人は、ずっとうつむいた姿勢であるため、頭の重心が常に前にあり、首に負担がかかっています。
対策としては、
・デスクワークやパソコン使用時間を減らす
・パソコン画面の位置を調整する
・ブラインドタッチ(キーボードを見ずに入力する技術)を身につける
・約30分ごとに首・肩の運動(ゆっくり回す、前後左右にゆっくり動かすなど)を行う
・定期的な運動を行う
・薬物療法も考慮する
などが挙げられます。
多くの仕事がパソコンを必要としており、長時間のデスクワークが避けられない人も多いのではないでしょうか。そういった人でも、うつむいた姿勢にならないように、パソコン画面および机と椅子の位置を調整するだけで、首の負担を大きく減らすことができます。また、キーボードを見て入力する人はどうしても頭がうつむいてしまいます。長時間使用する人はなるべくブラインドタッチで入力すると、うつむく時間を減らすことができます。
さらに、首の運動・ストレッチを定期的に行うことや、体の左右のバランスを保つ筋力をつけることも首のコリ解消に効果的です。首の体操方法は、インターネットで様々な方法がアップされているので、自分が「毎日」続けられる方法を見つけましょう。
最後に、薬物療法ですが、鎮痛効果のある内服薬、湿布、塗り薬があり、ひどい場合には、これらの助けを借りることも考慮しましょう。コリがひどい人には、筋肉を柔らかくする薬を使用することもありますが、副作用もあるため、なるべく姿勢の改善や運動で改善をめざしましょう。
マッサージに足しげく通う人もいますが、マッサージは一時的な効果のみであり、根本的な解決にはなりません。また、無理にほぐされた筋肉は元にもどろうとするため、揉み返し(筋肉痛)が起こり、どんどん筋肉が硬くなってしまいます。長期的な目で見ると、体の内側から筋肉をほぐす、ストレッチの方が効果が高いといえます。
頸椎の圧迫・変形によるもの
年齢とともに、骨や骨を支える靭帯・椎間板が衰えていくのは避けられません。特に、中年以降では「頸椎症」や30歳ころから起こる「頸椎椎間板ヘルニア」では、頸椎の中を走る頸髄やその枝である末梢神経を圧迫することがあります。
まず、これらの正確な診断には画像検査が必要ですので、整体やマッサージに通う前に、整形外科できちんと診断を受ける必要があります。また、無理な首の牽引(首を引っ張ること)やマッサージにより症状が増悪するケースも数多く報告されています。
症状の進行度によって、薬物療法、温熱療法、運動療法を組み合わせた治療が行われますが、状態によって治療は細かくわかれますので、自分で判断せず、専門家の指示に従いましょう。特に、頸椎や頸髄に問題がある人は、上を見上げたり、首をそらせる動作を避ける必要があります。この動作では、頸椎に負担をかけ、神経をより圧迫してしまうからです。
頸髄の圧迫・損傷によるもの
頸髄が障害を受けている場所や障害の強さにより、緊急度や治療方法は変わってきます。一般的には、頸椎の安定・安静を保つために頸椎カラーを用いて、薬物療法(鎮痛薬)・温熱療法・運動療法が組み合わせて行われます。
神経を強く圧迫している際は、これらでは改善しないため、痛みを取るための少量の局所麻酔薬を使った神経ブロック療法を行うことがあります。痛みを起こしている部位では炎症が起こっていることが多く、神経ブロックを繰り返し行うことで炎症が治まり、麻酔薬が切れても次第に痛みが起こらなくなることも少なくありません。
脊髄障害による症状(手足の運動障害・しびれ、膀胱機能障害)がある場合は、なるべく早い時期に手術を受ける必要があります。この状態が長く続くと、手術をしても症状が残りやすいからです。
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2016年2月22日 : 肩こり
首の痛みといっても、首のコリ、首が回らない、指先がしびれるなど付随する症状や性質は原因により様々です。また、急性と慢性でも、首の痛みの原因は大きく異なります。
今回は、解剖学的な分け方で首の痛みの原因を分かりやすくお伝えします。
首に痛みを生じる原因は?
首の痛みの原因を考える際には、首の解剖別に原因を考えると分かりやすいかもしれません。
その分け方とは、
・首の筋肉によるもの
・頸椎の圧迫・変形によるもの、及び頸髄の圧迫・損傷によるもの
・内臓疾患による関連痛
・腫瘍、感染症によるもの
の4つです。
では、一つずつ詳しく見ていきましょう。
首の筋肉が原因
みなさんは1日何時間くらい、パソコン、スマートフォン、ゲームをしていますか?グローバル社会に生きる現代人は、これらの端末とは切っても切れない関係を築いています。しかし、長時間のパソコン業務により、うつむき姿勢の時間が長くなり、「猫背」や「ストレートネック」になる人が増えてきました。
「猫背」は頭が前にでて、背中が丸まった状態のことで、「ストレートネック」とは、もともとある頚椎(首の骨)の湾曲がなくなり、頚椎がまっすぐになる骨格の異常です。
どちらにしても、6〜7kgある頭の重心が前にずれるため、首の筋肉で頭を支える必要があり、ずっと緊張状態の首の筋肉が凝り固まってしまい、首の痛みの原因となります。
その他にも、骨盤のゆがみ、側湾症、外反母趾、足の骨折などが原因で、左右の骨格が崩れて、左右どちらかに負担がかかることがあります。左右のバランスを取るために、首の筋肉も含めた筋肉でバランスを取ろうとするため、筋肉が疲労して腰痛や首の痛みを生じることがあります。
さらに、最後に、交通事故による頸部の損傷は非常に多く、そのほとんどは、ぶつかった衝撃で頭が大きく揺さぶられることによる「頸椎捻挫」です。首の筋肉に大きな負担がかかったために首の筋肉が一部損傷することがあるために起こると考えられています。
頸椎の圧迫・変形によるもの、及び頸髄の圧迫・損傷によるもの
前述した「ストレートネック」以外にも、頚椎を支える靭帯が骨化(骨に置き換わる)する「脊柱靱帯骨化症」や、「頸椎症・頚椎椎間板ヘルニア」、関節リウマチに合併する「脊椎関節症」、事故による「頸椎損傷」などが挙げられます。
「脊柱靱帯骨化症後」は、中年以降に発症率が高く、遺伝性が指摘されている病気です。脊椎は多数の靭帯で支えられていますが、その中でも特に後縦靱帯、黄色靱帯、前縦靱帯が骨化することが多く、骨化が進むと頚椎が動きにくくなり、首が回らない、首が痛い、手足がしびれるといった症状が出現します。症状がひどい場合は手術を行いますが、完治が難しく、再発も多いため難治性の疾患の一つです。
「頸椎症・頚椎椎間板ヘルニア」は上下の頸椎のクッションの役割を果たしている椎間板や頸椎自体が、加齢などによって変形して、末梢神経や脊髄を圧迫する病気です。頸椎症は中年以降に多いのですが、頚椎椎間板ヘルニアは比較的若い年齢(30歳代頃〜)にも認めます。
リウマチは、全身の関節や骨に影響を及ぼしますが、頚椎も例外ではなく、7つある頚椎の部位のどこに病変があるかで重症度が変わります。特に注意が必要なのが、第1、第2頸椎にある環軸椎(かんじくつい)であり、この周囲が影響をうけると、第1、第2頸椎が亜脱臼を起こし(環軸椎亜脱臼)、脊髄が圧迫されて、首のいたみ、手足のしびれ・筋力低下を自覚します。重症化すると、食事ができず、歩行不能となります。
最後に、交通事故など高所からの転落などで、「頸椎骨折」を起こすことがあります。この場合も首の痛みが生じますが、神経を圧迫するほどの骨折だった場合、圧迫される神経部位によっては呼吸不全や下半身不随、ときには死に至こともあり、骨折すると非常に危険な部位となります。
内臓疾患による関連痛
意外かもしれませんが、胃・心臓・胆のうといった内臓の異常が起こったときに、頸部痛が起こることがあり「関連痛」と呼ばれています。
神経は複雑に交わり、脳へ信号を伝達していますが、脳が内臓の痛みを間違って肩こりや頸部痛として認識することがあるのです。
例えば、心筋梗塞では、頸部痛以外にも背部痛や肩の痛み、歯痛などの症状が起こることがあり、痛みが心臓部分から広がる場合は「放散痛」とも呼ばれます。これらの症状は心筋梗塞の初期に起こることが多く、心臓から離れた部位であるため、診断が遅れるケースがあります。
腫瘍、感染症によるもの
頻度の高いものとしては、「咽喉頭(のど)のカゼ」や「唾液腺炎」で首も含めた全身の筋肉・関節が痛くなる、あるいはリンパ節が腫れて(多くは圧痛があります)首の痛みを生じることがあります。みなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
甲状腺では、「亜急性甲状腺炎」という甲状腺に炎症が起きる病気があり、前頸部に圧痛を伴う痛みを生じます。
「悪性腫瘍(ガン)」では、頸部のリンパ節がしこりとして触れることがあります。頸部リンパ節腫脹は、のどや食道、肺、甲状腺を含め全身のガンが原因となります。リンパ節や頸部のガン大きくなると首の筋肉や神経に浸潤したり圧迫して、首の痛みの原因となります。
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