整体師が教える更年期障害の解消法

2016年3月23日 : 肩こり,腰の痛み,頭痛

女性の宿命ともいえる「更年期障害」ですが、その症状は人によって違います。何が原因で、どのような時期に起こるのでしょう?効果的な対策はあるのか、紹介します。

 

更年期障害の原因と起こる時期

日本人女性の閉経はだいたい50歳頃に起こると言われています。そして閉経の前後10年を「更年期」とよびます。更年期に入る前の女性の身体は、脳からの指令によって、卵巣で女性ホルモンのエストロゲンが作られます。妊娠に備えるためです。

40歳半ばから卵巣機能が衰え始め、脳からの指令に応えられなくなり、女性ホルモンが減少します。卵巣が指令に応えないので、脳はさらなる指令を出そうとして、自律神経のバランスが乱れてしまい、結果として身体的、精神的にさまざまな不調をきたすようになるのです。

 

更年期のサイン

ホルモンの分泌が不安定になることで、これまで一定におとずれていた生理の周期が早くなったり、遅くなったりするのが更年期の入り口のサインであることが多いです。生理の出血量にも変化がみられて、しばらくすると生理の周期も少しずつ長くなっていきます。そして最後には、生理が止まってしまうのです。

 

更年期障害の症状

更年期障害の症状といっても、実際は人によって大きく違いがあります。症状のでかたも個人差が大きく、自覚症状が全くない人から、寝込んでしまう人までいます。症状は、大きく身体的症状と精神的症状に分けられます。
身体的症状の主なものには、のぼせ、ほてり、冷えが認められ、他にも頭痛や腰痛、動悸、めまい、倦怠感、むくみ、発汗などがみられるようです。
精神的な症状は、イライラしたり、うつ症状がでたり、不安感に襲われたりします。
更年期障害の症状は幅が広いので、40代後半の時期に何かの症状が出てくると、更年期障害だと決めつけてしまうことも問題です。

更年期でなく病気が原因で、症状が出現しているという可能性も考え、まずは医師を受診して確認することも大切です。卵巣機能だけでなく、他の臓器も老化していることが考えられるので気をつけなくてはなりません。

 

更年期障害がなくとも苦労の多い時期

40代後半からの50代前半というと、子供の就職の時期であったり、自分の老後の心配や、親の介護の問題などと、さまざまな私生活の問題を抱えがちです。

そのような家庭の問題もストレスとして、更年期障害に悪影響を及ぼすと考えられています。対処すべき問題に冷静に向き合うことは大切ですが、考えすぎたり、息抜きができないようでは精神的なプレッシャーに耐えられなくなってしまうかもしれません。

上手に対応して、ストレスを溜め込まないようにしましょう。比較的にまじめな性格の人や几帳面な人は、特に注意が必要です。全てを自分で抱え込んだりしないようにしましょう。

 

自分でできる更年期のセルフケア:身体編

エストロゲンの減少からおこる自律神経の乱れを生活面からカバーしたいものです。若いころは少々の生活の乱れにも、体力で乗り切ったり、回復力が高かったりしますが、40歳を過ぎたころから、不規則な生活が体にこたえ、更年期障害を起こすきっかけになってしまうこともあるので注意しましょう。
規則正しい生活、バランスのとれた3度の食事は基本になります。

規則正しい生活に早起きを加えて、毎朝しっかりと朝日を浴びる習慣をつけましょう。朝日を浴びることでセロトニン物質がしっかり分泌されます。

セロトニン物質は睡眠の質を左右する物質メラトニンの元にもなるので、睡眠の質を上げることにもつながります。また、自律神経を整える作用もあるので、更年期障害の予防につながります。
運動も生活に取り入れるようにしましょう。これまで運動をしてきた人はもちろんそのまま続けましょう。運動に無縁だった人は、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

ヨガや太極拳、水泳などは比較的に誰でも始めやすい運動といえます。軽く息があがる程度を目標にして、できれば毎日、少なくとも週に3日は運動を行いましょう。朝日を浴びながらラジオ体操も悪くありません。

 

自分でできる更年期のセルフケア:精神編

更年期障害が精神面に出やすい人は、比較的に責任感が強い人や几帳面な人に多いと言われています。先にも触れましたが、50歳前後という年齢は、私生活においても問題を抱える時期ですから、自分の時間も楽しめるように、工夫をしましょう。

運動をすることは身体的に良いだけでなく、精神面にも好影響をもたらします。他にも趣味を持ったり、動物が好きであればペットを飼って、世話をするのも良いでしょう。抱えている問題から離れて、自分なりにリラックスのできる時間を作ったり、外出をして気分の転換を図ることが、精神面の健康に効果的です。

 

更年期障害の症状によって訪ねる専門家を使い分けたい

更年期障害は人によって症状が大きく違います。生活面を整えても症状が出てしまう人もたくさんいます。ホルモンの分泌の減少が原因ですから、辛い症状があるときは、独りで無理をせずに専門家に力を借りましょう。

更年期障害を専門に扱っているのは総合病院、婦人科、鍼治療院などが考えられますが、どこに行けばよいかは自分の症状が判断の目安になります。
日常生活を送るのにも支障がある場合は、ホルモン治療や内服により症状をコントロールした方が良いかもしれません。できるだけ更年期障害を専門にしているクリニックを訪れましょう。

更年期障害を専門にしていれば、身体的症状であっても精神的症状であっても対応してもらえる可能性が高いです。
日常生活は送れるけれど、冷えによって寝つきが悪くて困っている、のぼせが辛いなど、一定の症状に困っている場合は、鍼が効果的な場合もあります。

鍼治療院にもいろいろありますので、更年期障害に重きを置いている治療院を探すことをおススメします。治療と生活面からのアプローチで、この辛い時期を乗り切りましょう。

 

 

 

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更年期障害でも腰痛が起こるってご存知ですか?

2015年12月5日 : 腰の痛み

更年期障害による腰痛

 

 

まず更年期障害とはどのようなものなのでしょうか?

 

更年期とは、閉経移行の時期をいいます。

45~55歳、平均51歳から始まります。

 

更年期障害とは、この時期(更年期)に生じる様々な要因が関係しあって起こる不定愁訴の総称になります。

 

 

更年期障害がおこる原因は何か

卵巣からは女性ホルモンであるエストロゲンというホルモンが分泌されます。エストロゲンの作用は、

女性らしい丸みをおびた体をつくる

自律神経、感情の働きや脳の働きを整える

骨の形成を促し、血管収縮を抑制する

基礎体温を下げる

というような作用があります。

※他にも作用はありますが、更年期に関係するものを書きました。

 

更年期になると加齢に伴う卵巣機能の低下(卵胞の数が少なくなる)によって、エストロゲンの分泌が減少していきます。しかし、脳は卵胞刺激ホルモンを分泌し、エストロゲンの分泌を促します。上記にも書きましたが、更年期になると卵巣が機能低下によってそれに答えることが難しくなります。その結果、ホルモンバランスの乱れが生じ、視床下部が混乱して自律神経を乱すため更年期の症状があらわれるようになります。

 

 

主な症状

 

以前より汗をかくようになる

動機がする

のぼせ、発汗

肩こり、頭痛、腰痛

骨粗鬆症になりやすい、骨密度が減り、骨折しやすくなる

排尿障害

物忘れやしやすくなる

少しのことでイライラしやすくなる

うつ、情緒不安定などの精神症状を引き起こす

 

 

更年期と腰痛とはどのような関係があるのでしょうか

 

更年期女性が腰痛になるのは、男性に比べ腹筋、背筋が弱いうえ、筋肉の低下により背骨や骨盤の靭帯が緩み体の歪みが生じることが考えられます。

ホルモンバランスの乱れが、自律神経に影響して血行を悪くし、骨盤が鬱血状態になる事が原因とも言われています。

更年期による精神的なストレスによる自律神経の失調も痛みを強める要因になります。

エストロゲンの分泌減少により骨粗鬆症になるリスクが増え、進行すると圧迫骨折や、骨の変形のリスクが増えます。

 

 

対処法

 

まずは、腰に痛みがでたらそのままにしておかずに何かしら対処をしましょう。急な痛みなら冷やす、慢性の痛みなら温めてみる、ストレッチをしてみるなど対処法があっていれば改善も早くなります。それでも痛みが治まらない場合は、整形外科に受診したり、女性特有の病気や更年期障害であることも考え婦人科・更年期外来の受診も考えてみて下さい。原因が分かれば対処法もわかってきます。

 

女性にとってはつらい更年期障害ですが、更年期障害による腰痛を緩和させるには、背筋や腹筋を鍛えたり、カルシウムをしっかりとり、体を温かくして血行を促進してあげることが効果的です。

運動や睡眠、バランスの取れた食生活も更年期障害による腰痛には重要になってきます。

 

 

まとめ

 

更年期障害では腰痛に限らず、つらい症状が続くと、どうしても気分が落ち込み気が滅入ってしまいます。何事にもやる気が起きず、出かけることも嫌になります。そうなると痛みやつらさにばかり意識が集中し、改善しない症状にどんどん不安が高まっていきます。

痛みなどの症状は、精神状態の影響を大きく受けます。不安やストレスが溜まると、体の機能をコントロールする自律神経のバランスが崩れ、痛みを通常よりも強く感じるようになる事があります。

自分が好きなことや、楽しいことをしていて集中している時には痛みを忘れていたということを経験したことがあると思います。

趣味などに集中する時間をつくったり、リラックスできる方法を探したり、散歩や軽い運動をして体を動かすことも効果的です。

まずは、腰痛の原因は何なのかを知るために病院での受診することをお勧めします。

 

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