整体師が教える子宮内膜症と子宮筋腫の回復方法とは

2016年3月24日 : 腰の痛み

生理にまつわる悩みを抱えている女性は意外に多いものです。子宮内膜症と子宮筋腫を患っていると生理のトラブルを抱えやすいことをご存知でしょうか?子宮内膜症、子宮筋腫で命を落としたという話を聞かないので、軽視されがちですが、場合によっては不妊の原因にもなりますし、妊娠しても早産、流産を起こすことがあります。この二つの婦人科疾患について紹介します。

 

子宮内膜症とはどのような病気なのか?

子宮内膜症とは女性ホルモンであるエストロゲンとの関係が強い疾患です。女性は脳からの指令で女性ホルモンのエストロゲンを卵巣から分泌します。エストロゲンが分泌されると子宮の内膜が増殖して、卵子が着床しやすいように子宮内を整えるのです。妊娠の準備をしているのです。

しかし妊娠が成立しなければ、生理として、増殖した内膜は剥がれ落ち排出されてしまうのです。子宮内膜症を抱えている女性は、卵巣や腹膜などの子宮以外の場所でも子宮内膜に似た細胞が増殖してしまいます。どうして、そのような場所で子宮内膜に似た細胞ができてしまうのか、詳しいことは解明されていませんが、生理の逆血が原因ではないかと考えられています。

 

どのような女性が子宮内膜症にかかりやすいか?

子宮以外にできた子宮内膜に似た細胞も、女性ホルモンのエストロゲンによって増殖することが分かっています。10代は女性ホルモンが分泌され始めて間もなく、子宮内膜症は少ないのですが、20代から増え始めて40代でピークを迎えるようです。

最近では若い女性に増えてきているので、晩婚化や少子化が関係しているのではないかと考えられています。妊娠中や授乳中は、エストロゲンの分泌が抑えられるので、生理は起こりません。

そのような時期に、子宮内膜症は自然治癒にすると考えられているのですが、最近の女性は初潮が早いうえに、昔に比べて結婚も遅く、子供を産む回数が少なくなっているために、エストロゲンにさらされる期間がどうしても長くなってしまい、子宮内膜症に罹る率があがってしまうのです。

 

子宮内膜症はどのように治療するの?

子宮内膜症の進行度合いや年齢、妊娠を希望するかどうかで、治療方法は変わってきます。選択肢としては、大きく分けて手術か薬物療法です。残念ながら、どちらにしても根本的な解決にはつながりません。

手術で問題の部位を取り除いても、再発の可能性があり、低用量ピルによってエストロゲンを少ない状態に保っても、止めてしまうと同じなのです。

西洋医学の治療によって現在起こっている問題を取り除くことはある程度可能でしょうが、根本的な解決にはつながりません。治療後に放っておくと、再発してしまう可能性があるのです。

 

子宮内膜症との上手な付き合い方

子宮内膜症の主な症状はひどい生理痛です。ひどい生理痛がある人は一度婦人科を訪ねて子宮内膜症でないか確認をしてみるとよいでしょう。

問題が発覚した場合は、医師と連携をして治療に取り掛かることが好ましいです。早くに治療を開始すれば、不妊などの問題を生じる可能性が少なくなるからです。

そして、忘れてはならないことが、手術をおこなっても子宮内膜症の再発ををフォローしなければならないということです。その時にはぜひ鍼治療も並行して行ってみてください。生理痛の改善には鍼治療の効果が認められていますし、婦人科疾患の大敵である冷えやストレスにも鍼治療は大きな効果を発揮します。体質改善を試みて、再発もしくは悪化の防止に取り組みましょう。

 

子宮筋腫とはどのような病気なのか?

子宮に発症する良性の腫瘍のことを子宮筋腫と言います。良性ですから、命にかかわることは少ないですが、できる場所によっては早産や流産の原因になったり、不妊の原因にもなりえます。

 

どのような人が子宮筋腫を起こしやすいの?

女性の多くが子宮筋腫を持っていると言われています。初潮が始まってから発症率があがるので、もともとの体質にエストロゲンの作用が加わって筋腫が起きるのではないかと考えられています。40歳の女性では4人に1人が子宮筋腫だと言われるほどです。

 

どのような治療をするの?

実は子宮筋腫の治療には確立された基準がありません。主な治療法は手術になるのですが、症状の強さによって、手術をするかを決定することがほとんどです。

症状が強くなければ、よほど筋腫が大きなものでない限りは経過観察になることが多いでしょう。筋腫が1つでなく多数見つかった場合は、手術で筋腫を取っても、再発してしまうことがほとんどのようです。

 

子宮筋腫との付き合い方

子宮筋腫とは意外に身近で、初潮が始まってから閉経までの間、年齢が上がるほど発症率も高まります。不正出血があったり、生理がだらだらと続いたり、生理痛がひどい場合は一度産婦人科で調べてみることをおススメします。

子宮筋腫が見つかっても、症状が軽い場合には経過観察になることも少なくありません。経過観察とは、なんともスッキリしない状況で、不安に感じる人も多いのではないかと思います。せめて、体や子宮の働きを万全にしておきたいものです。鍼治療や整骨治療によって、体の本来の働きを取り戻すことは十分に可能です。

子宮の血行が滞っていたり、自律神経が乱れて免疫機能が万全でなければ、体の弱いところから症状が出ることも多いです。婦人科疾患を得意とする治療院で、自律神経や子宮や卵巣の働きを整えておくことは、子宮筋腫と上手に付き合っていくために、有利であると考えています。

 

 

 

 

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整体師が教える更年期障害の解消法

2016年3月23日 : 肩こり,腰の痛み,頭痛

女性の宿命ともいえる「更年期障害」ですが、その症状は人によって違います。何が原因で、どのような時期に起こるのでしょう?効果的な対策はあるのか、紹介します。

 

更年期障害の原因と起こる時期

日本人女性の閉経はだいたい50歳頃に起こると言われています。そして閉経の前後10年を「更年期」とよびます。更年期に入る前の女性の身体は、脳からの指令によって、卵巣で女性ホルモンのエストロゲンが作られます。妊娠に備えるためです。

40歳半ばから卵巣機能が衰え始め、脳からの指令に応えられなくなり、女性ホルモンが減少します。卵巣が指令に応えないので、脳はさらなる指令を出そうとして、自律神経のバランスが乱れてしまい、結果として身体的、精神的にさまざまな不調をきたすようになるのです。

 

更年期のサイン

ホルモンの分泌が不安定になることで、これまで一定におとずれていた生理の周期が早くなったり、遅くなったりするのが更年期の入り口のサインであることが多いです。生理の出血量にも変化がみられて、しばらくすると生理の周期も少しずつ長くなっていきます。そして最後には、生理が止まってしまうのです。

 

更年期障害の症状

更年期障害の症状といっても、実際は人によって大きく違いがあります。症状のでかたも個人差が大きく、自覚症状が全くない人から、寝込んでしまう人までいます。症状は、大きく身体的症状と精神的症状に分けられます。
身体的症状の主なものには、のぼせ、ほてり、冷えが認められ、他にも頭痛や腰痛、動悸、めまい、倦怠感、むくみ、発汗などがみられるようです。
精神的な症状は、イライラしたり、うつ症状がでたり、不安感に襲われたりします。
更年期障害の症状は幅が広いので、40代後半の時期に何かの症状が出てくると、更年期障害だと決めつけてしまうことも問題です。

更年期でなく病気が原因で、症状が出現しているという可能性も考え、まずは医師を受診して確認することも大切です。卵巣機能だけでなく、他の臓器も老化していることが考えられるので気をつけなくてはなりません。

 

更年期障害がなくとも苦労の多い時期

40代後半からの50代前半というと、子供の就職の時期であったり、自分の老後の心配や、親の介護の問題などと、さまざまな私生活の問題を抱えがちです。

そのような家庭の問題もストレスとして、更年期障害に悪影響を及ぼすと考えられています。対処すべき問題に冷静に向き合うことは大切ですが、考えすぎたり、息抜きができないようでは精神的なプレッシャーに耐えられなくなってしまうかもしれません。

上手に対応して、ストレスを溜め込まないようにしましょう。比較的にまじめな性格の人や几帳面な人は、特に注意が必要です。全てを自分で抱え込んだりしないようにしましょう。

 

自分でできる更年期のセルフケア:身体編

エストロゲンの減少からおこる自律神経の乱れを生活面からカバーしたいものです。若いころは少々の生活の乱れにも、体力で乗り切ったり、回復力が高かったりしますが、40歳を過ぎたころから、不規則な生活が体にこたえ、更年期障害を起こすきっかけになってしまうこともあるので注意しましょう。
規則正しい生活、バランスのとれた3度の食事は基本になります。

規則正しい生活に早起きを加えて、毎朝しっかりと朝日を浴びる習慣をつけましょう。朝日を浴びることでセロトニン物質がしっかり分泌されます。

セロトニン物質は睡眠の質を左右する物質メラトニンの元にもなるので、睡眠の質を上げることにもつながります。また、自律神経を整える作用もあるので、更年期障害の予防につながります。
運動も生活に取り入れるようにしましょう。これまで運動をしてきた人はもちろんそのまま続けましょう。運動に無縁だった人は、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

ヨガや太極拳、水泳などは比較的に誰でも始めやすい運動といえます。軽く息があがる程度を目標にして、できれば毎日、少なくとも週に3日は運動を行いましょう。朝日を浴びながらラジオ体操も悪くありません。

 

自分でできる更年期のセルフケア:精神編

更年期障害が精神面に出やすい人は、比較的に責任感が強い人や几帳面な人に多いと言われています。先にも触れましたが、50歳前後という年齢は、私生活においても問題を抱える時期ですから、自分の時間も楽しめるように、工夫をしましょう。

運動をすることは身体的に良いだけでなく、精神面にも好影響をもたらします。他にも趣味を持ったり、動物が好きであればペットを飼って、世話をするのも良いでしょう。抱えている問題から離れて、自分なりにリラックスのできる時間を作ったり、外出をして気分の転換を図ることが、精神面の健康に効果的です。

 

更年期障害の症状によって訪ねる専門家を使い分けたい

更年期障害は人によって症状が大きく違います。生活面を整えても症状が出てしまう人もたくさんいます。ホルモンの分泌の減少が原因ですから、辛い症状があるときは、独りで無理をせずに専門家に力を借りましょう。

更年期障害を専門に扱っているのは総合病院、婦人科、鍼治療院などが考えられますが、どこに行けばよいかは自分の症状が判断の目安になります。
日常生活を送るのにも支障がある場合は、ホルモン治療や内服により症状をコントロールした方が良いかもしれません。できるだけ更年期障害を専門にしているクリニックを訪れましょう。

更年期障害を専門にしていれば、身体的症状であっても精神的症状であっても対応してもらえる可能性が高いです。
日常生活は送れるけれど、冷えによって寝つきが悪くて困っている、のぼせが辛いなど、一定の症状に困っている場合は、鍼が効果的な場合もあります。

鍼治療院にもいろいろありますので、更年期障害に重きを置いている治療院を探すことをおススメします。治療と生活面からのアプローチで、この辛い時期を乗り切りましょう。

 

 

 

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整体師が教える過敏性腸症候群(IBS)の改善方法

2016年3月14日 : 腰の痛み

なんだかずっとおなかが張っていてガスが出る、腹痛が続いている、便秘と下痢を繰り返しているなど、外出や人と会うのが心配、「もしかしたら病気なの?」と、不安感を感じていませんか。もしかしたら、それは過敏性腸症候群かもしれません。

 

過敏性腸症候群って何?

IBSは、大腸内視鏡検査を含む通常精密検査で原因となる癌や潰瘍、炎症などの器質性疾患が見られないのに、腹痛や腹部の不快感、ガス溜まり、下痢、便秘といった便通異常が慢性的に続く機能性疾患です。特に命にかかわる病気ではありませんが、日常生活の質を著しく低下させます。日本を含む先進国に多い病気で、日本人には10~15%に認められ、消化器科を受診する患者の1/3を占める程に発症率の高くなっています。発症年齢は20~40代に多く、男女比は1:1.6とやや女性に多く見られます。

 

どんな症状があるの?

過敏性腸症候群は、慢性・反復性の腹痛や腹部の不快感、下痢、便秘など、大腸が過剰に働くことが特徴です。医療機関では、症状による辛さ、生活の質(QOL)の低下を聴取し、内視鏡などの検査結果を踏まえて、検査結果で異常がないこと、重大な病気にならないように加療を進めていくことを説明してくれます。ただし、貧血、体重減少、粘血便、夜間の腹痛が見られる場合には、大腸癌などの器質性疾患の除外が必要で、更に精密検査を行うこともあります。

重大な病気ではないといっても、重症度や病型に沿った治療が必要になります。そこで診断には、国際的診断基準であるRomeⅢなど、診断基準に照らし合わせて行います。

 

【RomeⅢ基準】

1.少なくとも3か月以内以上繰り返す、腹痛又は腹部不快感で、以下の3つの特徴のうち、2つ以上を満たす。

・排便によって軽快する。

・排便頻度の変化を伴う。

・便性状の変化を伴う。

 

2.下記の5つのうち、2つ以上の症状が、有症状期の25%以上認められる。

・排便回数の変化がある。

・下痢あるいは便秘など、便性状の変化がある。

・便意切迫などの排便状況の変化がある。

・粘液性の便がある。

・腹部膨満感がある。

 

IBSでは排便回数よりも便の形状が腸の状態を表し、またどのタイプでも腹痛を伴うのが特徴で、上記から便秘型・下痢型・混合型・分類不能型(便通異常よりも腹痛・腹なり・ガス症状を強く主訴)に分類され、病型に対応した治療が開始されます。男性では下痢型、女性では便秘型が目立ちます。

 

  • IBSと分かったら、早速治療を開始しましょう

腸自体に異常がないのに、どうして痛みや便通異常が起こるのでしょうか。現代段階では、「心身症:診断・治療ガイドライン」のIBS治療アルゴリズム(3段階方式)を活用し、痛みの軽減や便通異常の改善を図っています。

・第一段階:生活習慣・食生活の指導と消化管運動調節薬による消化管機能の調整する。

・第二段階:不安・抑うつの有無に注目した向精神薬投薬と簡易精神療法を行う。

・第三段階:専門医での治療で、重症例になる程、段階をあげて治療する。

 

生活指導と消化管運動異常

昼夜逆転や生活リズム、暴飲暴食や規則性のない食事などは腸に直接悪影響を与えます。また、腹痛の原因は「腸内細菌」であるという説があります。IBSの人の腸は、健常者の腸と比べて拡張する刺激に対して過敏に反応します。すると、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増え、腹痛や腹部の不快感といった知覚過敏が起きやすくなります。

 

お手軽な外食やファーストフードだけで食事を済ませていると、栄養のバランスが崩れて、善玉菌が増えてくれません。下痢をしやすい人では乳糖、人工甘味料、マグネシウムを含む食品を取りすぎている場合もあるので、薬やサプリメント、食品の内容チェックをしましょう。例えば、キシリトールという成分は虫歯を防ぐ甘味料としてガムやキャンディーなどに多く使用されていますが、多く摂りすぎると下痢することがあります。

 

腸を健康に保つには、ヨーグルトや乳酸飲料を取っていればいいと思いがちですが、口から摂取して腸に生きて辿り着ける菌の数や種類は限られています。「補うだけ」という考え方にするのではなく、善玉菌が増えやすくなるような腸内環境を整えてあげる事が重要なポイントになります。IBSは生活リズム、腸内細菌の乱れなど、微妙な変化で発症します。お腹の不調を感じたら、食事の見直し、生活リズムを整えるなど、振り返りが必要です。

 

腸管の知覚過敏

大腸に刺激を与えて、その時の脳の反応を調べてみると、IBSの人では、刺激に反応する脳の部位の血液の増え方が健常者よりも大きく、周辺のうつや不安に関する部位にも血流が増えたとの臨床報告があります。つまり、腸の不調が単なる痛みや不快感だけでなく、心理面にも影響を及ぼし、悪影響を生んでいるということです。

 

腸と脳には密接な関連があります。故に、「腸は第二の脳」といわれる所以にもなりましたが、腸の環境が悪くなると、それを脳へ伝えられて、ストレスとして腸へ逆伝達されるといった情報伝達のやり取りが行われるようになります。腸が快調だと幸せホルモンが大量分泌されて精神安定が図られるとも言われていますから、腸の環境を整えることは単なる知覚過敏を治めるだけではなく、精神状態を安定させて、腸管環境を更によくする働きかけをすること、またその逆も然り、好循環が繰り返されるようになります。

 

IBSや機能性ディスペプシアなどの機能性消化管障害、腰痛症、顎関節障害などの全身疾患、更にはうつ病、パニック障害、身体表現障害などの精神疾患と共存することが少なくないので、IBS改善には既往症にも注目が必要になります。

 

消化器官用薬による指導

薬の治療では、まず腸内細菌の正常化を図る耐性乳酸菌製剤(ビオフェルミンR錠・ラックビー錠など)やガスによる腹部症状の改善にジメチコン製剤(ガスコン錠など)の止瀉剤・整腸剤が投与されます。

 

IBSは医療機関に行かないと治らない?

癌や潰瘍など、器質性疾患ではないことを確認する為には、医療機関を受診することが一番です。また症状に応じた処方を受けることも早くに症状を軽減させることにつながります。しかし、他に既往症があまり薬を増やしたくない、以前薬が合わなかったという方もおられることでしょう。その場合、治療方法の第一段階「生活の見直し」を図った上で、IBSの原因をご自身でしっかり理解し、それを一つ一つ取り除いていく必要があります。

 

例えば、睡眠不足が原因なら就寝時間と起床時間を決めて、行動するようにしましょう。便秘傾向の方は、毎日決まった時間にトイレに行き、「この時間は排便時間」だと脳や体に覚え込ませましょう。また便意を感じたらトイレを我慢しないことも腸内環境を整える助けになります。下痢傾向の人は食品表示をよく見て、乳糖、人工甘味料、マグネシウムを含むものを控えましょう。

 

また繊維質を多く含も食品は便通を良くする為に多くに水分を必要としますから、便の中に含まれる水分を繊維質に少し吸ってもらいましょう。ストレスが引き金でIBSを起こしている方は、ストレスをなくすよう、生活を方向転換していきましょう。ストレスをなくすことは簡単なことではありません。ですが、そのストレスを抱えていることは、IBSを悪化させるばかりか、他の病気の誘因となりかねません。ストレスが自律神経の乱れておこることもありますから、簡易的なカウンセリングだけでも心が軽くなることがあります。自律神経を整える鍼灸や整体など体のメンテナンスも有効的です。薬を使わないといった安心感もありますね。

 

 

まとめ

誰もが経験する一過性の便通異常や腹痛はIBSとは呼びません。たとえ1日でもお腹の調子がおかしくなると不愉快なもの。それが毎日のように繰り返されたら、一過性で終わらずに終わりが見えなかったら、どれだけ苦しく不安なことか!IBSは決して命に関わる病気ではありませんが、その代わりに生活の質(QOL)が著しく落ちます。

 

人前で恥ずかしい想いをしたくないために、人前に出ることを避けるようになり、行動範囲も狭くなりがちです。更には不登校や出勤不能、引きこもりなどの問題も生じてきます。精神的にも辛くなり、うつ病などを併発するケースも珍しくありません。自分のやりたいことができるようになり、豊かな人生を歩むためにも、IBSを克服しましょう。

 

 

 

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整体師が教える猫背の原因

2016年3月2日 : 肩こり,腰の痛み,頭痛

背骨(脊椎)は、あらゆる振動や衝撃が頭の中の脳へ直接伝わらないように、全体にS字を描くようにして吸収しながら、頭を支えています。

そのパーツは、首(頸椎)・胸(胸椎)・腰(腰椎)・お尻(仙骨)・尾てい骨(尾骨)に分かれていて、その中でも元々後ろに弯曲している胸椎ですが、その弯曲が強く背中が丸まっている・肩や頭が前につき出ている状態を「猫背」と呼んでいます。

 

猫背の見分け方

明らかに背中が猫のように丸まっている状態であれば、「猫背」であると分かります。ですが、猫背の意識がない方でも「猫背」になっている可能性があります。簡単な見分け方は、体の力を抜いた状態で立位を横から見た時に分かります。

足の外踝・骨盤・肩・頭(耳の穴)が一直線にまっすぐ揃っているのが「きれいな美しい姿勢」、直線から肩や頭(耳の穴)が前につき出ており、背中が丸まり、顎が少し上がった状態が「猫背」です。

ほんの少し、例えば1cm程だとしても頭が前につき出ていれば、それは「猫背」の姿勢に入ります。

中にはバランスを取ろうと骨盤が後方へつき出ている出尻といわれる姿勢や、肩が前に巻き込まれるように力が入る巻き肩といわれる姿勢も猫背の特徴です。

 

「猫背」の重症度

「ほんの1cmでも」と先程述べましたが、まだ「猫背」になりかかったばかりで生活習慣を見直すだけですぐに「猫背」解消ができる超軽度段階、姿勢を意識やストレッチに励むことで「猫背」を自力解消できる軽度段階、ある程度専門家の手を借りながら矯正された姿勢を維持するよう努力を要する重度段階、Cの字のように丸まってしまって矯正に時間と気力を要する超重度段階と何段階にも分かれています。

壁に背を預けて、まっすぐ立ってみてください。もともとS字の曲線を描いていますから、胸椎は後方へ、腰椎は前方へと軽い弯曲がみられますから、壁と腰との隙間に手の平が一枚入ることが正常となります。手の平が入らないか、2枚以上入ると弯曲が強く出ている「猫背」となります。

 

・S型猫背:一見しただけでは姿勢は悪くないものの、骨盤が本来のポジションよりも前へ傾きが強く、腰が反ってしまう為、バランスを取ろうと背中(胸椎)を丸めて頭が前に出ている状態。

壁に背を当てると踵・お尻・背中(肩甲骨)は壁につくが、腰と壁の間には手の平1枚分以上・後頭部も壁から離れる。スマホを長時間操作する前かがみ姿勢が作り出す為、若い人によくみられる傾向。

軽度状態が大半だが、慢性化している上に無意識の姿勢なので、重度化しやすい。

 

・C型猫背:まさに猫のように背中が丸まり、立っていても座っていても背中が丸まってしまい、見るからに姿勢が悪い状態。足を踏み出すよりも前に骨盤が移動してしまい、重心バランスを摂るように背中(胸椎)を丸めて頭を前に出すようになる。

壁を背に立った時、踵と背中(肩甲骨)はつくが、お尻と後頭部は壁から離れ、腰には手の平が入らないか、手の平1枚以下のかすかな隙間しか空かない。完全に「猫背」化している重度の状態。慢性的な痛みや不快感が体の至る所に感じられる。

 

・首猫背:骨盤が本来のポジションより後ろへの傾きが強くなることで腰が平らになることで背中(胸椎)が丸まり、頭が前に出ている状態。壁を背に立つと踵・お尻・背中(肩甲骨)はつくが、腰と壁の隙間には手の平2枚以上の隙間が空き、後頭部も壁から離れている状態。

背中の弯曲に関わらず、首が前に出ていることもある。慢性的に疲労感が抜けず、「猫背」も重度化しつつある。

 

「猫背」の原因

「猫背」になる原因としては長時間の不動状態、体に負荷をかける姿勢習慣、心理的行動といったものが挙げられます。

デスクワークや草むしり、家事の時に腕を前に出す姿勢をずっと取り続けていると背中が丸くなりやすく、肩も前に出やすくなります。下を向いてずっとかがみこんでいたり、深いシンクで洗いものをする時に背中を丸めたままの姿勢を長時間続けることで、その姿勢を体が認識して胸や背中の筋肉が固まってしまうことで起きます。

頭の重さは体重の1割ほどあります。通常の姿勢であれば頭そのものの重さだけを支えればよいのですが、「猫背」はその重たい頭が前へ移動することで首に大きな負担がかかります。

 

頭が5cm前に移動するだけで、首への負担は2倍になるとも言われていますし、バランスを保つために肩が内側に丸まるといったありがたくないおまけもつきます。

デスクワークでPCの画面を覗き込みながら指先だけを動かしたり、スマホばかり見ていると頭が前方に出やすくなって「猫背」姿勢になりやすくなるといった現象が最近多く見受けられます。

また、座り方ひとつにしても「猫背」になりやすい座り方とそうでない座り方があります。私たちは坐骨面をとらえて正しい姿勢の状態で座わります。この坐骨面で座れずに、背もたれによりかかったり背中を丸める形で座ってしまうと、おなかや腿の裏、お尻の筋肉が縮こまって固まってしまい、作業をしやすいように前傾姿勢をとってバランスを取ろうと「猫背」になってしまいます。

 

いずれの場合も、仕事や日常的な必須行動ですから、今すぐに止めるというわけにはいきません。仕事や家事の合間に胸や肩甲骨のストレッチをしたり、長時間座らなければならない時はこまめに立つかお腹・腿の裏・お尻のストレッチをして、長時間の不動状態や体に負荷をかける姿勢習慣から体をリセットしてあげることが大切です。

あるいは、デスクワーク時に高さ調整や前傾姿勢を支えるデザインの机や椅子を選ぶこと、シンクの深さを身長に合わせたものへとリフォームすることなど、初期投資はかかりますが、長い目で見た時に体に負担のかからない生活環境を整えることも一つの手段となっています。

 

授業中に先生に指されないために背中を丸めて小さくなったり、背の高いことをコンプレックスに感じて少しでも小さく見せたいと背中を丸めたりといった心理的行動が「猫背」を生み出すことがあります。

ずっと教科書の影に隠れていることは出来ませんし、昨今では女性が170cmを超えることも珍しくありません。しかし、長時間かけてしみついた体の癖やラインを治すには一朝一夕にはいきません。常に意識し続けること、骨格矯正にも時間をかけることが必要になります。

 

科学的なことになりますが、昼夜問わず番組放送を行うテレビや、すぐに手元の端末で知りたいことを瞬時に検索できる現代では、情報ストレス・ネット依存といった新しい病症が現れています。情報ストレスを受け止めた第5胸椎の可動域が狭くなることで「猫背」の原因となる胸椎の伸展制限を作っているとも言われています。

 

まとめ

「猫背」は見た目も、体の機能も損ないます。機能不全からくる痛みや疲労は私たちを苦しめ、意欲を削ぐ方向へと向かわせてしまいます。

長時間同じ姿勢を取らない、体に負荷をかけない、随時ストレッチや筋トレを取り入れるといったちょっとした方法で「猫背」を改善・解消できます。

自力で無理でも、骨格矯正といった専門家の手を借りることもできます。もう治らないと悲観せずに、多方面からの可能性を探ってみましょう。

 

 

 

 

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整体師がお伝えする首の痛みの4つのタイプ

2016年2月24日 : 肩こり

首が回らない、手のしびれがある、頭痛がある…など、首の痛みには様々です。こういった首の痛みは、「首のコリ」「首を動かすと痛い・手指のしびれや筋肉低下がある」「首に圧痛がある」「右あるいは左のみに認める痛み」のタイプに分けられます。

 

今回は、首の痛みをタイプ別にわけて、どんな病気が考えられるのかをお伝えします。

 

「首のコリ」タイプ

長時間のデスクワークで、首に負担をかける体勢を続けている人が、首の痛みを訴えるケースが増えています。

 

これは、パソコンやデスクワークをする際に、背中を丸めて、頭を前に突き出した「スラウチ姿勢(前屈みの姿勢)」をしているためです。この状態が習慣化すると骨格が変化して「首が前にでて、背中が後ろに丸く曲がった状態」になります。俗称的には「猫背」、医学的に言うと「脊椎後弯症(せきついこうわんしょう)」または「円背(えんぱい)」です。

 

この状態を長期間続けていると、6〜7kgある頭を支えている首、肩、背中の筋肉に負担がかかり、首から背中にかけての筋肉が凝り固まってしまいます。そのため、首の痛みに加えて、肩こりや背中の痛み(背部痛)を感じることがあります。

 

日本人のなんと約7割が猫背といわれています。スマホの使用やパソコン業務のために、長時間、下を向いて前かがみになり、自ら猫背になるように日々骨格を変化させているのです。そのため、普段の日常生活でも猫背の状態となってしまいます。

 

さらに、最近問題となっているのが「ストレートネック」です。スマホやパソコンで長時間使用していると、頭を前に突き出した状態が続いて首の骨が変形し、もともと生理的湾曲(わんきょく)がある頚椎(首の骨)がまっすぐになることを「ストーレートネック」と言います。生理的弯曲がなくなった首では、頭の重心が前にずれて、重い頭を首や肩、背中の筋肉が常に支えなくてはいけなくなり、筋肉のコリが慢性化して、首の痛みがでます。

 

小中学生といった幼い頃から、スマホやゲーム機などで長時間使用する人が増えたため、「ストレートネック」による首の痛みに悩む若者が増えてきています。ストレートネックと猫背はセットで生じることが多く、非常に首のコリを生じやすい状態と言えます。

 

そのほか、足を組む、あるいは片方の足に体重をかけて立つ癖がある人は、骨盤のゆがみが生じやすく、姿勢が悪くなるために首のコリを生じることがあります。また、片方の肩にばかりカバンを持つ人や、髪の毛の分け目がある女性も体や顔が傾いて、左右の筋肉のバランスが悪くなります。みなさんは当てはまるものがありますか?

 

「首を動かすと痛い・手指のしびれや筋肉低下がある」タイプとは?

中年以降、特に50歳前後で発症することがある「頸椎症」「後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)」、30歳頃から見られる「頸椎椎間板ヘルニア」は首を動かすと痛みが生じるのが特徴です。

 

頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアは加齢やオーバーユーズ(何度も同じ動作をすること)により、頸椎が圧迫・変形する病気です。

 

後縦靱帯骨化症は複数の要因で発病すると考えらており、老化現象に加えて、糖尿病や肥満傾向の人、家族歴がある人(遺伝性)などがリスクとなります。未だ原因の特定には至っていませんが、特に家族歴がある人に多く認めることから、遺伝子が関連する説が有力です。

 

これら病気では、首や肩周辺の痛みから始まり、次第に指先が痺れてきます。進行すると次第に足まで痛みや痺れの範囲が広がります。症状が高度な場合は手術が選択されますが、再発することがあり、難治性の疾患の一つです。

 

交通事故、転落などで起こる「頚椎捻挫・骨折」「頸髄損傷」があります。頚椎捻挫・骨折は事故の衝撃で頭が前後に揺さぶられて、首の筋肉が捻挫または頚椎が骨折した状態で、首を動かすと痛みを生じます。

 

頸髄損傷では、障害された神経よりも下位(お尻側)の神経が一部または全てしなくなります。首の痛みより、障害された神経による運動障害、知覚障害、自律神経障害、排尿障害のほうが問題になります。

 

「首に圧痛がある」タイプとは?

上気道感染症(のど、はなのカゼ)や肺炎にかかると、首のリンパが腫れて首の痛みを生じたり、首を含めた関節が一時的に痛むことがあります。原因の感染症が改善すれば、首の痛みも消失します。首にコリコリとしたリンパ節を触れて、そこに圧痛があれば、感染症によるリンパ節腫脹の可能性が高くなります。

 

また亜急性甲状腺炎では前頚部(首の前面)に圧痛を認めることがあります。

 

「右あるいは左のみに認める痛み」のタイプ

非常にまれですが、心筋梗塞でも首や左肩周囲の痛みとして感じられることがあります。生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症など)がある人や狭心症・心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞、脳出血)を起こしたことがある人は、「突然」首が痛くなった場合には注意しなければなりません。通常、首の痛み以外にも、冷や汗、動悸、心臓周囲の痛みや吐き気・気嘔吐など、他の症状も一緒に見られます。

 

また、食道疾患、胆のう・胆管疾患、胃疾患でも首または首周囲に痛みを生じることがあります。この場合、首を動かしたら痛むのではなく、食前後や、体位によって症状が増減し、症状に左右差(胆のう疾患では右頸部痛、胃疾患では左頸部痛など)があることが多いのが特徴です。随伴症状としては、腹痛、吐き気・嘔吐、発熱などがあります。

 

 

 

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整体師が教える膝の痛みに有効な対策方法とは?

2016年2月18日 : 膝の痛み

快適な日常生活を送るためにも、スポーツを長く続けるためにも、膝のトラブルをなるべく避けることが大切です。膝の痛みを感じた時はまず、医師の診察を受けることはもちろんですが、膝をいたわる対処法を知っておいて損はありません。

 

今回は、膝の痛みに対する対策をお伝えします。

 

筋トレとストレッチが大事

スポーツに怪我は付きものです。スポーツを真剣にやる以上、身体のトラブルを避けて通ることはできません。

 

膝の関節は、前後に曲げ伸ばし(屈曲・伸展)するのは得意ですが、ひねる動作や左右の力には弱いという特徴があります。サッカー、バレボールやバスケットボール、マラソンなどの陸上競技では、「ひざのひねり」「急停止」「急な方向転換」「ジャンプ」などにより膝に大きな負荷がかかるため、膝の故障を起こしやすいスポーツです。

 

痛みを感じたときは、すぐに指導者に異常を伝えることが大切です。また、休息をとり、患部を冷やす、テーピングを行うといった応急処置をとりましょう。十分な休息を取らずに、そのまま練習し続けると、痛みが増悪し、腱や靭帯の断裂を起こしやすくなります。

 

毎日出来る対策としては、筋力強化とストレッチです。下半身の筋肉の強化により膝周りの筋肉が強化されるため、膝関節にかかる負担をある程度筋肉で支えることができます。また、ストレッチは、膝関節だけでなく、アキレス腱、股関節、それを支える筋肉全てをストレッチすることが大切です。全体を柔らかく保つことで、バネのようにしなやかな動きで負荷を分散することができます。

 

体重のコントロール

階段の昇降、歩行などの普段の活動でも、膝関節には自分の体重の3倍〜10倍程度の負荷がかかっているため、なるべく標準体重まで体重を落とすことが大切です。

 

どの膝の痛みに関しても、体重減量は効果的であるため、特に高齢者の方で膝の痛みにお悩みの方は、まず、体重を落とすことから始めてみましょう。太り過ぎの方が、無理に運動をすると逆に膝関節に大きな負担がかかり、痛みが増悪することがあります。食生活などの生活スタイルを見直しつつ、まずは、座りながらできる筋トレやストレッチなどから始めてみてはいかがでしょうか。

 

O脚やX脚の矯正方法はある?

鏡の前に立って、太もも、膝、くるぶしがくっついていない場合は、O脚、くるぶしのみくっついていない場合はX脚です。

 

日本人に多いO脚の場合、立った状態で内側に負担がかかります。その状態で体重をささえられるようにと、骨や筋肉が変形するためにどんどんO脚はひどくなります。生まれながらにして、なりやすい人もいますが、ある程度の矯正は大人になってからでも可能です。

 

まずは、以下のような癖はありませんか?

・立つ時に片足立ちをする

・椅子を座る時に脚を組む

・横座りをする

・猫背になる

・長時間正座をする

 

こういった行動を続けることで、O脚はどんどん進行します。さらに、女性の場合は、下半身の脂肪を落とすために、筋トレ行っている人もいますが、O脚のまま下半身の筋トレをすると、膝の内側に大きな負担がかかるほか、外側のふくらはぎや太ももに筋肉がついて、見た目も太く、いびつな形になってしまうことが少なくありません。

 

こんな時には、簡単な筋トレがあります。それは、座っている時に太ももにタオルなどを挟み、落ちないように内側にキュっとしめる筋トレです。太ももだけでなく、膝、くるぶしもくっつけるように意識しましょう。こうすることで、まっすぐな脚に近づきます。

 

幼児の病的なO脚の場合は矯正器具を使った治療を行うことがありますが、成人の場合は病的でないものがほとんどであり経過観察が多いのが現状です。痛みが強く、骨変形が進行した例では手術が行われることがあります。

 

日々のウォーキングから見直しを 靴選びも重要

膝関節に負担をかけないために、正しい靴を履いて正しく歩くことは非常に大切です。一度自分の靴の底を見てください。内側か外側、どちらかだけがすり減ってはいませんか?すり減っている分だけ、歩くたびにどちらか一方だけに負担がかかっているということです。

 

ミュールやフラットシューズ、サンダルは足の支えが不十分で、脱げやすいため、脱げないように無意識のうちにつま先に力をいれて不自然に歩いています。高いヒールを慣れない人が履いて歩くと、脚を伸ばして足を接地できないために、膝を曲げてカクカク歩いてしまう人が多く、膝に大きな負担がかかっています。

 

長時間履く靴はできるだけ、固定がしっかりできる安定感のよい靴を選ぶことが大切です。ヒールやフラットシューズでも、自分のサイズに合う中敷をしくだけで脱げにくくなり、自然に歩けるようになります。

 

 

 

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整体師がお伝えする強直性脊椎炎の原因とは

2016年2月13日 : 腰の痛み,膝の痛み

主に骨盤や脊椎、さらには股関節や肩関節などの炎症、靭帯の付着部炎を主とするのが強直性脊椎炎です。その原因についても未だ解明されていない部分もあり、国の定める難病としても指定されています。今回は、この強直性脊椎炎の概要、原因、有病率についてご説明します。

 

強直性脊椎炎の概要

強直性脊椎炎は、血清反応陰性脊椎関節症(Seronegative spondyloarthropathy:SNSA)と呼ばれる疾患群の代表的な疾患です。英名は、Ankylosing spondylitisという名称であることから、ASと呼ばれることもあります。

 

血清反応陰性脊椎関節症というと、ほとんどの方は聞き覚えのない名称であるかと思います。この血清反応というのは、いわゆるリウマチ反応として考えることができます。関節リウマチというと、ご存知の方も多いのではないでしょうか。関節リウマチでは、全身の関節の腫れや痛み、変形などの症状を引き起こす全身性の炎症性疾患です。この関節リウマチには、約80%にリウマトイド因子という自己抗体の陽性反応が検出されます。一方、血清反応陰性脊椎関節症に当てはまる疾患ではこのリウマトイド因子が検出されません。

 

また、血清反応陰性脊椎関節症による関節炎は化膿性関節炎とは異なるため、関節内に細菌がみとめられないことも特徴です。つまり、亜急性期に関節炎を発症するが、関節内の細菌がみとめられず、リウマトイド因子が陰性である疾患群が血清反応性脊椎関節症と呼ばれます。

 

血清反応脊椎関節症の代表的な疾患は強直性脊椎炎のほかに、乾癬性脊椎炎や反応性関節炎(Reiter症候群)、炎症性腸疾患に伴う関節炎、若年性脊椎関節症、分類不能脊椎関節炎などが挙げられます。リウマチ熱やライム病という疾患も、リウマトイド因子陰性とはなりますが、これらは血清反応性脊椎関節症には分類されていません。

 

強直性脊椎炎の原因

強直性脊椎炎の原因については、未だはっきりと明らかになっていない部分も多いです。しかし、その発症には、ヒト白血球抗原(Human leukocyte antigen:HLA)のタイプが関係しているとされています。これは、大まかにいうと白血球のタイプのことを指しています。A型やB型、O型、AB型といった血液型は赤血球のタイプによるものですが、同じように白血球にもタイプがあると考えると分かりやすいかと思います。

 

強直性脊椎炎の患者は、血液のHLA検査を行うと、約90%の患者がHLA-B27が陽性となるとされています。ただし、HLA-B27をもつ方が必ず強直性脊椎炎を発症するわけではなく、HLA-B27陰性であっても発症する可能性もあることから、HLA-B27だけが原因となるわけではないと考えられています。

 

また、親族での発症も10%程度みられることから、遺伝的な影響がある可能性も推測されています。このようなHLA-B27の陽性反応や遺伝的素因に、細菌感染や免疫異常といった後天的な要因が合わさることで、発症につながるのではないかと考えられていますが、その詳細については未だ、明らかにはなっていません。

 

白人を対象としたある研究では、その他の血清反応脊椎関節症とHLA-B27との関係も示されています。強直性脊椎炎ではHLA-B27陽性率が90%程度であり、反応性関節炎では40〜80%、乾癬性関節炎では40〜50%、炎症性腸疾患に伴う関節炎では35〜75%、分類不能脊椎関節炎では70%という陽性率となっています。そのため、血清反応脊椎関節症はHLA-B27関連関節炎と称されることもあります。しかし、これらの陽性率は白人における研究結果であり、日本人を含むアジア人の患者にも同様のことが当てはまるかどうかについては断定できません。

 

強直性脊椎炎の有病率

疫学調査では、強直性脊椎炎の国内での有病率は0.04%であるとされています。また、人種による有病率にも違いがあり、一般には白人の方が発症をしやすい疾患であると言えます。アジア人の中でも、日本人はHLA-B27をもつ人の割合が低いことから、インドや中国、韓国と比べても強直性脊椎炎は稀な疾患となります。

 

男女の比率で見ると、9:1〜5:1であるとされており、男性に発症しやすい疾患であると言えます。リウマトイド因子が陽性となる関節リウマチでは、男女比が1:4と女性に多いのと対照的です。

 

10歳代、20歳代と若年で発症することが多い疾患です。そのほとんどが、30歳代までに発症するとされており、40歳を超えて発症することは非常に稀です。そのため、症状のピークは青年期、壮年期となることが一般的です。また、強直性脊椎炎は関節リウマチなどの類似した症状を示す疾患が多いことや、日本での有病率が低いためになかなか疑われにくいことなどから、早期発見・早期診断が行われにくい疾患です。発症から診断までに3年から長ければ20年、平均でも9年ほどを要するとされています。このことを考えると、未診断の強直性脊椎炎患者の存在も推測され、実際の有病率はもう少し高くなることが予想されます。

 

 

 

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整体師が教える強直性脊椎炎になった時の改善方法

2016年1月9日 : 肩こり,腰の痛み

脊椎や仙腸関節、股関節、肩関節、筋肉の腱や靭帯の骨付着部を中心とした慢性の炎症を引き起こす強直性脊椎炎。日本では国の指定する難病の1つでもあります。臀部や腰を中心として、背中や股関節、膝関節、肩関節など、全身の広範囲へと炎症性の痛みが広がっていく疾患でもあります。また、強直性脊椎炎の重症例では疾患の進行とともに、脊椎や各関節の骨壊死、癒着によって可動性が低下し、最終的には運動性が消失する強直と呼ばれる状態へと向かっていきます。

 

このような重症例では、頸椎・胸椎・腰椎の強直や可動性低下によって、前を向くことや上を向くことが困難となるなど、日常生活への支障をきたすこともあります。また、強直性脊椎炎は10代〜20代で発症することも多く、就学・就労において、身体的だけでなく心理的にも困難に直面することもあります。しかし、その一方で、強直性脊椎炎の進行は比較的ゆっくりであり、日常生活や労働を工夫しながら行っているケースも非常に多いです。この強直性脊椎炎の患者が、日常生活を送る上ではどのような注意点、工夫があるのでしょうか。

 

強直性脊椎炎と運動

強直性脊椎炎の患者は、身体を動かすことで、痛みなどの症状が和らぐことが多いです。また、運動は身体機能や心肺機能の維持にも効果的であるため、できる範囲で身体を動かしていくことは大切です。格闘技やラグビーのような他者との激しい接触があるスポーツは避けるべきですが、他に趣味としているスポーツがあるのであれば、自分の好きな運動を定期的に行うことをオススメします。また、特に行っているスポーツがなければ、ただ歩くだけでも効果的ですし、水泳や、水中を歩くことも有効です。

 

また、強直性脊椎炎の方に効果的な体操というものもあります。できるだけ頻繁に身体を動かし、可動性の低下を避けるためにも、動かすことができる関節全てを動かすことを心がけましょう。

 

強直性脊椎炎と姿勢

強直性脊椎炎の患者の日常生活においては、姿勢について特に気をつけることも重要です。痛みを和らげるため、そして、脊椎の変形や強直を防ぐためにも、できるだけ不良姿勢を避ける必要があります。

 

基本的には、立っているとき、座っているときともに、脊椎をまっすぐにするように意識します。ただし、長時間の同じ姿勢の保持が難しいという特徴があるため、痛みを緩和させるためにもこまめに身体を動かすことも必要です。鏡で確認したり、他者に確認してもらったりしながら、背筋がまっすぐ伸びた姿勢を意識しつつ、頻繁に身体を動かすことにも気をつけましょう。座る椅子は、できれば頭まで支えることができるような背もたれの高いものが良いです。また、クッション性がありすぎると、かえって姿勢が乱れることにもなりますので、クッションは硬めのほうが良いとされています。

 

また、車の運転をする際にも、30分〜1時間に一度は、外に出て身体を軽く動かすのが良いとされています。ハンドルを握った姿勢というのは、気がつかないうちに肩甲骨を外側へと引っぱり、背中の丸まった姿勢を誘導しやすくなっています。そのため、外に出て背伸びの運動などを行うことがオススメです。また、ずっと車の中で座った姿勢を保持しているので、股関節、骨盤を真っすぐに伸ばすことも意識しましょう。

 

床の上にあるものを拾うときには、できるだけ背筋を曲げずに拾うように意識することも大切です。背中を丸めて床に手を伸ばすのではなく、膝を曲げて背筋を伸ばしたまま拾う癖をつけましょう。また、ちりとりや箒などはできるだけ柄の長い、身体を曲げなくて済む物を使用しましょう。自助具として、床の物を拾うためのリーチャーや、靴下を履く際のストッキングエイドを利用することも効果的です。洗面台や調理台、普段使用する棚やスイッチの位置なども、可能であれば背筋を伸ばしたまま操作できる位置に調整することをオススメします。

 

強直性脊椎炎と睡眠

就寝時には、基本的には仰向けで寝るのが良いとされています。このときも、できるだけ背筋がまっすぐ伸びている姿勢を心がけた方が良いです。また、枕が高いものであると、その分背筋が曲がってしまいます。安眠を邪魔するほどのものは逆効果ですが、できれば低い枕の方が良いとされています。また、可能であれば、朝晩に20分ほどうつ伏せの姿勢をとることも推奨されています。これは、脊椎の後ろ向きのカーブが増強するのを防ぐためです。加えて、起床後には、まず伸びの運動を行い、脊椎をまっすぐに伸ばすストレッチを行いましょう。

 

強直性脊椎炎と呼吸

強直性脊椎炎の患者は、脊椎の可動性の低下により胸郭の運動も阻害されやすくなります。これは拘束性換気障害という呼吸障害、さらには肺合併症の危険性をも高めます。そのため、毎日数回でも良いので、深呼吸を行いましょう。このとき、肋骨の動き、胸郭の広がりをできるだけ意識しましょう。また、喫煙は胸郭の可動性低下を助長してしまうため、できるだけ禁煙をするのが良いでしょう。

 

 

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ご存知ですか?整体師が教える鵞足炎の治療方法

2015年12月31日 : 膝の痛み

座敷で正座をした時に膝に痛みを感じたことはないですか?

 

 

もしかしたら逆に日常生活で正座のしすぎで発症する膝の疾患になっているかもしれません。

 

 

今回の膝の痛みの原因・鵞足炎(鵞足滑液包炎)について詳しくご紹介していこうと思います。

 

膝関節の周辺には滑液包が多く存在しており、機械的刺激によりしばしば炎症を生じて膝関節痛の原因となることがあります。

そして鵞足は、太ももに存在する半腱様筋腱(はんけんようきんけん)・薄筋腱(はっきんけん)・縫工筋腱(ほうこうきんけん)などの腱は脛骨(けいこつ)の近位内側にまとまって付着・停止しています。この3つの腱を総称して鵞足といいます。

 

そして鵞足包とは脛骨内側面と鵞足との間に存在するもので、この部分に起こる炎症を鵞足包炎といいます

 

そもそも滑液包とは、関節への衝撃を吸収する役割をもつ平らな袋のような組織で滑液包があるおかげで関節に余分な負担を与えることなく円滑な動きを得ることができているのです。そして、何らかの原因でこの滑液包に炎症が起こると、膝関節に痛みを感じ思うように動かなくなるという仕組みななっているのです。

 

 

 

では、どのようにして鵞足包に炎症がおきるのか・その原因

 

鵞足は内側側副靭帯の表層にあって、膝の曲げ伸ばしに伴って鵞足が側副靭帯と摩擦を起こし、その曲げ伸ばしが過度に繰り返されるとその摩擦によって痛みを生じるという可能性があります。

 

また、太ももの裏の筋肉であるハムストリングスの一部である半腱様筋腱と薄筋腱の緊張が強いと膝関節の原因になるとされています。

つまり、鵞足滑液包炎の原因は膝の曲げ伸ばしの繰り返しによる使いすぎ「オーバーユース」症候群とされています。

 

 

 

鵞足滑液包炎の特徴的な症状

 

初期症状は、患部の膝関節部に痛みを感じ、患部を動かしにくいといったものから始まります。そして、ランニング・ジャンプ・ステップなどの激しい運動やスポーツ活動時の動作に伴って、脛骨近位内側部に痛みが生じるようになります

 

通常では、運動後に発症することが多く、放置していると徐々に症状が進行していき日常生活でも支障をきたすほどの、歩行時や階段の上り下りに伴って痛みが現れるようになります。

また、鵞足の筋緊張が強い場合は、膝関節の完全伸展が困難となります

 

それに加えて、X脚などの変形性膝関節症や下肢のアライメント(骨や関節の並び方)の異常を伴う場合は特に鵞足滑液包炎の症状が強く出やすいとされています。

症状が悪化してくると、炎症部分が赤く腫脹していき患部を触知すると痛みを感じる圧痛もでてきます。

 

この疾患はやっかいな事に一度発症するとその後も繰り返し発症してしまう疾患といわれ、膝の使いすぎが主な原因ですが、リウマチなどの別の病気が原因のひとつであることも稀にあり、そして原因不明というもので発症することもあります

 

 

 

鵞足滑液包炎の診断方法

 

患部の自発痛と膝関節の屈伸動作による運動時痛を認め、患部の圧痛の場所が鵞足の動作に合わせて移動することも特徴の一つです。

また、ハムストリングスのストレッチングやSLRテストでも鵞足に沿った痛みを訴えることが確認できると診断できます。

 

 

 

鵞足滑液包炎の治療方法

 

基本的には保存療法をとり安静を中心とします。スポーツ活動の場においても運動後のアイシングやテーピングといった固定で練習も続行する事が可能ですが、患部に強い痛みや違和感を感じた際には運動を中止します

 

安静をとれば比較的症状は軽減されますが、再発のリスクが高いので安静はなるべく長期間とり、また急激な運動の再開は避けるようにしましょう

医療機関での装具治療も有効で、また薬物療法も効果的ではありますがスポーツ選手の場合は気をつけて医師と相談し使用しなければなりません。

 

 

 

最後に、この疾患は一度なると再発を繰り返すことが高いので予防が重要になってきます。

ハムストリングスなどの筋腱の緊張を起こさないために股関節内転筋郡のストレッチが有効的です。またスポーツ選手であれば、トレーニングの見直しが膝のオーバーユースの防止につながるでしょう。

 

 

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整体師がお伝えするすべり症になる5つの原因

2015年12月12日 : 腰の痛み

すべり症と言う言葉を聞いたことがありますか?すべり症とは腰の骨(腰椎)が腰本来のカーブを何らかの異常で支えれなくなりすべる(ずれる)状態のことです。

すべり症になると繰り返す腰痛、慢性的な腰痛、足のしびれなど様々な症状を引き起こします。ひどくなると歩行障害や外科手術になることもあります。高齢者に限らず、子どもから成人までが引き起こす可能性があるすべり症。すべり症になる原因はどこから生まれるのでしょうか?

 

 身体的な原因としては

 

1.骨の性質が変化、変形

骨が高齢などによってもろくなり骨密度が低下して起きます。

最近はカルシウム不足から若い女性でも骨密度の低下が増えてきていますので気を付けた方が良いでしょう。骨折や捻挫のケガによるもの。ウインタースポーツのスキーやスノーボードでの転倒によって骨折や捻挫が起きてすべり症を引き起こす場合があります。そして椎間板機能の低下。椎間板は脊椎の中にある一つ一つの骨と椎骨の間にあり体重を支えるクッションの役割をしている所です。

そこが低下する事によりすべり症を引き起こす原因になります。又姿勢の悪さからも引き起こされます。

 

2.筋肉が低下する

筋力が低下してしまうと腰椎を支える筋力がなくなってしまうので前にすべってしまい、すべり症をひきおこします。高齢と共に筋力は落ちていくので気をつけましょう。

又運動不足やインスタント食品ばかり食べる偏った食事ばかり続けていると高齢でなくても腰の筋力は低下していきすべり症を引き起こす原因となります。肥満体型の人も運動不足の方が多いので、原因のひとつになり得ます。

 

3.筋肉が疲労する

本格的なスポーツを行っている事で腰の筋肉をよく使う。仕事で重たい荷物を上げ下げしたり、腰の負担の大きい作業を行うため筋肉の負担が大きい。

姿勢が悪い為に筋肉に負担がかかる。このような状態が続くと筋肉が疲労してしまい、すべり症を引き起こす原因となります。

 

環境的な原因としては・・・

4.生活習慣

すべり症は長年の生活習慣によってゆっくりと腰椎が前へすべっていく場合があります。最近は少なくなりましたが、昔のおばあちゃんと言えば腰が大きく曲がっていた方が多かったですよね。

あれはすべり症によるもので、農作業で毎日毎日、腰に負担をかけた作業を行っていた事により、ゆっくりゆっくりと腰椎がすべっていったことによるすべり症の原因によるものなのです。

現在のライフスタイルでもこのように引き起こす原因になるものがあります。それは、「デスクワーク」です。長い時間机に座りっぱなしでいると腰椎に座っている間中負担をかけ続けているので昔の農作業と同じく、すべり症を引き起こしてしまうのです。

 5.急激な外からの圧力

激しいスポーツの最中に転倒をして強い衝撃がかかってしまった。交通事故により腰を強打した。など外から非常に強い圧力が原因となりすべり症を引き起こします。この場合は高齢者より若年層に多い原因です。強い衝撃に筋肉が受け止めきれずに腰椎がすべってしまうのです。

しかし若年層の体は腰椎がすべっても驚いた筋肉などの組織が反射して元の状態に戻そうという力が起きます。それによりすべり症が起こっていてもぎっくり腰や急性腰痛と診断される場合が多いです。この時に筋力の低下があると元にもどらなくなりすべり症になってしまいます。

 

まとめ

いかがでしょうか?これらの原因を引き起こさない様にしていく為には「骨を強くする」「筋肉をつける」「栄養をしっかりとる」ことが重要です。「骨を強くする」為には適度な運動、カルシウム、ビタミンDを取るとよいです。日光を浴びるとビタミンDが皮膚で作られ、そこにカルシウムを摂取すると骨が強くなり効果的です。

又ビタミンKも取るようにすると骨の形成を促す働きがあります。カルシウムは小魚、大豆、乳製品からビタミンDは鮭、さんま、うなぎ、干ししいたけから、ビタミンKは納豆、キムチ、ホウレンソウ、小松菜から取ることができます。サプリメントも上手く使うといいでしょう。

「筋肉をつける」には運動が1番です。全身の筋肉を柔軟にし、筋肉をつけるにはバランスよく鍛える。使った筋肉を休ませる為に十分な睡眠時間を取るなどを行うと良いでしょう。「栄養をしっかりとる」はバランスの良い食事をきちんと取り、骨を強くしたり、筋肉にしっかりと栄養分を送る食事を取るように心がけましょう。規則正しい生活習慣を行うことこそがすべり症を引き起こす原因から防ぐことが出来る方法と言えるでしょう。そして腰の痛みや足のしびれを感じてしまったら、ためらわずにすぐに診察を受ける様にして下さい。早めに治療を行うことによって長期化しやすいすべり症の症状を早く治していく事ができます。今では様々な治療方法がありますので、あなたに合った治療方法を見つけられるでしょう。

 

 

 

整体師が教える脊柱管狭窄症の2つの症状

2015年11月25日 : 腰の痛み

脊柱管とは、背骨である脊椎の中を通っている筒状の空間です。脊椎は椎骨という小さな骨がいくつも積み重なることで構成されており、この連なった椎骨で作られた脊柱管という空間の中を脊髄が走っています。

脊柱管狭窄症とは、この脊柱管が何らかの原因によって狭められることによって神経が圧迫される病態です。

脊髄神経は脳からの運動指令を手足に伝えたり、反対の手足の感覚を脳へと伝えたりする役割を担うことから、この神経が圧迫されることによって手足の運動麻痺や感覚障害を引き起こします。

この脊柱管狭窄症による具体的な症状についてご紹介します。

 

腰部脊柱管狭窄症による症状

 

脊柱管狭窄症が最も起こりやすい部位は腰であり、腰で起こった脊柱管狭窄症は腰部脊柱管狭窄症という診断名がつけられます。

 

腰部脊柱管狭窄症では、腰痛や腰回りの重苦しさ、違和感、ハリなどの腰の症状に加えて、下肢のしびれや痛みなどの症状を伴います。この下肢の症状は神経の圧迫のされかたによって、症状の出る部位や程度に違いが出てきます。これは、大きく神経根型、馬尾型、混合型の3つにわけて考えることができます。

 

私たちの脳からの指令は中枢神経である脊髄を下降し、末梢神経である脊髄神経となって手足や体幹へと伝えられます。反対に、手足や体幹の感覚入力は、脊髄神経から脊髄を上行し、脳へと伝わります。

この時、脊柱管の中を走行する脊髄から、脊髄神経となって椎骨の下から分岐している根元の部分が神経根です。神経根には、前根と後根があり、前根は主に運動神経を、後根は主に表在感覚や深部感覚の入力の役割を担います。

そのため、神経根型の腰部脊柱管狭窄症では、圧迫されている神経根が直接司っている運動機能もしくは感覚機能に障害をきたします。

腰椎と腰椎の間から出ている神経根・その先の脊髄神経は臀部や下肢へと分布しているため、症状も臀部や下肢に生じます。また、症状が出るのは片側のみであることが多いです。

 

また、脊柱管の中を走行している脊髄は、腰部の途中あたりから馬尾神経という末梢神経へと形を変えています。この馬尾神経は臀部、下肢に加えて会陰部の運動・感覚機能にも関与しています。

そのため、馬尾型の脊柱管狭窄症では、臀部、下肢のしびれ、痛みに加えて、会陰部のしびれや灼熱感、ほてりなどの異常感覚が起こりやすくなります。

また、残尿感や頻尿、失禁などの膀胱直腸障害が起こることがあるのも馬尾型の特徴です。

 

混合型は、この神経根型と馬尾型が合わさった病態であり、両方の症状が引き起こされる可能性があります。

 

また、腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状として、間欠性跛行と呼ばれる下肢のしびれがあります。

これは、安静時や歩き始めには症状がありませんが、長時間歩き続けることで下肢のしびれや痛みなどが現れます。さらに、その後休憩をとることで症状が緩和し、また歩き出すことができるのが特徴です。疾患が重度となるにつれて、歩き始めてから症状が現れるまでの時間が短くなり、ひどくなると立っているだけでも困難となります。

閉塞性動脈硬化症などでも血管性の間欠性跛行が生じますが、腰部脊柱管狭窄症では前屈みになることで症状が緩和しやすいという違いがあります。

これは、前屈みの姿勢をとることで、脊柱管が少し広がり、神経の圧迫が軽減されることによる影響です。反対に、腰を反らせるような動きをすると、症状が強くなることが多いです。

 

頸部脊柱管狭窄症による症状

頸部の脊柱管狭窄症は、脊柱管狭窄による神経への圧迫が頸部で起こっている状態です。

この頸部の脊柱管狭窄症では頚髄神経が主に支配している上肢から指先にかけての症状が現れます。

また、運動機能としては、シャツのボタンをかけたり、箸を使ったりといった指先の細かい動きが難しくなることや、握力の低下などがみとめられます。

握力は、握力計を使って数値として確認することができるため、症状のない方との違いを見るときや、病状進行具合、治療効果を見る際にも役立てることができます。

腰部脊柱管狭窄症と同様に、身体を後方へと反らせる動きで症状が悪化しやすい傾向にあります。つまり、頸部の脊柱管狭窄症では上向きに首を反らせることで痛みやしびれが走 るため、ふと上を見上げた際やうがいをしようとした際などには注意が必要です。

 

また、頸椎への負担がかかっている原因として首周り、肩甲骨周りの筋肉の緊張・コリがある場合が多く、その場合は首周りの硬さや痛みといった症状を伴います。

指先のしびれや動かしにくさなどに気づかず、ひどい肩こりなどかと思っている間に疾患が進行していることもあるのが、頸部の脊柱管狭窄症の特徴です。

さらに、頸部を通っている脊髄自体に圧迫が加わっている場合には、下肢にもその症状が及ぶ場合があります。この場合には、頸部の神経の圧迫を取り除くことで、下肢の痛みやしびれなどが改善することになります。

 

整体師が教える分離症を調べる3つの方法

2015年11月25日 : 未分類

分離症とは、スポーツを習慣的に行う子供に多い「成長期腰椎分離症」を指すことが多く、背骨の病気の一つです。分離症には特徴的な症状があり、その症状で分離症を疑い、さらに画像検査所見により確定診断されます。子供の一番近くにいる存在である、親や、スポーツを指導する大人が分離症の症状を理解し、子供の症状を見逃さないことが大事です。

今回は、腰椎分離症の症状について詳しくお話しします。

 

1.特徴的な腰痛の症状とは?

 

分離症は、第5腰椎に最も頻度が高く、繰り返す機械的な負荷が原因で生じる疲労骨折であり、運動時の腰痛が主な症状です。

発症の仕方は様々で、徐々に痛みが出てくるケースや、ある時突然ギクッと痛みが走ってその後腰痛が持続するという場合もあります。

その中でも分離症に見られ、医学的に有意とされている所見は、以下の3つがあります。簡単な身体検査なので、セルフチェックも可能です。

1:Kemp徴候

2:腰椎伸展時痛

3:棘突起(きょくとっき)叩打痛・圧痛

これらについて一つずつ詳しく解説します。

 

2.Kemp徴候とは

座った状態またはまっすぐ立った状態で、やや斜め後ろに腰椎を倒して、回旋します。左右どちらも行います。その時に、右または左に回旋した時に痛みを生じた側が病側となります。

これは、脊髄からでた枝である神経根が圧迫されるためで、この検査で腰痛が誘発されることを「Kemp徴候」といいます。

成長期のスポーツを行う若者がKemp徴候を認めた場合、画像所見で実際に分離症と診断された人は約7割であり、非常に感度の高い所見です。一方で、Kemp徴候が陰性で、画像所見で分離症ではないことが証明されたのは約半分でした。

このことから、Kemp徴候を認めた人は、分離症を積極的に疑い画像検査をする必要があります。さらに、この徴候は分離したばかりの発症早期に約8割の人に認められ、偽関節期まで進行すると約3割と減少します。

また、陰性でも約半分の人が分離症であったことから、陰性の場合でも、腰に負担のかかるスポーツ歴や好発年齢(12~17歳が約9割)などから分離症が疑わしい場合はさらなる検査が検討されるべきです。

腰椎分離症は無症状の患者も多いのですが、腰痛が発生する機序については十分に解明されていません。自覚症状がない場合でも、長時間の立ち仕事や腰を反らせたり横に曲げたりする時のみに腰痛を生じることがあります。

 

3.腰椎伸展時痛とは?

 

立った状態で前かがみになると腰痛が出現することを「腰椎伸展時痛」といいます。

腰部伸展時痛があるスポーツを習慣的に行っている若者10~18歳では、約半数に腰椎伸展時痛を認めています。

この腰椎伸展時痛に関しても、病期が進行するにつれて頻度が減少し、早期では約9割ですが偽関節期には約6割と報告されています。

 

4.棘突起(きょくとっき)の圧痛とは?

 

棘突起とは椎骨の後端が隆起して突出した構造であり、背骨として体表から触れることができる。

腰椎分離症は第5腰椎に発生することが多いため、この部位の棘突起を押す、もしくは軽く叩くと痛み(棘突起叩打痛)を生じることがあります。分離症の約6割に認められ、発症早期であるほど陽性率が高くなります。

 

5.複数の所見で感度がアップ

 

これまでに、Kemp徴候、腰伸展時の痛みと棘突起に限局した圧痛の3つをご紹介しましたが、複数の所見がそろうほど分離症の可能性が高くなります。

発育期のスポーツ選手での発症頻度は約40%と効率であり、偽関節に至る例も多いことから、スポーツを定期的に行う子供に腰痛を認めた場合は、簡単にできるこれらの所見を確かめてみるのも良いかもしれません。

 

6.早期に発見する利点

 

発症早期ほどいずれの所見も感度が高く、この時期に医療機関を受診して分離症を見つけてもらうことが大事です。

発症早期にスポーツを中止して、コルセットにより体幹固定を行うことにより分離した骨が再度くっつく骨癒合(こつゆごう)偽関節期になると、骨癒合は期待できません。

 

7.すべり症の症状とは

 

高校生頃までは、椎骨の一部がやわらかい成長軟骨で構成されているため力学的に弱く、分離症と気付かずにスポーツで負荷をかけ続けることで、分離症が伸展して「分離すべり症」になることがあります。

すべり症とは、分離症で上下の椎骨の固定が不安定であるために、椎骨が前方にすべってしまう病気です。前後にずれた椎骨が神経を圧迫すると、下肢のしびれや疼痛、下肢の筋力低下といった神経症状が出現することがあります。

また、脊髄からでた枝である神経根(しんけいこん)を圧迫すると、おしり、太ももの後ろ、すねや足先などにしびれや痛みを生じることがあり、座骨(ざこつ)神経痛様の症状を示すことがあります。

若いほどすべり症の発症頻度が高くなり、スポーツを継続することが困難となり、またコルセットなどの保存療法では改善しないために手術が必要となるケースもあります。

将来スポーツ選手になりたいという子供の夢を叶えるためにも、早期に分離症の治療を行い、このすべり症への進展を防いであげることが非常に大切なのです。

 

 

整体師が教える肩こりがおこる3つの原因

2015年10月12日 : 肩こり

パソコンやスマートフォンの普及に伴い現代人の多くが頭を悩ませている肩こり、その生活習慣の特徴から“同一姿勢”や“眼精疲労”“運動不足”が原因となって肩こりを引き起こしてしまうことが多いです。その他にも頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアといった疾病に伴う肩こりも存在しますが、まずはこの3つの原因について見ていきましょう。

 

1.同一姿勢

長時間のデスクワークや運転など、同じ姿勢をとり続けることが肩こりの原因となります。

 

私たちの頭の重さはだいたい5〜6kg程度であり、この頭を首と肩で支えています。この重さの頭を長時間同じ位置で保持し続けるには、首周り、肩周りは同じ筋肉を収縮させ続ける必要があります。特に日本人の骨格は肩幅が狭い華奢な体型であるため、筋肉への負担も大きくなりやすいとされています。

 

筋肉は収縮をし続けることによって、どんどん緊張が高まり硬くなってしまいます。そうして硬くなった筋肉は血流が阻害されやすく、新鮮な血液が行き渡らないことによって筋肉に十分な酸素が供給されずに肩こりを招いてしまいます。

 

特に猫背の姿勢の人や、机と椅子の高さが身体にマッチしていない人はデスクワークの際などに、首を前に突き出した姿勢をとりやすくなります。この姿勢は特に首や肩の筋肉を緊張させやすく、長時間この姿勢をとり続けることで肩こりを誘発します。

 

対処法としては、やはりこまめに肩や首を動かすことでしょう。首を大きく回してみたり、肩をぐるぐると回してみたり、軽い体操で筋肉への血流を良くしましょう。

 

2.眼精疲労

細かい文字やパソコンの画面を見続けると、眼の周りの筋肉が緊張し、それに伴い首回りの筋肉も緊張していきます。特に、パソコンの場合は光源を見続けることになるので、さらに眼とその周りの筋肉への負担は大きくなります。実際、毎分15〜20回とされている人の瞬きは、パソコン作業中は毎分1〜2回にまで減少するといわれていることからも、特に眼精疲労を招きやすいことがわかります。

 

この眼精疲労からくる肩こりの対処法としては、眼を休めることが大切です。少しの間、眼を閉じて休ませることや、こめかみのあたりを指の腹で軽くマッサージすることなどが効果的です。また、ずっと近くを見続けている場合には、窓の外などの遠くを眺めるのも良いでしょう。

 

3.運動不足

デスクワークや車通勤などの同一姿勢、眼精疲労を招く生活習慣は同時に、運動不足の原因ともなります。

 

運動不足の筋肉では、血流が低下してしまい老廃物も溜まりやすくなってしまいます。また、筋肉は使わないとすぐにやせ細ってしまうため、運動不足は首周り、肩周りの筋力低下も引き起こします。首周り、肩周りの筋力が低下すると、当然日常生活による負担は大きくなるため、身体の姿勢を維持するだけでも筋肉が硬くなっていきます。

 

運動不足の対処法はもちろん運動をすることです。ジョギングや体操といった軽めの負荷の運動で構いません。それが難しいということであれば、毎日の通勤で少しだけ階段を使ってみましょう。

 

肩こりの原因の多くは私たちの普段の生活習慣の中に隠れています。自らの生活習慣を見直し、肩こりの原因を考えてみましょう。

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