強直性脊椎炎になったらどんな病院に行けば良いか知っていますか?

2016年2月15日 : 腰の痛み,膝の痛み

強直性脊椎炎の多くは10歳代〜20歳代、遅くても30歳代までに発症するとされています。初発症状は臀部や背中の痛みであることが多く、症状に日によってムラがあることや、身体を動かすことで痛みが和らぐことなどが特徴として挙げられます。また、進行が比較的ゆっくりであることが多い疾患でもあります。このような強直性脊椎炎が疑われる場合、どのような病院を受診するのが良いのでしょうか。

 

整形外科

強直性脊椎炎は仙腸関節や腰椎の炎症から始まり、胸椎や頸椎、股関節、肩関節、靭帯や腱の付着部へと炎症範囲が拡大していく、いわゆる運動器の疾患です。そのため、整形外科で診察、治療を受けることが可能です。

 

運動器とは、身体運動を行うために必要な器官、つまり筋肉や骨、関節、靭帯、神経などの総称です。私たちの身体はこれらの運動器と呼ばれる器官がそれぞれ連携することで、運動を行っており、このうちのどこかが障害されることで身体運動に支障をきたします。整形外科は主に、この運動器の機能的改善を主目的として治療を行う診療科です。

 

また、強直性脊椎炎では、まず臀部や背部の疼痛を初発症状として訴えることが多いとされています。そのため、最初はただの腰痛や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などを疑って医療機関を受診するケースも多いです。これらの疾患においても、整形外科は第一選択となりやすく、そこで強直性脊椎炎が発見されることも少なくありません。

 

膠原病科・リウマチ科

強直性脊椎炎は朝に身体を動かしにくいことや関節の炎症など、関節リウマチと類似した症状を示すことがあります。そのため、初診に膠原病科やリウマチ科を受診する方もいらっしゃいます。膠原病とは全身の筋肉や関節、血管、皮膚などの炎症を引き起こし、原因不明の発熱、湿疹、関節の痛みなどの症状を伴う疾患の総称です。古くからの代表的な膠原病としては、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎、皮膚筋炎、リウマチ熱、結節性多発性動脈周囲炎などがあります。

 

また、近年では、強直性脊椎炎や乾癬性関節炎なども膠原病の類縁疾患として扱われることがあります。強直性脊椎炎や乾癬性関節炎など疾患群の総称である血清反応陰性関節炎は、関節内に菌が検出されない(化膿性関節炎ではない)亜急性期の関節炎という点では、関節リウマチとも類似しています。しかし、血清反応陰性関節炎では、リウマトイド因子という因子が陰性となる点が関節リウマチとの大きな違いでもあります。

 

強直性脊椎炎の検査

では、強直性脊椎炎が疑われる症状で、医療機関を受診した際には、どのような検査、診察を受けることになるのでしょうか。強直性脊椎炎の診断、鑑別に必要となる検査をご紹介します。

 

まずは、問診などにより臨床症状の確認が行われます。痛みのある部位や程度、そして腰椎を中心とする脊椎の運動性の制限の有無や程度などです。また、胸郭の拡張性低下も特徴的な症状であるため、息を最大限吐いたときと、吸ったときでの胸郭の広がり方の差、というのも診断に用いられます。

 

強直性脊椎炎も、その他の多くの疾患と同様に画像検査が行われます。強直性脊椎炎の異常所見はまず、仙腸関節と呼ばれる部分に生じることが多く、多くの診断基準の中にも仙腸関節の所見に関する項目が含まれています。仙腸関節とは、脊椎の最下方で骨盤を構成している仙骨と腸骨という2つの骨によって作られる関節です。関節という名前がついていますが、肩関節や股関節のような自由度はなく、数mmの動きで身体活動のコントロールやバランス制御、骨盤への負荷の分散などに寄与します。強直性脊椎炎では、通常仙腸関節にびらんが出現し、関節裂隙が拡大します。さらに、病態が進行すると、びらん周辺に硬化像が出現し、関節裂隙が狭小化、最終的に強直へと向かいます。X線撮影では、まず仙腸関節にこのような所見がみられるか、そしてその所見が左右の仙腸関節の両側にみられるか、片側のみかを観察します。その他、脊椎の画像所見にも異常がみられやすいです。特に、前縦靭帯と呼ばれる靭帯の付着部の骨化、つまり靭帯骨棘形成や、椎体の方形化がみとめられます。また、病態が進行していると、椎体が竹節状となる竹様脊柱(Bamboo spine)という状態での強直が起こります。また、坐骨結節や踵の腱付着部の所見も画像診断に利用されます。

 

血液検査では、赤沈値やCRP(C反応性蛋白)値など炎症状態の判断に用いられます。また、関節リウマチの患者では約8〜9割が陽性となるリウマトイド因子というものが陰性となるのも強直性脊椎炎を含む血清反応陰性関節炎の特徴です。特に関節リウマチであれば、疾患が重度となるほどリウマトイド因子の数値は上昇していくため、リウマトイド因子が陰性というのは鑑別診断にも有用です。加えてヒト白血球抗原(HLA)の検査も診断補助に有効です。強直性脊椎炎の患者は、このHLA検査を行うと約9割がHLA-B27が陽性となるとされています。

 

 

 

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ご存知ですか? 強直性脊椎炎の改善について

2016年2月14日 : 腰の痛み,膝の痛み

強直性脊椎炎は仙腸関節を初めとし、腰椎や胸椎、頸椎、股関節、肩関節などへと炎症が広がっていく全身性の疾患です。その原因についても、未だ明らかとなっていない部分が多く、根治療法も確立されていません。そのため、強直性脊椎炎の治療は、症状を緩和する対症療法が主となります。薬物療法や運動療法、不良姿勢を防ぐことによって、痛みなどの症状を和らげながら、脊椎や関節の可動性低下を防ぐことを目的として治療を進めていきます。

 

強直性脊椎炎に対する薬物療法

強直性脊椎炎に対する薬物療法は非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)と呼ばれる薬剤が中心となることが多いです。これは、ステロイドホルモンを含まない抗炎症作用を有する治療薬の総称です。炎症などを引き起こすプロスタグランジンという物質の生成を抑制する働きがあり、疼痛の緩和作用も含んでいます。頭痛や腰痛、生理痛などのさまざまな痛みに対しても使われることが多い薬剤であり、関節リウマチの治療にも使われることが多い治療手段となります。

 

また、近年では、激しい炎症や痛みが続く場合、生活への障害が著しい場合には、TNF阻害薬という薬剤が使用されることもあります。これは、強直性脊椎炎の患者の関節や脊椎で過剰に産生されているTNF-α(腫瘍壊死因子:Tumor necrosis factor-α)という物質の生成を阻害する薬です。TNF-αは、免疫や炎症に関与するサイトカインというたんぱく質の一種です。

 

強直性脊椎炎の患者は、その症状の経過が非常に長期間にわたることも特徴の1つです。早ければ10歳代から発症することもあり、その後長期間にわたって薬物療法を継続していくケースも多いです。その中で、他の身体の不調が重なる場合もあります。薬には、それぞれの組み合わせを考慮して服用していく必要がありますので、かかりつけ医以外を受診する場合には、普段から服用している薬を覚えておいて、説明する必要がありますので、注意が必要です。

 

強直性脊椎炎に対する運動療法

運動療法は強直性脊椎炎の治療において、薬物療法と並んでとても重要となります。強直性脊椎炎の症状は身体を動かすことで緩和することが多く、強直性脊椎炎の方のための体操療法もあります。特に、強直性脊椎炎による炎症が起こりやすい脊椎や肩関節、股関節は一通り動かしておくことで、強直が起こるのを防ぎます。

 

頭や頚であれば、上を見上げる・下を向くといった前後の動き、左右を向く回旋方向の動き、そして左右に頚をかしげるような左右の動きをそれぞれ数回、同じ回数ずつ繰り返します。加えて、口を大きく開け閉めするような顎の運動も行います。

 

体幹についても同様に、前後、左右、回旋方向の動きを行います。左右、回旋の動きは椅子に座って行うのが良いでしょう。椅子に座った状態で、左右にそれぞれ身体を大きく捻る回旋の動き、身体を左右に傾ける動きを数回繰り返します。前後の動きは四つ這いで行います。四つ這いから、頭を下にさげ背中を丸める動き、反対に、頭を持ち上げて背中もまっすぐに伸ばす動きを数回繰り返します。

 

肩の運動は大きく、可動範囲全体を動かすように行います。まず、肘を曲げて、指先で自分の肩を触ります。そして、肘の先で大きな円を描くように肩を広く、大きく動かしましょう。

 

また、肩周りや脊椎の可動性低下に伴い、胸郭の可動性が低下するのも強直性脊椎炎の患者の特徴です。そのため、できるだけ胸郭の動きを意識した深呼吸も数回行いましょう。

 

股関節も体操を行った方が良い関節の1つです。股関節の体操は、同じように椅子に座って行うことができます。足先を近づけて座った状態から、両膝を外側に開きましょう。足先の位置は変えずに、股関節の回旋の運動を誘導していきます。また、可能であればベッドの上でうつ伏せになることも有効です。これは、股関節を伸ばす方向の運動であり、うつ伏せになった状態を5〜10分程度維持しましょう。

 

このような体操については、医師や理学療法士などから助言をもらうことができるかと思います。医療機関を受診した際に、自宅で行うことができる体操についても尋ねてみるのが良いでしょう。

 

強直性脊椎炎に対する手術療法

強直性脊椎炎の治療は、薬物療法と運動療法が中心であり、手術療法というのは原則行われません。脊椎の変形が非常に高度となり、前を向くことすらままならないような高度後弯変形であれば、矯正骨切り術という手術の適応となることもあります。しかし、日本人でそこまでの高度な変形は非常に稀であると言えます。

 

一方、強直性脊椎炎が原因となって、日常生活や歩行に支障をきたすほどに股関節や膝関節の動きが悪くなった場合には、股関節や膝関節に対して人工関節全置換術を行うこともあります。これは、変形性関節症や関節リウマチなどの患者に対して行われることが多い手術で、人工の関節と入れ替えることによって、痛みの緩和や、歩行能力の改善を目指します。

 

 

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整体師がお伝えする強直性脊椎炎の原因とは

2016年2月13日 : 腰の痛み,膝の痛み

主に骨盤や脊椎、さらには股関節や肩関節などの炎症、靭帯の付着部炎を主とするのが強直性脊椎炎です。その原因についても未だ解明されていない部分もあり、国の定める難病としても指定されています。今回は、この強直性脊椎炎の概要、原因、有病率についてご説明します。

 

強直性脊椎炎の概要

強直性脊椎炎は、血清反応陰性脊椎関節症(Seronegative spondyloarthropathy:SNSA)と呼ばれる疾患群の代表的な疾患です。英名は、Ankylosing spondylitisという名称であることから、ASと呼ばれることもあります。

 

血清反応陰性脊椎関節症というと、ほとんどの方は聞き覚えのない名称であるかと思います。この血清反応というのは、いわゆるリウマチ反応として考えることができます。関節リウマチというと、ご存知の方も多いのではないでしょうか。関節リウマチでは、全身の関節の腫れや痛み、変形などの症状を引き起こす全身性の炎症性疾患です。この関節リウマチには、約80%にリウマトイド因子という自己抗体の陽性反応が検出されます。一方、血清反応陰性脊椎関節症に当てはまる疾患ではこのリウマトイド因子が検出されません。

 

また、血清反応陰性脊椎関節症による関節炎は化膿性関節炎とは異なるため、関節内に細菌がみとめられないことも特徴です。つまり、亜急性期に関節炎を発症するが、関節内の細菌がみとめられず、リウマトイド因子が陰性である疾患群が血清反応性脊椎関節症と呼ばれます。

 

血清反応脊椎関節症の代表的な疾患は強直性脊椎炎のほかに、乾癬性脊椎炎や反応性関節炎(Reiter症候群)、炎症性腸疾患に伴う関節炎、若年性脊椎関節症、分類不能脊椎関節炎などが挙げられます。リウマチ熱やライム病という疾患も、リウマトイド因子陰性とはなりますが、これらは血清反応性脊椎関節症には分類されていません。

 

強直性脊椎炎の原因

強直性脊椎炎の原因については、未だはっきりと明らかになっていない部分も多いです。しかし、その発症には、ヒト白血球抗原(Human leukocyte antigen:HLA)のタイプが関係しているとされています。これは、大まかにいうと白血球のタイプのことを指しています。A型やB型、O型、AB型といった血液型は赤血球のタイプによるものですが、同じように白血球にもタイプがあると考えると分かりやすいかと思います。

 

強直性脊椎炎の患者は、血液のHLA検査を行うと、約90%の患者がHLA-B27が陽性となるとされています。ただし、HLA-B27をもつ方が必ず強直性脊椎炎を発症するわけではなく、HLA-B27陰性であっても発症する可能性もあることから、HLA-B27だけが原因となるわけではないと考えられています。

 

また、親族での発症も10%程度みられることから、遺伝的な影響がある可能性も推測されています。このようなHLA-B27の陽性反応や遺伝的素因に、細菌感染や免疫異常といった後天的な要因が合わさることで、発症につながるのではないかと考えられていますが、その詳細については未だ、明らかにはなっていません。

 

白人を対象としたある研究では、その他の血清反応脊椎関節症とHLA-B27との関係も示されています。強直性脊椎炎ではHLA-B27陽性率が90%程度であり、反応性関節炎では40〜80%、乾癬性関節炎では40〜50%、炎症性腸疾患に伴う関節炎では35〜75%、分類不能脊椎関節炎では70%という陽性率となっています。そのため、血清反応脊椎関節症はHLA-B27関連関節炎と称されることもあります。しかし、これらの陽性率は白人における研究結果であり、日本人を含むアジア人の患者にも同様のことが当てはまるかどうかについては断定できません。

 

強直性脊椎炎の有病率

疫学調査では、強直性脊椎炎の国内での有病率は0.04%であるとされています。また、人種による有病率にも違いがあり、一般には白人の方が発症をしやすい疾患であると言えます。アジア人の中でも、日本人はHLA-B27をもつ人の割合が低いことから、インドや中国、韓国と比べても強直性脊椎炎は稀な疾患となります。

 

男女の比率で見ると、9:1〜5:1であるとされており、男性に発症しやすい疾患であると言えます。リウマトイド因子が陽性となる関節リウマチでは、男女比が1:4と女性に多いのと対照的です。

 

10歳代、20歳代と若年で発症することが多い疾患です。そのほとんどが、30歳代までに発症するとされており、40歳を超えて発症することは非常に稀です。そのため、症状のピークは青年期、壮年期となることが一般的です。また、強直性脊椎炎は関節リウマチなどの類似した症状を示す疾患が多いことや、日本での有病率が低いためになかなか疑われにくいことなどから、早期発見・早期診断が行われにくい疾患です。発症から診断までに3年から長ければ20年、平均でも9年ほどを要するとされています。このことを考えると、未診断の強直性脊椎炎患者の存在も推測され、実際の有病率はもう少し高くなることが予想されます。

 

 

 

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お知らせ! 強直性脊椎炎の症状とは・・・

2016年2月12日 : 腰の痛み

強直性脊椎炎はその原因についても明らかとなっていない部分が多く、国の定める難病としても指定を受けています。

 

これは、その名の通り、脊椎の炎症を主とする疾患です。脊椎は、小さな骨である椎骨とその間に挟まる椎間板によって構成されており、身体の複雑な動きを可能にしています。この脊椎に炎症が起こることで、骨破壊や癒着が起こり、脊椎は徐々に可動性を失っていきます。また、脊椎の炎症は股関節や肩関節といった周囲の関節への広がりを見せることもあります。その症状には、日によってムラがあることから、時には怠け病とも言われることがある強直性脊椎炎、今回はその具体的な症状について見ていきましょう。

 

強直性脊椎炎の病態

強直性脊椎炎による症状は、まず仙腸関節という関節の炎症から始まることが多いとされています。仙腸関節とは、脊椎の最下部に位置し、骨盤を構成する仙骨と腸骨によって作られた関節であり、数多くの靭帯によって補強されています。仙腸関節の動きは非常に微細ですが、日常生活の中で脊椎のバランスをとる重要な働きを担います。

 

強直性脊椎炎はこの仙腸関節に始まり、腰椎、胸椎へと上向きに拡大していく椎間関節の関節炎、そして脊柱靭帯の付着部炎が主な病態となります。椎間関節の炎症は軟骨の侵蝕による関節裂隙の不整や狭小化、骨硬化などへと進行し、最終的に強直と呼ばれる状態へと移行します。強直とは、関節を構成する骨や軟骨が変形・癒着することで関節運動が制限されてしまう状態です。

 

一方、靭帯の付着部炎は、椎体隅角部の侵蝕や骨硬化、椎体前面の骨膜化、椎間板辺縁の線状骨化などが生じ、最終的には椎体間の骨性癒合が生じてしまいます。これは腰椎や胸椎をはじめ、頸椎まで広がることもあり、X線撮影では、竹様脊柱(Bamboo spine)と呼ばれる所見がみられます。

 

また、脊椎だけでなく、肩関節や股関節といった、脊椎に近い関節にも炎症が起こりやすく、進行していくことで骨破壊が生じます。さらに、骨自体は炎症を繰り返すことで、弱化してしまい、骨粗しょう症も引き起こされます。

 

強直性脊椎炎の症状

強直性脊椎炎はその病態から、最初は仙腸関節や腰椎の炎症による腰痛、臀部痛などの症状から始まることが多いです。そのため、始めはただの腰痛や坐骨神経痛かと勘違いすることも少なくありません。痛みの進行は比較的ゆっくりであり、適度な運動によって症状が緩和したり、日によって痛みの程度に違いがあったりするのも特徴です。また、股関節や肩関節を中心に、四肢関節にも痛みや運動制限が生じてきます。

 

初期の強直性脊椎炎では、激しい痛みがあったかと思うと、翌日には症状がほとんどなくなってしまうことも少なくありません。そのため、医療機関の受診が遅れたり、症状を上手く伝えることができなくなったりします。また、痛みがなく動ける日もあることから、周囲にはただ怠けているだけという誤解を受けてしまうこともあります。

 

症状が進行をしていくと、胸椎、腰椎部分を始めとして強直と呼ばれる関節運動が制限された状態に陥ります。特に、胸椎の後方に凸のカーブが過剰に増強、腰椎のカーブが消失した状態になりやすく、猫背のような前傾姿勢になっていきます。さらに、頸椎にも強直が起こることもあり、上を見上げることが難しい、場合によっては立って前を見ることも困難になることもあります。

 

ただし、このような脊椎が動かなくなるほどの重症例は患者全体の約1〜2割程度であるとされています。重症例では、発症から10〜20年をかけて、このような状態へと進行します。しかし、多くのケースでは、多少の支障があるものの、日常生活や労働を行うことができています。

 

強直性脊椎炎の合併症

強直性脊椎炎による直接の病態とは異なるが、いくつか起こりやすいとされている合併症もあります。脊椎の変形が起こっていたり、骨破壊による骨粗しょう症が進行したりしている場合には、まず骨折が起こる可能性が高くなります。特に、胸椎・腰椎部分で骨折が起こりやすく、場合によっては神経を圧迫することで神経症状を引き起こしてしまうこともあります。また、骨折が起こった部分がその治癒過程で偽関節という状態になってしまうことも少なくありません。

 

胸椎付近の炎症は胸郭の可動性の低下も招きます。胸郭の可動域制限により、肺活量が低下する拘束性換気障害という状態にもなりやすくなります。また、肺活量低下による肺合併症が起こる可能性も高まります。

 

また、患者の30%ほどには、視力低下やぶどう膜炎(虹彩炎)といった眼の症状を併発します。これは稀ではありますが、失明につながることもあります。その他にも、炎症性腸疾患のような消化器症状、弁閉鎖不全症や伝導障害といった循環器疾患などの病態が合併することもあります。このような臓器不全が強直性脊椎炎の患者の予後に影響することも多いです。

 

 

 

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指定難病としての強直性脊椎炎の説明

2016年2月11日 : 腰の痛み

慢性進行性である自己免疫疾患として、血清反応陰性脊椎炎の1つにも数えられる強直性脊椎炎。仙腸関節から腰椎を初めとし、胸椎、頸椎、さらには股関節や膝関節、肩関節などの骨や関節、そして靭帯や腱の付着部の炎症を引き起こす疾患です。疾患の進行はあまり速くはありませんが、経過は数十年にもわたり徐々に進行していきます。また、脊椎の変形、強直だけでなく、臓器病変を併発することもあります。その発症原因についても、ヒト白血球抗原(HLA)-B27遺伝子との関連があるとは考えられているものの、多くは未だ明らかとなっていません。この強直性脊椎炎の有病率は約0.04%とも言われており、日本人にとっては非常に稀な疾患でもあります。この強直性脊椎炎は2015年に厚生労働省の定める指定難病として指定を受けました。これによって、一体どのような恩恵が期待できるのでしょうか。

 

難病とは

難病とは、一般的には発症原因が解明されておらず、確固たる根治療法が確立されていない数々の疾患を指し示す総称であるとされています。この難病という概念は、昭和40年代に急増したスモンという疾患がきっかけとなって生まれたと言われています。スモンとは、視神経や脊髄、末梢神経を障害し、下痢や腹痛といった腹部症状や、下肢の脱力、立ち上がり動作や歩行が困難となるといった症状を引き起こす疾患です。このスモンという疾患に対して、詳細な研究が行われたことをきっかけとして、昭和47年に難病対策要綱が策定されたようです。

 

この要綱における難病は、
1)原因が不明であり、治療方法も未確立、なおかつ後遺症を残すおそれが少なくない疾病
2)経過が慢性にわたることで、経済的な問題だけでなく、介護などに人手を要するために家族の身体的・精神的負担が大きい疾病、として定められています。
この難病に対しては、調査研究の推進や医療施設の整備、医療費の助成などの対策が進められています。

 

平成27年からは、“難病の患者に対する医療等に関する法律”というものが定められ、施行されています。この法律の対象となるのは、指定難病と呼ばれる疾患であり、1)発病の機構が明らかでない、2)治療法が確立されていない、3)希少な疾患である、4)長期療養を必要とするもの、5)国内での患者数が一定の人数に達しない、6)客観的な診断基準が確立されている、という条件が定められています。現在では、306疾病がこの指定難病として定められており、医療費助成などの恩恵を受けることができます。

 

強直性脊椎炎は以前までは、東京都においてのみ難病医療費助成を受けることができる疾患でしたが、平成27年より厚生労働省が定める指定難病として、全国で医療費助成を受けられるようになりました。

 

強直性脊椎炎の診断基準と重症度

強直性脊椎炎の診断基準には、世界中の学会でよく用いられているニューヨーク改定基準というものの確実例が用いられています。

これは、3つの臨床症状と仙腸関節のX線所見から構成されており、臨床症状のうち1つ以上とX線所見が当てはまるものを確実例、臨床症状3項目のみ、もしくはX線所見のみ当てはまるものを疑い例としています。臨床症状としては、3ヶ月以上持続し、かつ運動によって軽減する腰背部痛・こわばり、胸椎の可動域制限、胸郭の拡張制限の3つがあります。X線所見では仙腸関節の炎症の程度を0〜4度に分類し、両側の仙腸関節で2度以上、もしくは片側の仙腸関節で3度以上の炎症所見が見られた場合と定義されています。これらの条件を満たした上で、類似した疾患である乾癬性関節炎や反応性関節炎、炎症性腸疾患に伴う関節炎や関節リウマチなどいくつかの疾患との鑑別診断を行うことで、強直性脊椎炎として診断を受けることになります。

 

そして、強直性脊椎炎として医療費助成を受けることができるのは、指定難病として定められた診断基準を満たした上で、重症度が一定以上である場合となります。この重症度は、それぞれの指定難病の特性に対して、日常生活や社会生活に支障をきたすと医学的に判断される程度であるとされています。強直性脊椎炎の重症度としては、いくつかの項目を複合的に評価したBASDAIスコアやBASMIスコア、もしくはX線所見や薬物療法への反応性、合併症である急性前部ぶどう膜炎などによって基準が定められています。

 

これらの診断基準と重症度基準を満たすと、医療費助成の対象となります。その申請にはお住まいの都道府県での手続き、もしくは指定難病審査会での手続きが必要となります。医療費助成の対象となるのは、病院での診察や治療費、薬剤費、さらには訪問看護や訪問リハビリテーションといった在宅サービスも含まれます。ただし、医療費助成を受けることができるのは、各都道府県で定められた指定医療機関のみということになります。詳しい手続きの方法や利用可能なサービス内容の詳細、指定医療機関については、お住まいの都道府県の窓口に確認するのが良いでしょう。

 

 

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整体師が教える強直性脊椎炎になった時の改善方法

2016年1月9日 : 肩こり,腰の痛み

脊椎や仙腸関節、股関節、肩関節、筋肉の腱や靭帯の骨付着部を中心とした慢性の炎症を引き起こす強直性脊椎炎。日本では国の指定する難病の1つでもあります。臀部や腰を中心として、背中や股関節、膝関節、肩関節など、全身の広範囲へと炎症性の痛みが広がっていく疾患でもあります。また、強直性脊椎炎の重症例では疾患の進行とともに、脊椎や各関節の骨壊死、癒着によって可動性が低下し、最終的には運動性が消失する強直と呼ばれる状態へと向かっていきます。

 

このような重症例では、頸椎・胸椎・腰椎の強直や可動性低下によって、前を向くことや上を向くことが困難となるなど、日常生活への支障をきたすこともあります。また、強直性脊椎炎は10代〜20代で発症することも多く、就学・就労において、身体的だけでなく心理的にも困難に直面することもあります。しかし、その一方で、強直性脊椎炎の進行は比較的ゆっくりであり、日常生活や労働を工夫しながら行っているケースも非常に多いです。この強直性脊椎炎の患者が、日常生活を送る上ではどのような注意点、工夫があるのでしょうか。

 

強直性脊椎炎と運動

強直性脊椎炎の患者は、身体を動かすことで、痛みなどの症状が和らぐことが多いです。また、運動は身体機能や心肺機能の維持にも効果的であるため、できる範囲で身体を動かしていくことは大切です。格闘技やラグビーのような他者との激しい接触があるスポーツは避けるべきですが、他に趣味としているスポーツがあるのであれば、自分の好きな運動を定期的に行うことをオススメします。また、特に行っているスポーツがなければ、ただ歩くだけでも効果的ですし、水泳や、水中を歩くことも有効です。

 

また、強直性脊椎炎の方に効果的な体操というものもあります。できるだけ頻繁に身体を動かし、可動性の低下を避けるためにも、動かすことができる関節全てを動かすことを心がけましょう。

 

強直性脊椎炎と姿勢

強直性脊椎炎の患者の日常生活においては、姿勢について特に気をつけることも重要です。痛みを和らげるため、そして、脊椎の変形や強直を防ぐためにも、できるだけ不良姿勢を避ける必要があります。

 

基本的には、立っているとき、座っているときともに、脊椎をまっすぐにするように意識します。ただし、長時間の同じ姿勢の保持が難しいという特徴があるため、痛みを緩和させるためにもこまめに身体を動かすことも必要です。鏡で確認したり、他者に確認してもらったりしながら、背筋がまっすぐ伸びた姿勢を意識しつつ、頻繁に身体を動かすことにも気をつけましょう。座る椅子は、できれば頭まで支えることができるような背もたれの高いものが良いです。また、クッション性がありすぎると、かえって姿勢が乱れることにもなりますので、クッションは硬めのほうが良いとされています。

 

また、車の運転をする際にも、30分〜1時間に一度は、外に出て身体を軽く動かすのが良いとされています。ハンドルを握った姿勢というのは、気がつかないうちに肩甲骨を外側へと引っぱり、背中の丸まった姿勢を誘導しやすくなっています。そのため、外に出て背伸びの運動などを行うことがオススメです。また、ずっと車の中で座った姿勢を保持しているので、股関節、骨盤を真っすぐに伸ばすことも意識しましょう。

 

床の上にあるものを拾うときには、できるだけ背筋を曲げずに拾うように意識することも大切です。背中を丸めて床に手を伸ばすのではなく、膝を曲げて背筋を伸ばしたまま拾う癖をつけましょう。また、ちりとりや箒などはできるだけ柄の長い、身体を曲げなくて済む物を使用しましょう。自助具として、床の物を拾うためのリーチャーや、靴下を履く際のストッキングエイドを利用することも効果的です。洗面台や調理台、普段使用する棚やスイッチの位置なども、可能であれば背筋を伸ばしたまま操作できる位置に調整することをオススメします。

 

強直性脊椎炎と睡眠

就寝時には、基本的には仰向けで寝るのが良いとされています。このときも、できるだけ背筋がまっすぐ伸びている姿勢を心がけた方が良いです。また、枕が高いものであると、その分背筋が曲がってしまいます。安眠を邪魔するほどのものは逆効果ですが、できれば低い枕の方が良いとされています。また、可能であれば、朝晩に20分ほどうつ伏せの姿勢をとることも推奨されています。これは、脊椎の後ろ向きのカーブが増強するのを防ぐためです。加えて、起床後には、まず伸びの運動を行い、脊椎をまっすぐに伸ばすストレッチを行いましょう。

 

強直性脊椎炎と呼吸

強直性脊椎炎の患者は、脊椎の可動性の低下により胸郭の運動も阻害されやすくなります。これは拘束性換気障害という呼吸障害、さらには肺合併症の危険性をも高めます。そのため、毎日数回でも良いので、深呼吸を行いましょう。このとき、肋骨の動き、胸郭の広がりをできるだけ意識しましょう。また、喫煙は胸郭の可動性低下を助長してしまうため、できるだけ禁煙をするのが良いでしょう。

 

 

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