親指のばね指で来院された男性の症例

2018年10月14日 : ばね指

親指のばね指で来院された男性の症例

 

 

45歳

男性

 

目次

1、症状

2、来院時の状態

3、施術

4、経過

5、最後に

 

 

1、症状

ばね指

右手親指を曲げて伸ばそうとすると引っ掛かり、伸ばせなくなり、もう片方の手で伸ばさないと戻らない。

病院で診察は受けずにそのまま生活をしていたが、症状が悪化して親指を曲げようとしても曲げれなくなる。

親指が当たり、外側に開くと激痛が走り、箸を持つのも支障が出るため当院に来院。

 

 

 

2、来院時の状態

右手親指全体の腫れ、熱感はなし

他動的に曲げることはできるが、自分で曲げようとしても曲がらない

曲げて伸ばす時は引っかかるため左手で伸ばす

親指の付け根の圧痛

右手前腕の前面の張り感

仕事で指を使うことがあるが、痛みがでてからはなるべく親指を使わないようにしている。

症状がでてから2か月が経過している

 

 

 

3、施術

姿勢の崩れや動きの制限があったので、身体の調整をして循環力を上げてく。そうすることで自己回復する力を高めていく。

親指以外に、股関節、足首、肩や腕の調整をする。

日常生活でのアドバイスや自宅でのケアを伝えます。

 

 

 

4、経過

1回目

身体の動きの変化は体感するが、指の痛み、腫れ、圧痛は残る

 

2回目来院時(1週間後)

症状の変化はなく痛み、腫れ、指が曲がらない状態が続く

 

3回目(2回目から1週間後)

圧痛は少し減ってきたが、指の腫れ、自分で指を曲げようとしても曲げれない

 

8回目

圧痛は減るが指の腫れは引かず、指は曲げれない

病院での検査をしていなかったので、腱の断裂なども考慮し病院での検査をすすめる

 

9回目

病院で検査した結果、腱の断裂はなかった。

指の腫れはあるが、少し指が曲げれるようになる

 

10回目

指の腫れはほとんどなくなり、左と比べてもわからないぐらいになり、指も曲げられるようになったが、少し痛みが残るため通院を継続

 

 

 

5、最後に

今回のケースは症状がでてから当院に来院されるまでに2ヶ月経過していたことや、症状も悪化していたこともありますが、当院での施術を開始してからも、なかなか痛みや腫れ、指の動きが戻らない状態が続き、大きく状態が変わるのに3か月近くかかりました。

ばね指はそのままにしていても、症状がなくなる人もいますし、注射や、手術をする人もいます。整骨院や整体院、鍼灸院で施術を受け改善される人もいます。多くの人はできるなら手術しなくてすむように施術院に一度は行くのではないでしょうか?しかし、ほとんどの人は数回行って良くならなかったら、行かなくなってしまいます。その人の症状や、環境によっては1回から数回でよくなる人もいます。逆に回復に時間や回数がかかる人もいます。徐々に良くなっていくケース、ある時を境によくなるケースがあります。今回紹介した人は、なかなか思うように症状がとれなく不安に思っていたと思いますが、良くなることを信じて、通院して、自分でもケアをしていた結果、ある時期を境に症状の変化が大きく変わったのだと思います。

 

状態の見極めも大事ですが、ばね指がよくならないと諦めないようにして下さい。

ばね指は回復していきます。

 

 

 

 

松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院

 

 

☎0120−405−100

 

 

その他のばね指でお悩みの方はこちら

 

 

 

親指の付け根が痛い!!その症状は母指CM関節症かもしれません!!

2018年5月6日 : ばね指,腱鞘炎

親指の付け根が痛い!!その症状は母指CM関節症かもしれません!!

 

 

目次

1、母指CM関節症とは?

2、症状

3、原因

4、どういう人がなりやすい

5、母指CM関節症の診断

6、母指CM関節症の対応

7、まとめ

 

 

 

1、母指(親指)のCM関節症とは?

CM関節とは、手根中手関節というもので、手首の関節の骨(手根骨)と掌の骨(中手骨)をつないでいる関節です。

母指のCM関節は大菱形骨(手根骨の1つ)という骨の上に中手骨が乗っている構造をしています。

母指のCM関節を構造する大菱形骨が、乗馬に使う鞍のような形をしていることで、広い範囲の動きができます。

 

母指は他の指と比べ、大きく開らく、指の腹を他の指の腹につけること(対立運動)ができます。このような動きができることで、物をつかんだり、つまむ、握るなどができます。

このように母指のCM関節は動く範囲が広いため、その分負担もかかります。

この母指のCM関節が変形性の関節症を起こした状態が母指のCM関節症です。母指に力を入れると母指の付け根(手首付近)に痛みを感じます。

 

 

 

2、症状

つかむ、つまむ、握るといった動作の際に親指の付け根に痛みがでる。

症状が進行すると、手首の母指の付け根あたりが腫れることがあり、母指が開きにくくなります。

母指CM関節症がさらに進行した場合は、スワンネック変形が起こることもあります。

 

 

 

 

 

3、原因

上記で少し述べたように、CM関節は鞍関節といって、馬の鞍のような形をしていて、鞍同士が互い違いに合わさった形をしています。そのため手先のように曲げ伸ばしだけではなく、回したりと様々な動きができます。

とくに親指のCM関節は他の指より、大きく動くために他の指と向き合うことができ(対立運動)、つかむ、握るなど、様々な動作を可能にしています。

 

その分、指の酷使や加齢によってCM関節は摩耗しやすく、関節が腫れたり、亜脱臼が起きやすく、骨棘や変形なども起こりやすくなります。

 

 

 

4、どういう人がなりやすい

母指に力を入れる作業が多く、母指を酷使することが多い

手の使い方が悪い(物を持つときや、つかむときに母指CM関節に負担がかかる)

男性より女性に多い

 

 

 

5、母指CM関節症の診断

母指のCM関節に腫れがあり、押すと痛む、瓶のふたを開けるような捻る動作で強い痛みを感じるか

 

狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)やリウマチに由来する関節炎でも同様の症状がでますので、レントゲン検査によってCM関節に隙間や亜脱臼があるかどうか、関節に骨棘があるかどうかを確認します。

 

※リウマチでもスワンネック変形を伴うことがありますが、リウマチの場合は、他の指にも変形がでます。

 

 

 

6、母指CM関節症の対応

病院

消炎鎮痛薬が入った貼り薬を貼る。

CM関節保護用の軟性装具で固定(サポーター)し、関節の動きを制限する。

痛みの強い場合は、消炎鎮痛剤の関節内注射や内服薬の服用。

 

 

手術による治療

保存治療では強い痛みが改善しない場合、亜脱臼を起こしていたり、関節の変形(スワンネック)がみられるような場合では、手術が行われます。

 

 

マッサージや整体、鍼などの施術院での施術

変形してしまったものを施術で元に戻すことはできませんが、母指CM関節症になる人には母指だけでなく、肩や腕など関係する筋肉が硬くなっていることが多いため、その部分の硬さをとることで、痛みが和らぐ場合もあります。

 

 

 

7、最後に

母指に違和感があり、それが痛みに変わったら、そのままにしておかずに、早めに整形外科を受診しましょう。痛みの原因によって対処の仕方も違ってきます。早めに対処することにより、重度になるリスクも減り、症状も長引かなくてすみます。

 

 

 

 

松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院

 

 

☎0120−405−100

 

 

 

 

 

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