2016年2月20日 : 膝の痛み
膝の痛みで整形外科を受診すると、医師はまず診察(問診、視診、触診)で病気の当たりをつけて、検査に入ります。検査は、針で関節液を抜く検査や画像検査など多数あり、状態に応じて複数の検査を組み合わせて行います。
血液検査
一般的な採血項目(白血球、肝腎機能など)に加えて、炎症反応を見る項目を追加します(CRP、血沈など)。炎症があるかどうかや、通風で上昇する尿酸値などである程度病気が絞れます。
・炎症反応がある場合:化膿性膝関節炎、痛風性関節炎、偽痛風性関節炎、関節リウマチなどの可能性
・炎症反応がない:変形性膝関節症、筋肉・腱・靭帯などの損傷の可能性
関節液検査
膝に液体が溜まっている場合や、痛風性か偽痛風性かわからないとき、骨折の有無を確認するとき、膝関節を針で穿刺して、中の液体の性状を調べる事があります。
液体の見た目で診断するポイント
・黄色透明〜軽度の濁り:正常、変形性膝関節症など
・黄色で濁りがある:痛風性膝関節炎、偽痛風性膝関節炎、関節リウマチなど
・白く濁りがある:化膿性関節炎、炎症が強い関節炎など
・血性:骨折や靭帯損傷(膝蓋骨骨折、半月板損傷、前・後十字靭帯損傷など)
・油滴がみられる:骨折(膝蓋骨骨折など)
顕微鏡検査
・グラム染色:細菌の有無・種類、ピロリン酸カルシウム結晶の有無
関節液検査
関節液を血液検査に出して、ピロリン酸カルシウムの有無を調べる
培養検査
細菌による感染が疑われる場合、培養をして、細菌の種類、抗菌薬に耐性がないかなどをチェックする。
レントゲン検査
放射線を利用して行われる、最もベーシックな画像検査です。膝を正面や横から撮影して、骨・関節の状態を調べます。放射線を使ったCT検査やレントゲン検査では、靭帯や軟骨、筋肉といった軟部組織(やわらかい組織)はほとんどうつりません。
レントゲンで確認するポイント
・ひざ関節の隙間
・骨の肥厚や変形の程度
・骨折、骨破壊の有無
・結晶の有無
・骨の位置
例えば、高齢者に多い、変形性膝関節症では、軟骨がすり減るために大腿骨と脛骨の隙間が非常に狭くなり、骨と骨が接触するために、骨の肥厚や、もやもやしたヒダが見えることがあります。
交通事故では膝も含めた全体にダメージがあり、膝関節の診察が難しい場合があります。そんな時に、レントゲンは役立ちます。
CT検査
CT検査も放射線を使うため、レントゲンと原理は同じで、主に骨を見る検査です。レントゲンでは、細かい骨折線や関節の状態の評価が難しいため、さらにCT検査を行うことがあります。
CTで確認するポイント
・骨折線
・関節内の状態
特に、交通事故などの外傷で骨折が強く疑われる時には、すぐにCTが実施されることが多いです。現在は、3Dで骨の形を立体的に合成できるため、外科的治療が必要な場合には非常に有用な情報源となります。
さらに炎症の部位や腫瘍を詳しく調べるために、造影剤を使う検査が行われることもありますが、膝の場合は造影剤を使わない単純CT検査がほとんどです。
MRI検査
磁気を使用した検査で、放射線を使うレントゲンやCTと異なり、関節内の状態や軟部組織(靭帯、軟骨、筋肉、皮下組織など)を詳しく調べることができます。骨もうつりますが、骨に関してはCTの方が優れています。
MRIで確認するポイント
・軟骨のすり減り具合
・半月板・靭帯の損傷
・関節内の浮遊物
・神経・筋肉などその他の状態
・腫瘍性の場合は腫瘍の状態
関節鏡検査
局所麻酔と全身麻酔で行う方法があります。局所麻酔では、確認できる範囲が限られますが、2箇所5mmほど皮膚を切開して、約3mmの太さのカメラと処置の器具を入れます。関節内の状態確認及び簡単な治療を行うことがあります。
関節内の外科手術でも関節鏡が使われることがあります。半月板切除、十字靭帯の再建など関節内手術のほとんどが関節鏡で行われるようになりました。傷口が小さいため、創部の治りが早く、リハビリも早期に開始できるというメリットがあります。
PET検査
悪性腫瘍が疑われる場合には、転移の有無を調べるために、PET検査が行われることがあります。小さな腫瘍はうつらないという欠点がありますが、全身を調べることができるため、転移の確認には主要な検査の一つとなりました。
骨シンチグラフィー検査
悪性の骨腫瘍の広がり、転移の有無を調べるために有用な検査です。テクネチウムという特殊な放射線医薬品を用いて、体内から放出される放射線を検出して画像化する診断法です。
穿刺細胞診検査
腫瘍の場合、悪性か良性かを確認するために有用な検査です。細い針で腫瘍を穿刺して、中の細胞を一部取り出します。それを染色して、顕微鏡で確認する検査です。
後で説明する生検よりも、侵襲度は低いですが、細胞の量が少ないと検査正確にできないというデメリットがあります。
生体組織検査(生検)
組織をある程度の大きさでしっかり採取して、顕微鏡で確認する検査です。局所麻酔、または全身麻酔で治
療と診断を兼ねて行われます。
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2016年2月19日 : 膝の痛み
体重のほとんどを支える膝には、毎日大きな負担がかかっているため、膝のトラブルはつきものです。膝の構造は、筋肉・腱・靭帯・軟骨・骨といったさまざまな組織が関わるため、膝の痛みの原因も多岐に渡ります。
今回は、原因別に膝の痛みに迫ります。
スポーツなどによる膝関節の酷使
スポーツを幼少期から習慣的に行っている子供〜青少年に多いのが、スポーツによる腱、靭帯、軟骨のトラブルです。
靭帯が断裂するような大きなトラブルでは、歩くこともままならず、強い痛みがあるため、運動を一時的にストップせざるおえません。問題は、腱や軟骨の軽度トラブルです。軽い痛みから始まることが多いため、無理をして練習を続けて、状態が悪化することが多いのです。
運動前には、柔軟をしっかり行い、膝の柔軟性を高めて関節への負担を軽くすることが大切です。
下記のような疾患のリスクがあります。
骨・軟骨の障害
- 半月板損傷
- 離断性骨軟骨炎
- 棚(たな)障害
- 関節ねずみ・関節内遊離体
- オスグッド・シュラッテル病
腱・靭帯の障害
- 腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)・ランナー膝
- 膝蓋腱炎・断裂
- 鵞足炎(がそくえん)
- 靭帯損傷(じんたいそんしょう)
急な運動によるもの
休日に、フルマラソンを走ったり、富士山に登ったりと、普段よりも少し激しいアクティビティーを行ったことは、みなさん一度はありませんか?
ランニングや上り下りでは、実際の体重よりも3倍〜10倍ほどの負荷が膝にかかります。さらに、普段運動しない人は、普段使われていない下半身の筋肉が疲労を起こすことも、膝の痛みを生じる原因となります。
加齢による変化
加齢により膝にもさまざまな変化が起こります。筋肉は衰えて、靭帯や腱も硬くなり、軟骨が石灰化・変形し、骨はもろくなります。そのため、必然的に、若い時よりも膝のトラブルを抱えやすくなります。
30歳台ころを境に代謝が急激に落ちるため、体重が増えやすいことも膝の負担になります。特に、女性は閉経後に体重増加が顕著となります。食生活や運動、規則正しい生活など、生活習慣を改善し、筋力の強化と体重コントロールを行いましょう。
ピロリン酸カルシウムの結晶が沈着するために起こる「偽痛風性膝関節症」は生活習慣などの関連性はなく、原因は明らかになっていませんが、高齢者に多く、変形性膝関節症との合併も少なくありません。
下記のような疾患のリスクがあります。
先天性の骨格によるもの
日本人と西洋人は生まれつき、骨格に大きな違いがあります。脚に関しては、日本人はO脚が多く、西洋人は軽度のX脚が多いのが特徴です。O脚では膝関節の内側に、X脚では膝関節の外側に大きな負担がかかり、軟骨が徐々に磨り減って、膝の痛みの原因となります。
脚の形は、幼少期であればあるほど、ある程度矯正が可能です。例えば、器械体操やクラシックバレエを幼少期より行っている子供は、日頃のトレーニングにより真っ直ぐに矯正されることが多いです。
さらに、もともと、膝に先天性の異常を抱えている場合もあります。
下記のような疾患のリスクがあります。
- O脚、X脚
- 有痛性分裂膝蓋骨
- 膝蓋骨不安定症・膝関節不安定症
- 色素性絨毛結節性滑膜炎
成長過程での異常
子供の骨が20年ほどかけて、徐々に成長します。この成長過程で異常をきたすものがあります。
下記のような疾患のリスクがあります。
外傷や処置による感染
交通事故による膝周囲の開放骨折、膝関節の手術、関節水腫の関節液を抜くための処置などで、膝に細菌が入り感染することがあります。
適切な治療を早期に開始しないと、敗血症になり非常に危険です。また、治療には時間がかかります。関節内には血管が少ないため、なかなか抗菌薬が効き辛いためです。
下記のような疾患のリスクがあります。
膝以外の病気によるもの
膝以外の病気でも、膝の痛みとして現れることが少なくありません。現在は結核性のものはほとんど見なくなりました。
下記のような疾患のリスクがあります。
- ウイルス感染症(肺炎、上気道炎、胃腸炎など)
- 関節リウマチ
- 痛風
- 血友病
- 結核性膝関節炎
腫瘍性のもの
一部では遺伝性のものがありますが、明らかな原因がわかっていないものがほとんどです。「肉腫」とつく病気は「悪性腫瘍」であり、徐々に浸潤して、全身に転移することがあります。良性であっても、腫瘍が多発することがあり、切除しても再発することも多いため、完治が難しい病気です。
下記のような疾患のリスクがあります。
良性の腫瘍
悪性の腫瘍
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2016年2月18日 : 膝の痛み
快適な日常生活を送るためにも、スポーツを長く続けるためにも、膝のトラブルをなるべく避けることが大切です。膝の痛みを感じた時はまず、医師の診察を受けることはもちろんですが、膝をいたわる対処法を知っておいて損はありません。
今回は、膝の痛みに対する対策をお伝えします。
筋トレとストレッチが大事
スポーツに怪我は付きものです。スポーツを真剣にやる以上、身体のトラブルを避けて通ることはできません。
膝の関節は、前後に曲げ伸ばし(屈曲・伸展)するのは得意ですが、ひねる動作や左右の力には弱いという特徴があります。サッカー、バレボールやバスケットボール、マラソンなどの陸上競技では、「ひざのひねり」「急停止」「急な方向転換」「ジャンプ」などにより膝に大きな負荷がかかるため、膝の故障を起こしやすいスポーツです。
痛みを感じたときは、すぐに指導者に異常を伝えることが大切です。また、休息をとり、患部を冷やす、テーピングを行うといった応急処置をとりましょう。十分な休息を取らずに、そのまま練習し続けると、痛みが増悪し、腱や靭帯の断裂を起こしやすくなります。
毎日出来る対策としては、筋力強化とストレッチです。下半身の筋肉の強化により膝周りの筋肉が強化されるため、膝関節にかかる負担をある程度筋肉で支えることができます。また、ストレッチは、膝関節だけでなく、アキレス腱、股関節、それを支える筋肉全てをストレッチすることが大切です。全体を柔らかく保つことで、バネのようにしなやかな動きで負荷を分散することができます。
体重のコントロール
階段の昇降、歩行などの普段の活動でも、膝関節には自分の体重の3倍〜10倍程度の負荷がかかっているため、なるべく標準体重まで体重を落とすことが大切です。
どの膝の痛みに関しても、体重減量は効果的であるため、特に高齢者の方で膝の痛みにお悩みの方は、まず、体重を落とすことから始めてみましょう。太り過ぎの方が、無理に運動をすると逆に膝関節に大きな負担がかかり、痛みが増悪することがあります。食生活などの生活スタイルを見直しつつ、まずは、座りながらできる筋トレやストレッチなどから始めてみてはいかがでしょうか。
O脚やX脚の矯正方法はある?
鏡の前に立って、太もも、膝、くるぶしがくっついていない場合は、O脚、くるぶしのみくっついていない場合はX脚です。
日本人に多いO脚の場合、立った状態で内側に負担がかかります。その状態で体重をささえられるようにと、骨や筋肉が変形するためにどんどんO脚はひどくなります。生まれながらにして、なりやすい人もいますが、ある程度の矯正は大人になってからでも可能です。
まずは、以下のような癖はありませんか?
・立つ時に片足立ちをする
・椅子を座る時に脚を組む
・横座りをする
・猫背になる
・長時間正座をする
こういった行動を続けることで、O脚はどんどん進行します。さらに、女性の場合は、下半身の脂肪を落とすために、筋トレ行っている人もいますが、O脚のまま下半身の筋トレをすると、膝の内側に大きな負担がかかるほか、外側のふくらはぎや太ももに筋肉がついて、見た目も太く、いびつな形になってしまうことが少なくありません。
こんな時には、簡単な筋トレがあります。それは、座っている時に太ももにタオルなどを挟み、落ちないように内側にキュっとしめる筋トレです。太ももだけでなく、膝、くるぶしもくっつけるように意識しましょう。こうすることで、まっすぐな脚に近づきます。
幼児の病的なO脚の場合は矯正器具を使った治療を行うことがありますが、成人の場合は病的でないものがほとんどであり経過観察が多いのが現状です。痛みが強く、骨変形が進行した例では手術が行われることがあります。
日々のウォーキングから見直しを 靴選びも重要
膝関節に負担をかけないために、正しい靴を履いて正しく歩くことは非常に大切です。一度自分の靴の底を見てください。内側か外側、どちらかだけがすり減ってはいませんか?すり減っている分だけ、歩くたびにどちらか一方だけに負担がかかっているということです。
ミュールやフラットシューズ、サンダルは足の支えが不十分で、脱げやすいため、脱げないように無意識のうちにつま先に力をいれて不自然に歩いています。高いヒールを慣れない人が履いて歩くと、脚を伸ばして足を接地できないために、膝を曲げてカクカク歩いてしまう人が多く、膝に大きな負担がかかっています。
長時間履く靴はできるだけ、固定がしっかりできる安定感のよい靴を選ぶことが大切です。ヒールやフラットシューズでも、自分のサイズに合う中敷をしくだけで脱げにくくなり、自然に歩けるようになります。
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2016年2月17日 : 膝の痛み
膝の痛みはほぼ全ての人が経験したことがあると言われています。しかし、若い人と高齢者、スポーツをする人とそうでない人など、症状の現れ方や原因が異なります。
そこで今回は、症状別にどんな病気が考えられるかをお伝えします。
風邪症状が見られる
感染症や関節炎を起こす他の病態では、風邪の症状とともに膝関節の痛みを生じることがあります。
下記に当てはまる症状はありませんか?
・発熱
・下痢・吐き気・嘔吐
・さむけやふるえ
・全身のだるさ
・食欲が低下する
・体重が減少する
考えられる病気としては、以下が挙げられます。
- ウイルス性感染症(インフルエンザ、胃腸炎、上気道炎など)
年齢に限らず最も頻度が高いのが、感染症による関節の痛みです。ウイルス性の感染症では、全身の関節(特に脇、股、膝、背中、首)に痛みを感じることが多いのが特徴です。
熱が出る前兆や発熱時に一番痛みが強く、解熱すると痛みが和らぐことが多いです。一過性のものですので心配いりません。
主に2つのタイプがあり、若年性と高齢者に起こるものがあります。女性の方が罹患率が高く、遺伝性、自己免疫系の異常など多因子が関わっていると言われています。症状の現れ方には個人差が非常に大きいのですが、朝の手のこわばりといった、手・手首の関節から症状が始まることが多いです。
進行性の病気であり、慢性的な関節の炎症により全身の関節が固まってしまうため、放置は禁物です。治療により進行を遅らせる必要があります。
3歳から12歳くらいの男児に多く、怪我、風邪、あるいは原因なく、膝や股関節を痛がる病気です。股関節を深く曲げたり伸ばしたりする動きで痛みが強くなることが多く、足を引きずるようにして歩くのが特徴です。
初期症状として、膝の痛みを訴えることがあります。他の関節の痛みがないかを確認してあげてください。
膝の水を抜く穿刺処置をしたことがある人、膝の手術をした人などは、処置時に膝に細菌が入るリスクがあり、化膿することがあります。しかし、原因がはっきりしない場合もあります。
特に寝たきりの高齢者では、化膿性関節炎を起こすことが少なくありませんが、全身の倦怠感や発熱など、風邪のような症状を生じるために誤診されることがあり、適切な治療をされないと敗血症を起こす危険があるため注意が必要です。
膝を曲げ伸ばしすると痛む
スポーツを習慣的に行っている人、高齢者、事故が主な原因となります。安静時には痛みがないことが特徴です。
まずは、スポーツを習慣的に行う若者に多い病気としては以下になります。
関節でクッションの役割を果たしている、「半月板」という軟骨が、主にスポーツにより習慣的に大きな負荷がかかることで、欠損したり断裂する病気です。
習慣的なスポーツによる膝への負担が蓄積して、膝関節の軟骨部分が壊死(死ぬこと)して剥がれる病気です。
膝関節の関節包の内側には、約半数の人に「ひだ」があります。そのひだがスポーツやその他のきっかけで関節に挟み込まれて炎症を起こします。
「腸脛靭帯」という太ももの骨の外側を走る靭帯に炎症が起こる病気です。運動時の膝の外側の痛みや圧痛があります。ランナーに多いため、ランナー膝とも呼ばれています。
ランニングやサッカーなど膝をひねる運動により膝の内側にある腱がこすれて炎症をおこし、膝下の内側に痛みや圧痛を生じる病気です。
小・中学生のスポーツを習慣的に行う人によく見られるため、スポーツ障害の一つとして知られています。骨の成長過程での異常で、脛骨に異常が起こります。
次に、高齢者に多い病気は以下になります。
膝関節を長年使いすぎたり、太り過ぎて膝に長時間の負担がかかることなどが原因で、膝の軟骨が磨り減り、進行すると骨も変形してしまう病気です。
高齢者の膝の痛みのほとんどが変形性膝関節症によるものですが、似た症状を示すものとしてはリウマチ性、痛風性、偽痛風性、感染性があり、他の症状の確認に加えて、レントゲンや関節液の検査を行い、他の病気を除外する必要があります。
最後に、年齢に限らず起こるものは以下になります。
膝関節の骨や軟骨が一部はがれて、関節内を動き回ることにより痛みを生じます。スポーツや事故、加齢による骨・軟骨の破壊など、さまざまな原因により生じます。
膝がガクンと落ちる、ぐらつく
多いのはスポーツによるものです。その他にも、変形性膝関節症やリウマチ性膝関節炎などが原因で関節に水が溜まることも原因になります。
主にスポーツや事故により靭帯に大きな負荷がかかり、靭帯の一部が裂けたり、断裂することにより起こります。例えば、サッカーでは前十字靭帯断裂を起こした有名な選手がたくさんいます。
関節内は、軟骨がすり減るのを防ぎスムーズに関節が可動できるよう、「関節液」という液体で満たされています。しかし、感染やリウマチなどをきっかけに、あるいは明らかな原因なく関節液が異常に溜まることがあります。
膝が腫れている ブヨブヨする
前記した病気の中には、関節液や血液、膿が関節にたまることにより、関節が腫れるものがあります。
関節液がたまるもの
- 変形性膝関節症
- 痛風性膝関節炎
- 偽痛風性膝関節炎
- 関節ねずみ、関節内遊離体
- 関節リウマチ
- 離断性骨軟骨炎
血液がたまるもの
膿がたまるもの
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2016年2月16日 : 膝の痛み
膝の痛みで受診する場合は、整形外科を受診するのが一般的です。そこでは、問診、診察、血液・画像検査などから総合的に判断して診断します。今回は、「膝の痛み」で受診をしたときの診察方法についてお伝えします。
まずは「問診」から
問診9割といわれるほど、問診は診断に非常に大事です。急に始まったのか、慢性的なのか、どんな時に痛いのかなどの情報から、あらかたの予想をつけてから、効率よく診察や検査を行います。検査は痛みをともなう侵襲性の高いものもあるため、どの検査を行うかを問診と診察で決めて行きます。
問診のポイント
・いつから痛みが始まったか?
例:2日前、1時間前サッカーでぶつかった時から、わからない
・どこが痛むか?
例:(膝の痛い場所を実際指すとわかりやすいです)膝の上、下、内、外、膝の皿
・どんな時に痛むか?
例:スポーツをする時、朝起きた時、ずっと痛い、押すと痛い
・どんな痛みか?
例:刺すような痛み、動かすとズキズキする、激痛
・その他の症状はあるか?
例:膝に熱感がある、膝がはれている、風邪の症状がある、手・手首も動かしにくくなった
・家族歴はあるか?
例:血友病、関節リウマチ、骨肉腫、痛風
・過去に同じような症状があったか?その時の診断名は?
例:痛風性膝関節症、変形性膝関節症
・現在治療している病気があるか
例:痛風、糖尿病、関節リウマチ
・運動や仕事など、普段の生活スタイルについて
例:スポーツを習慣的にしている、重い荷物を運ぶ仕事をしている、正座をすることが多い、O脚がひどい
例をできるだけ上げたのは、患者さんが「いつ、どこで、どんな時に、どんな痛みが」という情報を、なるべく詳しく、要点を絞って話すことが、診断に早く結びつくからです。ぜひ、例を参考に、自分の状況をしっかりお医者さんに伝えてください。
膝の痛みの「診察」とは?
診察は主に、「視診(ししん)」、「聴診(ちょうしん)」、「触診(しょくしん)」の順に行われます。最後の診察が一番侵襲度の高い診察になるからです。とは言っても、膝の診察で聴診器を用いることはないため、主な検査は「視診」と「触診」になります。
膝だけでなく、脚全体を診察する可能性があります。また、脚を上げたり、大きく曲げたり伸ばすなど膝関節の可動を確認するため、出来るだけ診察しやすい服装(裾をめくりやすいゆるめのズボンなど)で行くとよいでしょう。
視診のポイント
・皮膚の色
・腫瘍の有無
・膝の腫れ
・脚の形
触診のポイント
・液体の貯留の有無
・圧痛の部位
・熱感
理学的検査とは?
触診が終わった後に、膝関節の動きを確認するいくつかのテストを行うことがあります。膝は靭帯だけでも複数あるので、診断を絞るためには非常に有用です。
まず膝は、正常では、まっすぐ伸ばした状態を0度として(伸展)、130度まで曲げることができます(屈曲)。これを、正常膝関節可動域といいます。まずは、この可動域までしっかり関節が動くかを確認します。膝関節そのものは、曲げ伸ばしのみで、股関節のように回旋運動はできません。
- アプレー圧迫テスト(Apley’s ConpreRession Test)
検査方法:うつ伏せに寝て(腹臥位:ふくがい)、膝関節を90度に曲げて、膝に向かって圧迫しながら、下腿(ひざ下の部分)を内側および外側に回旋させるテストです。
疑われる疾患:内側に回旋した時に痛みがあれば内側半月板損傷、外側に回旋した時に痛みがあれば外側半月板損傷が疑われます。
- マクマレーテスト(Mc Maurray’s Test)
検査方法:あおむけ(仰臥位:ぎょうがい)になって、曲がるところまで膝を曲げてから、ゆっくり伸ばします。このときに、下腿を内側および外側に回旋させます。
疑われる疾患:内側に回旋させたときに痛みがあれば外側側副靭帯、内側に回旋させたときに痛みを生じた場合は内側側副靭帯の損傷が疑われます。クリック音(ポキポキッという音)が感じられた場合、半月板断裂が疑われます。
検査法:仰臥位で、足底を診察台につけたまま、膝を90度に曲げて、検査をする人は患者さんの足をしっかり固定します。膝の後ろに手を入れて、前方にひっぱり、その後、後方にも押してみます。
疑われる疾患:前方へのひっぱりで痛みが生じた場合は前十字靭帯、後方へ押した時に痛みを生じた場合は後十字靭帯の損傷が疑われます。
- 膝蓋骨圧迫テスト(Patella Grinding Test)
検査法:仰臥位で、足をまっすぐ伸ばした状態で、膝蓋骨(膝のお皿)を上下左右に動かします。
疑われる疾患:膝に痛みが生じた場合、膝蓋骨骨折、膝蓋骨周囲の炎症が疑われます。
- 膝蓋骨跳動テスト(Patella Ballotement Test)
検査法:仰臥位で、足をまっすぐ伸ばした状態で、膝蓋骨の上の部分を片方の手で押さえ、もう片方の手を膝蓋骨の下側から上方に向かって押し上げます。そして、膝蓋骨を上から軽く押してみます。
疑われる疾患:関節水腫などで、膝蓋骨の裏に液体が溜まると、膝蓋骨を軽く押したときに膝蓋骨が跳ねるような動きをします。
実は、膝のテストだけでも10個以上ありますが、上記の6つの診察方法で確認すべき項目は全て網羅しています。
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2016年2月15日 : 腰の痛み,膝の痛み
強直性脊椎炎の多くは10歳代〜20歳代、遅くても30歳代までに発症するとされています。初発症状は臀部や背中の痛みであることが多く、症状に日によってムラがあることや、身体を動かすことで痛みが和らぐことなどが特徴として挙げられます。また、進行が比較的ゆっくりであることが多い疾患でもあります。このような強直性脊椎炎が疑われる場合、どのような病院を受診するのが良いのでしょうか。
整形外科
強直性脊椎炎は仙腸関節や腰椎の炎症から始まり、胸椎や頸椎、股関節、肩関節、靭帯や腱の付着部へと炎症範囲が拡大していく、いわゆる運動器の疾患です。そのため、整形外科で診察、治療を受けることが可能です。
運動器とは、身体運動を行うために必要な器官、つまり筋肉や骨、関節、靭帯、神経などの総称です。私たちの身体はこれらの運動器と呼ばれる器官がそれぞれ連携することで、運動を行っており、このうちのどこかが障害されることで身体運動に支障をきたします。整形外科は主に、この運動器の機能的改善を主目的として治療を行う診療科です。
また、強直性脊椎炎では、まず臀部や背部の疼痛を初発症状として訴えることが多いとされています。そのため、最初はただの腰痛や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などを疑って医療機関を受診するケースも多いです。これらの疾患においても、整形外科は第一選択となりやすく、そこで強直性脊椎炎が発見されることも少なくありません。
膠原病科・リウマチ科
強直性脊椎炎は朝に身体を動かしにくいことや関節の炎症など、関節リウマチと類似した症状を示すことがあります。そのため、初診に膠原病科やリウマチ科を受診する方もいらっしゃいます。膠原病とは全身の筋肉や関節、血管、皮膚などの炎症を引き起こし、原因不明の発熱、湿疹、関節の痛みなどの症状を伴う疾患の総称です。古くからの代表的な膠原病としては、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎、皮膚筋炎、リウマチ熱、結節性多発性動脈周囲炎などがあります。
また、近年では、強直性脊椎炎や乾癬性関節炎なども膠原病の類縁疾患として扱われることがあります。強直性脊椎炎や乾癬性関節炎など疾患群の総称である血清反応陰性関節炎は、関節内に菌が検出されない(化膿性関節炎ではない)亜急性期の関節炎という点では、関節リウマチとも類似しています。しかし、血清反応陰性関節炎では、リウマトイド因子という因子が陰性となる点が関節リウマチとの大きな違いでもあります。
強直性脊椎炎の検査
では、強直性脊椎炎が疑われる症状で、医療機関を受診した際には、どのような検査、診察を受けることになるのでしょうか。強直性脊椎炎の診断、鑑別に必要となる検査をご紹介します。
まずは、問診などにより臨床症状の確認が行われます。痛みのある部位や程度、そして腰椎を中心とする脊椎の運動性の制限の有無や程度などです。また、胸郭の拡張性低下も特徴的な症状であるため、息を最大限吐いたときと、吸ったときでの胸郭の広がり方の差、というのも診断に用いられます。
強直性脊椎炎も、その他の多くの疾患と同様に画像検査が行われます。強直性脊椎炎の異常所見はまず、仙腸関節と呼ばれる部分に生じることが多く、多くの診断基準の中にも仙腸関節の所見に関する項目が含まれています。仙腸関節とは、脊椎の最下方で骨盤を構成している仙骨と腸骨という2つの骨によって作られる関節です。関節という名前がついていますが、肩関節や股関節のような自由度はなく、数mmの動きで身体活動のコントロールやバランス制御、骨盤への負荷の分散などに寄与します。強直性脊椎炎では、通常仙腸関節にびらんが出現し、関節裂隙が拡大します。さらに、病態が進行すると、びらん周辺に硬化像が出現し、関節裂隙が狭小化、最終的に強直へと向かいます。X線撮影では、まず仙腸関節にこのような所見がみられるか、そしてその所見が左右の仙腸関節の両側にみられるか、片側のみかを観察します。その他、脊椎の画像所見にも異常がみられやすいです。特に、前縦靭帯と呼ばれる靭帯の付着部の骨化、つまり靭帯骨棘形成や、椎体の方形化がみとめられます。また、病態が進行していると、椎体が竹節状となる竹様脊柱(Bamboo spine)という状態での強直が起こります。また、坐骨結節や踵の腱付着部の所見も画像診断に利用されます。
血液検査では、赤沈値やCRP(C反応性蛋白)値など炎症状態の判断に用いられます。また、関節リウマチの患者では約8〜9割が陽性となるリウマトイド因子というものが陰性となるのも強直性脊椎炎を含む血清反応陰性関節炎の特徴です。特に関節リウマチであれば、疾患が重度となるほどリウマトイド因子の数値は上昇していくため、リウマトイド因子が陰性というのは鑑別診断にも有用です。加えてヒト白血球抗原(HLA)の検査も診断補助に有効です。強直性脊椎炎の患者は、このHLA検査を行うと約9割がHLA-B27が陽性となるとされています。
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2016年2月14日 : 腰の痛み,膝の痛み
強直性脊椎炎は仙腸関節を初めとし、腰椎や胸椎、頸椎、股関節、肩関節などへと炎症が広がっていく全身性の疾患です。その原因についても、未だ明らかとなっていない部分が多く、根治療法も確立されていません。そのため、強直性脊椎炎の治療は、症状を緩和する対症療法が主となります。薬物療法や運動療法、不良姿勢を防ぐことによって、痛みなどの症状を和らげながら、脊椎や関節の可動性低下を防ぐことを目的として治療を進めていきます。
強直性脊椎炎に対する薬物療法
強直性脊椎炎に対する薬物療法は非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)と呼ばれる薬剤が中心となることが多いです。これは、ステロイドホルモンを含まない抗炎症作用を有する治療薬の総称です。炎症などを引き起こすプロスタグランジンという物質の生成を抑制する働きがあり、疼痛の緩和作用も含んでいます。頭痛や腰痛、生理痛などのさまざまな痛みに対しても使われることが多い薬剤であり、関節リウマチの治療にも使われることが多い治療手段となります。
また、近年では、激しい炎症や痛みが続く場合、生活への障害が著しい場合には、TNF阻害薬という薬剤が使用されることもあります。これは、強直性脊椎炎の患者の関節や脊椎で過剰に産生されているTNF-α(腫瘍壊死因子:Tumor necrosis factor-α)という物質の生成を阻害する薬です。TNF-αは、免疫や炎症に関与するサイトカインというたんぱく質の一種です。
強直性脊椎炎の患者は、その症状の経過が非常に長期間にわたることも特徴の1つです。早ければ10歳代から発症することもあり、その後長期間にわたって薬物療法を継続していくケースも多いです。その中で、他の身体の不調が重なる場合もあります。薬には、それぞれの組み合わせを考慮して服用していく必要がありますので、かかりつけ医以外を受診する場合には、普段から服用している薬を覚えておいて、説明する必要がありますので、注意が必要です。
強直性脊椎炎に対する運動療法
運動療法は強直性脊椎炎の治療において、薬物療法と並んでとても重要となります。強直性脊椎炎の症状は身体を動かすことで緩和することが多く、強直性脊椎炎の方のための体操療法もあります。特に、強直性脊椎炎による炎症が起こりやすい脊椎や肩関節、股関節は一通り動かしておくことで、強直が起こるのを防ぎます。
頭や頚であれば、上を見上げる・下を向くといった前後の動き、左右を向く回旋方向の動き、そして左右に頚をかしげるような左右の動きをそれぞれ数回、同じ回数ずつ繰り返します。加えて、口を大きく開け閉めするような顎の運動も行います。
体幹についても同様に、前後、左右、回旋方向の動きを行います。左右、回旋の動きは椅子に座って行うのが良いでしょう。椅子に座った状態で、左右にそれぞれ身体を大きく捻る回旋の動き、身体を左右に傾ける動きを数回繰り返します。前後の動きは四つ這いで行います。四つ這いから、頭を下にさげ背中を丸める動き、反対に、頭を持ち上げて背中もまっすぐに伸ばす動きを数回繰り返します。
肩の運動は大きく、可動範囲全体を動かすように行います。まず、肘を曲げて、指先で自分の肩を触ります。そして、肘の先で大きな円を描くように肩を広く、大きく動かしましょう。
また、肩周りや脊椎の可動性低下に伴い、胸郭の可動性が低下するのも強直性脊椎炎の患者の特徴です。そのため、できるだけ胸郭の動きを意識した深呼吸も数回行いましょう。
股関節も体操を行った方が良い関節の1つです。股関節の体操は、同じように椅子に座って行うことができます。足先を近づけて座った状態から、両膝を外側に開きましょう。足先の位置は変えずに、股関節の回旋の運動を誘導していきます。また、可能であればベッドの上でうつ伏せになることも有効です。これは、股関節を伸ばす方向の運動であり、うつ伏せになった状態を5〜10分程度維持しましょう。
このような体操については、医師や理学療法士などから助言をもらうことができるかと思います。医療機関を受診した際に、自宅で行うことができる体操についても尋ねてみるのが良いでしょう。
強直性脊椎炎に対する手術療法
強直性脊椎炎の治療は、薬物療法と運動療法が中心であり、手術療法というのは原則行われません。脊椎の変形が非常に高度となり、前を向くことすらままならないような高度後弯変形であれば、矯正骨切り術という手術の適応となることもあります。しかし、日本人でそこまでの高度な変形は非常に稀であると言えます。
一方、強直性脊椎炎が原因となって、日常生活や歩行に支障をきたすほどに股関節や膝関節の動きが悪くなった場合には、股関節や膝関節に対して人工関節全置換術を行うこともあります。これは、変形性関節症や関節リウマチなどの患者に対して行われることが多い手術で、人工の関節と入れ替えることによって、痛みの緩和や、歩行能力の改善を目指します。
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2016年2月13日 : 腰の痛み,膝の痛み
主に骨盤や脊椎、さらには股関節や肩関節などの炎症、靭帯の付着部炎を主とするのが強直性脊椎炎です。その原因についても未だ解明されていない部分もあり、国の定める難病としても指定されています。今回は、この強直性脊椎炎の概要、原因、有病率についてご説明します。
強直性脊椎炎の概要
強直性脊椎炎は、血清反応陰性脊椎関節症(Seronegative spondyloarthropathy:SNSA)と呼ばれる疾患群の代表的な疾患です。英名は、Ankylosing spondylitisという名称であることから、ASと呼ばれることもあります。
血清反応陰性脊椎関節症というと、ほとんどの方は聞き覚えのない名称であるかと思います。この血清反応というのは、いわゆるリウマチ反応として考えることができます。関節リウマチというと、ご存知の方も多いのではないでしょうか。関節リウマチでは、全身の関節の腫れや痛み、変形などの症状を引き起こす全身性の炎症性疾患です。この関節リウマチには、約80%にリウマトイド因子という自己抗体の陽性反応が検出されます。一方、血清反応陰性脊椎関節症に当てはまる疾患ではこのリウマトイド因子が検出されません。
また、血清反応陰性脊椎関節症による関節炎は化膿性関節炎とは異なるため、関節内に細菌がみとめられないことも特徴です。つまり、亜急性期に関節炎を発症するが、関節内の細菌がみとめられず、リウマトイド因子が陰性である疾患群が血清反応性脊椎関節症と呼ばれます。
血清反応脊椎関節症の代表的な疾患は強直性脊椎炎のほかに、乾癬性脊椎炎や反応性関節炎(Reiter症候群)、炎症性腸疾患に伴う関節炎、若年性脊椎関節症、分類不能脊椎関節炎などが挙げられます。リウマチ熱やライム病という疾患も、リウマトイド因子陰性とはなりますが、これらは血清反応性脊椎関節症には分類されていません。
強直性脊椎炎の原因
強直性脊椎炎の原因については、未だはっきりと明らかになっていない部分も多いです。しかし、その発症には、ヒト白血球抗原(Human leukocyte antigen:HLA)のタイプが関係しているとされています。これは、大まかにいうと白血球のタイプのことを指しています。A型やB型、O型、AB型といった血液型は赤血球のタイプによるものですが、同じように白血球にもタイプがあると考えると分かりやすいかと思います。
強直性脊椎炎の患者は、血液のHLA検査を行うと、約90%の患者がHLA-B27が陽性となるとされています。ただし、HLA-B27をもつ方が必ず強直性脊椎炎を発症するわけではなく、HLA-B27陰性であっても発症する可能性もあることから、HLA-B27だけが原因となるわけではないと考えられています。
また、親族での発症も10%程度みられることから、遺伝的な影響がある可能性も推測されています。このようなHLA-B27の陽性反応や遺伝的素因に、細菌感染や免疫異常といった後天的な要因が合わさることで、発症につながるのではないかと考えられていますが、その詳細については未だ、明らかにはなっていません。
白人を対象としたある研究では、その他の血清反応脊椎関節症とHLA-B27との関係も示されています。強直性脊椎炎ではHLA-B27陽性率が90%程度であり、反応性関節炎では40〜80%、乾癬性関節炎では40〜50%、炎症性腸疾患に伴う関節炎では35〜75%、分類不能脊椎関節炎では70%という陽性率となっています。そのため、血清反応脊椎関節症はHLA-B27関連関節炎と称されることもあります。しかし、これらの陽性率は白人における研究結果であり、日本人を含むアジア人の患者にも同様のことが当てはまるかどうかについては断定できません。
強直性脊椎炎の有病率
疫学調査では、強直性脊椎炎の国内での有病率は0.04%であるとされています。また、人種による有病率にも違いがあり、一般には白人の方が発症をしやすい疾患であると言えます。アジア人の中でも、日本人はHLA-B27をもつ人の割合が低いことから、インドや中国、韓国と比べても強直性脊椎炎は稀な疾患となります。
男女の比率で見ると、9:1〜5:1であるとされており、男性に発症しやすい疾患であると言えます。リウマトイド因子が陽性となる関節リウマチでは、男女比が1:4と女性に多いのと対照的です。
10歳代、20歳代と若年で発症することが多い疾患です。そのほとんどが、30歳代までに発症するとされており、40歳を超えて発症することは非常に稀です。そのため、症状のピークは青年期、壮年期となることが一般的です。また、強直性脊椎炎は関節リウマチなどの類似した症状を示す疾患が多いことや、日本での有病率が低いためになかなか疑われにくいことなどから、早期発見・早期診断が行われにくい疾患です。発症から診断までに3年から長ければ20年、平均でも9年ほどを要するとされています。このことを考えると、未診断の強直性脊椎炎患者の存在も推測され、実際の有病率はもう少し高くなることが予想されます。
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2016年1月16日 : ヘルニア,腰の痛み,膝の痛み
平成27年11月12日来院 H.Yさん 72歳 男性 農業 多気郡明和町
【H.Yさんの感想動画】
【主訴】
両膝と大腿裏(ももうら)の痛み
【既往歴】
心房細動
不整脈
痛風
腰のヘルニア
【症状】
(膝)
散歩していると痛くなる
(大腿裏)
朝起きたとき大腿裏が痛い
座っていて立つときの痛み
孫を抱くときに痛む
【過去の治療】
腰の牽引
痛み止め
湿布
【検査】
血圧(162/89)
脈拍76
体温36.3
握力(37/35)
骨盤後傾
仙腸関節の硬さ
脊椎の硬さ
脊椎の回旋不足
肩の外転
仙腸関節の硬さ
脊椎の硬さ
【姿勢分析】・・・写真を3方向撮る
【施術1回目】
可動域改善
痛みは残存
【施術3回目】
昼以降の痛みがましになった
【施術5回目】
座って立つときの痛み改善
朝起きて新聞を読むときも楽
【施術7回目】
医者に正座は一生できないと言われていたが10分できるようになってきた
朝だけきになる痛みがあるくらい
【施術8回目】
正座が20分できるようになった
【H.Yさんの感想】
医者には正座ができないと言われてたがてらださんで治療してもらったら正座が20分できるようになりました。
昔とかわらず正座できるようになりました。
【解説】
初めて来られた時は、ももうらの痛みを訴えられ膝の痛みは医者に「一生正座ができない。」と言われていたためか半ば諦めてらっしゃいました。
3回目の施術後から身体の痛みが改善してきたのを体感されたため表情も明るくなって来られました。
【まとめ】
病院で改善しなかったH.Yさんはチラシを見ていただいてから来ていただきました。
レントゲンを撮って治療しても改善しなかったら諦めるしかない方が多いと思います。
諦めなければ改善する道はあるかもしれません。
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2015年12月31日 : 膝の痛み
あなたは膝の「ウラ」の痛みを感じた事はありませんか?
よく膝の痛みといえば、膝のお皿やその下など膝の「前面」の痛みが多いかと思われますが、膝には「膝窩」という膝のウラが痛む疾患があります。
今回はその膝のウラ「膝窩」の痛みの原因についてご紹介していこうと思います。
腓腹筋半膜様筋包(ひふくきんはんまくようきんほう)
腓腹筋の内側頭と半膜様筋との間に存在する滑液包で、しばしば膝窩に巨大な腫瘤となります。その膝窩にできた腫瘤を「膝窩嚢腫」(ベーカー嚢腫)といいます。
膝窩嚢腫(ベーカー嚢腫)の原因とは?
歴史をたどると、ベーカーという人が膝の側面や後方に結核によって膿瘍が溜まる病気を発見したのが「ベーカー嚢腫」の名前の由来になります。
ですが現在では結核性の膝関節炎は激減しているので、その嚢腫がゼリー状あるいは普通の関節液上の液体が貯留することを「膝窩嚢腫」というようになりました。
その病態は膝の後ろに水腫が溜まる病気で、反復性の浸出液貯留により膝窩部の関節包が後方に直接膨隆するか、滑液包が膨大して嚢胞を形成したものをいいます。
このうち頻度が高いのが膝窩部内側のヒ腹筋内側滑液包または、半膜様筋滑液包が腫大したものです。これらの滑液包は膝関節腔と交通していることが多いのです。
そして、ベーカー嚢腫の正確な原因は不明なのですが、発症の多い年齢として多くは中年以降の女性にみられることが多いのですが、まれに小児や若年者にみられることもあります。
ベーカー嚢腫は、他の種類のケガや病気のために生じます。(膝関節の損傷や膨張によって症状が引き起こされる)その具体例を挙げていきます。
①関節リウマチ
②変形性膝関節症…この疾患の一般的なタイプでとくに関連が強いとされています。
③過去のケガや事故
④半月版断裂
⑤関節の滲出液
膝窩嚢腫(ベーカー嚢腫)の特徴的な症状について
貯留された液が少ない段階では無症状なことが多く、その貯留が進行して増えると膝窩部の圧迫感や鈍痛を訴えるようになります。
その内部は均一なことが多いのですが、出血や滑膜肥厚・隔壁などを伴い、不均一を呈することもあります。
動作時痛としては、膝を深く曲げたり正座をしたときに膝の後ろ側に違和感をきたすようになりひどくなると、弾力性のあるピンポン球やテニスボールくらいの大きさのふくらみを触知できるようになるのが特徴的です。
膝窩嚢腫(ベーカー嚢腫)の診断方法について
まず触診で膝の後ろに柔らかい塊が無有るか無いかの確認を行い、明確にするための診断として基本的にMRI診断を行うことが有効になります。
ですが、下腿へまで破裂をきたしている場合は、腫脹や痛みをきたすことがあり「静脈血栓症」と誤診されることがあるので気をつけましょう。
また、鑑別疾患に「脂肪腫」「血管腫」「動脈瘤」などがあります。
膝窩嚢腫(ベーカー嚢腫)の治療方法について
ほとんどのケースの場合、数年で嚢包は自ら消失するのですが、著明な痛みや膝の曲げ伸ばしで邪魔になる日常生活への支障・膝ウラの違和感・神経や血管を圧迫するような重症例である場合は、嚢胞を穿刺して液を抜いて嚢胞を縮小させます。
また、変形性膝関節症や関節リウマチなどの滑液が増える原因を放置したままでは、いくら穿刺して滑液を抜いたとしても時間がたてば、いずれまた滑液がたまってしまうというのを繰り返してしまい痛みを引き起こしてしまうので、その基礎疾患の治療も同時に行うようにしていきます。
それでもまたしばらくすると液が溜まる可能性があるので、適宜穿刺吸引などの方法をとります。
観血療法で包を取り出す事もありますが、膝のウラには神経や血管があるので慎重に考え医師と相談を行わなければなりません。
膝のウラに違和感や痛みが出た場合は放置せずに医療機関にかかりましょう。
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2015年12月31日 : 膝の痛み
座敷で正座をした時に膝に痛みを感じたことはないですか?
もしかしたら逆に日常生活で正座のしすぎで発症する膝の疾患になっているかもしれません。
今回の膝の痛みの原因・鵞足炎(鵞足滑液包炎)について詳しくご紹介していこうと思います。
膝関節の周辺には滑液包が多く存在しており、機械的刺激によりしばしば炎症を生じて膝関節痛の原因となることがあります。
そして鵞足は、太ももに存在する半腱様筋腱(はんけんようきんけん)・薄筋腱(はっきんけん)・縫工筋腱(ほうこうきんけん)などの腱は脛骨(けいこつ)の近位内側にまとまって付着・停止しています。この3つの腱を総称して鵞足といいます。
そして鵞足包とは脛骨内側面と鵞足との間に存在するもので、この部分に起こる炎症を鵞足包炎といいます。
そもそも滑液包とは、関節への衝撃を吸収する役割をもつ平らな袋のような組織で滑液包があるおかげで関節に余分な負担を与えることなく、円滑な動きを得ることができているのです。そして、何らかの原因でこの滑液包に炎症が起こると、膝関節に痛みを感じ思うように動かなくなるという仕組みななっているのです。
では、どのようにして鵞足包に炎症がおきるのか・その原因
鵞足は内側側副靭帯の表層にあって、膝の曲げ伸ばしに伴って鵞足が側副靭帯と摩擦を起こし、その曲げ伸ばしが過度に繰り返されるとその摩擦によって痛みを生じるという可能性があります。
また、太ももの裏の筋肉であるハムストリングスの一部である半腱様筋腱と薄筋腱の緊張が強いと膝関節の原因になるとされています。
つまり、鵞足滑液包炎の原因は膝の曲げ伸ばしの繰り返しによる使いすぎ「オーバーユース」症候群とされています。
鵞足滑液包炎の特徴的な症状
初期症状は、患部の膝関節部に痛みを感じ、患部を動かしにくいといったものから始まります。そして、ランニング・ジャンプ・ステップなどの激しい運動やスポーツ活動時の動作に伴って、脛骨近位内側部に痛みが生じるようになります。
通常では、運動後に発症することが多く、放置していると徐々に症状が進行していき日常生活でも支障をきたすほどの、歩行時や階段の上り下りに伴って痛みが現れるようになります。
また、鵞足の筋緊張が強い場合は、膝関節の完全伸展が困難となります。
それに加えて、X脚などの変形性膝関節症や下肢のアライメント(骨や関節の並び方)の異常を伴う場合は特に鵞足滑液包炎の症状が強く出やすいとされています。
症状が悪化してくると、炎症部分が赤く腫脹していき患部を触知すると痛みを感じる圧痛もでてきます。
この疾患はやっかいな事に一度発症するとその後も繰り返し発症してしまう疾患といわれ、膝の使いすぎが主な原因ですが、リウマチなどの別の病気が原因のひとつであることも稀にあり、そして原因不明というもので発症することもあります。
鵞足滑液包炎の診断方法
患部の自発痛と膝関節の屈伸動作による運動時痛を認め、患部の圧痛の場所が鵞足の動作に合わせて移動することも特徴の一つです。
また、ハムストリングスのストレッチングやSLRテストでも鵞足に沿った痛みを訴えることが確認できると診断できます。
鵞足滑液包炎の治療方法
基本的には保存療法をとり安静を中心とします。スポーツ活動の場においても運動後のアイシングやテーピングといった固定で練習も続行する事が可能ですが、患部に強い痛みや違和感を感じた際には運動を中止します。
安静をとれば比較的症状は軽減されますが、再発のリスクが高いので安静はなるべく長期間とり、また急激な運動の再開は避けるようにしましょう。
医療機関での装具治療も有効で、また薬物療法も効果的ではありますがスポーツ選手の場合は気をつけて医師と相談し使用しなければなりません。
最後に、この疾患は一度なると再発を繰り返すことが高いので予防が重要になってきます。
ハムストリングスなどの筋腱の緊張を起こさないために股関節内転筋郡のストレッチが有効的です。またスポーツ選手であれば、トレーニングの見直しが膝のオーバーユースの防止につながるでしょう。
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2015年12月31日 : 膝の痛み
膝の周囲の痛み・膝蓋大腿関節症をご存知ですか?
膝の辛い関節痛や膝の痛みの原因の一つ、膝蓋大腿関節症について原因や症状・予防法など詳しくご説明させていただきます。
膝蓋大腿関節症とは
膝蓋大腿関節症とは、大腿骨・脛骨の関節には変形性変化の所見は少なく、主病変と症候が膝蓋大腿関節にあるものをいいます。
大腿骨と膝を繋いでいる関節のことをいい、痛みの出る部位は膝のお皿の上下・左右と膝の周囲のどこにでも起こります。
また、明らかな原因のない一次性のものと、膝蓋骨骨折や膝蓋骨脱臼などの外傷後に発生する二次性のものがあります。
そして主な原因は膝の皿が外側にずれることから起こります。
なぜ膝の皿がずれるのか?
まず、一次性で考えられるのは加齢に伴い膝への負担の蓄積によるものです。著しく膝への負荷がかかるような日常生活を送ってきていない人であっても、ある程度の年齢になると今まで大腿四頭筋やハムストリングスなどで膝の負荷を軽減してきたものが、膝周りの筋肉は衰えていくことで膝への負担が増して積年の疲れが蓄積していると思います。
この蓄積が原因で、膝のお皿が外側に移動する膝蓋大腿関節症を発症してしまうのです。
次に二次性で考えられる原因は、
膝の脱臼です。膝のお皿が脱臼して外側に移動することにより、膝蓋大腿関節症の原因と考えられています。
膝蓋大腿関節症の特徴的な症状とは?
膝蓋大腿関節症の初期症状としては、多少の痛みを感じる程度でスポーツ活動や日常生活において支障をきたすことはなく、少し安静にしておくことで痛みはほどなく引いていきます。
ただし症状が徐々に進行していくと、坂道や階段の昇降時に膝蓋骨周囲に疼痛を訴えるようになり、また膝の曲げ伸ばしの運動時の軋轢音を伴います。
そして、しゃがみこみ動作や立ち上がり動作が困難となります。
膝蓋骨を大腿骨に向かって圧迫しながら膝の曲げ伸ばしを行うと、ザラザラしたような感じを触知し、疼痛が誘発されてしまいます。やがて痛みの強さが増すにつれて、最悪の場合は安静にしていても耐えられないような激痛が伴うこともあるのです。
膝蓋大腿関節症の治療方法
膝蓋大腿関節症も主な治療方法は保存療法になります。
具体的には、スポーツ活動や激しい運動はもちろんのこと休止し、日常生活では階段の昇降やしゃがみこみ動作など、膝蓋大腿関節に負荷がかかるような動作を禁じます。
また、患部を温める温熱療法や患部にシップを貼るなどの薬物療法を行いますが、温熱療法の場合は痛みの激しいときや痛みの初期段階の際は温めるのではなく、15分から20分程度のアイシングを行うとよいでしょう。
温熱療法に加えて同時に行うのは、大腿四頭筋やハムストリングスなどの膝関節周囲の筋肉のストレッチングです。このような保存療法を行うことにより、徐々に炎症が抑えられ痛みの症状は軽快するでしょう
ですが、保存療法による改善が見込めないほどの難治例で疼痛が非常に強く悪化し、日常生活が著明に制限されるような症例の場合は観血療法を行います(外科手術)
どのような手術かというと、具体的には変形した骨や組織の切除になります。
切除を行った場合は必要に応じて人工骨を移植する手段も行われるようです。
膝蓋大腿関節症にならないための予防方法
発症の経験の有無に関わらず、予防法として膝関節周囲の筋肉を鍛えることが大事になってきます。特に大腿四頭筋の強化訓練は大事であり、なぜなら太ももの前面の筋肉はとても大きな筋肉組織なのでその分膝の負担を軽減させてくれている重要な役割を担っているからです。それにより、膝蓋大腿関節症の発症を予防する効果が期待でき、膝蓋大腿関節症のみならずその他の膝の疾患の予防にもつながるので効率的といえるでしょう。
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2015年12月31日 : 膝の痛み
滑膜ヒダ障害(タナ障害)についてご存知ですか?
膝関節は、関節包でおおわれていてその関節包は3つの膜でできています。その一番内側の膜を滑膜といいこの滑膜の一部がヒダ状になっているものを「タナ」といいます。
滑膜ヒダ障害は胎生期に関節内に存在する滑膜隔壁の遺残したものが滑膜ヒダとよばれるもので、人間が赤ちゃんから子どもに成長し関節包ができあがる過程で一時的にできるものなのですがそれが残るケースがあるということです。
そして膝関節内には膝蓋上滑膜ヒダ・膝蓋下滑膜ヒダ・膝蓋内側滑膜ヒダ・膝蓋外側滑膜ヒダの4つの滑膜ヒダが存在し、このなかで主に臨床的に問題となるのが膝蓋内側滑膜ヒダです。
滑膜ヒダとよばれるものが体質的に分厚かったり大きい場合、膝関節の曲げ伸ばしをした際に内側膝蓋大腿関節内にはさまったり、突っ張ることによって炎症や疼痛を主とする症状を呈し、これを滑膜ヒダ障害(タナ障害)といい若い女性に好発します。
また、スポーツのやりすぎや、膝を強打した際に関節にはさまったりすることがきっかけで疼痛が誘発されることもあります。
滑膜ヒダ障害の主な原因
主な原因は上記で述べたように赤ちゃんの頃に一時的にできた滑膜ヒダが大人になっても体内に残っていることによって引き起こされるものです。
膝関節部分にあたる関節包が作られていく過程で消失すべき滑膜ヒダが体内に残りこの障害が起こるのでうが、やがて滑膜ヒダが膝関節で挟まれたり肥大化すると痛みの症状があらわれてきます。
滑膜ヒダ障害の特徴的な症状とはどういうものなのか?
滑膜ヒダ障害の症状としては、運動時に膝蓋骨内下縁に疼痛・違和感を訴えてまた同部位に圧痛があります。また膝関節屈伸時に膝に引っかかる感じを受けクリックを触知、著しいときには雑音を聞くことがあり、これが炎症や痛みを誘発させます。
次に滑膜ヒダ障害かどうかの検査方法です。
滑膜ヒダ障害かを調べる方法は医療機関でMRIを使用し、膝の中に不要な滑膜ヒダが残存していないかをMRIでチェックしていきます。
検査はすぐに終了となるので痛みを伴うこともなく簡単に検査は終わります。
滑膜ヒダ障害の治療方法
包帯固定、激しい運動やスポーツを控えることによる局所の安静が基本になり、症状の程度が軽度であれば保存療法をとり滑膜ヒダ障害を治すことができます。
安静にすることを第一としますが、膝周囲の筋肉のストレッチングも行うことにより患部の痛みの症状を和らげる効果につながります。
ですが、保存療法で症状が改善せず、患部の痛みが強い場合や頑固な場合、嵌頓症状が残存する場合は内視鏡手術で悪化している滑膜ヒダを切除することで痛みを治すことができます。また内視鏡手術を行うことで痛みが無くなるだけでなく、スムーズに身体・膝を動かせるようになります。
滑膜ヒダ障害の進行によって次の三段階に分けることができます。
①第一段階
膝・膝周囲の痛みも軽度で違和感も少なく、スポーツ活動や日常生活に支障ないレベルのもの。この段階でとるべき治療方法はスポーツ活動や激しい運動後のアイシングです。患部を15分から20分程度冷やしましょう。また運動前のウォーミングアップ・運動後のストレッチングも行うようにしましょう。
②第二段階
痛みを感じ、スポーツ活動において支障をきたします。この場合は1~2週間ほどの安静を確保しましょう。
③第三段階
痛みが著しく、スポーツ活動や運動時の痛みもあり日常生活にも支障をきたす状況をいいます。膝関節の屈伸運動でクリック音や雑音、圧痛などまで感じるほど進行している場合は安静や放置をするのではなく、早期に医療機関に受診し正しい診断と治療方法をとるようにしましょう。
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2015年12月31日 : 膝の痛み
膝蓋軟骨軟化症・原因がわからない膝の痛み放置していませんか?
膝蓋軟骨軟化症とは、膝蓋骨と大腿骨との間にある関節軟骨の一部が軟化したり、膨隆・亀裂などを起こしてしまう疾患です。原因は明らかになっていませんが、何らかの力学的異常が発症をきたすことと原因として考えられています。
その例として、膝の使いすぎや長距離ランナーの方が発症率が高いことから、スポーツをする人や10代前半の女性に発症することが多いようです。
そのことからスポーツ障害の一種として考えられていたのですが、膝蓋骨の何らかの別のケガが原因で関節軟骨に傷がついて起こることもあります。
また、膝蓋大腿関節に生まれつき形態異常がある場合や生まれつきのX脚・膝蓋骨亜脱臼をともなうケースでも膝蓋軟骨軟化症となりやすいようです。
そのほかにも関節軟骨の栄養障害も原因になり、20歳前後の若い女性に多く発症するのもこの疾患の特徴といえます。
膝蓋軟骨軟化症はどのような症状をきたすのか
主に運動時や階段の昇降時に膝前方に痛みを訴え、特に階段を上がるときには膝がゴリゴリといった音も感じます。
また、関節軟骨が変形して軟化するためにか、おそるおそる歩くような歩行形態をとり、膝に力が入らなくなると同時に痛みも感じます。
ただ初期症状では、膝蓋骨の違和感や膝蓋骨が引っかかるような感じがする程度で、痛みを感じないケースもあり、それを放置しておくと上記のような症状が徐々に進行していくのです。
そして膝関節軽度屈曲位で膝蓋骨を大腿骨に圧迫しながら上下・左右に動かすとザラザラした感じを触知し、疼痛が誘発されます。これを「膝蓋骨グライディングテスト」いう。
これらは片側だけに限らず、両側の膝の痛みを感じるケースもあり、決して両膝が痛むから膝蓋軟骨軟化症ではないと安易に自分で判断しないでください。
そのほかの膝蓋軟骨軟化症の症状の特徴として以下のようなものがあります。
①膝蓋骨の内側が押すと特に痛む。
②痛みのある膝だけで膝屈伸運動を行うと、クリッとし軋轢音と同時に痛みも誘発される。
③スポーツ活動や運動時に膝のまわりが痛む
このような症状がすべてあてはまれば、早期に医療機関を受診しましょう。
膝蓋軟骨軟化症の治療方法
まずは、休養と運動療法を中心として行っていきます。
階段の昇降やしゃがみこみ動作など膝蓋大腿関節に負荷がかからないような動作を心がけます。あたりまえですが、膝を休めることがたいせつですのでスポーツをしている方は練習を休み患部に負担がかかることを避けます。
ですが何もしないのではなく、膝の休養と同時に大腿四頭筋を鍛える運動療法をおこなっていきます。膝関節伸展位での大腿四頭筋筋力増強訓練を行い、痛みと炎症を抑える内服薬とサポーターなどの補装具で膝蓋骨の動きを安定させて運動をおこなうと不安感もなくできるでしょう。
また、温熱療法で大腿四頭筋を温めることで筋肉の硬直を取り除き、より効果的に運動療法が行うことができるでしょう。そして日々の習慣としてハムストリングス・膝関節周囲・大腿四頭筋・縫工筋などのストレッチングも取り入れて治療していきます。
日常生活や運動時に影響のないようであれば、特に安静や運動制限は必要ありませんが、痛みの強さが激しい・跛行・違和感が強く日常生活にも支障のある場合は観血療法に適応となる場合があります。
外側解離手術で関節包を切開や脛骨粗面を浮上させたりなど、膝蓋骨の亜脱臼の補正手術などで回復をめざします。
またこの疾患は、先天的な要素も深く関わっているため生まれつき膝蓋骨に変形などのトラブルがある人は、スポーツなど行わなくても発症する可能性があるので日ごろから膝の異常に注意するようにこころがけましょう。
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