あなたの腰痛は前立腺肥大が原因かもしれませんよ!

2016年3月21日 : 腰の痛み

トイレが近い、頻繁に尿意を感じるのに、トイレに行ってもなかなか排尿できないと悩んでおられる男性の方はいませんか。外出もままならず、なんだかすっきりしないそれは、前立腺肥大症かもしれません。

 

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症は加齢と共に発症する、いわゆる老人病の一つといわれ、平均寿命の延長した現在では、泌尿器科領域でかなりの割合を占めています。

前立腺肥大症は、膀胱頸部直下の尿道壁にある尿道周囲腺(内腺)から発生するもので、次第に増腫して、本来の前立腺(外腺)は圧迫され被膜のように外側に残存し、あたかもミカンの実(内腺と肥大部分)と皮(外腺)との関係のようになっています。

因みに、前立腺癌は、主に外側から発生するので、診断の鑑別がつきやすくなっています。

前立腺肥大症(BPH)が排尿症状を呈するのは、いわゆる内腺の肥大による尿道の物理的圧迫(機械的閉塞)、交感神経系の刺激による前立腺内平滑筋収縮からの尿道内圧上昇(機能的閉塞)及びこれらの二次的障害として膀胱壁構造変化が原因と考えられています。

 

症状

前立腺肥大症は、老化現象の一部分現象であり、大部分の高齢者にみられるものですが、実際に著しい排尿障害を発現するものは一部です。

腺腫の肥大し始める初期では、排尿障害は少ないものの、隣接している後部尿道が刺激されてしまうので尿道の不快感、尿意頻回、特に夜間頻尿が特徴として現れ、徐々に排尿困難も伴ってくるようになります。次第に尿腺は細くなり、放尿力も弱く、腹圧を加える努責排尿を余儀なくされてしまいます。

排尿困難は、尿意を催してもなかなか出ず、出始めるまでに時間がかかる、一旦出始めると比較的よく放尿される遷延性排尿と、排尿時間全体が延長するぜん延性排尿の二通りに分かれます。排尿障害が高度になると、残尿が発生し、昼夜問わず頻尿となったり、突然一滴の排尿もできなくなる閉尿となることがあります。

この誘因として、飲酒、風邪発症と風邪薬の服用、長時間の排尿の我慢、下腹部の冷え、長時間座位による会陰部の圧迫等があげられ、2~3回導尿することによって再び順調に排尿できるようになるので、保存的療法として施行されることがあります。さらに残尿が増加してくると、次第に膀胱内圧上昇によって少量ずつの尿が絶えず漏れる奇異性尿失禁を催すこともあります。

 

診断

基本的な診断は触診から始まり、前立腺の大きさは超音波によって計測します。日本人青年の一般的前立腺は12~15mlですが、肥大により20ml以上、時には100ml以上になります。

排尿の障害は自覚症状を国際前立腺症状スコアとQOLスコア(生活の質)で点数化して評価し、また尿流量測定検査や残尿測定など他覚的検査を行、更に重症度判定基準に準じて、総合的に治療方針を判定します。

 

治療

患者が希望する場合のみ治療を開始する、もしくは軽症では特に治療を要さないと判断します。

ただし、主観的症状以上に客観的状態が悪い場合、例えば、慢性尿閉による腎後性腎不全を引き起こしている場合などは治療介入が必要となります。

中等症では各種のα1-アドレナリン受容体阻害薬が広く使用されています。抗男性ホルモン剤や各種生薬も使用されるなど、一般に薬物治療が行われています。

排尿の障害の強いものは経尿道的前立腺切除術(TUR-P)などの手術が適応となり、高温度治療や尿道ステントス留置なども行われています。

 

【無治療経過観察】

軽症の場合は、治療せずに経過観察を行うことも一つの手段となります。

 

【薬物療法】

・α1交感神経受容体遮断薬:ハルナールD錠・ユリーフ錠・フリバス錠など機能性閉塞を解除する目的の薬剤で、即効性が期待できます。尿排出障害(排尿困難や腹圧排尿など)や畜尿障害(頻尿や尿意切迫感など)など、どのような種類の症状が主であっても第一選択薬剤として使用されています。

・抗男性ホルモン薬:機械性閉塞を解除する目的で使用する為、例えば推定前立腺大席が50ml以上などの腫大の大きさの場合は適応となります。作用順序は5α還元酵素阻害(アボルブカプセル)、アンドロゲンとの競合拮抗(プロスタールL錠)、アンドロゲン受容体遮断(パーセリン錠)など様々ですが、いずれも血清前立腺特異抗原(PSA)と呼ばれる前立腺癌の腫瘍マーカー検査を実施して、数値の管理に努めることが必要です。

・その他の場合:エピプロスタット配合錠や八味地黄丸エキス顆粒など、植物由来のエキス製剤や漢方薬などが使用されることもあります。

 

【手術療法】

重症又は薬物療法が無効の場合、かつ前立腺肥大(BPH)による下部尿路閉塞(BOO)が明らかな場合に考慮します。これは、前立腺肥大による下部尿路閉塞(BOO)と下部尿路症状は必ずしも一致しないため、神経因性頻尿や過活動膀胱など鑑別が必要となるからです。経尿道的前立腺切除術、経尿道的前立腺レーザー核出術、開放手術での前立腺核出術など多種の方法があります。

 

【その他】

患者のADLが悪い場合などの理由で手術が躊躇される場合、尿道内のス展と留置や間欠的自己導尿が選択される場合もある。

 

 

まとめ

 前立腺肥大症は男性特有の疾病です。QOLに関わり、生活全般に支障をきたす場合もあります。大げさな検査などはなく、薬物療法に至らない場合もあります。

重症化してQOLが下がる前に、検査を受けてみては如何でしょうか。

 

 

 

 

 

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警告!あなたの腰の痛みは前立腺炎が原因かもしれません

2016年3月20日 : 腰の痛み

前立腺炎は急性あるいは慢性の経過をとる前立腺炎と、その類似症状を呈する病態の総称です。よく、自覚症状が酷似していることから前立腺肥大症と同意義の疾病と思われがちですが、全くの別疾患ですし、治療方法も異なります。

 

症状と診断

尿道炎とは異なり、尿道からの排膿はないものの、頻尿、排尿後不快感、残尿感、会陰部重圧感、腰痛の停止などを生じます。なかには神経症となる、勃起不全・性欲減退らの性的障害を訴える場合もあります。症状としては軽症ですが、一般的に難治性で、しばしば高熱を併発することもあります。

 

【急性細菌性前立腺炎(NIH分類1)】

悪寒戦慄を伴う発熱と頻尿、排尿時痛などの膀胱刺激症状などで急激に発症します。射精時痛や排尿障害、時には尿閉をきたす場合もあります。直腸診で腫大した軟らかな圧痛を有する前立腺を触知して、初尿(VB1)あるいは中間尿(VB2)で膿尿及び細菌尿を認める。

 

【慢性前立腺炎】

頻尿、残尿感、排尿困難、会陰部の疼痛や不快感、腰痛、下腹部痛など多彩な症状を呈します。炎症が急性期から移行して難治性となり、慢性期に移行することがありますが、前立腺液は無菌的なことが多く、急性期より白血球は少ないのが特徴です。発熱は伴わず、さらに長期間慢性炎症が存在していると前立腺腔の拡大、前立腺液の非感染性のうっ滞により二次的変化を起こし、ますます難治性となります。

 

・慢性細菌性前立腺炎(NIH分類2):前立腺圧出液(EPS)及び前立腺マッサージ後の初尿中(VB3)の白血球数の増加及び一般細菌培養で細菌が分離されます。

・慢性無菌性前立腺炎(NIH分類3A):前立腺圧出液(EPS)及び前立腺マッサージ後の初尿中(VB3)中の白血球数の増加を認め、炎症の存在があっても細菌培養において起因細菌が検出されません。

・慢性骨盤痛症候群(NIH分類3B):前立腺圧出液(EPS)及び前立腺マッサージ後の初尿中(VB3)中の白血球を認めず、炎症所見も伴わない場合となります。

 

*起因細菌が検出されない慢性無菌性前立腺炎と慢性骨盤痛症候群の病因は未だ不明ですが、クラミジアなどの細菌感染症、尿などによる化学的炎症、骨盤内静脈うっ血、心因性要素によるものなどが想定されています。

 

治療

強い抗生剤治療を行うことで、細菌を消滅させます。高熱を伴う場合は点滴注射にて投与することで、即効性を狙います。

 

【急性前立腺炎】

尿路感染、特に後部尿道炎より前立腺排泄管内へ、炎症が波及して生ずることで発症しています。原因菌として大腸菌、ぶどう球菌、連鎖球菌が挙げられており、特に大腸菌はその60%を占めています。

 第3世代のセフェム系抗菌薬で治療を開始し、治療開始直前の尿培養検査の結果に従って抗菌薬の投与続行や薬剤変更を考慮します。5-7日経過の急性症状が軽快した後、前立腺組織への移行が良好なニューキノロン系抗菌薬などの抗菌剤に変更することもあります。抗菌薬の投与期間は保険適応の観点から2-4週間が限度ですが、経過不良や培養検査を再度行うなど、加療の必要があればその限りではありません。

 

【慢性膳立腺炎】

細菌の関与が示唆される慢性細菌性前立腺炎(NIH分類2)は慢性前立腺炎の約10%に過ぎず、まずはニューキノロン系抗性薬の2週間投薬が行われます。その後、症状や細菌培養による再評価が行われます。治療開始時に前立腺圧出液(EPS)及び前立腺マッサージ後の初尿中(VB3)で細菌が検出された場合や治療中に臨床症状の改善が認められる場合には投薬を継続します。投与期間は保険適用の観点から4-6週間とし、頻回に細菌培養検査を行う必要があります。症状の改善が不十分な場合は、ハルナールD錠などのα1受容体遮断薬や抗炎症作用を有する植物性薬剤との併用を試みるようになります。炎症反応のない慢性骨盤痛症候群(NIH分類3B)では、α1受容体遮断薬、植物製剤あるいは漢方薬の単独投与で有効な場合もあります。

 

まとめ

 前立腺炎を発症中は、血清前立腺特異抗原(PSA)と呼ばれる前立腺癌の腫瘍マーカーの値が異常な高値を示します。抗生剤の効果で細菌が消滅し、排尿障害がなくなったことで治癒したと思い、マーカー値のことを忘れがちですが、マーカー値の異常が前立腺の炎症によるものなのか、それとも腫瘍によるものなのか、明白にさせることも必要です。また前立腺肥大症でもマーカー値は高値になりやすいので、経過観察が大切になります。

また、前立腺炎は改善と増悪を繰り返す疾病です。飲酒、長時間の座位(ドライブ、デスクワークなど)、疲労、ストレス、冷えなどが症状の悪化を招いてしまいます。また射精時の不快感や軽度の疼痛を感じる場合は、射精自体が前立腺炎症状の悪化につながると思いこみ、射精を控える方もいらっしゃいますが、反対に射精することで症状が改善されることもありますので、ひとりで迷わずに医師に相談しましょう。

 

 

 

 

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ご存知ですか?あなたの腰の痛みは子宮筋腫が原因かもしれません

2016年3月19日 : 腰の痛み

生理ではない不正出血が頻繁にある、生理が重たい・痛い、生理でもないのに生理痛のような鈍痛があるなど、慢性的に痛みや不快感を感じたことはありませんか?ついつい、お腹…子宮のあたりをさすったりしたことはありませんか?もしかしたら、その症状は単なる月経トラブルではなく、子宮筋腫の可能性があります。

 

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮の良性腫瘍で、婦人科で最もポピュラーな腫瘍といわれています。筋繊維と結合組織からなる結節性病変(平滑筋腫)のために、子宮筋層に大小種々の結節状、球状の腫瘍として発症します。発症個数は1個のみのこともありますが、多くは多発していることから、子宮体積の増大を認めます。

 

子宮筋腫は思春期以降に発生(性成熟期に顕在化)すること、閉経以降に発育が止まる(閉経後には鎮静化)ことが多いことから、卵巣機能と子宮筋腫発生には密接な関係があるエストロゲン依存性疾患と考えられています。

 

発生頻度は子宮腫瘍中最も多く、婦人科外来患者の約5%を占めています。剖検例では30歳代で20%(4-5人に1人の割合の罹患率)、50歳代で40%と高率であるものの、その多くは小結節で無症候性のことも珍しくもなく、医師を訪れることもなく発見されずに見過ごされていることが現状です。結節の発症部位により体部筋腫(子宮筋腫の大多数を占め、約95%)、頸部筋腫、膣部筋腫と分類される。

 

症状と診断

主たる症状は月経時の出血量の増加や月経期間が10日以上続く過多月経や過長月経など出血・不正出血、や月経困難症にまつわるものが多く、その他にも、ひどい月経痛、腫瘤感、貧血、腰痛、頻尿、動悸や息切れを引き起こします。

 

また子宮筋腫ができてしまうと受精卵が着床しづらい状況が作り出されてしまう、卵管付近の筋腫は精子や受精卵を運搬する機能を低下させて卵管自体を閉塞させて受精卵の移動を妨げてしまうなど、不妊症(妊孕性の低下)や初期流産を引き起こすリスクが高まることが推測されています。

 

症状で疑診を抱き、双合診で子宮の肥大を認めれば、鑑別診断には経膣超音波検査やMRIによる画像診断が有用となります。子宮筋腫では、境界明瞭な腫瘤を単発あるいは多発性に認めていて、いびつな形状をとることが多くなっています。

 

治療

無症候性の子宮筋腫では、自覚症状がないために受診しない症例も多く、また検診などで過っけんされても積極的に治療を行う必要性が乏しいものの、定期的な経過観察は行う方が良いでしょう。

過多月経による貧血、日常生活に支障をきたす疼痛、あるいは不妊・不育などの症状がある場合には治療の対象となります。一般的に薬物療法は一時的な効果を認めるのみで根治させることは難しく、手術療法が考慮されることが多くなります。根治手術は子宮全摘術ですが、晩婚化の時代を反映して、子宮を温存する核出術が増えてきています。

 

【薬物療法】

・対症療法:子宮筋腫による過多月経や月経困難症などの月経随伴症状に対して、症状を軽減する為に行います。病変部に対する直接の治療効果はありません。過多月経に対してはカルバゾクロム系製剤(アドナ錠)や抗プラスミン剤(トラサルミンカプセル)など止血剤を投与、月経痛に対してはロキソプロフェンナトリウム製剤(ロキソニン錠)やフェニル酢酸系製剤(ボルタレンサポ)など解熱消炎鎮痛剤の投与を行います。

 

・漢方療法:症状の緩和、病巣の伸展抑制を期待して、当帰芍薬散エキスや桂枝茯苓散など漢方顆粒の投与を行います。

 

・GnRHアナログ療法:無月経に導くことで治療効果を発揮します。しかしながら、その効果は一時的であり、手術直前の貧血改善を図り、病巣の縮小を期待して投与するほか、閉経間近な症例に対して手術を回避する目的で行う逃げ込み療法に用いています。骨量減少などの副作用のため、抗ホルモン剤(リュープリン注やスプレキュア点鼻液)の投与期間は4-6か月に限られています。

 

・その他のホルモン療法:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(低用量ピル)、黄体ホルモン製剤、ダナゾールなど、子宮筋腫における保険適応の方向が検討されています。保険改訂時でなくとも、随時見直しが行われていますので、婦人科の専門医との相談が必要になります。

 

【手術療法】

・子宮全摘術:子宮筋腫根治手術となります。子宮の大きさ、経産回数、手術既往の有無などにより、膣式・腹腔鏡補助下・腹式アプローチ法を決定します。

 

・子宮筋腫核出術:妊孕性を温存する為に行います。子宮筋腫の大きさと個数、発生部位などの条件により、子宮鏡や腹腔鏡を用いる内視鏡下手術と従来の開腹手術を選択します。近年の傾向として、核出に際して漿膜面に創がつくケースでは、術後の妊娠成立時に帝王切開分娩を選択することが多くなってきています。

 

・子宮動脈塞栓術・集束超音波療法:いずれも保険適応外での手段になりますが、子宮筋腫の縮小と症状の軽減を図って行われます。実施施設にも症例にも制限があるので、婦人科の専門医との相談が必要になります。

 

まとめ

 近年急速に治療の選択肢が広がっていています。いずれも一長一短あり、施設によって提供できる手段も違えば、患者によって望むところも異なるため、まずは受診をして、あまねく情報を提供し、症例毎に個別に最善の方法を検討する医師と相談しながら診療を進める必要があります。

 

 

 

 

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警告!定期的にこない月経を放っていると頭痛や腰痛になりますよ

2016年3月18日 : 腰の痛み,頭痛

体が造られる過程で、またいずれ母となる為に必要な道程として、女性は毎月卵子の排出=排卵を体験しています。

その折、大切な卵子を壊さないように、子宮に軟らかなマットを敷きつめますが、排卵が終わってしまえばそのマットは不要になります。そのマットをひきはがし、排出する作業が月経です。その月経で起こる障害についてまとめてみました。

 

月経困難症

月経困難症とは、月経期間中に月経に随伴して起きる症状のうち、日常生活に支障をきたし、医学的介入を求める病態のことを指します。下腹痛・腰痛・腹部膨満感・吐気・頭痛・疲労脱力感・食欲不振・いらいら・下痢・憂鬱の順で症状が多くみられます。無排卵性月経には通常これらの症状はみられません。

 

月経困難症は、器質性異常をみとめない機能性月経困難症と、器質的疾患に起因する器質性月経困難症に大別されます。機能性月経困難症は初経後2-3年から始まり、月経の初日及び2日目の出血が多い時に強く、痛みの性質はけいれん性・周期性となりますが、通常、年齢と共に頻度も症例の軽減する傾向にあります。

原因は未産婦の子宮頸管狭小による月経血の排出困難、月経時子宮内膜で産生されるプロスタグラジンなどの内因性生理活性物質による子宮・腸管の過収縮、月経時の不安・緊張・嫌悪感などの精神的因子が挙げられます。

器質的月経困難症は、月経前4-5日~月経後まで続く持続性の鈍痛のことが多く、その原因は子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症・子宮形態異常などが挙げられます。問診・内診・超音波断層検査・MRIやCTなどの画像診断・血液検査などを行い、これらに異常がなければ機能性月経困難症と診断されます。

 

機能性月経困難症に対する薬物療法としては、プロスタグランジン産生を抑制することが治療目的になるので、治療第一選択はロキソニン錠やボルタレン錠などの非ステロイド系消炎鎮痛薬を用います。

この有効性は80%と高く、また保険適応というのも魅力的です。経血量を減少させることでプロスタグランジン産生を抑制する副効がある低用量ピルも高い有効性を持つものの、保険適応外の薬剤も多く、何よりも妊孕性の可能性を低くしてしまうので、医師との相談が必要です。2014年以上、経口・外用共に「子宮内膜症、月経困難症」を適応とする低用量ピルの一部保険適応が認められるようになっていいます。

漢方薬は血液循環を改善する可能があり、一定に効果が期待できます。また生薬由来から副作用が少ないというのも、精神的・肉体的負担を軽くします。

 

器質性月経困難症の場合、原則として原因疾患の治療を優先しますが、疼痛発生の機序は機能性月経困難症と共通であって、非ストロイド系消炎鎮痛剤などの薬剤処方を併用する傾向にあります。子宮内膜症や子宮腺筋症に対してはGnRHアゴニスト・ジェノゲスト・低用量ピル・ダナゾールなどによるホルモン療法が適応となります。

一部の子宮筋腫に対しては、GnRHアゴニスト療法が適応となりますが、手術前あるいは閉経前の使用に限ることが望ましいと言われています。

これは妊孕性の可能性が低くなることを考慮しての医師判断といえます。これらの薬物療法が無効な場合、再発を繰り返す場合は、子宮形態異常が原因となり得ますので、手術療法が必要となります。

 

月経前症候群

排卵を伴う月経周期を有する女性において、月経3-10日前の黄体期に発現するいらいら・憂鬱・怒りっぽい・食欲亢進など精神的症状や、下腹部膨満感・乳房緊満感・頭痛・下腿浮腫などの身体的症状を訴えて、月経発来と共に減退や消失することを特徴とする症候群を月経前症候群(PMS)とよんでいます。軽度のもので40%以上の女性にみられ、治療はそれを要する重度の方に限られているようです。

 

症状が多彩で、しかも病態も複雑なので、画一的な治療方法はなく、症例毎に個別に最善の方法を検討する必要があります。まずは月経前症候群について卵巣機能が正常である女性に見られる心身の生理的な変化だという説明を受けるだけで、不安が軽減し、日常生活に支障をきたさないことにもつながります。検診などで卵巣機能検査をうけることで、機能的疾患がない診断を受けることも安心材料となります。

 

薬物療法としては、マーベロン錠・デプロメール錠など選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)がエビデンスとして確立しているものの、長期服用・副作用に加えて、保険適応外によるコストなどを考慮すると高度で難治性な症例に限られる療法となります。低用量ピル(OC)は比較的簡易に使用出来るものの、反対に月経前症候群がみられない女性に月経前症候群様の症状を引き起こすこともあるため、慎重投与が必要になります。

 

思春期の月経異常

 思春期に起きる月経異常として、無月経・月経周期の異常(希発月経・頻発月経)・月経時の持続日数や量の異常(過長月経・過多月経・過少月経)の頻度が高くなっています。

原因は視床下部―下垂体―卵巣系の未熟性によるホルモン分泌異常に伴うものと言われています。初経後のやく1年間は月経周期が80%が無排卵周期であり、18-20カ月後にようやく排卵周期が確立されますので、周期が安定しなくとも慌てずに、2年前後経過観察を行うことも必要です。しかしながら、機能性的異常ばかりに目が行って、器質的異常を見逃してはならないので、少しでもいつもと違う、症状が重症化した場合には、婦人科の専門医を受診しましょう。

 

中枢機能の未熟性に加えて、ストレス・過度なダイエットによる体重減少・過度の運動など思春期特有の視床下部機能障害による続発無月経が誘発されることがあります。

また、第二次性徴が早期に始まり、10歳未満で初経が発来する早発月経などもあります。卵巣や副腎に腫瘍がある場合と、中枢性のGnRH分泌亢進による機能的異常の可能性もあります。通常の月経異常と共に、薬物療法も取り入れられていますが、成長期であるため、慎重投与が必要になります。

 

まとめ

 月経は子宮にしきつめたマットの引きはがし作業だと記しましたが、そのマット=子宮内膜が残存すると、子宮内膜症や不妊症、子宮癌を誘発しかねません。

旅行や避妊で低用量ピルを服用、つい痛みに耐えかねて市販の鎮痛剤を使用する気持ちもわからないわけではありませんが、貴重なシグナルを見逃すことになりかねません。周期、経血量、痛みなどの変化は、器質的疾患のサインかもしれません。見逃さず、専門医に相談をして下さい。

 

 

 

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ご存知ですか?特定疾患に指定されてる潰瘍性大腸炎

2016年3月17日 : 腰の痛み

下痢が長く続き、そのうちに血便や腹痛を伴うようになった時、単なる下痢ではないかもしれないと疑い、検査を受けてみてください。もしかしたら、「潰瘍性大腸炎」という難病かもしれません。

 

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は、直腸や結腸の粘膜が炎症を起こし、びらんや潰瘍を形成する非特異性炎症性疾患です。治癒したようにみえてもすぐに再発、あるいは数カ月後から数年後に悪化するケースもあるなど慢性的に再燃と寛解を繰り返すため、クローン病と共に厚生労働省の特定疾患に指定されています。

大腸粘膜でおきる過剰な免疫反応、腸管アレルギー・腸内細菌、遺伝的要素や精神的ストレスとの関係が議論されていますが、原因は未だ不明で、研究がなされている最中です。

 

20~30歳代の若年層に好発し、男女比は1:1と特に性別による特異性はないようです。ですが、若年層に発症が集中するため、QOL(生活の質)の障害が問題になっています。

発症は直腸に始まり、連続的に口側へ、やがては全結腸へ広がるように浸潤していきます。結腸粘膜は充血し浮腫状となり、小さな多数の潰瘍が出現し、次第に融合して広範囲に粘膜を破壊していきます。

主たる変化は粘膜、粘膜下層の炎症性浸潤性変化ですが、漸次筋層、漿膜にも充血、浮腫が出現します。重症例では炎症が腹膜腔に及び腫瘍や瘻孔を形成し、瘢痕治癒が進むと大腸は細く硬く管状となり、時に高度の機能障害をきたすようになります。なお、長期経過例では、慢性炎症からの大腸癌が報告されています。

 

症状

主症状は腹痛を伴う血性又は膿粘液性の下痢です。急性又は慢性に発症し、寛解と再発を繰り返し、極期には発熱・貧血・体重減少が著明となり、放置していると強い脱水症状に陥るケースもあります。

回復期にも下痢と便秘の症状が交代で現れます。通常の下痢や便秘と異なるのは、便に粘液が混在する点です。ときに急激に発症し高熱・粘血便が持続し、心衰弱のため死亡する劇症型に発展する場合や、大腸穿孔を合併することもあります。

 

診断

X腺、内視鏡検査により、大腸壁ハウストラの消失、壁の硬化像、潰瘍形成、仮性ポリポージスの確認を行います。糞便検査によりサルモネラなどによる感染性腸炎やクローン病などの類縁疾患の除外が必要になります。クローン病は、右半側結腸に炎症が現れるのが特徴です。

病変範囲により直腸炎・左側大腸炎・全大腸炎に分けられて、臨床症状と貧血などの所見により、重症度が決定されます。

 

治療方針 

基本方針は病型(病変範囲や重症度)、それまでの治療への反応性などを加味して決定しますが、内科的療法が原則となります。重症度の判定は、下痢や血便の程度、頻脈・発熱・貧血(Hb値)・赤沈値などにより行い、また重症時には内視鏡検査は慎重に行い、施行困難な場合はCTなどを参考にします。

治療の第一選択としては、安静、消化の良い高カロリー食、電解質の補給を行った上で、サラゾピリン製剤(サラゾピリン錠)を投与します。効果のない場合にはACTHやステロイド療法へ移行します。抗生剤の投与は合併症として現れる化膿を阻止するのに有効です。劇症型や重篤な合併症を呈する場合は、緊急手術に踏み切ることもあります。内科的療法に効果がみられない場合、薬物への反応性や副作用・長期療養に伴うQOL障害などから待機手術の適応となることもあります。

 

その場合は、回腸末端瘻を造設し、大腸の負担を除くことにより、症状の軽快する場合が多くみられます。再発、出血が止まらず、穿孔、瘻孔などの合併症のある場合は全結腸切除術を行うことになります。

内科的治療を主体とする場合、活動期例に対する寛解導入治療とその後の寛解維持治療に分けて検討します。基本的には安全性の高い5-ASA製剤を第一選択とし、次にステロイド剤を使用します。

重症例ではステロイド剤を主体とした治療を行いますが、ステロイド治療で効果不十分な場合(ステロイド抵抗性)には、血球成分除去療法や免疫抑制剤(シクロスポリンやタクロリムス)が使用されます。また、ステロイド減量に伴う再燃例(ステロイド依存症)では免疫調整薬(アザチオプリン・6-MP)が使用されます。

 

【寛解導入治療】

・直腸炎型:病変部位が比較的限局されているので、5-ASA製剤の座薬や注腸薬など、局所療法が有用である。

しかしながら、外用薬継続することが困難な場合も多く、そのような場合には5-ASA(ペンタサ錠、アサコール錠)の経口薬を投与します。それで効果不十分な場合はステロイド性座薬や注腸薬を併用となります。

 

・左側大腸炎―全結腸炎型(軽症の場合):5-ASAの経口薬(ペンタサ錠、アサコール錠)が第一選択となります。効果不十分な場合や遠位側大腸の病変が強い場合には注腸薬を併用します。

 

・左側大腸炎―全結腸炎型(中等症の場合):軽症に準じて治療を開始しますが、効果不十分な場合や当初より症状や病変が強い場合には、ステロイド(プレドニン換算30-40mg程度)を使用し、効果が見られれば漸減していきます。

 

・左側大腸炎―全結腸炎型(重症の場合):外科的治療の適応有無を判断する必要があります。内科的治療では通常高用量のステロイドによる治療を開始しますが、重症度が高い場合は、ステロイドの強力静注療法を選択します。一週間程度様子をみて、効果が見られるようなら漸減、効果不十分の場合はステロイド抵抗症として治療方針を切り替える必要があります。

 

・ステロイド抵抗症:週1回(重症例では週2回)の血漿成分除去法といった処置を追加するか、タクロリムス(プログラフカプセル)やシクロスポリンA(サンディミュン注)など免疫抑制剤による治療を追加します。特に重症度が高く、経口摂取不能な症例では、即効性のあるシクロスポリンAの点滴静注が選択されます。

いずれも血中濃度調整が重要で、月1回の体内における薬剤の濃度判定が実施されます。またこのような治療抵抗例ではサイトロメガウィルスなどの感染病態に悪化することがあるので、適宜感染検査は必要になります。

 

【寛解維持治療】

・通常例:再発や再燃を繰り返すため、5-ASA製剤による長期の寛解維持治療が有用となります。また、経口投与に加えて、5-ASAの注腸療法の併用は寛解維持を増強する効果があります。

ステロイド長期投与は体に負担をかけるため、寛解維持効果は証明されていません。

・ステロイド依存症:アザチオプリン(イムラン錠)や6-MP(ロイケリン散)などの免疫調節薬を併用し、効果が出ればステロイド剤を漸減していくようにします。

これらの薬剤には効果の発現まで2-3か月を要することもあるので、急激な減量は症状の再発や増悪を招くので、焦りは禁物です。日本人は欧米人基準適用量では副作用が出やすいとされ、比較的低用量から使用することが多く、すぐに効果が出ない場合もあります。副作用として、悪心などの胃腸障害、白血球減少、非常に稀ですが膵炎・脱毛などが現れる場合もあります。

 

まとめ

 軟便や過敏性腸症候群など、下痢傾向のある方は気づかないうちに重症化している場合があります。ご自身で便の状態を随時確認し、異常を感じた場合には、検査を受けることをお勧めします。

 

 

 

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40代以上に多い鼠径ヘルニアは80%以上が男性です!

2016年3月16日 : 腰の痛み

立っていると、なんだか下腹部に引き攣れや痛みを感じる…そう感じたことはありますか?

 

  • それは鼠径ヘルニアです

骨盤のグリグリした骨の上に痛みを感じた場合、鼠径ヘルニアの可能性があります。ヘルニアとは体内の臓器などが、本来あるべき正しい位置や環境から出っ張る状態のことを言います。

鼠径ヘルニアは、骨盤の上の腹直筋外縁・鼠径靱帯・内腹斜筋下縁で囲まれる三角形の部分「鼠径部」にある鼠径管に生じる腫瘤で、腹膜や腸の一部が筋膜の間からはみ出る、いわゆる「脱腸」と呼ばれている病気です。

ヘルニアというと腰椎ヘルニアなどが一般的に知られていますが、実は全ヘルニア中、最も頻度が高いのが、この鼠径ヘルニアなのです。

 

一般的に自覚症状は少なく、あれば臓器脱出による不快感、腸管膜の牽引痛などで留まります。しかし、飛び出たヘルニアを脱出孔で締め付けられる状態=嵌頓ヘルニアになると、腹痛・悪心・嘔吐などを伴い、更に絞扼すれば局所の痛みが増強し、全身状態は悪化する。最悪の場合、血液循環障害が起こり、激痛を伴って脱出した部分が壊死または壊疽に至る場合があります。

 

鼠径ヘルニアは、鼠径靱帯の内側上部の恥骨部付近に半球状の腫瘤を触知することで分かります。

つまり触診ですね。腫瘤は陰茎まで達することはほとんどないのですが、しばしば両側に発生し、近接に発症する他のヘルニアとの鑑別が問題となるのですが、ヘルニア門(出口となる孔)の外側に下腹壁動脈を触れれば、本症と診断できるので、自己判断ではなく、医療機関の受診をお勧めします。超音波にてヘルニア内容の確認や絞扼の有無、CTにて腸管壊死が鑑別・壊疽が確認など、精査も可能です。

 

鼠径ヘルニアは、「外鼠径ヘルニア」と、「内鼠径ヘルニア」の大きく2つに分かれます。

 

外鼠径ヘルニア:内鼠径輪をヘルニア門として、大網、腸管、膀胱、女性では卵管、卵巣など、円靱帯に沿って外鼠径輪に脱出するヘルニアです。

簡単にいうと、腹壁に対し斜走して臓器が鼠径管の中を通って外に出てしまったいうことです。発生機転は、大部分は胎生期の睾丸下降、卵巣下降に関係ある先天性のもので、男児、幼児に多いのですが、成人でも皆無ではなく、先天性の要因に加え、ヘルニア門の組織加齢による脆弱化が関係して起こる場合があります。

 

内鼠径ヘルニア:内側鼠径窩から鼠径管後壁(腹壁)が腹横筋膜を直角に膨隆して押し上げ、直接外鼠径輪より脱出するヘルニアで、ほとんどが高齢の男性に生じ、この腹横筋膜の組織の脆弱化が要因とされています。鼠径ヘルニアの10~20%を占め、外鼠径ヘルニアとの合併(パンタロンヘルニア)の可能性もあります。

 

治療方法は?

とび出したままで自発的に引っ込んでくれるものではありませんし、前記したように脱出門で嵌頓され、壊死してしまったら大変です!ですから、手術療法が原則となります。小児ではヘルニアのうを高位で結紮した後、精索を本来に位置に置くポッツ法などで十分とされています。

成人では従来の精索を前方に転位させるバッシーニ法、マクベイ法などを行っていたのですが、術後の突っ張り感が強く、また、再発が多いことから、最近ではほとんどがメッシュ栓をヘルニア門に挿入するメッシュプラグ法か、PHS法、又は形状記憶メッシュを腹膜前のスペースに置くクーゲル法などの緊張がかからない手術が行われています。

 

簡単に云うと医療用の糸で近くの筋膜を縫い縮めてヘルニアが飛び出さないようにして閉じこめるという従来の方法だと、術後の不快感が強かく、無理に縫い縮めた箇所が避けてまた飛び出してしまうという再発が多かったので、最近は腹壁の補強も兼ねてメッシュ状の布でフタをしてしまおうというものに変化してきたということ。感染リスクや患者への負担も小さく、再発が減ったというのが大きな成果でしょう。腹腔鏡下にも数多く行われており、日帰り手術や1泊2日入院も可能です。いずれも保険適応となっています。

 

どうしたら鼠径ヘルニアにならない?再発防止策は?

鼠径ヘルニアは、子どもの場合でも成人の場合でも、男性に多く起こる傾向があります。鼠径ヘルニア患者の80%以上が男性なのは、鼠径管サイズの違いが関係しており、女性の管は男性より小さく、脱腸が起きにくいためと云われています。

また、性別に関わらず、40代以上に発症が多く見られます。製造業や立ち仕事など職業が関係されていることが指摘されています。便秘症、肥満、前立腺肥大症、咳を多くする人、妊婦も要注意と医師は警鐘を鳴らします。

 

これらの発症傾向から、成人の鼠径ヘルニアは、加齢によって筋肉・筋膜・腹壁などの組織が弱くなることが原因で起こることが分かります。

どこへ行くにもマイカーで移動、至る所のエスカレーター化、PCに向かったデスクワークや便利な宅配システムなど、とかく運動不足になりがちな現代人弱った腹壁や筋肉に、加齢に伴う筋力低下の大波が追い打ちをかけますから、ヘルニアを起こさないという方が不思議な位です。更には、職業病が絡んでくるから厄介です。

 

例えば、調理師や美容師などは一日中寒い場所に立ち、前かがみになって作業をします。その時に腹圧を要するのですが、運動不足や加齢による筋力低下で体を支え、圧に耐えられるだけの筋肉を持たず、更には動かずに寒い場所に立ちつづけることで血行不良が起こり、筋肉を傷つけてしまいます。

筋肉のコントロールができない、腹圧に耐えられなくなる可能性や負担のかかる既往症も、咳一つくしゃみ一つでヘルニア門を広げる可能性があります。

 

 

ではどうしたらヘルニアにならないのでしょうか。筋肉・筋膜・腹壁などの組織が弱くなることが原因なら鍛えればよい!と思いましたか?

確かに鼠径ヘルニアに関係する腹直筋・腹横筋・外腹斜筋・内腹斜筋を鍛えることは有効といえるでしょう。

ですが、全く運動をしていない人や90代の方がいきなり腹筋100回やランニング10kmは無理と云うもの。少しずつでもよいので毎日続けられるトレーニングに励みましょう。例えば、下記のような簡単なトレーニングもありますよ。

 

・横になっておへそから上へと少し浮かせるようにお腹に力を入れて15秒程静止してみてください…意外と大変ではありませんか?

大きく息を吸い込んでから力を入れて、静止時には呼吸を止める、ゆっくり息を吐き出しながら体の力を抜くということを5回3セットとして、入浴後に行ってみてください。

お布団の上でもできますから、特に広い場所も要りませんし、高齢の方でも無理なく行える腹筋トレーニングになります。ただ、背筋も使っていますから、腰痛症の方で痛みを感じる方は回数を控えてください。

 

・壁に向かって肩幅に手をつきます。足の位置はそのままに、壁に向かって顔を近づけます。壁に向かって腕立てをすると言えばいいでしょうか。

これも立派な腹筋トレーニングで、5回3セット行いましょう。最初の腕の伸ばし具合で、負担の大きさは変わりますので、最初は近くから、慣れてきたら腕を完全に伸ばした状態で腕立てを行って下さい。

床に対して行うと腕や膝に体重がかかってしまい、変形性関節症の方や体重がある方には負担になってしまいますが、壁腕立てはそれが半減します。

 

少しずつ運動できる環境ができてきたら、それらの維持するか、ウォーキングやトレーニングなど、無理のない範囲で運動を追加していきましょう。エスカレーターよりも階段といった選択肢も「有」ですね。

ただし、既往症のある方は、その治療が最優先です。その中でも、便秘症や肥満などは生活環境の見直しで改善する可能性があります。食べるものなど考慮しましょう。妊婦さんは妊娠後期に入れば入る程、負担がかかります。切迫早産などの危険性がなければ、体調管理も併せて、適度な運動が必要です。

 

まとめ

鼠径ヘルニアにはならないことが一番ですが、発症してしまったら再発を防ぐことが大切です。発症予防・再発対策として、年齢と共にどうしても避けられない筋力低下を小さな努力を継続することで食い止めて、少しでも向上するようにしましょう。

 

 

 

 

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警告!10人に1人の確率の子宮内膜症をご存知ですか?

2016年3月15日 : 腰の痛み

女性にとって必要なことと分かってはいても、毎月の生理は体が辛く、気分も滅入ってします。それなのに、生理でもないのに、ズキズキと疼く耐えがたい痛みが続いて苦しんでいることはありませんか?あるいは生理中、ひどい痛みで起き上がれなくなることはありませんか?今までの生理とは違う痛みを感じたら、あるいは生理でもないのに下腹部痛や排便痛など体の不調を感じたら、「子宮内膜症」を疑ってみましょう。

 

  • 子宮内膜症の症状

子宮内膜症では、生理痛を何倍も苦しく耐えがたい痛みが長引きます。特に子宮の奥…生理痛を感じるよりも奥に痛みを感じたら要注意です。

また、下腹部の痛みに留まらず、腰痛や骨盤、肛門奥といった広範囲にわたって痛みを感じるようになります。内膜癒着が起きる箇所にもよりますが、骨盤内という狭い範囲での発症ですから、膀胱や直腸への影響も大きくなります。

 

膀胱を圧迫すると頻尿や血尿、排尿時に痛みを感じることがあります。直腸を圧迫すると排便時に痛みを感じたり、力が入らなかったり、下痢傾向が長く続くこともあります。

 

子宮内膜症は女性の現代病ともいわれ、40年前から比べると3倍の「10人に1人」が罹患するといわれていますが、初期段階では痛みや自覚症状がないため、早期発見が難しいとされています。

生理痛がひどくなった、月経期間が長くなったなどで受診した時点で、第2期に進行しています。実は生理痛以外の痛みや症状を感じた時点で第2期から第3期へと突入している、なんとも実態をつかみにくい病気でもあります。

 

  • 子宮内膜症は一つの病気ではない?

原因は未だ解明されておらず、子宮内膜又はその類似組織が子宮以外の部位(卵巣・卵管・子宮・膀胱周囲・骨盤腹膜など)で増殖、発育する病態であるといわれています。骨盤腹膜を覆う体腔上皮が子宮内膜へと変化してしまうという「体腔上皮生化説」と、本来であれば月経時に体外へ排出される内膜組織が卵管を介して逆行性に運ばれて腹腔内に留まり、生着するという「月経血逆流・子宮内膜移植説」が有力です。

 

つまり、子宮内膜症はどこにできるのか子宮内に限った病気ではなく、いくつかの発症部位・症状を総称したものだといえます。

 

例えば、

・卵巣:子宮内膜症が発症しやすい場所の一つ。逆流して溜まった子宮内膜組織を含む血液がチョコレートの様に見えることからチョコレートのう胞との別名を持ちます。症状が進行すると生理以外でも腰痛や下腹部痛を感じるようになります。

 

・卵管:血液が逆流する道のりになっているので、子宮内膜症ができやすい場所でもあります。卵管が子宮内膜組織を含む血液に塞がれることで、異所性妊娠(子宮外妊娠)や不妊症の原因になっているといわれています。

 

・子宮筋:子宮筋層に子宮内膜組織が潜り込んで、握りこぶし大の子宮肥大が起きる子宮腺筋症や子宮筋腫の併発も起こり得ます。

といった子宮内以外での発症例もあります。先に述べたように直腸、膀胱などに痛みが出ることから、骨盤内への発症例も少なくありません。非常に稀ではありますが、胸膜や肺など、血液の流れによって、遠位発症することもあります。

 

  • 子宮内膜症の治療方法

治療は薬物療法と手術療法に大別されますが、不妊を主訴とする場合は体外受精・胚移植が選択されるなど、患者の年齢・症状・挙児希望の有無・治療歴によって治療方法を選ぶことがたいせつになります。

 

【薬物療法】

1・鎮痛薬(ロキソニン錠・バファリン配合錠Aなど)

:若年女性で、挙児希望がなく、子宮内膜症性のう胞がなく、月経痛が比較的軽度な場合は非ステロイド性抗炎症性薬を用います。

 

2.経口避妊薬(ルナベル錠、保険適応外の低用量ピルなど)

:非ステロイド性抗炎症薬が無効、もしくは挙児を希望しない女性には低用量ピルが選択されます。2014年以降、月経困難症や子宮内膜症に対して保険適応される低用量ピルも増えてきており、従来のダナゾールよりも、一般治療化してきています。

 

3.GnRHアゴニスト療法(スプレキュア点鼻薬・リュープリン注など)

:月経困難症の強い女性に使用され、症状の改善には効果的な薬剤です。副作用として不正出血やエストロゲン欠落症状(のぼせ、ほてり、肩コリ、頭痛など)がみられますが、アゴニスト製剤により副作用の発現頻度は様々。

妊娠していないことを確認し、排卵抑制効果を確実にする為、投与開始は月経1・2日前から行うことを始動します。投与開始から1か月はフレアアップが起こり、症状が一時悪化することがあるので、更年期様状態になることを説明し、特にうつ症状に注意を喚起します。6か月を超える長期投与の場合は骨塩量の検索を行う、点鼻薬の場合投与前に鼻をかんでから使用するなど、経過観察や正しい使用法の指導も必要になります。

 

4.ダナゾール(ボンゾール錠)

:17α―エチニルテストステロンの誘導体で、ゴナドトロピン抑制、病巣への直接作用により、内膜症組織を委縮化させますが、体重増加、不正出血、多毛、痤瘡などの副作用がみられます。最近では低用量が代替されるようになりました。

 

5.ジェノゲスト(ディナゲスト錠)

:19-ノルプロゲスチンで構想に対する直接作用があり、強力なプロゲステロン作用と排卵抑制作用を持っているが、アンドロゲン作用がなく、低エストロゲン症状が少ない長所を有しています。症状改善作用は強く、長期投与が可能であるものの、不正出血頻度が高いのが難点となっています。

 

【手術療法】

子宮内膜症には従来行われてきた開腹手術と低侵襲の腹腔鏡下手術があり、術式としては妊孕性温存を目的とした保存手術と、子宮摘出や両側附属器切除を行う根治術に大別されます。

 

  • 保存手術:生殖年齢にある未婚女性や不妊症患者が適応となります。最近では低侵襲の腹腔鏡下手術により、内膜症病巣除去術や癒着剥離術、子宮内膜症のう胞摘出術などが行われます。

 

  • 根治術:薬物療法無効例や挙児希望がない場合、再発予防も兼ねて根治術が選択されます。以前は開腹術が多かったのですが、最近は深部子宮内膜症であってもリスクが低く、患者への負担の小さい腹腔鏡手術を行うことが多くなっています。悪性が疑われる場合は開腹が望ましいでしょう。

 

  • 体外受精・胚移植:子宮内膜症に対する薬物療法は妊孕性改善に有効とは言えず、腹腔鏡下手術後で35歳以上の不妊症例においては、早期に体外受精・胚移植を実施することが望ましいとされ、有効実績は年々上がってきています。

 

  • 子宮内膜症に予防策はあるの?

発症前も発症後も、気をつけなければならないのは、自身の体を労ることです。欧米食に慣れた食生活ではどうしても動物性の食品を摂取することが多くなりました。動物性の食品は女性ホルモ、特に卵胞ホルモンを悪化させる、体を冷やすことが分かっていますから、植物性食品やビタミンなどをバランスよく摂るように心がけましょう。

 

過多月経や不正出血が見られる方は鉄欠乏になっていますから、食品やサプリメント、処方された鉄分やビタミンを十分に摂取しましょう。小松菜なら鉄分を多く含み、ビタミンも豊富、体を温める効果がありますからお勧めですよ。

食事だけではなく、適度な睡眠や運動も、体を正常に保ち、異常が起こりにくくします。万が一、起きた場合でもいつもと違うことにいち早く気がつきやすくなります。

また、月経困難症の場合、子宮内膜症へと移行する病症が増えています。周期が安定しない、なかなか生理が来ないといった症状がある人も、念の為受診をしてみましょう。

 

手術による根治術でない限り、また閉経しない限り、再発の可能性はいつもつきまといます。なぜなら、子宮内膜症の原因が、生理時に剥がれ落ちる子宮内膜組織によって引き起こされるからです。場合によっては子宮癌や卵巣癌へと移行する可能性も秘めています。

しかし、再発防止のために生理を止めるということはホルモンバランスが崩れて、更年期症状が現れますから、女性にとっては心身共に、外見的なものも含め、コントロールが難しい時期を長く過ごすことになります。何よりも妊娠を断念することにつながりますから、簡単には決められない、大きな大きな決断を迫られることになります。

 

  • まとめ

痛みが出た時点で既に進行していると分かった子宮内膜症…自覚症状はあてにできません。定期的な検診を受けることで、異常の発生を未然に防ぐことは可能です。最低1年に1回の検診を心がけましょう。

 

 

 

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整体師が教える過敏性腸症候群(IBS)の改善方法

2016年3月14日 : 腰の痛み

なんだかずっとおなかが張っていてガスが出る、腹痛が続いている、便秘と下痢を繰り返しているなど、外出や人と会うのが心配、「もしかしたら病気なの?」と、不安感を感じていませんか。もしかしたら、それは過敏性腸症候群かもしれません。

 

過敏性腸症候群って何?

IBSは、大腸内視鏡検査を含む通常精密検査で原因となる癌や潰瘍、炎症などの器質性疾患が見られないのに、腹痛や腹部の不快感、ガス溜まり、下痢、便秘といった便通異常が慢性的に続く機能性疾患です。特に命にかかわる病気ではありませんが、日常生活の質を著しく低下させます。日本を含む先進国に多い病気で、日本人には10~15%に認められ、消化器科を受診する患者の1/3を占める程に発症率の高くなっています。発症年齢は20~40代に多く、男女比は1:1.6とやや女性に多く見られます。

 

どんな症状があるの?

過敏性腸症候群は、慢性・反復性の腹痛や腹部の不快感、下痢、便秘など、大腸が過剰に働くことが特徴です。医療機関では、症状による辛さ、生活の質(QOL)の低下を聴取し、内視鏡などの検査結果を踏まえて、検査結果で異常がないこと、重大な病気にならないように加療を進めていくことを説明してくれます。ただし、貧血、体重減少、粘血便、夜間の腹痛が見られる場合には、大腸癌などの器質性疾患の除外が必要で、更に精密検査を行うこともあります。

重大な病気ではないといっても、重症度や病型に沿った治療が必要になります。そこで診断には、国際的診断基準であるRomeⅢなど、診断基準に照らし合わせて行います。

 

【RomeⅢ基準】

1.少なくとも3か月以内以上繰り返す、腹痛又は腹部不快感で、以下の3つの特徴のうち、2つ以上を満たす。

・排便によって軽快する。

・排便頻度の変化を伴う。

・便性状の変化を伴う。

 

2.下記の5つのうち、2つ以上の症状が、有症状期の25%以上認められる。

・排便回数の変化がある。

・下痢あるいは便秘など、便性状の変化がある。

・便意切迫などの排便状況の変化がある。

・粘液性の便がある。

・腹部膨満感がある。

 

IBSでは排便回数よりも便の形状が腸の状態を表し、またどのタイプでも腹痛を伴うのが特徴で、上記から便秘型・下痢型・混合型・分類不能型(便通異常よりも腹痛・腹なり・ガス症状を強く主訴)に分類され、病型に対応した治療が開始されます。男性では下痢型、女性では便秘型が目立ちます。

 

  • IBSと分かったら、早速治療を開始しましょう

腸自体に異常がないのに、どうして痛みや便通異常が起こるのでしょうか。現代段階では、「心身症:診断・治療ガイドライン」のIBS治療アルゴリズム(3段階方式)を活用し、痛みの軽減や便通異常の改善を図っています。

・第一段階:生活習慣・食生活の指導と消化管運動調節薬による消化管機能の調整する。

・第二段階:不安・抑うつの有無に注目した向精神薬投薬と簡易精神療法を行う。

・第三段階:専門医での治療で、重症例になる程、段階をあげて治療する。

 

生活指導と消化管運動異常

昼夜逆転や生活リズム、暴飲暴食や規則性のない食事などは腸に直接悪影響を与えます。また、腹痛の原因は「腸内細菌」であるという説があります。IBSの人の腸は、健常者の腸と比べて拡張する刺激に対して過敏に反応します。すると、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増え、腹痛や腹部の不快感といった知覚過敏が起きやすくなります。

 

お手軽な外食やファーストフードだけで食事を済ませていると、栄養のバランスが崩れて、善玉菌が増えてくれません。下痢をしやすい人では乳糖、人工甘味料、マグネシウムを含む食品を取りすぎている場合もあるので、薬やサプリメント、食品の内容チェックをしましょう。例えば、キシリトールという成分は虫歯を防ぐ甘味料としてガムやキャンディーなどに多く使用されていますが、多く摂りすぎると下痢することがあります。

 

腸を健康に保つには、ヨーグルトや乳酸飲料を取っていればいいと思いがちですが、口から摂取して腸に生きて辿り着ける菌の数や種類は限られています。「補うだけ」という考え方にするのではなく、善玉菌が増えやすくなるような腸内環境を整えてあげる事が重要なポイントになります。IBSは生活リズム、腸内細菌の乱れなど、微妙な変化で発症します。お腹の不調を感じたら、食事の見直し、生活リズムを整えるなど、振り返りが必要です。

 

腸管の知覚過敏

大腸に刺激を与えて、その時の脳の反応を調べてみると、IBSの人では、刺激に反応する脳の部位の血液の増え方が健常者よりも大きく、周辺のうつや不安に関する部位にも血流が増えたとの臨床報告があります。つまり、腸の不調が単なる痛みや不快感だけでなく、心理面にも影響を及ぼし、悪影響を生んでいるということです。

 

腸と脳には密接な関連があります。故に、「腸は第二の脳」といわれる所以にもなりましたが、腸の環境が悪くなると、それを脳へ伝えられて、ストレスとして腸へ逆伝達されるといった情報伝達のやり取りが行われるようになります。腸が快調だと幸せホルモンが大量分泌されて精神安定が図られるとも言われていますから、腸の環境を整えることは単なる知覚過敏を治めるだけではなく、精神状態を安定させて、腸管環境を更によくする働きかけをすること、またその逆も然り、好循環が繰り返されるようになります。

 

IBSや機能性ディスペプシアなどの機能性消化管障害、腰痛症、顎関節障害などの全身疾患、更にはうつ病、パニック障害、身体表現障害などの精神疾患と共存することが少なくないので、IBS改善には既往症にも注目が必要になります。

 

消化器官用薬による指導

薬の治療では、まず腸内細菌の正常化を図る耐性乳酸菌製剤(ビオフェルミンR錠・ラックビー錠など)やガスによる腹部症状の改善にジメチコン製剤(ガスコン錠など)の止瀉剤・整腸剤が投与されます。

 

IBSは医療機関に行かないと治らない?

癌や潰瘍など、器質性疾患ではないことを確認する為には、医療機関を受診することが一番です。また症状に応じた処方を受けることも早くに症状を軽減させることにつながります。しかし、他に既往症があまり薬を増やしたくない、以前薬が合わなかったという方もおられることでしょう。その場合、治療方法の第一段階「生活の見直し」を図った上で、IBSの原因をご自身でしっかり理解し、それを一つ一つ取り除いていく必要があります。

 

例えば、睡眠不足が原因なら就寝時間と起床時間を決めて、行動するようにしましょう。便秘傾向の方は、毎日決まった時間にトイレに行き、「この時間は排便時間」だと脳や体に覚え込ませましょう。また便意を感じたらトイレを我慢しないことも腸内環境を整える助けになります。下痢傾向の人は食品表示をよく見て、乳糖、人工甘味料、マグネシウムを含むものを控えましょう。

 

また繊維質を多く含も食品は便通を良くする為に多くに水分を必要としますから、便の中に含まれる水分を繊維質に少し吸ってもらいましょう。ストレスが引き金でIBSを起こしている方は、ストレスをなくすよう、生活を方向転換していきましょう。ストレスをなくすことは簡単なことではありません。ですが、そのストレスを抱えていることは、IBSを悪化させるばかりか、他の病気の誘因となりかねません。ストレスが自律神経の乱れておこることもありますから、簡易的なカウンセリングだけでも心が軽くなることがあります。自律神経を整える鍼灸や整体など体のメンテナンスも有効的です。薬を使わないといった安心感もありますね。

 

 

まとめ

誰もが経験する一過性の便通異常や腹痛はIBSとは呼びません。たとえ1日でもお腹の調子がおかしくなると不愉快なもの。それが毎日のように繰り返されたら、一過性で終わらずに終わりが見えなかったら、どれだけ苦しく不安なことか!IBSは決して命に関わる病気ではありませんが、その代わりに生活の質(QOL)が著しく落ちます。

 

人前で恥ずかしい想いをしたくないために、人前に出ることを避けるようになり、行動範囲も狭くなりがちです。更には不登校や出勤不能、引きこもりなどの問題も生じてきます。精神的にも辛くなり、うつ病などを併発するケースも珍しくありません。自分のやりたいことができるようになり、豊かな人生を歩むためにも、IBSを克服しましょう。

 

 

 

身体を壊してお身体のケアをせずにどこに行ったら改善するのか分からなく迷っている方は一度【てらだ鍼灸整骨院】の施術を試してみませんか?

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警告!便秘を放っておくと腸閉塞になるかもしれませんよ

2016年3月13日 : 腰の痛み

突然、差し込むような下腹部痛が起きたら、みなさん、まずは便秘かな?と思います。でもその痛みが辛抱できない程の痛みを伴って、しかも断続的に起きたら、何か重症な病気なのではないかと心配になりますよね。体を二つ折りになるような尋常ではない痛み、嘔吐を伴った場合は「イレウス(腸閉塞)」を疑った方が良いでしょう。

 

イレウスって何?

口から摂取した飲食物が胃や腸を通って必要な栄養分や水分は吸収され、残ったかすは便として排出されます。しかし、腸管の通過障害により便や消化液など腸管内容物が停滞し、腸内容物が肛門側へ行かなくなる状態で、腹痛、吐気、嘔吐、腹部膨満、排ガスないし排便の中止などを伴って発症するのがイレウスです。つまり、出口を失って腸が詰まった状態ですね。

 

出口が塞がれているのに、上から次々と飲食物が送り込まれて、腸管はパンパンに張ってしまします。すると、切りきりとした強い痛みが断続的におきます。これを疝痛と言います。次第に肛門へ進むべき腸内容物が逆流し、吐き気や嘔吐を伴ってきます。最初は透明で酸っぱい胃液が、次に黄色で苦い胆汁が、最終的には腸そのものから便異臭を漂わせた腸内容物が逆流してきます。

 

腸管に少し余裕ができるためか、腹痛や嘔吐感は一旦治まります。これを腸内の減圧と呼んでいます。しかし、出口は塞がれたままですから、また腹痛や嘔吐感が繰り返されるようになり、時間と共に酸欠で顔面蒼白、冷や汗や冷感が起こり、脈や呼吸は弱いのに速く、次第にショック状態へと陥ってしまいます。

 

イレウスの種類

一般的に「機械的イレウス」と「機能的イレウス」に大別されます。機械的イレウスは器質的・物理的に腸管内腔が閉塞・狭窄したもので、腸管膜の血行障害をきたす「絞扼性イレウス」と、血行障害をきたさない「単純性イレウス」に分かれます。機械的イレウスは物理的な腸管閉塞ではなく、腸管の運動機能が障害されたもので、腸管の運動障害の低下による「麻痺性イレウス」と持続性けいれんによる「けいれん性イレウス」に分けられます。

 

診断にはX―P、超音波検査、CTなどを用います。絞扼性イレウスでは小腸にガスが発現しない、麻痺性イレウスでは小腸・大腸共に腸拡張が見られるなど、単独検査では診断見落としがあるかもしれないので、複数の検査を行うことも必要になります。また血液検査では白血球やCRPの上昇が確認されます。

 

【機械的イレウス】

  • 血行障害を伴うもの(複雑性イレウス、絞扼性イレウス)

:強い持続的な腹痛が起こり、腸管蠕動音は亢進(聴診器上で金属音がする)あるいは低下し、発熱、頻脈、腹膜刺激症状、ショック、代謝性アシドーシス、血清腹水貯留などを呈します。狭義の絞扼性イレウス(索状物、虫垂、卵管、大網、Meckel憩室など)、腸重積症、腸管軸捻転症(ねじれ)、ヘルニア(鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、腹壁ヘルニアなど)がありますが、広義には急性腸間膜虚血症が重要であり、これも分類に含まれます。

  • 血行障害を伴わないもの(単純性イレウス)

:先天性(鎖肛、先天性腸閉塞・閉鎖、腸回転異常、総腸間膜症、移動盲腸など)、腸管瘢痕性狭窄変化(外傷、結核、クローン病、放射性腸炎、腸管虚血など)、肉腫・癌など腫瘍性癒着、消化器手術の術後癒着・腹腔内の炎症性癒着、腸管内の異物(胆石、宿便、回虫)などにより、発症します。

 

【機能的イレウス】

  • 麻痺性イレウス

:腸管蠕動音は減弱(聴診では腸雑音が聴こえない)し、発熱、疼痛を伴わないことが多く、腸蠕動は亢進腹部の圧痛などの臨床像を示します。一般的に下部消化管でのイレウスは症状及び経過が緩慢となります。腸管の運動障害の低下は、腹部打撲、腸管の虚血、電解質異常、腹膜炎や腹腔内出血、脊髄疾患、麻薬、精神科での向精神薬の使用、開腹術後、ヒステリーなどで引き起こされます。原因が判明した時はその除去が求められ、特に電解質異常ではその補正、薬物による場合は服用中止が必要です。

  • けいれん性イレウス

:持続するけいれんは鉛中毒、神経衰弱、腸管に鈍力・損傷などが作用して反射的に引き起こされます。

 

  • イレウスの治療方法

絞扼性イレウスを除き、保存的治療で症状の改善が見込まれます。まずは、腸管機能を休ませるために、新たな飲食を控えるといった絶飲食が望まれます。 また、腸管で水分吸収が行われていない状態ですから、維持輸液に加え、乳酸リンゲル液などを加えて電解質補正も行うことで、適正尿量が得られるようする必要があります。

 

腸の拡張があるようなら、閉鎖された腸管の減圧を行うことも有効です。単純イレウスならば、口や鼻から胃管というチューブを挿入することで、胃の内容物を汲みあげたり、腸の減圧を図って閉塞改善する症例もあります。イレウス管というチューブによる減圧が必要である場合には、通常、X線透視下でガイドワイヤーを用いて、鼻腔から挿入を試みます。腸内容物の吸引効果は大きく、また先端からの造影検査で閉塞部位や閉塞原因の推定が可能となります。

 

高圧酸素下では腸管ガス容積の圧縮により、腸管内の減圧効果が得られ、腸管壁の血行が改善します(高圧酸素療法)。

また、高気圧環境下では、動脈血中の溶解酸素量が増加して、腸管壁に十分な酸素が提供されることで、腸内細菌層の分布に変化が起きて、バクテリアトランスロケーションが起こりにくくなるなどの効果もあります。バクテリアトランスロケーションの可能性も念頭に置き、グラム陰性菌や嫌気性菌をターゲットにした抗菌薬投与を考慮する場合もあります。麻痺性イレウスでは、パントールやプロスタグランジンF2αといった腸管蠕動促進剤を用いた薬物療法を中心に保存的療法を行うようになります。

 

絞扼性イレウスでは、タイミングを逃さず緊急手術を優先し、原因別により、癒着剥離術、腸内異物除去、索状物の切断、腸管の部分切除が行われます。壊死に至った腸管は切除、癒着剥離術は腹腔鏡下で行われていることが多くなってきています。単純性イレウスでも、保存的治療で効果が得られない症例では、第二選択として手術を行うことが大切です。

 

保存的治療で軽快しても、再発を繰り返す反復性イレウスでは待機的手術を行うことになります。反復性イレウスは術後の癒着に多く見られます。これは腸にできた傷を回復させるために、腸と腸同士、または腸と腸壁などをくっつけて直そうとする腸本来の働きによるもので起きます。

傷ついた部分は正常な箇所と癒着することで回復していきますが、腸の力が弱まっていると、本来くっつくべき個所ではない部分まで癒着を起こし、広範囲で起きた癒着で腸が本来の運動をできなくなったり、曲がったり、ねじれたりして、腸内容物が詰まりやすくなります。

 

  • イレウス予備軍

イレウスのうち、閉塞が不完全で腸内容の通過が認められる場合を亜イレウス又は不完全イレウスと呼んでいます。病因もイレウス同様、症状も吐気、嘔吐、腹痛、腹部膨満、排ガス、便通停止など何もかわらないようではあるものの、いずれも完全閉塞時より軽く、全身状態も良好となっています。腹部X-Pにて小腸ガス像、腸管拡張像が見られるのですが、大腸ガス像も見られることで不完全閉塞であると鑑別されます。

 

消化管造影では狭窄像を呈することもありますが、不完全な状態だけに明らかな病変を指摘できないこともあります。不完全閉塞の原因が小腸の悪性腫瘍の場合は診断が困難で、治療が遅れる場合もあるので、注意や多方面からのアプローチが必要になります。禁食、輸液により多くは軽快するので、保存的治療に反応しない場合や繰り返す場合には手術が必要となります。

 

イレウスに予防方法はあるの?

腸の働きを活発にし、腸が本来の働きを行えるよう、整えておくことが必要でしょう。例えば、元々便秘症の人は常に腸管に便や消化液といった腸内容物を抱えて、蠕動運動が上手く行えていない状況を作り出しています。

腸内容物をまったくゼロにすることは困難ですが、少しでも身軽に、腸が蠕動運動を行いやすくしておくことを目指しましょう。その為には、消化しやすい食品を摂る、善玉菌といわれる腸内細菌を増やす、平滑筋といった蠕動運動を起こす筋肉を鍛えておくことが大切です。

 

便秘症対策というとゴボウやセロリといった繊維質の食べ物を摂ることが大切と思われがちですが、不溶性食物繊維といってとけにくい食物繊維は反対に腸に負担をかけてしまいます。単なる便秘症ではなく、腸が弱っていますので、消化しやすい豆類や穀類、白身魚などの食品を摂取するようにしましょう。

また、食べ過ぎて一気に腸へ内容物を送ることや、早食いで消化不良の状態で内容物をどんどん腸へ送り込むことは、イレウスを誘発しやすくなります。よく咀嚼し、腹8分目の食事を心がけましょう。

 

腸内環境を整えるには整腸作用のある食べ物が大切です。一番は乳製品でしょうか。乳製品は乳酸菌やビフィズス菌などを多く含み、善玉菌を増やし、更には腸内をアルカリ性に保つことで悪玉菌の発生を抑えることができます。

他にもぬか漬けや味噌、納豆といった発酵食品も乳酸菌を多く含みます。牛乳などで下痢を起こしやすい方は、発酵食品を摂るようにしましょう。食事だけでは十分でない場合は、サプリメントや整腸剤などの服用も効果的です。

 

どうしても高齢者では加齢と共に筋力低下を起こしやすく、若年層でも運動不足から筋力低下で蠕動運動を制限させてしまいます。また、腸はストレスの影響を受けやすく、少しの不安や環境変化などで善玉菌が減少し、悪玉菌が増大してしまいます。適度な運動やストレス発散など、生活環境を見直すことも大切です。

 

まとめ

イレウスは、突然起きるというよりも、便通がない、お腹が張るといった予兆があります。激痛が起こる前に、その時点で食事制限を行ったり、医療機関を受診することで、下腹部の激痛や腸のねじれ、手術を回避することができます。

また、術後や外傷による腸癒着でなければ、日々の生活習慣を見直すことで避けることできる病気でもあります。毎日の排便、おなかに手を当てて腸の張り具合を、確認してみては如何でしょうか。

 

 

 

 

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あなたの腰の痛みは便秘症が原因かもしれません

2016年3月12日 : 腰の痛み

「え、ここ数日排便がない。もしかして、また便秘?」

そう悩む言葉を耳にしたことはないですか?便秘症とは無縁だった方でも、加齢と共に排便回数が少なくなるという傾向が見られるようです。

また、長年便秘症だった方も、何とか自力で排便出来ずに、整腸剤や下剤に頼ることも少なくありません。この原因となっているのは複数の要因が単独、もしくは重なり合って便秘を起こしていると考えられています。

 

便秘の種類

便秘とは数日排便がない、または排便が困難な場合を指し、腹部の張り、ガス排出、腹痛を感じ、やっと排便があっても排便時の痛み、出血、残便感を感じることがあります。

 

【器質性便秘】

臓器や組織に明白な原因となる疾患がある場合をさし、今回のような便秘症では、胃、小腸・大腸、肛門といった消化管の狭窄や狭小による消化物の通過障害があり、炎症・潰瘍、ポリープ、腸管癒着など原因疾患の治療や外科的な対応が必要になります。特に、中高年では短期間に便秘症になり、体重減少や貧血・血便を伴う場合には消化器の悪性腫瘍の疑いがあります。

 

【機能性便秘】

器質性疾患:器質性とは反対に、臓器や組織に明らかな疾患はなく、消化管の機能が低下や病気に由来しない異常状態である場合を指し、食生活や生活習慣などが原因で起きる便秘です。その種類は、弛緩性・けいれん性・直腸性に分けられます。

 

①緩性便秘・・・その移動は、腸粘膜にある横ひだと絨毛といった無数の突起がうねるようにして運搬作業を行っており、これを蠕動(ぜんどう)運動と呼んでいます。胃で消化されてドロドロになったもの=腸内容物が送られてくると、腸内容物を肛門まで運搬しようと、大腸では蠕動運動を始めるのですが、突起は自分ではうねることができないので、その根元の縦走筋(平滑筋の一種)が突起を圧し上げて動かすのです。

ですが、この圧し上げる筋肉が弱かったり、腸内容物を肛門まで運ぶ持続力がなかった場合、運搬作業は途中で止まってしまします。

 

つまり、腸を動かす筋肉が弱いと、便は動けずに腸内に留まることになるのです。これを弛緩性便秘といいます。運動不足になると縦走筋は活動しにくくなりますから、筋力の衰える高齢者に、特に長期臥床(寝たきり状態)にこの傾向が多く見られます。他にも肥満症、糖尿病、向精神薬を用いる精神疾患にも発症しやすくなります。

 

②けいれん性便秘・・・弛緩性便秘とは反対に、腸管の緊張が亢進して、けいれんを起こしている状態になります。つまり、腸管に付随する縦走筋や輪走筋が活発に動きすぎてしまい、腸管の蠕動運動が邪魔されることによって便秘になります。これをけいれん性便秘といいます。

腸を動かそうにも動かせない、けいれんが起きても止められないといったにコントロール不能になっているのは、自律神経の調整がうまくいったいないからで、ストレスや自律神経失調症などに多く見られます。

 

③直腸性便秘・・・下行結腸を過ぎると、腸内容物は一旦直腸に貯められます。直腸の内圧が18mmHg以上になると、脳の排便中枢に神経伝達が行われて、便意を感じます。これを閉便反射と呼びます。この反射が起こると腸管に付随している輪走筋(平滑筋の一種)がギュッと知人で肛門についている内肛門括約筋を弛めようとします。

すると、更に下にある外肛門括約筋が「まだ出てはいけない」と肛門を締めるように縮めて排便を止めるのです。そのまま、外肛門括約筋には頑張ってもらい、トイレに入って初めて腹直筋に力を入れると共に、「いいよ、出ても。」と脳からの伝達が起きて、やっと外肛門金を弛めて排便できるわけです。

 

やってきた便意を我慢すると排便反射が鈍くなり、内外肛門括約筋の筋力低下して弛緩や収縮が意思通りに行われなくなって、便秘になってしまいます。これを直腸性便秘といいます。縦走筋や輪走筋といった腸に付随する筋肉に緊張感がなくなって、伸びたゴムのような状態にあるといってよいでしょうか。ですから、直腸性はほとんどの場合、弛緩性を伴うことが多くなっています。

 

 

便秘を解消しましょう

昔、お腹が痛かった時、あるいは排便できなかった時、よく「の」の字を書くようにおなかを撫でたり、マッサージしたりしませんでしたか?その「の」の時の通り、胃で溶かされた食べ物は、全長およそ7mの腸を通り、約20時間もかけて排出されます。便秘とはその長い工程のどこかで便が車の渋滞のように滞っているのです。

 

便は栄養や水分を吸収し終えた老廃物…言ってしまえば「絞りカス」です。長い間腸に留まれば、腐りもしますし、ガスも発生します。生ごみをお腹に抱えているようなものですから、何とか解消したいですよね。器質性便秘は専門医の治療が必要になりますが、機能性便秘は私たちの生活をちょっと見直すだけでも改善余地がありそうです。

 

①筋肉を強化しましょう

弛緩性便秘は蠕動運動を促し、腸内容物の運搬することで解消されます。蠕動運動は腸管に付随している筋肉腸を動かすことでおきますから、筋力を強化すればいいのですが…腸壁についている縦走筋や輪走筋は目に見えるわけでも、手で触れるわけでもありませんから、鍛えられているのかの判断や、どう鍛えたらよいのかという方法を探ることはなかなか難しいことのようです。ですから、その筋肉に収縮を与えるその外側の筋肉…つまり、おなか回りの筋肉を鍛えることが一番の早道といえるでしょう。そう、いわゆる腹筋です。

 

CMのように、絵にかいたような腹筋運動が絶対に必要なわけではありません。もちろん、毎日のジョギングやジムでの運動ができれば一番ですが、腰椎ヘルニアや関節の変形などで皆が皆、そのようなトレーニングが行えるわけではありません。

ですが、手軽にできる腹筋訓練がありますよ。お腹に力を入れて数秒間静止するだけでも腹筋に緊張を与えることができます。仰向けになって、おへそを浮かせるようにお腹に力を入れることも軽い腹筋になります。少しずつ1回あたりの回数を増やしたり、力の入れ方を強くしていけばいいのです。トイレに立つ度、食前の10分間といった定期的な運動から、無理せず、できる運動から始めてみましょう。

 

また、歌う時に腹式を使うことも、階段の上り下りに一段ずつ吸って吐いてとゆっくり呼吸方法を行うことも、腹筋のトレーニングになっています。弛緩性便秘は運動不足の人や高齢者に多いと記載しましたが、これは浅い呼吸を繰り返すことで、深く呼吸をする腹式呼吸をしないことも原因しています。おなかに力を入れるようにゆっくりとした呼吸を心がけましょう。

 

②ストレスを解消しましょう

脳からは「消化を開始して」といった動作指令に加え、「嬉しい・悲しい」などの感情も、「神経伝達物質」を介して神経の細胞から細胞へ、情報として伝えてられています。腸にはその神経細胞が敷きつめられるように存在していますから、ストレスを感じれば、脳が「ストレス」と認識するのと同時に、腸もストレスを感じて、腸の機能は活発性を失って低下してしまいます。

また、脳の1割に対して、腸には9割存在するという「セロトニン」とう神経伝達物質は存在します。このセロトニンはこころのバランスを整える作用のある伝達物質で、「幸せホルモン」とも呼ばれていますから、ストレスを感じた腸ではセロトニンの分泌が行われず、精神バランスが崩れ、元気を失うばかりか、不安症やうつ病などの精神疾患を発症するとされていわれています。

 

 こころの状態とダイレクトなつながりがある腸を、まずは「ストレス」から解放してあげることでけいれん性便秘は解消されます。ちょっとしたことでいいので、「うれしい」「幸せ」と感じる瞬間を作ってみましょう。

例えば、今日は天気がいいとか、髪形が決まった…とか。そうすると、脳から、腸から幸せホルモンのセロトニンがたくさん分泌されて、少し「ストレス」からの重圧からこころが解放されることで「うれしい」「幸せ」と感じる瞬間は断然増えてきますから、その度にセロトニンがまた分泌されます。

セロトニンの活躍で自律神経や腸環境が整っていきますから、排便しやすくなります。少しの量の排便でも、便秘から解放されたことで「幸せ」を感じ、また、セロトニン分泌につながります。少しでも便秘が改善傾向を見せれば、自律神経が正常な働きを取り戻し、腸が動きやすくなり、蠕動運動を促し、次の排便準備を行ってくれるというわけです。

 

③トイレを我慢しないようにしましょう

外出先ではリラックスして排便できない、個室にこもるのは恥ずかしい、仕事が忙しくてトイレに行きたくても我慢してしまう、かといって、朝は忙しくてゆっくりトイレお時間を確保できないなど、排便時間を疎かにしてはいませんか。便意を我慢すると「排便反射」が弱くなり、便をせき止めてしまします。

すると、何度も無視された内外肛門括約筋はその力を失って、弛緩や収縮が意思通りに行われなくなって、便秘になってしまいます。また、便意を我慢することは便秘につながるだけでなく、我慢していることをストレスに感じてけいれん性便秘につながることにも、警鐘が鳴らされています。

 

便意を我慢する現象は成人だけではなく、小学生や中学生、高校生にも多く見られるようになってきました。男の子の場合は個室に入る=排便と周囲に分かってしまう、女の子の場合は集団行動をとる傾向からトイレに時間をかけられないといったことで、学校や外出先では排便を我慢してしまうのです。

 

まずは、便意を感じたら、それが学校でも外出先でも、仕事の最中でも、きちんと排便しましょう。排便反射が正常に起き、内外肛門括約筋が弱ることなく動くことができて、直腸性便秘を解消できるようになります。また、朝、5分余裕を持って起きることで、トイレの時間を確保しましょう。

毎日決まった時間にトレイに入るということは、体内時計に「トイレ」時間が設定されて、「ここでなら排便できる」「ここで排便しておこう」と脳が認識して、排便しやすい状態を作りやすくなります。現代では、携帯やゲーム、身支度にはとても時間をかけるのに、トイレに入る時間を惜しむ傾向がありますが、体のため、こころのためには、排便時間を割くことも大切です。

 

 

まとめ

もちろん食べ物による腸コントロールや腸内環境を整えることも大切です。ですが、筋力低下、ストレス、便意をそのまま放置しておくと、だんだん腸の働きが悪くなって、頑固な便秘になってしまいます。

便秘歴が長ければ長い程、腸は悪環境にさらされ、改善するのにも多くの時間とエネルギーが必要になります。無理なく、毎日小さな努力を継続することで便秘症を食い止めて、少しでも向上するように、腸を、体を、こころを、便秘症から解放してあげましょう!

 

 

 

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下腹部の七転八倒の痛みは尿路結石の疑いがありますよ!

2016年3月11日 : 腰の痛み

突然と左わき腹や、右腰から鼠径部にかけて鈍痛や激しいに驚いたことはありませんか?いつもの腰痛や筋肉痛とは違う、トイレに行っても排尿できないとなったら、それは「尿路結石」です。

 

尿路結石は痛い!

尿路結石」は尿の成分が結晶化して石状の塊ができる病気の総称で、結石ができる場所によって、「腎結石」「尿管結石」「膀胱結石」と異なる名称で呼ばれています。

尿路結石の成分の大半は、リン酸カルシウムやシュウ酸カルシウムといったカルシウムの結晶です。当然、結晶ですから、サプリメントタブレットのように丸くツルツルしているわけがなく、ギザギザ・トゲトゲの石ころ…小さければ痛みを感じないのですが、狭い尿管や尿道と同等か大きな結石になると通過時に激痛を伴います。

 

ですから、腎結石の場合、広い腎臓内に損際するために自覚症状はほとんどなく、エコーやCTなどで偶然発見されることが多いのですが、尿管結石では、疝通発作とよばれる側腹部の激痛で発見されることが多くなっています。

膀胱結石には、上部尿路から下降する結石と、膀胱内で形成されるものがあります。尿管を下降して膀胱に落下すると、通常は容易に尿道を通過して排出しますが、前立腺肥大症や神経因性膀胱、尿道狭窄などのような残尿が発生する排尿障害があると、結石は膀胱内に停留し成長してしまいます。

しかし、下部尿管結石では上部尿管結石に比べると発症頻度がはるかに低く、嵌頓部の痛みと閉尿の苦痛で受診することになります。

 

尿路結石の罹患率は増加しており、1965年と比較すると2005年では約3倍に増えています。これは食習慣の欧米化によって、動物性食品の摂取量が増えたことが原因のようです。

近年では、動脈硬化症や糖尿病など生活習慣病との関連が指摘されており、腎・尿管結石の再発率は、約40%と高く(結石の種類によって異なる)、再発予防の観点からも生活指導の役割が重視されています。「男性では7人に1人が、女性では15人に1人が一生に一度は罹患」という報告もあるように、食生活の違いや、男性の尿路が長いといった体の構造によっても発症や症状も異なるようです。

 

診断方法

尿路結石症に関しては、日本泌尿器科学会、日本尿路結石学会らに編集されている「尿路結石症診断ガイドライン」に沿って診断や診療が進められています。

 

検尿(尿沈渣)、腹部超音波検査、腎尿管膀胱部単純X-P、血液検査が診断には必須項目となっています。尿酸結石やシスチン結石はX線透過性なので見落としに注意が必要です。

次の段階として、排泄性尿路造影を施行し、結石の確定診断あるいは尿路閉塞状態についての評価を行います。近年ではマルチスライスCTの導入により、尿路結石の診断に関しても長足の進歩を遂げており、CTを契機に腎・尿管といった上部尿路結石と診断される場合も少なくはありません。

 

治療方針

長径5mm以下の結石では自然排石が期待できるので、経過観察もしくは保存的治療を行います。長径10mm以上では自然排石が期待できないので、積極的治療の対象となります。5~10mmの結石については境界型となるため、感染や水腎症、腎機能低下、あるいは患者の社会的背景などを考慮した上で治療法を決定することになります。

 

【疼痛に対する治療】

第一選択では、ボルタレンサポなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬の坐薬が用いられます。坐薬で鎮痛が不十分な場合は、非麻薬性鎮痛剤であるペンタゾシンの筋注を行うことになります。

 

【保存的治療】

  • 生活指導:飲水(1日2L以上)と適度の運動(なわとびや階段降り)などを行うよう指導を受けます。結石が動き出しても、5mm以下の結石では特に加療を必要としません。入院加療となっても、結石は排出されるまで、輸液の点滴注射のみといったことも珍しくありません。これはたくさん飲水しても、動き出した結石が尿管を塞いでしまい、結石を圧し出さないばかりか、排出されない尿で尿管破裂を防ぐためだといわれています。

 

  • 排石促進剤:排石促進剤としてウロカルン(植物エキス製剤)や猪苓湯(漢方製剤)が古くから処方されてきましたが、効用や作用機序が完全に解明されているわけではなく、近年ではα受容体遮断薬による自然排石促進効果が注目されています。残念ながら、日本ではまだ保険適用ではありません。

 

  • 溶解療法:尿路結石やシスチン結石では、尿のアルカリ化によって溶解度の上昇が期待できるため、クエン酸製剤(ウラリット配合錠)の投与が有効となります。更に尿酸結石では尿酸生成阻害剤(ザイロリック錠)の併用もされます。尿酸値を2~6.8に安定させることで、結石の生成を阻止しようというわけです。

 

【積極的治療】

10mm以上の結石や嵌頓に伴い、急性腎盂腎炎を併発している場合や単腎症例では、堰き止められた尿の排出を促すために、結石の破砕、患側腎の尿の速やかなドレナージを目的とした尿管カテーテルの留置あるいは経皮的腎瘻造設が必要となるため、泌尿器科専門医に即刻紹介されます。

 

尿路結石に対する積極的な治療法は体外衝撃波砕石(ESWL)・経皮的腎砕石術(PNL)・経皮的尿管砕石術(TUL)といった結石を小さく破砕して流してしまおうというものが主流で、管を挿入して結石を通りやすくするドレナージを目的とした尿管カテーテルの留置あるいは経皮的腎瘻造設は第二選択とされています。

 

長径20mm未満の腎結石及び上部尿管結石に関してはESWLが主体、長径20mm以上の腎結石及び珊瑚状結石に関してはESWL単独では難しく、PNLとの併用が推奨されています。中部尿管結石に関してはTULあるいはESWLが第一選択され、膀胱・尿道といった下部管結石に関しては長径10mm以上ではTULが第一選択、10mm以下ではTULあるいはESWLが第一選択となります。

 

最近ではESWLによる残石率及び再発率の高さが指摘される傾向にあり、それと対照的に軟性鏡とレーザーを使用したTULの治療効果が注目されており、中部尿管結石のみならず上部尿管結石や珊瑚状結石に対するESWLの補助治療としてTULを行う施設も増えつつあります。

いずれも保険適応されますが、衝撃波によるリスクや体への負担など、患者の年齢によって対応策は様々です。破砕器機を備えているかどうか、術前に先生と伺っておくことも必要です。

 

再発予防

1日2L以上の飲水や適度の運動、バランスのとれた食事などについて、生活全般の見直しは大切となります。前記したように、動物性食品…特に肉類中心の食生活ではでシュウ酸や尿酸といった結石の原因となる成分摂取が増えてしまいます。

また、レバーや魚卵などプリン体の多い食材も尿酸値を上げますから、結石を作りやすくなります。最近では痛風や結石を意識したプリン体カットといったアルコールも出ていますね。ナッツ類やチョコレート、コーヒーなどカフェインを多く含む食品もシュウ酸を多く含み、ビタミンCもシュウ酸を作り出す手助けとなりますから控えましょう。

 

では、どのような食生活がいいのでしょうか?サツマイモ、レタス、ホウレンソウ、レモンやオレンジといった野菜や果物を中心とした食生活はカリウムを多く摂取できます。カリウムは尿を結晶化させないよう保つ働きがあります。

また、食物繊維・マグネシウム・クエン酸・抗酸化物質を含むことで、結石化を妨げます。穀物類もマグネシウムや食物繊維を多く含みますから、バランス良く、適量を摂取しましょう。

 

もちろん、適度な運動も必要です。運動は血行を良くし、各臓器の働きの活発化を促します。運動すると汗をかきますから、汗をかいた分、水分補給をして、尿量が減らないよう、また尿濃度が薄くならないように気をつけましょう。

 

まとめ

尿路結石は、単なる体質でできるわけではなく、生活習慣の見直しで予防することができます。また、上手くコントロールできない場合でも、痛風治療剤によって尿酸値を維持することで予防することができます。あの痛みを一度でも体験したら…二度と結石は嫌だと思うはず。事前に予防できるものなら、予防しましょう!

 

 

 

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腰の右側に出る痛み、それは神経が原因かもしれません

2016年3月10日 : 腰の痛み

日本人の多くが頭を悩ませている腰痛。身体の不調に関する訴えでは、男性では1番、女性では肩こりに次いで2番目に多い訴えであると言われている非常にポピュラーな訴えです。そんな腰痛の症状が、右側だけに偏って生じる経験はないでしょうか。

そのような、右側だけの腰痛は、筋肉に関する原因や内蔵に関する原因、神経圧迫に関する原因などが考えられます。今回は、そのうちの1つである神経圧迫による腰の右側の痛みについて考えてみましょう。

 

右側だけの腰の痛みと神経圧迫

視覚や嗅覚、聴覚、味覚、触覚といった私たちの感覚はすべて神経によって脳へと届けられています。また、手足の運動もすべて、神経を介して脳から筋肉へと指令が届けられています。このような神経系は、脳や脊髄といった中枢神経と、脳から直接出てくる脳神経や脊髄から分岐する脊髄神経といった末梢神経にわけられます。

脳から出た運動指令は、脊髄と脊髄神経を介して、手足や体幹の筋肉へと届き、運動を引き起こします。反対に、手足で感じた痛みや温度などの感覚は脊髄神経から脊髄へと伝わり、最終的に脳へとたどり着きます。

 

脊髄は、人間の背骨である脊椎の中の脊柱管という空間の中で守られています。脊椎は椎骨という小さな骨と、その間の椎間板が積み重なった構造をしており、その部位によって頸椎や胸椎、腰椎、仙椎といった名称がつけられています。

そして、脊柱管の中にある脊髄は、この椎骨と椎骨の間から多数の末梢神経の枝を出しています。頸椎の間から出てくる頸神経、胸椎の間から出てくる胸神経、その他にも腰神経や仙骨神経といった総称の末梢神経が分岐しており、それぞれが手足や体幹の筋肉、そして皮膚の感覚受容器へとつながっています。

 

このような末梢神経が圧迫などによって障害を受けることで、その神経の支配領域の痛みやしびれなどの症状が引き起こされることになります。特に腰神経が障害された場合には、その症状が腰痛として現れるケースが多いです。末梢神経は脊椎の両側から分岐しており、右側から出てきた末梢神経は右側の運動や感覚を伝える役割を担います。

そのため、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの末梢神経の障害を招く病態によって右側の腰痛の原因となるのです。また、神経圧迫が原因である右側の腰痛の場合には、腰だけでなく、右側の臀部や脚にまで痛みやしびれが拡大することが多いのも特徴です。

 

以下に、腰部の痛みを引き起こす神経圧迫につながりやすい疾患をご紹介します。

 

腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニアとは、体内の臓器などが、本来収まっている部位から飛び出したり、突出したりしてしまっている状態を指しています。椎間板ヘルニアでは、脊椎と脊椎の間にある椎間板という組織が破れ、中から髄核という組織が突出していまいます。

この椎間板ヘルニアが腰椎と腰椎の間で生じているのが腰椎椎間板ヘルニアであり、この飛び出した髄核が神経を圧迫する原因となります。腰椎椎間板ヘルニアは、20歳代のような比較的若い世代でも起こりやすいのが特徴的です。次いで、30〜40歳代、50〜60歳代へと広がりをみせ、どちらかというと男性に多い疾患でもあります。

 

腰部脊柱管狭窄症

一方、高齢者に多いとされるのが、腰部脊柱管狭窄症です。脊柱管とは、前述の通り、脊髄が通るための脊椎内の空間のことです。脊柱管狭窄症は、この脊柱管が何らかの原因によって狭くなってしまうことで、神経を圧迫します。

脊柱管狭窄が生じる原因としては、先天性のものと後天性のものがありますが、その多くは後天性の原因によるとされています。特に多いのが、変性脊柱管狭窄と呼ばれるものであり、変形性脊椎症による狭窄の多くは男性に起こりやすいです。一方、脊椎のずれが加わった病態である、脊椎変性すべり症による脊柱管狭窄症は女性に起こりやすいとされています。

 

腰椎分離症・分離すべり症

腰椎分離症は、椎骨への繰り返される慢性的なストレスによって引き起こされる疲労骨折の一種であると考えられています。椎骨には、それぞれ椎体、椎弓と呼ばれる部分があり、この2つの連続性が断たれてしまう病態であり、安定性を失った椎体が前方へと滑り出してしまうことで、脊椎分離すべり症となります。この腰椎分離症、腰椎分離すべり症においても神経が圧迫されるケースがあり、腰痛や脚の痛み、しびれを引き起こすことになります。

腰椎分離症は、スポーツをしている青少年に多く、何かのきっかけで起こるというよりは、スポーツの中で、ジャンプや腰のひねり動作を繰り返すことで、徐々にストレスがかかっていくことが原因となります。通常の青少年での発生率は5〜10%とされていますが、スポーツ選手では約3倍にまで発生率が高まります。また、10歳代の頃に腰椎分離症が起こり、その後さらに年齢を重ねてからすべり症へと進展してしまうこともあります。

 

 

 

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警告!腰の右側に出る痛みを放っておくと内臓が悪くなってるかもしれませんよ

2016年3月9日 : 腰の痛み

痛みというのは非常に不快な刺激ですが、反対に身体からのサインとしての役割ももっています。身体のどこかに不調や異常があるときに、それを痛みとして教えてくれているのです。

痛みを感じなくなってしまうと、病気や怪我をしていることに気づかずに、治療もしないまま無理な生活を続け、さらに身体を壊してしまうことにもなりかねません。

 

高齢者だけでなく、若い人にもとても多い腰痛ですが、この痛みも、何らかの不調を教えてくれているサインでもあります。

腰の痛みは、腰周りの筋肉の痛みや神経の圧迫だけでなく、内臓疾患が原因となって生じているケースもあります。では、この腰の痛みが、右側だけに生じている場合には、どのような原因が考えられるのでしょうか。

 

腎臓の疾患

右側の腰の痛みを引き起こす可能性のある内臓疾患の1つとして、腎臓に関する疾患があります。腎臓は泌尿器系の器官として、体内の環境維持のために重要な調節機能を果たしています。その主な役割は、血液を濾過することで体内の余分な老廃物や塩分を、尿として体外へと排出する機能です。

また、その濾過の過程で必要となる電解質の再吸収を行い、体液量やイオンバランスの調整役も担っています。この塩分や水分の排出量のコントロールは、血圧の調節のためにも重要となる機能です。血圧が高ければ、尿量を多くすることで水分量を減らすことで血圧を下げるのです。

そのため、この腎臓の機能が低下すると、尿毒症や高血圧などを招きます。

 

腎臓は左右に1つずつ存在する重さ150gほどの器官です。大きさは、だいたい長さ11cm、幅6cm、厚さ2.5cmほどとされており、大きな豆のような外観をしています。

実は、この左右一対である腎臓の位置は、左右対称というわけではありません。身体の右側には、非常に大きな肝臓が位置しているため、左の腎臓と比べると右の腎臓は少しだけ低い位置にあるのです。

 

この腎臓に関する疾患で、腰の痛みと関連するのが遊走腎と呼ばれる病態です。これは、腎臓を支える周囲の組織の弱体化によって、腎臓が重力に負けて下へと落ちてきてしまう病態です。重力の影響がない横になった姿勢と比べて、立った姿勢では約5〜10cm以上も下垂するといわれており、これが腰痛や側腹部痛の症状を引き起こします。特に、遊走腎は右側の腎臓に起こりやすいことから、右側の腰痛の原因である可能性があります。遊走腎による痛みは、立っている時、歩いている時に症状が出現し、横になると改善するのも特徴です。

 

虫垂炎

また、虫垂炎による痛みを腰付近の痛みとして訴えるケースも時折、見受けられます。一般的には、盲腸と呼ばれることも多い虫垂炎ですが、これは虫垂の化膿性の炎症を主な病態とします。

 

人の大腸は大きく、盲腸、結腸、直腸の3種類にわけることができます。虫垂はこのうちの盲腸部分に付着している6〜8cmほどの器官です。虫垂は、多くのリンパ小節が集まっていることから、小児期の免疫機構に関与するとされていますが、成人には不要と考えられています。そのため、虫垂炎の治療は基本的に早期に虫垂を切除する外科的手術となります。

 

この虫垂は人体の右側に位置しています。一般的には、虫垂炎による痛みは激しい腹痛として現れることが多く、右の下腹部に強い圧痛が出現します。ただし、頻度はあまり多くはありませんが、この虫垂炎による痛みが腰への痛みの訴えとして現れることもあります。

 

内蔵の痛みの特徴

内蔵の疾患が原因となる痛みと、筋肉や神経圧迫が原因となる痛みではいくつか特徴が異なります。それだけで、完全に見分けることは難しいですが、痛みの原因を判断するための1つの参考として考えることができます。

 

まず、腰を捻る動作や、前屈み、腰を反らせるなど、動きによって痛みが変化するかどうかを確認します。筋肉が原因の痛みであれば、動かすことで痛みが生じますし、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などによる神経圧迫についても身体を動かすことで症状に変化が出てきます。身体を動かすことで内蔵自体に圧力が加わったり、引き延ばされたりすることで痛みがでる場合もありますが、多くの場合は内臓疾患が原因の痛みは身体を動かすことでは変化しにくいのが特徴です。また、何もせずに寝ているときなど、安静時から痛みがある場合にも、内蔵の機能低下による影響が考えられます。

 

次は、痛みのある部分を少し押圧してみましょう。筋肉が原因の痛みであれば、強い圧痛が生じることが多いです。コリコリとしたしこりのような硬くなった筋肉の塊を触知できることもあります。

 

また、痛み以外の症状を考えてみる必要もあります。特に、神経圧迫による腰の痛みであれば、腰だけでなく脚の痛み、そしてしびれなどを伴うことも少なくありません。一方、内臓の調子が悪いのであれば、腰以外にも症状が出てくる可能性があります。例えば、腎臓の疾患であれば、顔や脚のむくみの症状が出現しやすくなります。

 

 

 

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ご存知ですか?腰の右側に出る痛みは筋肉が原因の場合がありますよ

2016年3月8日 : 腰の痛み

パソコンやスマートフォンの普及に伴って、肩こりや腰痛といった症状に悩まされる方も増えてきています。そんな現代病とも言える腰痛はさまざまな原因によって引き起こされます。

また、腰痛の出現する部位やその強さは、人によって多種多様であり、中には右側だけに限局して痛みが生じるということも少なくありません。

そんな右側だけの腰の痛み、その原因は神経圧迫や筋肉の痛み、内臓疾患などさまざまです。今回は、その中でも、筋肉が原因となって引き起こされる腰の右側の痛みについて考えてみましょう。

 

筋肉の役割

私たちの身体には腕や脚、体幹だけでなく、首、顔、心臓など至る所に筋肉が存在しています。この筋肉には、大きく4種類の役割があるとされています。

1つ目は、まず収縮によって身体を動かす役割です。筋肉のメインとなる役割であり、私たちのすべての運動は、筋肉の働きによって実現されています。

2つ目は、熱を生み出す熱源としての作用です。筋肉はエネルギー消費によって熱を発生しており、そのために筋肉の増加に伴って基礎代謝も増加していくのです。

3つ目は、循環機能の補助の役割です。脚は第二の心臓とも呼ばれており、筋肉の収縮と弛緩がポンプのような役割を果たすことで、血液循環をサポートします。

4つ目は、身体を保護する役割です。外部からの衝撃が加わった際に、筋肉があることで骨や内蔵が守られています。

 

背中・腰の筋肉

特に、背中や腰周りの筋肉には、収縮することで身体を動かす役割、身体を保護する役割というのは欠かせないものになります。胸部や腹部には、数々の臓器が詰まっており、その周囲をかこんでいる筋肉は、その保護には重要な役割をもちます。

また、体幹の動きは、日常生活やスポーツ、労働においても中心となる欠かせない役割です。さらに、背中、腰周りの筋肉は、収縮することで姿勢を保持するという重要な機能ももっています。

 

背中や腰には、脊椎に沿って多くの筋肉が付着しています。特に、姿勢の保持に重要であり、同時に腰痛の原因ともなる筋肉は、脊柱起立筋や横突棘筋と呼ばれる筋群です。脊柱起立筋は、腸肋筋、最長筋、棘筋という3つの筋肉をまとめた総称です。

また、横突棘筋には、半棘筋、多裂筋、回旋筋、棘間筋、横突間筋などの筋肉があります。このような非常に多くの筋肉が協調的に作用することによって、姿勢保持がなされています。もちろん、姿勢保持には腹直筋や腹斜筋、腹横筋などの腹筋群と呼ばれる筋肉も非常に重要となります。

 

筋肉が痛くなる原因

このように数多く存在している腰周りの筋肉が腰痛の原因となりうるのです。筋肉に痛みが生じる原因の1つが、使い過ぎによる疲労の蓄積です。同じ筋肉を使いすぎて、負担が高まることで、筋肉の緊張が高まり、硬くなってしまいます。

こうして、硬くなった筋肉は、筋肉内の血管を圧迫し、筋血流の阻害の原因ともなります。筋血流が不良となることで、筋肉へ十分な酸素が行き渡らなくなったり、乳酸などの疲労物質、そして老廃物の代謝が悪くなったりします。こうして、筋肉の慢性的な痛みが出現しやすくなるのです。

また、このような凝り固まった筋肉には、しこりのようなコリコリとした筋硬結部位も出現しやすく、押圧することで非常に強い圧痛を招く原因にもなります。

 

また、反対に運動不足、筋肉を全く使わないことも腰周りの筋肉の痛みを引き起こすことにつながります。筋肉を使わない、つまり収縮や弛緩を行わなくなることでも、同様に筋緊張が高まっていってしまいます。これは、やはり筋血流の不良状態を招き、疼痛の原因となります。

 

腰の右側だけに生じる痛み

腰周りの筋肉はすべて、左右一対、左右対称になって走行しています。では、どうして右側だけの筋肉に痛みが生じてしまっているのでしょうか。

それは、その方の普段の生活習慣から、左と比べて右の腰の筋肉に負担が集中してしまっていることが考えられます。本来であれば、左右の腰で負担を分散させる役割を、右側だけで集中的に担っているのであれば、当然それは使い過ぎによる痛みを招くことにもなります。

 

ほとんどの人には利き手というものがあるため、生活習慣を全く左右同じにすることはできません。しかし、できるだけ左右のバランスを均等にするような生活習慣を心がけることは大切です。

例えば、いつも同じ脚を上にして脚を組んでいる人、荷物をいつも片手だけでもっている人、というのは左右バランスが崩れやすくなります。また、デスクの上の物の配置やキッチンの物の置き方などから、知らず知らずのうちに片方の向きだけの運動を誘発されている場合もあります。

 

一度、自分の身体の左右バランスを確認してみると良いでしょう。楽に立った姿勢で鏡を見てみましょう。肩の高さや腰の高さは左右揃っているでしょうか。また、重心が左右どちらかに傾いている、首が傾いているなんてことはないでしょうか。

 

右側の筋肉だけが痛くなっているという場合には、生活習慣のどこかにその原因があることが多いです。まずは、痛みの原因について考え、その上で生活習慣を見直してみることも大切です。

 

 

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腰の右側に痛みが出る人の5つの改善方法

2016年3月7日 : 腰の痛み

腰痛は、お年寄りだけでなく、働き盛りの若い人たち、さらには10歳代、20歳代の学生にまで起こりうる症状です。腰の痛みは、仕事や家事、学業の最中にも出現し、運動を制限したり、集中力を低下させたりします。

特に、座り方や歩き方の問題から、身体バランスが崩れている場合には、この腰の痛みが片側だけに生じることも少なくありません。

右利きの人は、特に重心が右へと偏倚しやすく、右側の腰の痛みとなって現れます。

しかし、ただ腰が痛いだけで病院に行くことには抵抗がある方や、忙しくて病院に行く時間がない方もいらっしゃるかと思います。そうした際に、個人で取り組むことができる腰痛の改善方法はないのでしょうか。今回は、右側の腰の痛みの改善方法についてまとめてみます。

 

十分な休養をとる

右側の腰の痛みが生じる原因には、さまざまなことが考えられます。

筋肉の使い過ぎによる疲労の蓄積・筋緊張の高まり、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症による神経圧迫、内臓疾患などはそれぞれ右側の腰の痛みを引き起こす可能性があります。

このような痛みに対して、筋肉の使い過ぎはもちろん、神経圧迫を引き起こす運動器疾患の急性期、内蔵の不調に対しては、まず身体を休めて十分な休養をとることが大切です。

 

特に、忙しくて睡眠不足に陥っている方には、まず十分に眠るということが効果的です。睡眠は、身体の疲労を取り除き、調子を整えるために大切です。30分や1時間だけでも長く寝ることを試してみましょう。

また、普段から忙しく、寝る直前まで興奮状態にあるような方などは、睡眠時にも交感神経が働いてしまい、十分に身体を休めることができていない場合も考えられます。筋肉の疲れを取り除いたり、内蔵の調子を整えたりするためには、睡眠時には副交感神経の活性化と交感神経の抑制を促す必要があり、交感神経が活性化した状態では眠りが浅くなってしまいます。

寝る前には、パソコンやスマートフォンの使用、カフェインの摂取は控えるようにしましょう。反対に、入浴やストレッチ、趣味などでリラックスした状態で、布団に入ることで、副交感神経が優位となった良質な睡眠をとることができます。

 

適度な運動

反対に、デスクワークの増加などによって、運動不足が右側の腰の痛の原因となる方も増えてきています。そういった方には、軽めの運動を行うことをオススメします。運動といっても、激しい運動を行う必要はありません。

軽いジョギング程度で良いので、身体を動かす習慣をつけましょう。歩くというのは、足腰の筋肉、さらには肩周り、腕の筋肉と、全身の筋肉を非常に効率よく使うことができる有酸素運動です。

 

さらに、年をとるにつれて、下っ腹が前に出た肥満体型になる方が増えていきます。肥満による体重増加は腰にかかる負担を高める上に、下っ腹が出た姿勢というのは腰椎の形に影響を及ぼし、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症のリスクを高めてしまいます。

また、運動は血圧の低下にも効果的なことはよく知られています。血圧は、尿量の調節に関わる腎臓とも深く関連しており、腎臓の疾患が腰痛に似た症状を引き起こすこともあるので、注意が必要です。

 

腹筋を鍛える

腰の筋肉を使いすぎてしまう原因の1つとして、腹筋が上手く使えていない、腹筋の筋力が低下していることがあります。

本来であれば、立った姿勢や座った姿勢は、前を腹筋群、後ろを腰周りの筋肉が支えることで保たれています。

ところが、腹筋が弱い人は、その分腰周りの筋肉が頑張る必要があるため、腰の筋肉や腰椎、靭帯への負担を高めてしまうのです。そのため、腹筋を鍛えて、腰への負担を軽減することも大切です。

 

腰を暖める、冷やす

筋肉が凝り固まった痛みであれば、筋肉の緊張をほぐしてあげることが必要となります。そのために、筋肉を暖めるという手段は有効です。入浴や温タオルなどによって、筋肉を暖めることで、筋肉への血流が改善し、緊張が緩和します。

 

一方、筋肉が炎症を起こしている際、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアの急性期においては、冷やすことで痛みが緩和することも多いです。

冷やすときには、直接氷などを当てるのではなく、タオルでくるんで、ゆっくりと時間をかけて冷やすのが良いでしょう。暖める方法と、冷やす方法、真逆の対策ですが、実際に行ってみて、自分にあった方法をとるのが良いでしょう。

 

ストレッチ

筋肉の疲労をとるには、ストレッチも非常に効果的です。

特に、お風呂上がりなどの筋肉がほぐれて、血行が良くなっているときに行うのが良いでしょう。ストレッチを行うときは、無理に急激に筋肉を伸ばすのではなく、じっくりと気持ちが良い程度に伸ばしていくことを意識しましょう。筋肉が硬く、運動が制限されていると、その分腰椎へかかる負荷も増加していきますので、筋肉をほぐして柔軟に動けるようにしておきましょう。

ただし、ストレッチを行った際に、かえって症状が悪化するようなことがあれば、それ以上行うのはやめておきましょう。

 

腰痛が起こる原因は、本当に人によってさまざまであり、その改善にも人によって合う方法・合わない方法があります。ご自身に合った腰痛の解消法を見つけるとともに、自己判断だけでは無理をしすぎず、専門家の意見を仰ぐことも重要です。

 

 

 

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警告!腰の右側に痛みが出てると姿勢が崩れていますよ

2016年3月6日 : 腰の痛み

現代人の身体の不調として、非常に多い問題である腰痛。毎日の仕事や家事、運転などの中でも腰痛の症状に悩まされている方は少なくありません。

約8割の人は、一生のうちで一度は腰痛を経験すると言われるほどの有病率の高さであり、腰痛はさまざまな原因によって引き起こされます。腰回りを支えている筋肉の痛みはもちろん、骨の痛み、骨の変性などが原因となって神経を圧迫している場合や、内臓疾患によって腰の痛みが生じていることもあります。

腰痛の症状の現れ方は人によってさまざまであり、腰の上の方に現れる人、下の方に現れる人、急激な強い痛みや、持続する慢性的な軽い痛みなどがあります。また、左右対称ではなく、右側だけに痛みが現れるケースも少なくありません。

そのような場合には、身体の左右バランスが崩れている可能性があります。人の身体には、利き手があるように、人は知らず知らずのうちに片側の腰にばかり負担をかける動きが習慣化していることが多いです。

特に、日本人には右利きの人が多いことから、重心が右へと寄ってしまいやすく、それは右側の腰の負担となって痛みを引き起こします。普段の生活において、左右バランスを崩しやすい生活習慣を見直してみましょう。

 

座り方

特に、腰痛の原因となりやすいのが座っている姿勢についての問題です。長時間のデスクワークや運転などは、腰痛を引き起こしやすいことで知られており、その姿勢が乱れている場合には、腰痛を招くリスクはさらに高まります。

 

文字を書くときや、パソコンのマウス操作など、座った姿勢で右手を主に用いる方は多いかと思います。そのとき、無意識のうちに重心が右へと寄ってしまっていることはないでしょうか。

また、デスク周りのものの配置はどうでしょうか。右手でとりやすい位置にばかりものを置いてはいないでしょうか。そうすることで、普段の動きは腰を右向きに捻る動きばかりになってしまいます。

 

その他に、身体バランスを崩す原因として多いのは、脚を組む姿勢です。

特に、いつも同じ方の脚を上にして組んでしまう方は要注意です。脚を組んだ姿勢自体が、股関節から骨盤、体幹のバランスを乱していますが、どうしても脚を組んでしまうというのであれば、せめて左右交互になるように脚を組むようにした方が良いでしょう。

また、頬杖をついた姿勢も、重心をどちらか一方に偏倚させてしまうので注意しましょう。

 

歩き方

街を歩いていると、歩く姿勢の左右バランスが乱れている方というのも非常に多いです。

特に、多いのは荷物を片側に持って歩いている方であり、その荷物の重さを支えきることができずに、荷物をもつ反対側に無理矢理に重心をのせる歩き方をしてしまいます。

リュックのような左右への重みが均等になる鞄を使うことも1つの手段ですし、荷物を持つ方の腕を交互に入れ替える方法もあります。ご自分がよく履く靴を確認してみてください。靴のすり減り方は左右均等でしょうか。おかしなすり減り方をしていないでしょうか。重心が片側に寄っている方は、靴のすり減り方も左右で大きく変わってきてしまいます。

 

また、腰の痛みの原因は、腰にあるとは限りません。年をとるにつれて増えていく膝関節や股関節の痛み、これをかばった歩き方をすることで、腰への負担が高まってしまっているケースもあります。

私たちの身体は、どこかに不調をきたすと、無意識のうちにその部分を他の機能によって庇うように動きます。股関節や膝関節の痛み、そしてその周りの筋肉の筋力低下による代償として、腰の痛みが起こっていることも考えられます。

 

仕事や家事、スポーツでの同じ動きの繰り返し

ご自身のお仕事や家事の中で、同じ動き、特に身体をねじって、腰を捻るような動きを繰り返してはいないでしょうか。

そういった動きでは、ほとんどが一方方向への動きであるために、片側の腰にばかり負担が集中してしまうことが多いです。ご自身では気がついていなくても、食器を戸棚にしまう動きや洗濯物を干す動きなどに、片側方向だけに腰を繰り返し捻る動きが隠れていることもあります。

 

また、スポーツを行っている方も同様です。特に、ゴルフや野球、テニス、卓球、バドミントンなど、多くのスポーツは片側方向への腰のひねり動作が主となります。一流のスポーツ選手が身体の左右バランスを気にしてトレーニングしているように、スポーツは自然と左右の筋肉量の差が生じてしまいやすいものです。

 

睡眠習慣

睡眠不足というのは、腰痛の大きな原因の1つです。睡眠は身体の疲れをとるために必要であり、睡眠不足の状態では筋血流も悪くなってしまいます。

筋血流が阻害されると、疲労物質の代謝が悪くなり、酸素も十分に行き届かなくなるため、腰痛を起こしやすくなります。

 

また、寝るときの姿勢が、いつも同じ方を向いてしまう方というのも多いと思います。これも、実は身体のバランスが崩れる原因なのです。いつも同じ向きを向いていないと、眠れないという場合には、すでにバランスが乱れている危険性があるので、注意が必要です。

 

 

 

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腰の右側に痛みが出る場合には、どのような医療機関に行けば良いかお伝えします

2016年3月5日 : 腰の痛み

約8割もの人が一生のうちに一度は腰痛を経験するのだそうです。実際、ほとんどの人が、一度は腰の痛みに悩まされた経験があるのではないでしょうか。

人間の身体は、本当に多くの組織、細胞によって構成されており、腰痛も本当にさまざまな原因によって引き起こされます。大きく分類するだけでも、筋肉の痛み、神経圧迫によって生じる痛み、内臓疾患による痛みなどが考えられます。

このような腰の痛み、特に右側に限局した痛みを感じたときには、どうすれば良いのでしょうか。

身体の不調を感じたとき、そしてそれが原因となって今まで通りの日常生活や仕事を行うことができないときには、病院を訪れる必要があります。今回は、腰の右側に痛みが出たときに、どのような病院を訪れれば良いのか、考えてみましょう。

 

整形外科

腰に痛みを感じる場合の受診先として、まず選択肢に挙がるのが整形外科です。整形外科は、身体運動に関連する骨や筋肉、関節、神経などの運動器と呼ばれる器官の外科的治療を専門とする診療科です。腰の痛みを引き起こしていると考えられる筋肉のコリや筋硬結、そして神経の圧迫症状としての痛み、その原因である腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などはまさしく整形外科の専門分野です。

 

整形外科では、特に運動器疾患と呼ばれる腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰椎分離すべり症などの疾患の診察、治療を受けることができます。これらの疾患では、腰回りから脚を支配する末梢神経の神経根を圧迫します。そのため、右側の神経根が圧迫されることで、右側の腰、さらには臀部や脚にまで広がる痛みやしびれの症状が出現します。整形外科では、このような疾患の診察、診断には症状に関する問診だけでなく、X線撮影やCT検査、MRI検査などの画像検査を行います。

 

接骨院、整骨院、鍼灸院、整体院

とはいえ、いきなり病院の整形外科を受診するのには抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。大病院であれば、待ち時間が長かったり、紹介状がないと初診料が高くなったりと、難しい面もあるのも事実です。そのような場合には、接骨院や整骨院、鍼灸院、整体院などを訪れるというのも手段の一つです。これらの治療院では、骨や筋への徒手によるアプローチを受けることができます。

特に、筋肉の疲労や炎症が原因となる右側の腰の痛みに対しては、整形外科よりも時間をかけて治療を受けることができることが多いです。また、右側の腰にのみ痛みが生じているということは、身体の左右バランスが崩れていることや、筋肉の使い方が上手くない場合が多いです。そのようなバランスの崩れや姿勢の乱れに対しても、これらの治療院でアプローチを受けることが期待できます。

 

これらの違いとしては、まず、接骨院や整骨院は柔道整復師という資格を必要とする医院となります。柔道整復師とは、柔術の知識をベースとして、骨や関節、筋肉、腱、靭帯などの治療を行う国家資格です。骨折や脱臼、打撲、捻挫などのケガの治療が多いとされていますが、東洋医学に基づいて、その治療者の手のみで骨や筋肉のトラブルの治療を行います。

 

鍼灸院は、はり師、きゅう師の国家資格が必要となります。これらは、それぞれ別々の国家資格であり、はり師は身体のツボに対して鍼を通して刺激を与えることで治療を行います。一方、きゅう師は、ツボの上でもぐさという素材を燃焼させることによって熱を与えて治療を行います。

特に、身体のツボに対してアプローチすることによって、身体や筋肉をほぐす効果、血流を改善する効果が期待され、そこから患者自身の自己治癒能力の向上を促します。

 

整体は、脊椎や骨盤、肩甲骨、上肢、下肢などの全身の骨や関節の歪みの矯正、そして骨格筋の緊張状態の調整などを行う治療院です。しかし、整体院は、開業するにあたっては、特別な国家資格を必要としません。そのため、その治療院によって技術にムラがあるのは確かです。とは言っても、技術の差は、整骨院や接骨院、鍼灸院においても当然生じる問題であり、腕の良い治療院を見つけることが大切になります。

 

ただし、これらの治療院で働く方々は、医師ではありませんので、レントゲンなどの画像診断は行えないということには注意が必要であるかと思います。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、体内の骨構造とそれによる神経圧迫については、一度、整形外科などで画像を用いた診察を受けた上で、他の治療院を訪れることを相談してみるというのも、有効な手段です。

 

一般内科

腰の痛みが、実は内臓疾患によるものであった、というケースもあります。このようなケースでは、まず内科を受診するのが良いでしょう。

 

特に、右側の腰の痛みのような症状が現れることは、腎臓疾患に多いとされています。腎臓内科や泌尿器科がある病院であれば、そこで腎臓を専門的に診察してもらうことも可能です。しかし、内臓疾患は非常に多くの種類があるため、まずはそれらを包括する一般内科を訪れるのが良いのではないでしょうか。

 

 

 

 

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日本人の95%は猫背だと言われているのはご存知ですか?

2016年3月4日 : 肩こり,腰の痛み,頭痛

「また、猫背になってる!」

そう注意されてことはありませんか?猫背とは、その名の通り、背中が猫のように丸くなっている状態を言います。

具体的には、体の力を抜いた状態で立位を真横から見た時、足の外踝・骨盤・肩・頭(耳の穴)が一直線にまっすぐ揃っているのが「きれいな美しい姿勢」に対し、一直線から肩や頭(耳の穴)が少しでも前方につき出たり、骨盤が後方へ圧し出されたり、背中が丸まり、顎が少し上がっているのが「猫背」と言えるでしょう。

 

日本人には猫背が多い

日本人のなんと95%は猫背だと言われています。立っていても座っていても、歩いていても走っていても、私たちは体重の1割ほどの重さがある頭を支えるように、首(頸椎)・胸(胸椎)・腰(腰椎)・お尻(仙骨)・尾てい骨(尾骨)といった背骨(脊椎)と骨盤、それを取り巻く臀部(お尻)や大腿部(太もも)、背部、腹部の筋肉でバランスを取っています。

しかし欧米人に比べて、体の厚みがなく、薄く横に広がっているので、臀部や大腿部、背部、腹部の筋肉が発達しにくく、骨盤を正常な位置に固定することが困難で、骨盤が後方へ、頭を前方へとつき出してバランスを取ろうとします。

つまり、知らず知らずのうちに猫背の姿勢を取っているのです。また、日本人は元々背中を丸めて田畑を耕していた農耕民族ですから、骨格や体幹の弱さなど民族的な遺伝を受け継いでいます。平べったい体型と民族的な特徴遺伝をもつ日本人そのものが、世界の猫背タイプ筆頭と言えるでしょう。

 

猫背タイプ

いくら猫背民族であっても、ほんの30年ほど前まで、猫背は高齢者特有のもので、小さい頃に何度も注意をされたり、スポーツで姿勢を正したりと、若輩者の猫背は少数派だったものです。

ところが近年は年齢に関係なく、猫背人口が増えてきています。ではどんな人が猫背になりやすいのでしょうか。あなたが猫背なのかどうか、鑑別してみましょう。

《次の質問で当てはまる項目はいくつありますか?》

・日常の動作が重い

・慢性的なだるさが抜けない

・ヒップやバストが垂れているように感じる・お腹周りに贅肉がついた

・足を引きずるように歩いてしまう・足が重たく感じる

・歩く速度が遅い

・日頃から肩こりや頭痛がひどい

・腰痛になりやすい・腰痛持ち

・歩行時や座位時に気がつくと下を向いている

・日4時間以上パソコン・タブレットやスマホ・携帯電話に向かい合っている

・姿勢が悪いと言われる

 

実は、1項目でも当てはまれば猫背タイプです。前半5項目に当てはまる方は軽度猫背タイプで、猫背から筋力低下が、又は筋力低下から猫背が起きたと考えられます。

頭を支えるために負荷がかかったために疲れやすく、動作が怠慢になっています。後半5項目に当てはまる方は重度猫背タイプで、すでに猫背による肩コリや腰痛といった血行不良や体の歪みなどリスクが大きく出ており、今よりもさらに悪化する要因を秘めています。更に付け加えると、

・3分経たずに猫背になる

・猫背の方が楽に感じる

・体を動かしくにくい

といった自覚がある方はすでに重度猫背タイプを超えた状態です。

 

 

現代病の一つ

情報社会と言われ、ここ30年間でのパソコン・タブレットや携帯電話の進歩・普及率は目を見張るものがあります。報告書、連絡事項や通達など仕事の事務処理は、ほぼ全体がデータ化され、パソコンを介して行われています。

学校のレポートもデータ提出が多く、その情報収集や開示もネットを介して行われています。ドライアイといった症状やPC用メガネが発売される程、パソコンに向かい合っている時間は長時間化してきています。また、主婦や高齢者の買い物もパソコン・タブレットや携帯電話一つで難なくこなせますし、今や携帯電話を持っていない小学生の方が珍しい位です。

 

少しでも時間があるとメールやゲームを携帯電話で行い、疑問に思ったことがあると即ネット検索の時代ですから、気がつくと俯いて手元操作をしている時間は睡眠時間に匹敵する、いえ、それ以上の人もいるはずです。

データ化する仕事や学業でデスクワーク時間は増え、買い物は自分で出向くのではなく選んだものを送ってもらい受け取るだけ、少しの時間でもパソコン・タブレットや携帯電話を操作しているのですから、その分体を動かすことが疎かになり、筋力低下を招き、更に姿勢を悪くしています。

体型や遺伝子に加えて、常に背中を丸めて猫背へまっしぐらの道を進めている情報社会の副作用、現代病のひとつといったところでしょうか。

 

まとめ

本当に正しい姿勢=「きれいな美しい姿勢」は時間が経っても疲れないものです。

長時間のデスクワークや携帯電話などの操作といった原因が明白な方も、また幼少時代から猫背で悩んでいた方も、日常生活を見直し、少しの注意と運動を加えるだけで、猫背を改善し、正しい姿勢=「きれいな美しい姿勢」を得ることができます。猫背は簡単に自分で改善できるので、あきらめずに向かい合って下さいね。

 

 

 

 

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1日たった5分のストレッチを続けると猫背が改善しますよ

2016年3月3日 : 肩こり,腰の痛み,頭痛

1回数分、1日にほんの数回のストレッチを行うこと、たったこれだけで猫背を改善し、正しい姿勢=「きれいな美しい姿勢」を得ることが可能だと知っていますか?

 

胸の筋肉をほぐす

背中が丸まって圧迫されている胸筋の緊張をほぐすことで、肩が前につき出る巻き肩を未然に防ぐことができます。

 

・両手の平を鎖骨の下に当て、そのままゆっくり息を吸いながら肘を後方に引いて下さい。これ以上引けない、胸が開かないといったところで呼吸を止めて10秒キープ。

ゆっくり息を吐きながら肘を元の位置まで戻して下さい。

 

・背中で両手を組み、組んだ腕をできるだけ体から離すように上に引き上げ、胸を軽く張りましょう。

手を組んで引き上げることが困難な方は、手を内側に捻り(親指が上に来ます)、手の平を外側に向けて伸ばすことでも、腰の後ろに手を回してタオルの両端をつかんでゆっくり両手を肩の高さまで引き上げても大丈夫です。

腕をゆっくり引き上げながら息を吸い、これ以上上がらないといったところで10秒キープ。ゆっくり息を吐きながら腕を下ろしましょう。

両足は肩幅よりやや狭く開き、背筋を伸ばして立つと、肩が上がったり余分な力が入らずに済みます。また胸を開こうとすると、自然に肩甲骨も動かすことになりますから、一石二鳥のストレッチと言えます。

 

肩甲骨の周りの筋肉をほぐす

同じ姿勢を長時間していて固まってしまった肩甲骨周辺の筋肉を動かして張りをほぐします。両手を上に上げます。

 

・上半身を軽く前かがみにして、クロールのように腕を動かします。腕は肘の辺りを軽く曲げて、肩ではなく、肩甲骨を動かすことを意識して腕を回しましょう。

頭がブレテしまうと肩甲骨の可動域が制限されてしまうので、頭の位置は固定するとよいでしょう。腕は前回し・後ろ回しのどちらでも、肩甲骨を動かしやすい方を選びましょう。

 

・手の平を外側に向けて、ゆっくり息を吐きながら肘を軽く斜め後方へ引きつつ下ろしていきます。

胸が開いたところで10秒キープし、ゆっくり息を吸いながら腕を上へと伸ばしていく。

 

・手の甲を腰に当て、腰をそらさないように注意して、ゆっくりと息を吐きながら両肩を後方に引いて肩甲骨を背中中央に寄せ、背中中央に力が入って胸が拡がったら10秒キープ。

ゆっくり息を吸いながら肩甲骨の力を抜きます。立位・座位どちらも可能。

 

肩甲骨は日常生活の中で意識して動かす部位ではないので、ストレッチを行いながら肩甲骨の動きを感じることが大切です。

 

首の筋肉をほぐす

猫背で前に出てしまった頭が原因で、長時間負荷のかかった首の筋肉をほぐしていくことで痛みを未然に防ぎます。

・首を左右どちらかに倒す。倒した側の手の平を上に向いた頭のこめかみにおき、軽く頭を倒すのを補助するように圧し付けましょう。首筋が気持ちよい程度の強さで圧します。左右同じ回数行いましょう。

 

・腰を動かさずに頭を垂直に立てたまま、目線を水平に保ちます。呼吸はゆっくり深呼吸する感じで、20~30秒かけて首をゆっくり後方に引くと背筋に力が入り背中が反って胸が拡がります。立位・座位どちらも可能。

 

首や鎖骨は筋や神経、リンパが通っているデリケートな部分なので、伸ばす時は慎重に行いましょう。

 

お腹の筋肉をほぐす

長時間スマホやパソコンを使用して丸くなってしまったお腹の筋肉をほぐすことで、上半身が真っすぐ起こしやすくなります。

 

・うつ伏せで床に横になり、胸の横に手をついて、息を吸いながらおへその下あたりまで上半身を引き上げます。

おなか周りが伸ばされている感覚を感じながら10秒キープ。ゆっくり息を吐きながら上半身を戻します。肩の力を抜いて目線は天井を向くと状態が伸ばしやすくなります。

 

腿の裏やお尻の筋肉をほぐす

長時間座り続けてかたまってしまった腿の裏とお尻の筋肉をほぐします。なかなか筋肉の張りや疲れを感じにくい場所なので、定期的に伸ばしてあげることは猫背予防につながります。

 

・仰向けで横になります。左右いずれかの足の裏か膝を両手で抱えて30秒キープし、腿の裏が伸ばされているのを感じましょう。

踵が内側に来るように膝を外側に曲げて膝や踵を持ち直して、胸に引きつける(引き上げる)ように腿裏の付け根からお尻にかけて伸ばす。反対側の脚も同様に行いましょう。

 

まとめ

初めのうちは軽く数回程度から開始し、徐々に慣れてきたら無理のない範囲で回数を増やしていきましょう。いきなり回数を増やして3日坊主では効果はありません。お薬を飲むように、1日のうちでこの時間と決めて、毎日続けることが何よりも大切になります。回数よりも日々継続することに重きを置きましょう。

 

各部位ごとのストレッチは気持ちがいい程度の伸ばし、動きは呼吸に併せてゆっくり行うことが大切です。急激な動きは休眠状態だった筋肉を疲労させ、痛めることになります。

慣れないうちは、入浴後など体が温まり柔らかくなっている時のストレッチがおススメです。痛みが出たら無理に続けず、必要に応じて専門家の助言を仰ぎましょう。

 

 

 

 

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整体師が教える猫背の原因

2016年3月2日 : 肩こり,腰の痛み,頭痛

背骨(脊椎)は、あらゆる振動や衝撃が頭の中の脳へ直接伝わらないように、全体にS字を描くようにして吸収しながら、頭を支えています。

そのパーツは、首(頸椎)・胸(胸椎)・腰(腰椎)・お尻(仙骨)・尾てい骨(尾骨)に分かれていて、その中でも元々後ろに弯曲している胸椎ですが、その弯曲が強く背中が丸まっている・肩や頭が前につき出ている状態を「猫背」と呼んでいます。

 

猫背の見分け方

明らかに背中が猫のように丸まっている状態であれば、「猫背」であると分かります。ですが、猫背の意識がない方でも「猫背」になっている可能性があります。簡単な見分け方は、体の力を抜いた状態で立位を横から見た時に分かります。

足の外踝・骨盤・肩・頭(耳の穴)が一直線にまっすぐ揃っているのが「きれいな美しい姿勢」、直線から肩や頭(耳の穴)が前につき出ており、背中が丸まり、顎が少し上がった状態が「猫背」です。

ほんの少し、例えば1cm程だとしても頭が前につき出ていれば、それは「猫背」の姿勢に入ります。

中にはバランスを取ろうと骨盤が後方へつき出ている出尻といわれる姿勢や、肩が前に巻き込まれるように力が入る巻き肩といわれる姿勢も猫背の特徴です。

 

「猫背」の重症度

「ほんの1cmでも」と先程述べましたが、まだ「猫背」になりかかったばかりで生活習慣を見直すだけですぐに「猫背」解消ができる超軽度段階、姿勢を意識やストレッチに励むことで「猫背」を自力解消できる軽度段階、ある程度専門家の手を借りながら矯正された姿勢を維持するよう努力を要する重度段階、Cの字のように丸まってしまって矯正に時間と気力を要する超重度段階と何段階にも分かれています。

壁に背を預けて、まっすぐ立ってみてください。もともとS字の曲線を描いていますから、胸椎は後方へ、腰椎は前方へと軽い弯曲がみられますから、壁と腰との隙間に手の平が一枚入ることが正常となります。手の平が入らないか、2枚以上入ると弯曲が強く出ている「猫背」となります。

 

・S型猫背:一見しただけでは姿勢は悪くないものの、骨盤が本来のポジションよりも前へ傾きが強く、腰が反ってしまう為、バランスを取ろうと背中(胸椎)を丸めて頭が前に出ている状態。

壁に背を当てると踵・お尻・背中(肩甲骨)は壁につくが、腰と壁の間には手の平1枚分以上・後頭部も壁から離れる。スマホを長時間操作する前かがみ姿勢が作り出す為、若い人によくみられる傾向。

軽度状態が大半だが、慢性化している上に無意識の姿勢なので、重度化しやすい。

 

・C型猫背:まさに猫のように背中が丸まり、立っていても座っていても背中が丸まってしまい、見るからに姿勢が悪い状態。足を踏み出すよりも前に骨盤が移動してしまい、重心バランスを摂るように背中(胸椎)を丸めて頭を前に出すようになる。

壁を背に立った時、踵と背中(肩甲骨)はつくが、お尻と後頭部は壁から離れ、腰には手の平が入らないか、手の平1枚以下のかすかな隙間しか空かない。完全に「猫背」化している重度の状態。慢性的な痛みや不快感が体の至る所に感じられる。

 

・首猫背:骨盤が本来のポジションより後ろへの傾きが強くなることで腰が平らになることで背中(胸椎)が丸まり、頭が前に出ている状態。壁を背に立つと踵・お尻・背中(肩甲骨)はつくが、腰と壁の隙間には手の平2枚以上の隙間が空き、後頭部も壁から離れている状態。

背中の弯曲に関わらず、首が前に出ていることもある。慢性的に疲労感が抜けず、「猫背」も重度化しつつある。

 

「猫背」の原因

「猫背」になる原因としては長時間の不動状態、体に負荷をかける姿勢習慣、心理的行動といったものが挙げられます。

デスクワークや草むしり、家事の時に腕を前に出す姿勢をずっと取り続けていると背中が丸くなりやすく、肩も前に出やすくなります。下を向いてずっとかがみこんでいたり、深いシンクで洗いものをする時に背中を丸めたままの姿勢を長時間続けることで、その姿勢を体が認識して胸や背中の筋肉が固まってしまうことで起きます。

頭の重さは体重の1割ほどあります。通常の姿勢であれば頭そのものの重さだけを支えればよいのですが、「猫背」はその重たい頭が前へ移動することで首に大きな負担がかかります。

 

頭が5cm前に移動するだけで、首への負担は2倍になるとも言われていますし、バランスを保つために肩が内側に丸まるといったありがたくないおまけもつきます。

デスクワークでPCの画面を覗き込みながら指先だけを動かしたり、スマホばかり見ていると頭が前方に出やすくなって「猫背」姿勢になりやすくなるといった現象が最近多く見受けられます。

また、座り方ひとつにしても「猫背」になりやすい座り方とそうでない座り方があります。私たちは坐骨面をとらえて正しい姿勢の状態で座わります。この坐骨面で座れずに、背もたれによりかかったり背中を丸める形で座ってしまうと、おなかや腿の裏、お尻の筋肉が縮こまって固まってしまい、作業をしやすいように前傾姿勢をとってバランスを取ろうと「猫背」になってしまいます。

 

いずれの場合も、仕事や日常的な必須行動ですから、今すぐに止めるというわけにはいきません。仕事や家事の合間に胸や肩甲骨のストレッチをしたり、長時間座らなければならない時はこまめに立つかお腹・腿の裏・お尻のストレッチをして、長時間の不動状態や体に負荷をかける姿勢習慣から体をリセットしてあげることが大切です。

あるいは、デスクワーク時に高さ調整や前傾姿勢を支えるデザインの机や椅子を選ぶこと、シンクの深さを身長に合わせたものへとリフォームすることなど、初期投資はかかりますが、長い目で見た時に体に負担のかからない生活環境を整えることも一つの手段となっています。

 

授業中に先生に指されないために背中を丸めて小さくなったり、背の高いことをコンプレックスに感じて少しでも小さく見せたいと背中を丸めたりといった心理的行動が「猫背」を生み出すことがあります。

ずっと教科書の影に隠れていることは出来ませんし、昨今では女性が170cmを超えることも珍しくありません。しかし、長時間かけてしみついた体の癖やラインを治すには一朝一夕にはいきません。常に意識し続けること、骨格矯正にも時間をかけることが必要になります。

 

科学的なことになりますが、昼夜問わず番組放送を行うテレビや、すぐに手元の端末で知りたいことを瞬時に検索できる現代では、情報ストレス・ネット依存といった新しい病症が現れています。情報ストレスを受け止めた第5胸椎の可動域が狭くなることで「猫背」の原因となる胸椎の伸展制限を作っているとも言われています。

 

まとめ

「猫背」は見た目も、体の機能も損ないます。機能不全からくる痛みや疲労は私たちを苦しめ、意欲を削ぐ方向へと向かわせてしまいます。

長時間同じ姿勢を取らない、体に負荷をかけない、随時ストレッチや筋トレを取り入れるといったちょっとした方法で「猫背」を改善・解消できます。

自力で無理でも、骨格矯正といった専門家の手を借りることもできます。もう治らないと悲観せずに、多方面からの可能性を探ってみましょう。

 

 

 

 

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