あなたの腕や手の痛み、しびれは胸郭出口症候群かもしれません

2017年11月11日 : 肩こり

あなたの腕や手の痛み、しびれは胸郭出口症候群かもしれません

 

ふと腕を挙げた時に腕や手にしびれや脱力感がでる方は、もしかしたら胸郭出口症候群かもしれません

腕や手にしびれがでる病気や症候群は様々ありますが、今回は胸郭出口症候群についてご紹介していきます

 

目次

1,腕、手にしびれがでる病気、症候群

2,胸郭出口症候群

 2-1,原因

 2-2,なりやすいタイプ

 2-3,症状

 2-4,神経、動脈、静脈が圧迫されたときの特徴

3,検査

 3-1,アドソンテスト

 3-2,エデンテスト

 3-3,ライトテスト

4,治療方法

5,最後に

 

 

1,腕、手にしびれがでる病気、症候群

 

手根管症候群

肘部管症候群

胸郭出口症候群

頚椎椎間板ヘルニア

変形性頚椎症

脳梗塞

糖尿病性末梢神経障害

肺腫瘍

など他にもあります

 

 

2,胸郭出口症候群

腕神経叢という末梢神経が鎖骨下動脈や鎖骨下静脈と一緒に圧迫されて起こります。

 

2-1,原因

斜角筋症候群・・・前斜角筋と中斜角筋で圧迫がある

肋鎖症候群・・・第1肋骨と鎖骨の間で圧迫がある

小胸筋症候群・・・小胸筋に圧迫がある

頚肋症候群・・・頚椎にある肋骨によって圧迫がある

※頚肋・・・通常、肋骨は第7頚椎の次につなっがっている第1胸椎の関節部分から始まります。しかし、0.5%の確率で胎生期の下位頚椎から出ている肋骨が形成不全により残存したもので、第7頚椎、まれに第6頚椎に肋骨がある方がいます。

 

2-2,なりやすいタイプ

なで肩の女性、日常的に重いものを運んだり、持ったりすることが多い方、筋肉質の男性

 

2-3,症状

手と指にしびれ

脱力感

首、肩の痛み

洗濯物を干す、電球を変えるなどの腕を挙げて行う動作

 

神経、動脈、静脈が圧迫されたときの特徴

神経が圧迫されるとしびれや痛みが出る

動脈が圧迫されると、手や指が蒼白に変わる

静脈が圧迫されると、手や指が紫がかった色に変わる

 

 

3,検査

 

3-1アドソンテスト

適応

胸郭出口症候群(特に前斜角筋によって鎖骨下動脈が圧迫される斜角筋症候群)

 

首を上にあげた状態から患痛みがある側に頭部を捻り、深呼吸させることで鎖骨下静脈が前斜角筋によって圧迫され、橈骨動脈の脈拍が減弱するか、あるいは消失するかを調べる検査

 

検査方法

検者は被験者の橈骨動脈を触れながら、被験者に顔を上にあげた状態で頭を検査する方に捻ってもらう

検者は被験者に深呼吸を行わせた際の拍動の変化を確認する

 

判断基準

最大呼吸時に橈骨動脈の拍動が減弱、もしくは消失を認めれば陽性とする

 

 

※健常者でも深呼吸にて脈拍の減弱を認めることがある

橈骨動脈の脈拍を左右で比較する

 

3-2,エデンテスト

適応

胸郭出口症候群(特に第1肋骨と鎖骨の間で鎖骨下動脈が圧迫される肋鎖症候群)

 

胸を張らせ、両肩を後下方に引くことで鎖骨下動脈が肋鎖間隙で圧迫され、橈骨動脈の脈拍が減弱するか、あるいは消失するかを調べる検査

 

検査方法

検者は被験者の橈骨動脈を触れながら、被験者に胸を張るように肩関節を他動的に伸展してもらう

検者は、被験者の上肢を下方へ牽引した際の脈拍の変化を確認する

 

判定基準

橈骨動脈の拍動が減弱、もしくは消失を認めれば陽性とする

 

 

※橈骨動脈の拍動を左右で比較する

手指のしびれや冷感の増強を認めることがある

 

3-3,ライトテスト

胸郭出口症候群(特に肋鎖間隙の圧迫による小胸筋症候群や過外転症候群)

 

過外転テストともいわれ、両肩関節90°外転・外旋位、肘関節90°屈曲位をとらせることで肋鎖間隙が圧迫され、橈骨動脈の脈拍が減弱するか、あるいは消失するかを調べる検査

 

検査方法

検者は被験者の橈骨動脈を触れながら、被験者の両上肢を肩関節90°外転・外旋位、肘関節90°屈曲位にさせる

検者は、その際の橈骨動脈の脈拍変化を確認する

 

検査基準

橈骨動脈の拍動が減弱、もしくは消失を認めれば陽性とする

 

 

※橈骨動脈の脈拍を左右で比較する

 

橈骨動脈の場所は脈拍が触れる場所になります

 

 

 

 

4,治療方法

軽度

痛みや炎症を抑える消化鎮痛剤や血行を良くする血流改善剤、ビタミン剤などの服用

僧帽筋や肩甲挙筋の筋力強化

症状が出る動作をなるべく避ける

姿勢の改善、血流を良くして筋肉の緊張を和らげる、食生活の見直し(暴飲暴食を避ける、水分をしっかりとる、寝る2時間前には食べないなど)

 

 

重度

手術が必要な場合は原因により第1肋骨の切除、頚肋切除、前斜角筋切除などが行われます

 

 

5,最後に

特定の動作によって腕や手にしびれや痛み、手や指の色に変化が見られた場合は、病院に受診してください。

よく似た症状が現れる病気には、脳の病気や、脊椎の病気、肺の腫瘍など重大な病気が隠れている場合があります。

 

胸郭出口症候群は病院や治療院に行くことで改善することもあります。しかし、日頃自分でも体のことを考えて日常生活を送ることで一層改善が早くなります。辛い症状を早く改善するためには日頃のケアも大事になってきます。

 

 

 

 

 

松阪市のバキバキしない施術 てらだ鍼灸整骨院

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