不眠の症状について

2015年11月5日 : 未分類

寝ようと思って布団に入ってもなかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚めてしまう、寝たいと思っているのに全然眠くならない、そんな症状にお困りのあなた。ご自分が不眠症かもしれないと考えている方のために、不眠症の症状の特徴というのをおさらいしてみようと思います。

 

不眠症の症状チェック

まずは、“アテネ不眠尺度”という睡眠状態のチェックリストを使って、ご自分の普段からの睡眠状態を確認してみましょう。アテネ不眠尺度はWHO(世界保健機関)が中心となって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」によって作成されたチェックリストであり、世界中で共通した不眠症の判定方法になります。

 

以下に示した8つの質問に対し、「過去1ヶ月以内に少なくとも週3回以上経験したもの」を選択してみてください。各設問の得点の合計点数からあなたの睡眠に関する状態をチェックします。

 

  1. 寝つき(布団に入ってから眠るまでに要する時間)

  0 いつも寝つきはよい

  1 いつもより少し時間がかかった

  2 いつもよりかなり時間がかかった

  3 いつもより非常に時間がかかったか、全く眠れなかった

 

  1. 夜間、睡眠途中に目が覚める

  0 問題になるほどではなかった

  1 少し困ることがあった

  2 かなり困っている

  3 深刻な状態か、全く眠れなかった

 

  1. 希望する起床時間より早く目覚め、それ以上眠れない

  0 そのようなことはなかった

  1 少し早かった

  2 かなり早かった

  3 非常に早かったか、全く眠れなかった

 

  1. 総睡眠時間

  0 十分である

  1 少し足りない

  2 かなり足りない

  3 全く足りないか、全く眠れなかった

 

  1. 全体的な睡眠の質(睡眠時間の長さに関わらず)

  0 満足している

  1 少し不満である

  2 かなり不満である

  3 非常に不満である、あるいはそもそも眠れない

 

  1. 日中の気分

  0 いつも通り

  1 少しめいった

  2 かなりめいった

  3 非常にめいった

 

  1. 日中の活動(身体的及び精神的)

  0 いつも通り

  1 少し低下した

  2 かなり低下した

  3 非常に低下した

 

  1. 日中の眠気

  0 全くない

  1 少しある

  2 かなりある

  3 激しい

 

合計点数によって以下のように判定されます。

0〜3点:不眠症の心配はありません。

4〜5点:不眠症の疑いが少しあります。

6点以上:不眠症の疑いがあります。専門家への相談を推奨します。

 

いかがでしょうか。不眠症について考えるためにも、まずはご自分の睡眠状態を知ることが大切です。

 

不眠症の4つのタイプ

一言に不眠症といっても、夜なかなか寝つけないという人や、朝早くに目が覚めてしまう人など、その症状は様々です。このような不眠症の症状はその特徴から4つのタイプにわけて考えることができます。

 

まず1つ目が入眠困難です。これは眠ろうと思って布団に入ってもなかなか寝つけない症状のことであり、布団に入ってからだいたい30分〜1時間以上は寝つくことができないとされています。反対に、朝起きなくてもいいような早い時間から目が覚めてしまう症状を早朝覚醒と呼びます。早朝覚醒に悩んでいる人は、起きようと思って目覚ましなどをセットしている時間よりも早く、自然と目が覚めてしまい、その後も眠りにつくことができません。中途覚醒は夜中にすぐに目が覚めてしまう症状を指します。いったん眠りについても、朝を迎えるまでに何度も何度も目が覚めしまう、眠りが浅い状態が続きます。また、同じように眠りが浅く、ぐっすり眠ったような感じがしないのが熟眠障害です。熟眠障害では、例え長時間の睡眠をとったとしても、しっかりと眠ったという満足感は得られにくく、また疲れなども抜けきらないことが多いです。

 

このように、不眠症の症状は入眠困難、早朝覚醒、中途覚醒、熟眠障害という4つのタイプにわけることができます。これらの4タイプの症状は、どれか1つだけが当てはまるとは限らず、複数の症状が混合して現れることの方が一般的です。

 

不眠症の問題

日本睡眠学会が定める不眠症の定義としては、上述の4つのタイプの症状のいずれかが、週に2回以上みられ、なおかつその症状が少なくとも1ヶ月以上継続していること、そして、不眠のために自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること、とされています。

 

重要なのは、自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられるという点であり、簡単に言うと日中の生活に支障をきたしているかどうかが問題となります。多くの場合、入眠困難や早朝覚醒、中途覚醒、熟眠障害といった症状は日中の倦怠感や意欲・集中力の低下などの身体への不調を招きます。これらの身体の不調と睡眠に関する問題を抱えているのが不眠症と呼ばれる症状になります。例え睡眠時間が短い人であっても、その生活に困っていない、昼間の活動が問題なく行えている、という場合には不眠症ではありません。

 

不眠症による身体の不調は日中の生活に影響を及ぼすだけでなく、持病の悪化や新たな疾病の原因となることもあります。不眠症の症状にお困りの方は、ひとりで悩まず、専門家に相談することも大切です。

 

 

 

 


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